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2012年03月28日

牛肉とウドとワカメの炒め物

QPで見た春らしい香り豊かな和風の炒め物。酒と醤油で下味した牛肉に片栗粉をまぶして炒め、いったん取りだしておく。皮を剥いて拍子木切りにしたウドと、水で戻した塩蔵ワカメを炒め合わせて味醂と醤油で味付けし、肉を戻し入れて仕上げにすりゴマをまぶす。
食事しながらNHK7時のニュースを見ていたら、鶴竜が大関に昇進した件が大きく取りあげられた。私は大昔の若秩父に始まって、大受とか、琴風といったあんこ型の力士がもともとごひいきだったのだけれど、先場所と今場所を何番か見ていて、小兵とはいえ鶴竜の相撲はダイナミックで面白いから久々にひいきしたくなった関取である。で、この人のお父さんはモンゴルの国立大学工学部の教授だとかで、「こういう家に生まれた人間でもスポーツが出来るところを人に見せたかった」と語った話が場所中に紹介されて、とてもユニークな価値観なのでますます面白い人物だと思われたのである。それにしても、大相撲は現在の日本で労働のグローバル化が最も進んでいる業界といえて、1横綱6大関中なんと日本人は琴奨菊と稀勢の里のたった2人しかいない!!!のだが、ひょっとしたら、今やどの業界でも、ガチの実力本位で人を採用したら、大相撲と同じ割合になっちゃうのかもしれないと思われたのは、続いてのニュースで、外国人36人が初めて介護福祉士の資格試験に合格したというニュースが流れ、言葉の壁を乗り越えて資格を取る人たちの情熱やパワーに対抗できる若い日本人が果たして今どれだけいるんだろう?なんてことを考えさせられたからである。IT関連はインド人に太刀打ちできないようだし、タレント業は韓国人に負けちゃいそうだし、サービス業も東南アジア系に勝てないとなったら、ほんとに何で生きてくんだろう?と今さら心配しても始まらない気はするのだった。別に若い人の責任でもなくて、要するに日本はそういう時代に入ってしまったということなのだろうと思う。結果、これから先、若い人はかなり苦労するかもしれないし、私のような世代も老後を不安な気持ちで過ごすようになるのかもしれないけれど、それはそういう時代に生まれ合わせたのだからジタバタせずに甘受するのも個人としては1つの生き方だし、社会としては1つの有り様だと思うのである。開発途上国の子供たちの映像が流れると、なんてイキイキした目をしてるんだろう!!と羨ましくなるが、日本だって戦後の子供たちが映っている写真を見れば、同じような目をしてたのがよくわかるのであった。当然ながら時代は変わるし、また日本のいい時代がやって来るかも知れない。今の若い人の中で期待できそうなのは東北で被災を経験した人たちである。あるいは今後ほかの地域でも同様のことが起きて、その中でも逞しく生き抜いていく若い人がいるだろうし、この活断層列島においては、いつの時代も、未来はそうした逞しい若い人たちの手に委ねられてきたのだろうと思えるのだった。


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