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2011年07月16日
ジブリの日
Pメディアの三村さんからご紹介されたクリエイターのミミさんから「一度ジブリに行きませんか~」というお誘いを受け、新作「コクリコ坂から」の公開初日となった今日はミミさんとそのご友人であるライトノベル作家のゆうきりん氏、三村さんと私の4人で吉祥寺オデオン座でまず「コクリコ坂から」を鑑賞。
東京オリンピック直前の横浜を舞台にしたこの作品は、正直いって、私世代以上の中高年層でないと理解しずらい点が多いかもしれない。ただ、私世代には懐かしくてたまらない風景が細部に至るまできちんと描かれているので、ああ、日本にはこういう時代が確かにあったし、こうした風景の中では、人間同士の関係も今とは大分違ってこんなふうだったよなあ、と私自身は見ながら妙にしみじみしてしまった。
で、わざわざ吉祥寺で見たのは何故かというと、「ジブリに行きませんか~」というお誘いは何もジブリ映画を見ようというのではなく、スタジオジブリそのものを見に行こうというお話で、アニメ界の巨匠且つジブリの顔である宮崎駿氏とミミさんはお親しいからこそのご提案だったのである。かくして吉祥寺から小金井のスタジオに直行し、宮崎駿氏はご多忙で残念ながらお会いできなかったのだけれど、渡邊制作部長自らご案内を戴いて、アニメの制作現場をつぶさに見学させてもらった。第1~第5までのスタジオの中には立派な試写室や録音スタジオもあり、総勢150名のスタッフが原画制作、動画制作、背景制作に分かれてかなりアナログな仕事の仕方をなさっている様子が窺えた。なにしろ「コクリコ坂」で約7万枚、「ポニョ」で15万枚ものセル画が描かれたというのだから、アニメの制作がいかに大変な労力を要するか推して知るべしだろう。それゆえスタジオ内は食堂や喫茶コーナーも完備した快適な空間になっていて、また女性スタッフが多いためだろうか、敷地内にスタッフ専用の立派な保育園まで設けられているには驚かされた。
写真上段は第一スタジオ。中段は第5スタジオの屋上にぶら下げられた横断幕で、「スタジオジブリは原発ぬきの電気で映画を作りたい」と書かれている。下段は宮崎氏の素敵なアトリエ。
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コメント (2)
わーい!いないいな!あのもののけ姫もそんな素敵な環境で生まれたのですね。アニメ作家は大変だと伺っていましたが保育所まであるとは!
オフ会の写真も拝見!またやって下さい。今度はしっかり見逃さないようにします。
でもパソコンのある部屋は夏は暖房完備、冬は冷房完備なのでついついブログチェックを怠けてしまいます。アー!
ここ鎌倉も東京よりはましですがやはり暑いです!
投稿者 ねこかおる : 2011年07月17日 07:37
ああ、ここ。
以前、この界隈に住んでいた時に、夜のお散歩で、行ったことがあります。
玄関の扉の向こうに、大きなトトロが居て、よく見ようと歩み寄ったトタンに、ぱあーっと明かりが点いて、一帯がすごく明るくなってギョッとしました。敷地内に入ると照明が点くのかな。
開放的に見えて、セキュリティしっかりでした。
投稿者 せろり : 2011年07月20日 14:24