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2011年07月11日

とんかつ

今日は夕方から元米朝事務所の大島さんと一緒に目黒雅叙園で「わが心の歌舞伎座展」を見て、目黒といえばお互いココしかないよね~ということで老舗「とんき」の味を久々に堪能しました。
 「わが心の歌舞伎座展」のチケットは松竹の藤崎さんから頂戴したものだが、新作ミステリーで戦前の歌舞伎座をモデルにするつもりの私としては、やはり見逃せない気がしたし、大島さんをお誘いしたのはなんといってもご自宅の近所なのと、米朝事務所以前は歌舞伎界で敏腕マネージャーとして知られた存在だったからである。で、やはりお誘いして正解だった!!!のは、彼女くらい幕内をご存じだと、何を見ても楽しみ方
が全然違うことで、お互いVTRを見ながら、普段着の後ろ姿だけで、役者の誰かを当てっこしたりもしたのだけれど、彼女がもともと目黒在住で雅叙園に昔から詳しいのも幸いして、今回私は初めて訪れたこの場所をいろいろと見てまわることもできた。結果、見る前は歌舞伎座展をなぜこの場所で開催するのかとても不思議だったが、見たあとは、ここ以上にふさわしい場所はないと思えるほどフィット感があって、ここでの開催を決定した方に敬意を表したいくらいである。もし雅叙園の内部をご存じなく、且つ歌舞伎座にご興味がある方なら、この際ぜひ一緒にご覧になることをオススメしたい。歌舞伎座のあの独特のキッチュな感覚は、日本の近代が有していた国内的ジャパネスク趣味の反映ともいうべきものだったことが、雅叙園
の中に置かれることで瞭然とするだろう。ブログの写真は許可された場所の撮影で、正面に飾ってあるのは暫の衣裳。花道の所作台と客席もホンモノである。


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コメント (2)


6月、歌舞伎座の前を通り「あ~~歌舞伎座はもう心の中にしかないんだ」とぽっかり穴が開いたような寂しい気持ちになりました。6月の演舞場は5月に比べれば客席が埋まっていたものの歌舞伎座の縁日のような不思議な空間はなく、歌舞伎は役者と劇場の相乗効果によって生み出されるものだとしみじみ感じたしだいであります。さて、今朝子様にお願いがあります。私は3月11日に国立劇場に向かう途中で地震にあい、帰宅難民になりました。あの幻になった「絵本合法がつじ」来年是非とも再演してもらいたいのです。国立劇場の関係者の方にお会いになる機会がありましたら、ぜひともお伝えくださいませ。

投稿者 hanako : 2011年07月12日 20:46

hanakoさんへ
「絵本合法衢」、私は最終日を見ることが出来た幸せ者です。国立側でも記録録画できなかったらしく、多くのファンには幻の舞台になってしまいましたが、悪の魅力がたっぷり盛り込まれ、仁左衛門二役の出ずっぱりの素晴らしい舞台でした。国立での再演は難しくとも、仁左衛門さんが座頭公演の折にでも、いつか必ずや再演してくれるものと信じています。

投稿者 うさこの母 : 2011年07月13日 22:01

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