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2011年07月03日

わたり蟹のクリームパスタ、サラダ

乗馬の帰りに大学生のナッちゃんと大宮駅ナカのレストランで食事。年齢差40歳!!!でも対等に話ができるのは馬のおかげで、ほぼ馬術部漬けの毎日らしい大学生活を伺いながら楽しく食べられました。
今日は朝からまめに家の掃除をして、しっかり買い物もしてからクラブに行った。ところが予約したはずの夕方のレッスンに私の名前がないといわれて、ええっ!!!そんなはずは…と騒いで調べてもらったら、もっと早い時間帯のレッスンを予約して間違えたらしく、その時間帯のインストラクターの方に「あれ?どうしたのかなあと思ってたんですよ」と言われて恐縮しました(^_^ヾ暑さボケでしょうか。ともあれ急きょ夕方のレッスンに参加させてもらい、幸い専用馬のスーパー氏にも乗れて快走してくれたのでラッキーでした。スーパー氏は先日クラブの近所に落雷して凄まじい雷鳴が轟いてもびくともしなかったという実に落ち着いた利口な馬なので、今にも夕立が来そうな時に乗っていても安心していられます。
ちっとも安心していられないのは福島原発と日本の政治で、相変わらず色んな地域で余震が続いているのも不気味です。
ところで今年も早や半分過ぎちゃいましたが、お正月の日経新聞に書いたコラムの中で、いわゆる議会制民主主義は「果たして日本の国民性に合致した政体であるかどうか」とか、「代議士になるやうな連中はとても鼻持ちならないやうな下品な人物が多い」とかいった、戦前に書かれた谷崎潤一郎の文章を引用していたところ、それがこんなにも早々とピッタリ来るご時世を迎えたのは我ながらビックリです。谷崎は初期の頃から三島のような気負った若書きはせず、比較的読みやすい文章を心がけた人なので、昔から好きでよく読んでいて、最近また自作の執筆に当たって戦前の雰囲気を掴むのに再読しているのだけれど、以前はあまりなんとも思わずに読み飛ばしていた作品で、今読むと慄然となるのは『病辱の幻想』である。関東が巨大地震に襲われるのを妄想する男の話で、安政の大地震を経験した老婆から当夜のことを教えられたり、自身でもさまざまに調べながら、妄想をどんどんリアルに膨らませてゆく筆致は谷崎ならではであり、そもそも彼がこうした妄想を起こすようになったきっかけは、明治26年の7月に東京で起きたかなり大きな地震だったらしいのが本文で知れる。で、その3年後に三陸大地震と大津波が起きて、さらにちょうど30年後に関東大震災が起きたのだった。『病辱の幻想』はまさに関東大震災を経験した人が書いたとしか思えない生々しい描写に満ちているが、実際に起きたのはこの作品が発表された7年後のことで、やはり優れた作家ならではの一種の予知能力みたいなものが働いたというべきだろうか。


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コメント (3)


昨日、NHKBSプレミアムをぼーっと見ていたら、京都の街中、井戸水をポンプで汲み上げ野菜を洗っている板前服の若者が二人。
「お店は何処ですか?」というインタビュアーの声に
「そこの『川上』です」と爽やかに応える。

わぁー、川上!

いつかは訪れたい川上を、ほんの少しでも見ることが出来て感激でした。

昔、車のコマーシャルで、「いつかはクラウン」という憧れを込めたコピーがありましたが、私の場合、「いつかは川上へ」です。

投稿者 せろり : 2011年07月04日 14:40

物書きになるための資質の他に、天変地異とか戦争とかそれまでの世の中がひっくり返るような出来事も必要なのでしょうか。外部環境も重要なのですね。
松井センセはご自身がお書きになるだけでなく、他の人のものもよくお読みになるんですね。
よく言いますやん、上手く話したかったら、よく聞くことだとか、文章の世界もそうなんですね。うむむ。
前のせろりさん、いつかは・・・の件、うまいパクリですね。(笑)
昔の私にとっていつかはの・・お店とは大阪ロイヤルホテルのレストランガーデン(今は亡き松本シェフ)でした、もっともいらちな私はいつかは・・と自分で言った半年後にさっさと行きましたし
その後足掛け7年、通いつめました。
今はもうそのレストランは無くなりましたし、松本シェフもこの世の人ではありません。
何でこんな話をするのかと言えば、もしもいつかはいつかはと先送りしている内にお店自体がこの世から無くなることもありますよ。
ですから、せろり様、思い立ったが吉日、お早くに行きはる事を是非おすすめします。

投稿者 毎晩晩酌 : 2011年07月04日 16:55

せろりさんへ

裏通りで少し入りにくい感じの場所にありますが、入ってしまえば意外と気楽に過ごせる料理ですので、ご遠慮なくおいでになってください。

投稿者 今朝子 : 2011年07月04日 22:48

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