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2011年06月29日
アスパラガスと新生姜とホタテ貝の炒め物
前にQPで見た初夏ならではの爽やかでお手軽な炒め物。新生姜は皮を剝かずに薄切りにしてアスパラガスと一緒に炒め、生ホタテ貝を入れてさっと炒め合わせ、酒と塩と隠し味程度の砂糖と胡椒の合わせ調味料をまわし入れて水溶き片栗粉でとろみをつけ、仕上げに胡麻油をたらす。
今日もそこそこ暑かったが、わが家は参道に近いせいか、わりあい涼しい風が吹き込んでくるのでエアコンは点けずに済んだ。もともと冷房で室内外の温度差が激しくなると目に見えて体調が悪くなるので独りのときはなるべくエアコンを点けないようにしているし、先日行った京都の猛暑に比べれば関東は日射しも蒸し暑さもたかが知れてる感じで、夏本番直前の京都旅行は躰を馴らすのにいいのかもしれません(笑)。
というわけで私は別に東電のために節電してあげてるわけでは全然ないのであるが、人によってはこんな猛暑に節電をさせられるのは真っ平だと感じる向きもあるだろうし、個人はなんとかガマンしても企業の生産力が落ちて日本経済に支障を来すのはマズイと考える人たちは沢山いらっしゃるはずなので、やはり急激な脱原発の推進は難しかろうと思う。だからといってこんな地震国で54カ所もの原発を稼働し続ける危険性もさることながら、原発は当該地域や現場末端の従事者に大きなリスクを背負わせるという大変に不平等なシステムであるという点において容認されるべきではないとする考え方もあるし、できるだけ脱原発の方向に進ませたいとはたぶん誰しも思うのだけれど、具体的にどう行動すれば実現性が出てくるのかなかなか見えてこないのは悩ましいところである。いわゆる一株株主運動みたいなものは私の子どもの頃からあったが、それは世間に問題を気づかせることができるくらいのことで、資本主義の原理の前にはほとんど無力であろう。むしろ大株主の意向を変えさせるような動きがまだしも望ましいわけで、今回の例でいうなら東電の大株主の一つである三井住友銀行にプレッシャーをかけるようなこと、すなわち原発容認なら取引を止めるという人たちがどっと増えたら、何らかの変化は見られるかもしれない。それも個人預金なんてたかが知れてるので、大口の企業が自らの企業イメージを高めるためにそういう動きをしてこそ効果があるのである。でもって多大なリスクを伴う原発は本当に経済的にリーズナブルな発電なのかどうかを、各企業経営者に冷静に判断をしてもらえるような環境を作るのがもっと大切だろう。ただ原発反対を唱えて路上やネット上でデモってるだけでは、環境派の単なる流行だよね、てな風に思われて終わるのがオチだし、経済人のキモチを動かすのは経済的なインセンティブを与えることしかないはずなので、とにかく脱原発派の皆さんは、エコを謳えば儲かると各企業が思い込んで色んなエコ商品を開発したように、企業に脱原発を謳えば儲かると思わせるのが一番ではないでしょうか。
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コメント (2)
全くその通りです。企業が動くことが一番この国が、世論と言って動く元になっているように思います。
以前健康食品のエコナという商品が席巻していました。健康を害するかもという理由で消え失せました。その前に頂き物でその油を嫌いで使えなかった私は賞味期限の二年後くらいに、思い切って捨てました。けれども母は、報道の出た後二年後くらいにもその油を使っていました。本当に迷惑だったし、震災後の買占め騒動で、世論を適当に大企業といわれるところが操作している可能性が高いように思えてなりません。
企業が脱原発を打ち出すことが、今の状況を変える足がかりになるのだろうと思います。
投稿者 nao : 2011年06月30日 00:37
なんだか情けないですよね。結局お金儲けが絡まないと何も動かん。一番儲けていそうな所が「原子力発電は地震国ではリスクが大きい。事故が起こるたびに、その保障問題で税金は足らんようになる。そろそろ、少々高くついても、もうちょっと効率のエエ発電に変えんと日本は破産しまっせ」と言えば、今まで自民党路線にくっ付いて原子力発電で儲けてきた企業、原子力関係評論家、大学教授も「何時までも沈みかけた舟を操作してる場合やない」と次のエネルギーについて初めて真剣に考えるんかもわかりまへん。
投稿者 お : 2011年06月30日 22:42