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2011年05月23日

釧路行その3

広大で変化に富んだ釧路湿原では外乗も3日ともガラッと変わる。最終日は青々とした牧草地帯からカラマツの植林場へ抜け、そこから谷地(やち)に降りてざぶざぶと小川を渡り、小川沿いに谷地ぼうずや、フキや行者ニンニク等の山菜を眺めて馬を走らせるといった、最も湿原のイメージに近い外乗だった。とにかく、この鶴居村どさんこ牧場のインストラクターの方は皆さんとても親切で至れり尽くせりだし、植物に強い人や川魚に強い人があってガイドも詳しくとても上手である。私は初参加ということもあって、幸いインストラクターの方の直後に位置して騎乗したからその場で何かと乗馬の指導も受けられたおかげで、3日間併せて10時間!!!というハードな外乗をなんとか無事に終えられたのだった。外乗の素晴らしさは、クルマは絶対に入れず、人間だけでも絶対に行けそうもない、馬だからこそたどり着ける場所の風景をわが目にすることができることであり、当たり前だが3日間ともわれわれの一行以外に人の姿はなかったのでした。
この日は午前中に外乗を終えて、牧場でランチしたあとは釧路の市街に向かい、親切な運転手さんのご案内で幣舞橋付近を見てまわる。このあたりは映画のロケにもってこいのエキゾチックな風景であるにもかかわらず人けがなく、震災による津波被害からは完全に復旧しているとはいえ、昨今の地方都市にありがちな寂れ方を免れていないことには胸をつかれる思いであった。なんとかもう少し経済を活性化するきっかけを作らなければ若年人口の減少がどんどん進むだろうし、最近は地方都市に行くたびに、この種の問題を深く考えさせられるのだった。
ともあれ今回は釧路湿原の豊かな自然に触れられたし、外乗でご一緒したFさんやHさん、どさんこ牧場の方々、送迎チャーターの運転手さん、いずれも親切でステキな方とめぐり逢えたし、何よりもこの日のために乗馬を習った甲斐があった!!!と思えるような体験が出来たことで、生涯でも指折りの素晴らしい旅行になりました。これすべて松岡和子さんにお誘い戴いたおかげだと心より深く感謝しておりますm(_ _)m


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コメント (4)


北海道観光のなかでも釧路あたりの道東は観光客が少ないという事情は、今もそうなんですね。
というのも、25年前に北海道をマイカーで1周した時(大阪から高速道路を乗り継いでフェリーで外地に渡りました)に、釧路の旅館の人に「札幌周辺か函館に人気が集まって・・」とこぼしてたのを思い出します。
観光収入が少ないというのは地元の人にとったら死活問題なんでしょうが、旅行は好きやけど、人ごみが苦手な者にとったら、いいところなんですがね。
お馬さんに乗るのは私は門外漢なのでよくわかりませんが、馬をクルマに例えたら、狭い敷地内のコースから、路上教習に移った時の自由さ開放感と一緒のようなもんでしょうか?

広い北の大地に慣れたころに内地にもどらはったら、少し息苦しく感じられたのではありませんか?

投稿者 毎晩晩酌  : 2011年05月23日 19:53

毎晩晩酌様へ
クルマの免許を取ってないので路上教習の感じはわかりませんが、まあ似たようなものかもしれません。内地にもどったら息苦しいというよりも、別世界から下界に降りてきて、何だかヘンな感じです。

投稿者 今朝子 : 2011年05月23日 21:29

北海道の外乗いいですねぇ。何年か前に一度だけ行きましたが、馬でお店に乗りつけてランチしたりして、とても楽しかった覚えがあります。こちらとはやはりスケールが違いますね。

木曽馬で流鏑馬をやってるんですが、和種は反動が少なくて確かに乗りやすいですね。足腰丈夫で性格も比較的落ち着いてるし。

長野のノーサイドというところも広くて思いきり走れるので気持ちいいです。ジッパーのないポケットに鍵なんか入れて落っことしちゃうと2度とひろえませんが。

投稿者 まるい : 2011年05月23日 22:29

こんばんは。
思い出に残る旅になったようで、こちらもおすそ分けをいただいています。

釧路は知人がいて前から一度は行きたいと言っているのですが、なかなか実現できないでいます。景色を見るのもさることながら、その人と一度ゆっくり顔を見ておしゃべりしたいと思っているのですが……

投稿者 ぱぐ : 2011年05月26日 20:04

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