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2011年05月22日

釧路行その2

21日は朝9時に牧場を出発し、帰ってきたのは午後3時。この間1時間の食事休憩をしたのみで、5時間ずっと騎乗しっぱなしだったにもかかわらず、それほど疲れなかったのは道産子がふつうの馬と違って側対歩(そくたいほ)即ち人間でいうところのナンバ歩きで、右前肢と右後肢が同時に出るという歩様だからかもしれない。道産子自体も疲れにくいのか、サラブレッドとは比較にならない持久力を発揮するし、小柄なわりにめちゃめちゃパワフルであることにも驚かされる。なにしろ先導のインストラクターの方が「さあ、ここを登りますよ」と言われるたびに仰天するのは直角90度に限りなく近い坂というより崖が目の前に立ちふさがるからで、道産子は人を乗せてその崖をガンガン登ってゆくのである。私が乗った馬は小柄だったためか、登り坂や崖地になると自然に駈歩になって文字通り必死に駈け登ろうとし、こちらはまるで障害を跳ぶような前屈みの姿勢で腰を浮かせて「ハイ!ハイ!ハイ!」と囃し立てるのだ。 下り坂はさすがにもう少し緩やかな、といっても60度くらいの急勾配で、私は源義経になったような心境でした。で、そういったことを何度か繰り返して山頂にたどり着き、尾根を縦断するという相当ハードな外乗をやり遂げて、いったん麓に降りて四阿で昼食を取り、牧場の方がすでにそこに運んでくださっていたニジマスと珍しいヤマベの見た目も非常に美しいお鮨を信じられないくらいおいしく感じながらいただいたのである。
昼食後は向かい側の山に登って逆から風景を見るかっこうで、いまだ枯木立で賑わうまるで水墨画のような山々のところどころに満開の桜がぽつんぽつんと見える、この時期の北海道ならではの絶景で、その筆舌に尽くしがたい幻想的な風景も、騎乗中は残念ながらIPadはおろかケータイでも撮影は叶わず、代わりに帰りの車中で撮った桜の写真をUPしておきます。桜はすべてエゾヤマザクラ一種のはずが色合いがそれぞれかなり違うのも面白く、ほかにも白いエゾコブシの花や小ぶりのエゾヤマツツジ、芽吹いたばかりのカラマツなど早春の山を彩る植物群が目を賑わし、崖の下に眺める湿原特有の大きく蛇行した小川には水芭蕉の花が咲いていた。
 ところでこの日の朝は土砂降りで、私は晴れ女のはずなのに一体どうしたことかと訝りながらレインコートを着込んだが、ちょうど牧場を出発した途端に雨はピタリと降り止んで、やっぱり晴れ女パワーは健在でした(^_^)/


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コメント (1)


ブリティッシュ鞍だったんですね。
私今までの外乗はウエスタン鞍だったものですから、
革が堅いし、ホーンがじゃまでしたので、
今朝子様の柔らかいであろうお尻がダメージを受けないか心配しておりました。
それにしても斜面を登り降りするなんて、それも駆足で・・・・・絶句です。
お雛様のようなお顔立ちからは想像できぬ胆の座りようですね!!!。
凛とした姿勢はブログから推察はしておりましたが、外乗の報告でハンサムウーマンでいらっしゃる事が確信できて、ますます今朝子様を崇拝しております。
9月28日生まれは晴れ女なのでしょうか。
ちなみに私も9月28日生まれの晴れ女です。

投稿者 小山 雅子 : 2011年05月23日 22:35

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