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2011年05月17日
豚肉とアスパラガスの塩炒め
豚肉は酒と醤油で下味して片栗粉をまぶして先に炒め、いったん取りだしておいてからアスパラガスに火を通し、炒め合わせて塩胡椒で味付けするだけ。QPで見たレシピはこれに新ジャガを加えてボリュームを出していた。
今夜は児玉清さんの訃報に接したことを書かずにはいられない。小山内美江子のTBSドラマ「親と子の誤算」などで見せた演技派の実力をもっと発揮する場があってもよかったように思うが、「アタック25」で妙な人気が出たり、BSブックレビューの司会役などで、お茶の間には読書家のインテリ男優としての側面がクローズアップされていた。
一昨年の11月1日に京都国際会館で開催された「古典の日」イベントでも読書に関する講演をなさっており、私はそのあとに始まるシンポジウムのパネリストとして出席して、控え室で初対面。各媒体で拙作をずいぶん紹介してくださっていたから、こちらからご挨拶をしたところ、直立不動の最敬礼で、驚くほど丁寧なご答礼をなさったのが今に想いだされる。私に付き添っていた妹は「なんてカッコエエ俳優さんなんやろ!!!」と感嘆しきりで、背がすらりと高く、年齢を全く感じさせないみごとな佇まいが頗る印象的だ。私が間近で見た男優の中では、池部良とこの方がダンディーの双璧といえそうである。俳優としてのブランクがやや長かったけれど、今後は演技派の老優として開花なさるように思われただけに、急逝は惜しまれてならない。謹んでご冥福をお祈り申しあげる。
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コメント (2)
昨日夕方にアサヒコムで訃報を知りました。77とはまだ死ぬには若いおトシですよね。
新聞の書評に松井センセの作品を紹介してはりました。(実は私それでセンセのお名前を初めて知りましたような)それと少し前、日経夕刊の1面の半年連載のリレーコラムを書いてはりましたやろ。
全体のテーマが何か日本人の本質が悪い方向に変化している・・といったような書き口でしたっけ。
その時、もしかしてご自分の病気を知ってはって、世の中の後輩に贈るために書いてたのかも、なんて思うとなにやらなにやら。
かっこいい役というより、定年退職したあとの元1流サラリーマンで普通のおっちゃんの少し二枚目半の役とかを観たかったです。
投稿者 毎晩晩酌 : 2011年05月18日 13:46
89歳の母は6年ほど前に四万温泉で児玉清さんと一緒に撮った写真と、児玉さんに頂いたテレカを家宝にしています。本当にダンディーで素敵な方でした。また家中が本だらけだったそうで、まだまだ読みたい本や書きたいことがたくさんあったでしょうに。ご冥福をお祈りいたします。
投稿者 はな子 : 2011年05月21日 21:05