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2011年05月05日

おでん

今日は妙に寒いのでこのメニュー。
みどりの日も、子供の日も関係なく私が仕事モードだったのは、週明けに講演の仕事で大分に行き、20日から22日にかけて北海道で外乗ツアーするからだが、ちょうどその時期に開催される三社祭の御輿渡御が戦後初めて中止になったというニュースにはちょっとビックリだった。
私は東京生まれでもなければ、特にお祭り好きというわけでもないので、この問題については別に口を挟まなくてもいいようなものだけれど、震災直後の神田祭が中止になったのは、ムードとしてなんとなく理解できなくもなかったが、三社祭まで中止になっちゃったら、ドミノ的に山王祭も心配される。
それにしても、東京人が今回の震災で異様なまでの自粛ムードになっているのは、阪神大震災を経験した関西人には理解できにくいことではなかろうか。もっとも福島原発事故もからんで、首都圏の人びとには自責の念というほどでなくとも、後ろめたい気分があることを認めなくてはなるまい。また巨大余震の首都圏直撃も危惧される中で、不特定多数の群衆ができるのをなるべく避けたいとする思惑が都庁内にあって、自粛よりもその理由のほうが大きいのかもしれず、祭礼執行委員的な人びとがそうした都庁の意を受けるかたちで何かと中止にしちゃうのだろうと思われる。
ところで 関西人は何かとお上に逆らう気質があるのに対して、東京人は逆に何やら過剰なまでにまでお上の意を体するようなところがあるのは、江戸の昔から少しも変わらないのかも?と思われたのは、先月たまたま天保の改革の資料を読んだ時である。天保の改革では、お上が町人の贅沢にめちゃめちゃ難癖をつけるのだが、その中に初物として賞翫される早生のナスやキュウリの売買を禁じたお触れがあり、よくぞまあこんな細かいことにまでケチをつけるもんだと呆れたのだけれど、そのお触れが出ると江戸の町人は新生姜の売買まで自粛しちゃったらしく、これに対してお上は、新生姜は別に初物というわけでもないので積極的に売買するように促すお触れを再度出したのだからおかしい。三社祭中止のニュースでなんとなくそのことを想いだしてしまった。むろん過剰に反応したほうがいい場合もあるのは確かだし、今回の原発事故に関していえば、現段階で関東から関西に移住するというような反応をする必要はないと思うが、日本の原発を今後どうするかの問題については国民がもっと過剰反応をして、国家としての具体的なプランを提示するよう政府に要求してもいいように思われる。


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コメント (1)


江戸から東京に移ってもう大分経つというに、まだまだ裃文化なのでしょうか。
関西には霞ヶ関組が無いからでしょうね。官僚というと地方組織の府庁か、直轄で国税局、裁判所くらいしか思い浮かびませんから。
東京は官僚人口が多いからその家族もたくさんいて、反権力姿勢をとらないのでしょう。
だから関西人から東京人を見るたびに「おとなしぃすぎる、ようまぁ、黙ってられるな」と思いますもん。
松井センセは東京暮らしがもう随分とお長いそうですが、日々違和感を感じはる事がおありなのでは?
注文するわけではないですが、又その辺の所を追々ブログでご披露くださいましたら、
うれしゅう感じまする。よろしければ。

投稿者 毎晩晩酌 : 2011年05月05日 21:53

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