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2011年04月21日

アチャール、サフランライス(昨日進藤さん宅で食べた残り)

今日は講談社の堀さん、新さんと大宮の「銀座アスター」で会食してたっぷりランチを食べたので夜は控えめに。3/14に予定していた『そろそろ旅に』文庫本の打ち上げを今日に延期したのはいうまでもなく震災のためである。
震災当日、新さんは講談社ビルの21階で仕事をしていてかなり怖い思いをなさったらしい。堀さんは幸い3階にいて、それでも相当の揺れを感じたので、しばらく上のフロアには行けずそこに留まっていられたそうである。幼い坊ちゃんをお持ちの堀さんは原発の件で一時はかなり気持ちが追いつめられて、短期的に避難もしてみたが、今はもう開き直るしかないですよね~とのことで、関東では同じような気持ちで暮らしてらっしゃる方も多かろうと思う。全くの気安めにしかならないけれど、私が子供の頃は水爆実験花盛りで放射能濃度が現在の1万倍くらいあったと語る学者さんもいるくらいだから、堀さんには、あまり思いつめないほうがいいと申しあげるしかなく、堀さんも今は持ち前のサバサバとして泰然とした雰囲気で、こちらが案じるまでもなさそうだった。とはいえ「福島の子供たちはやっぱり心配ですよね」と仰言るのは無理もない。同じく幼子を抱える国兼ブチョーも一時は郷里に避難されたそうで、その間、会社に寝泊まりして仕事をすることが多かった新さんは、太っ腹なブチョーの好意?で、空き家と化したブチョー宅に間借りされていたらしい。
とにかく今度の震災では色んな人の色んな反応が興味深く窺われるが、ネット社会ならではの新たなつながりも生まれて、堀さんのダンナさんはツイッターのフォロワーで宮城在住の人のツイートが一時途絶えたことをとても心配されたらしく、「顔を見たこともない全くの他人のはずなのに凄く気になるんですよね」との話にはそれなりに共感できた。私もこのブログで被災地の読者からご投稿を頂戴したことで、現地の様子がよりいっそう気になるのである。また本を造る立場としては、「今まで紙をどこで造ってるか全然知らなかったし、気にもしなかったのが、悪かったなあと改めて思いました。電気も福島に頼ってたんですからねえ」と堀さんが仰言るのも同感で、関東都市部の住人はこうした罪の意識にも似たような心情にかられる人も多そうである。だからといって戦時中の灯火管制の話まで持ちだす東京都知事にはおふたりとも頭を抱えておいでのようで、周囲にはカレに投票した人がだれもいないのに!と皆さん仰言ることは同じである。
おかしかったのは御年91歳という新さんのお祖母様で、「あなた、石原さんに入れた?」と訊かれた新さんは首を横に振りつつ何がいいたいのだろう??と訝っていたら、「なんであんな人が当選するのか、本当に不思議で、ひょっとして若い人が票を入れてるのかと思ったのよ」と仰言ったのだとか。


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コメント (2)


都民でない私が知事知選について口を挟むのはお節介でしかないのですが「なんで又石原さん?」と思っていましたが、お年寄りでもなく、若い方でもない、誰が投票されたんかしら?
「灯火管制」の事を持ち出されたのには大阪人も頭を抱えましたわ。そんな国にしないために日本国民は頑張ってきたのに。
今頃そんな言葉御存じの方少ないのに、何を血迷われたんかしら?ほんまに今後の東京はあの方に都政を負かしても大丈夫ですか?

投稿者 お : 2011年04月21日 22:42

いつものようにここのブログ開いたら、タイトル→写真の順に見たのでアチャール、サフランライスの残りを、松井センセが優雅に盛り付けはったのかしらんと、一瞬感違いしてしまいました。
都知事選はもし大地震がなかったら、石原のおジジになってなかったかも。
大惨事の後だったので、現職志向が強くなったのかもしれませんね。東国原は出馬宣言が遅かったし
ワタミが出た事で無党派層の票が割れたんじゃないでしょうか?
しかし石原のおジジも仕草に老化現象がそこかしこに現れているから、任期中に健康上の問題が
浮上でもして、再選挙の日はそう遠くないかもしれませんで。

投稿者 毎晩晩酌 : 2011年04月22日 15:36

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