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2011年04月04日

肉野菜炒め

 基本中の基本みたいな料理をQPのレシピに従って作ってみた。豚肉は酒と塩で下味し、先にさっと炒めて取りだしておく。生姜とニンニクの薄切りを入れた油で人参、玉ねぎ、キャベツ、もやしの順に炒め、肉をもどして炒め合わせ、鍋肌から酒を入れ、塩胡椒で味付けし、仕上げに鍋肌から醤油をまわしかける。野菜を一種類ずつ丁寧に強火で炒めて水を出さないようにするのがポイント。
BSフジのプライムニュースを見ながら食事。ゲストの東電副社長が今夏の電力供給について計画停電は最後の手段だ!!と語って、それをしないための方策を着々と推進中のようなので少しは安堵する。しかし何せ東電の言うことだから、結果どうなるかはわかりません。かりに計画停電はないとしても、各企業や電車で冷房自粛の動きが高まるのは必至だろうし、通勤者にとってはまたまた何かとアタマの痛い夏になるかもしれない。私は京都生まれだから暑さ寒さには比較的強いほうだし、そもそも40年前に東京に出てきた当時は、東京の夏はなんて涼しいんだろう!!!とビックリしたくらいだったのだけれど、ヒートアイランド現象が
高じるにつれて、京都のほうがましかもと思えるようになってしまった。なので東京都の全企業全家庭が一斉に冷房を消せば、温度が確実に2、3度は下がりそうな気もするので、この際1日だけでもやってみたらどうかと新知事にオススメしたいくらいだが、元の涼しい東京に戻すには湾岸のビルも全部ぶっ壊さなくてはならないのかもしれない。
とにかく出来ちゃったものは仕方がないので、人類はすでにそれがあることを前提としてどんどん先に進んじゃうのである。生まれた時から冷房を浴びちゃう子と、冷房のなかった時代に生まれた子では汗腺の数
が違うのだから、暑さに対する耐性だって違って当然なのだ。一度ベンリなものを手に入れたら、それ無くして生きることが難しくなるのは何も人間だからではなく、動物だからである。動物は快適さを好んで、それを求めてどんどんつけあがるのは、カメを飼ってるだけでも十分わかるし、快適さを好むのが、決して貴族的な精神から来るわけでもなんでもなくて、所詮、カメレベルの動物的欲求に過ぎず、だからこそ始末に負えないこともよくわかるのだった。
今後、長い目で見たとき、電気の供給をどうするのかについて、当然ながら原発の是非と安全性が俎上にあがって、日本国中で議論が沸騰するものと想像されるが、まずその前にさまざまシミュレーションがなされた上での冷静な情報が欲しいものである。たとえば日本では風力発電が意外に活用されにくいという情報は得ているが、それは設置場所の問題でクリアできないことなのかどうか。あるいは、かりにソーラーパネルを全家庭に設置するという法制度を施行した場合、それによって得られるエネルギー量は一体どのくらいなのか。現在自宅に設置の場合、電力会社に売れるくらいの電気を得られるようなので、家庭用の電気は全部それで賄ったってよさそうなものだし、恰好のインフラ内需とも成り得るように思われるのだけれど、それでも恐らく既存の原発はやっぱり残すことになるのだろう。なぜなら一度作っちゃったら、廃炉にするのも非常に時間がかかって大変そうだということも、我々は今回の事故で知ったのだった。とにかく原発反対派が出来るのは、今後もうこれ以上は増やさないということだけだろうし、それさえも当面は延期の方向に進むだろうが、すぐにまた喉もと過ぎればになりかねない危惧がある。
今回の事故で、原発問題は基地問題と似ている気がしたのは、何も私ばかりではあるまいと思う。都市の
快適さと安全性を確保するために、地方に過剰な負担を強いるという構図を今後もなお通用させるしかないのかどうか、やはり都市部の人間も改めて考えてみる必要はあるだろう。今回はことに地元ばかりでなく周辺の第一次産業の生産者に多大な犠牲を出した点を考えると、消費者でしかない都市部の人間の奢りというものを強く意識せずにはいられない気がする。


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コメント (4)


ごぶさたしております。
記事に関係ないコメントで失礼します。

山下達郎さんがファンクラブの会報で「2010年に読んだ本BEST5」を挙げていて、その中に『円朝の女』があり、
<昨年読んだ作品の中でも出色。松井今朝子さんの最高傑作だと思う。>とのことでした。

他に、百田尚樹『永遠の0』、川口松太郎『人情馬鹿物語』『続・人情馬鹿物語』『しぐれ茶屋おりく』、徳川無声『問答無用』を挙げていました。順位は付けられないとのことです。

投稿者 ぱぐ : 2011年04月05日 11:31

今夜の松井センセは、今から暑い夏がごとく早々にヒートアップしてはりますね。幸い私のところは関電の管轄地域ですので、ノークーラーは経験せんで済みそう、(暑がりやからホッとしてます)役所体質の東電地域在住の皆さんは、ほんとに大変なことですね。
それと時代とともに、暑い場所は変わりつつあるのでは?なぜかと言えば大阪より京都のほうが涼しく感じる事あるんですよね。この頃は夕立の数が大阪より多いですし。
京都のお方は必ず「京は夏暑く、冬底冷え強し。ハンパやないよ~」と酷暑にあえぐ大阪人にも、脅しを入れるのを忘れませんね。
松井センセはやはり京都人なんだと思い、一人でニヤニヤっとしてしまいました。

投稿者 毎晩晩酌  : 2011年04月05日 17:54

山下達郎さんが姉の作品を読んで下さってるのに感激。
達郎ファンの私としては誰か達郎氏と姉の対談を企画して欲しいなあ。ぱぐさんの報告に感謝

投稿者 妹 : 2011年04月06日 13:11

>妹さん

喜んでいただけてさいわいです。達郎さんは江戸ものお好きみたいですから、たくさん読んでおられるのでしょうね。しゃべりも落語みたいだし(笑)

投稿者 ぱぐ : 2011年04月06日 20:05

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