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2011年03月13日

乗馬クラブの皆さん

こんな時に!!と思われるかもしれないが、こんな時だからこそ私は今日もいつも通りに乗馬クラブへ行ったのだった。埼玉県内の最大震度6弱を記録した宮代町にあるクラブは幸い施設も馬たちも全く無傷だったため、早くも昨日の午後からレッスンを開始し、今日は意外なほど多くの会員さんが詰めかけていた。もちろん常連メンバーは皆さんお揃いで、MさんやOさんはなんと昨日も来ていたというから驚いてしまう。
もっともOさんは「仙台に親戚がいるんでとても心配なんですけど、連絡もつかないからどうしようもないんですよね」と仰言るし、高校生のナッちゃんやオペラ歌手のSさんも、被災地に親しい方がおいでになるらしく、共に目を潤ませて「いくら心配しても、今、私たちには何もできないし、TV見てたらどんどん気が滅入っちゃって、だから私ここに来たんです」とナッちゃん。「TV見てるだけじゃ、結局他人事になっちゃうんだよねえ。それより私たちだって、いつどうなるかなんて全くわかんないし、今やれるんなら、やれる時にやっとかなきゃと思って」とSさん。確かに福島原発のメルトダウンも大いに心配される中で、高校生のナッちゃんも「どうせ死ぬんだったら、好きな馬にしっかり乗っとこうと思って」と、まさしくメメント・モリの思想を実践するかのような口ぶりだったのである。
今日は休会中のバリキャリのOさんともクラブでお会いして、何かと地震直後の都内の様子を伺ったが、
中でも「タクシー乗ったら、上野で花見してる人がいるって、運転手さんに聞いてびっくりしちゃった」という話がメメント・モリのジャパネスク版ともいえて面白かった。やはり人間、こういう時だからこそなのである。
私はもともと関西人なので被災地に親戚はいないし、知り合いも少ないのだけれど、それでも今日一番ホッとしたのはmmさんのご投稿で荒谷美智さんのご無事を知った時である。今は一人でも多くの命が救われて、被災地が速やかに復旧することを祈るばかりだが、被災したのは必ずしも人間ばかりではない。 Mさんは仙台の海浜公園にあった同系列の乗馬クラブを早くから心配なさっていて、スタッフと会員は無事に避難できたものの、馬たちは残念ながらすべて犠牲になったかと思われたが、今日になって、一部助かった馬がいたという情報が入ったことで本当にホッとした顔をなさっておられた。馬も人も命であることに変わりはない。


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コメント (6)


大船渡の妹一家の安否が分からず、この2日間、悪い方ばかり考えてましたが、さっき全員無事と分かり、安堵と同時に涙がこみ上げて来ました。
私は岩手にいる時、新潟沖・十勝沖・仙台沖と大きい地震を経験しましたが、こんなに長時間、船に乗ってるような不気味な揺れは初めてでした。神保町から歩いて帰宅、3時間半程で、大した距離でなかったものの、一緒にいた友人はたまプラーザまでたどり着けず、渋谷で帰宅難民になった所、親切な方に声を掛けてもらい、事務所で夜明かし、携帯の充電や軽食まで頂いて、世の中、捨てたものじゃない、と感激してました。
明日から首都圏は輪番制停電と知り、HPを見たら、23区は除外とあり、申し訳ない気持ちで一杯です。都区外の方が影響を受ける住民数が少ないかもしれないけれど、不公平だと思います。
オフ会のコメントを書こうとした矢先の地震でしたが、(絶対に行きたい!)と狂喜したものの、5月中旬だと参加できるか微妙な時期です。でも希望者殺到で、100名は固いと思いますが。

投稿者 ウサコの母 : 2011年03月14日 00:30

私は、馬を食べますが食べられることは拒否します。
馬も人も命であることに変わりはありませんが、こんな時に言う必要のあることでしょうか。
こんな時だからこそとエキスキューズを打たれるのであれば、密かに楽しまれれば済むことではないでしょうか。
今日は、少々悲しくてコメントさせて頂きました。

投稿者 厚生 : 2011年03月14日 00:43

何かしたくても今は出来ない
できるだけ電気を使わない(と言いつつPCを立ち上げている、
厚生さんもね)
いたずらに不安がってもしょうがない
普通の生活が出来る人は普通の生活をする
頼まれた仕事が動くかどうかわからないけど
今はそれをすすめている私。
今朝子さんのブログはなんだかとても励まされるので
楽しみなのです。こんなときだからこそ、ブログも乗馬も続けてください。乗馬のことも、どんどん書いていただきたい
出来る時はしたほうがいい。
ジョギングや犬の散歩。近所の人たちみなやってます。
悲壮にならず、ゆったり、しっかり。
コンビニで、少ないおにぎりや水をを一人で買い占めるわけでなくみんなでいっこづつ分け合って買っている光景を見ました。
日本人捨てたもんじゃないね。

投稿者 天 : 2011年03月14日 09:13

友人と連絡が取れました。今現地では携帯でメールの受信はできるそうですが、発信はパソコンでしかできないようです。

私も天さんと同じ思いです。直接被災していない物が悲壮感を漂わせるよりも、今普通に生活できる事を感謝しつつ、出来るだけ明るく行動するべきだと思います。これは阪神淡路大震災を経験したものとして、いたずらに「えらいこっちゃ」と人の動きを規制しない事、人や物が動かなければ復興も何も始まらない事を知りました。新幹線とメトロの動きを見て東上し、歌舞伎を見るつもりです。役者さん達も公演後、募金箱を持って出口でサインに応じながら募金を呼びかけられています。
輪番節電が要求されている時にいつまで公演が出来るか判りませんが、できればこんな時こそ日本が誇れる文化を発信できる事を願いたいです。
中国からの援助隊が、災害時にも節度をもって行動する日本人の姿に驚いているそうですが、これも日本固有の文化が育んできたのでは?と思います。

投稿者 お : 2011年03月14日 13:12

わたしも天さんに同感です。

辛いニュースに落ち込んでも被災地のためには何にもならない。
わたしたちが悲観したら、被災者はもっと不安になってしまいます。
何もなかった地域が元気でいないと、被災地を助けることもできません。

節電して差額の電気代を寄付する(関西なので、直接の節電の必要はないので)のも、外で遊び歩いてお金を使って、経済を活性化させるのも復興の手助けです。

投稿者 うめ! : 2011年03月14日 15:16

2回目のコメントです。 私も天さん、うめさんに同感です。 今日は暗い気持ちをかかえ、スポーツジムに行きました。 インストラクターと話をした際、彼は被災者に思いをはせる事は勿論大事なことだけれど、幸い当事者になっていない私たちは、少なくとも自分自身の健康に気をつけ、(これは医療費に掛かる国の負担を軽減させ、間接的に貢献することになる?)必要になれば何か役に立てるかも知れないし、普段どおりの生活を感謝しながら楽しむ事も大事ではといわれました。 本当にその通りと思い、いい汗を流し帰宅しました。 災害にあっていない者が顔を上げ、前に向かっていかねば、ますます暗暗くなっていきます。 

投稿者 mso : 2011年03月14日 19:14

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