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2011年02月12日
ワタリ蟹のパスタほか
今日も午前中は執筆。午後になって、雪は降ってないけど、乗馬は大丈夫かしら?と思いつつクラブに行ったら、馬場はドロンコでもレッスンはしっかりあって、おまけに私は専用馬の関係で夜の最終レッスンまであったため、セーターの上にはフリースと防水ウエア、下にはホカロンを貼りまくって2鞍も騎乗。雪はなくても氷雨が降り続くなか、さすがにレッスンはいつもより人数が少なめとはいえ、「うちら物好きだよね~」というオペラ歌手のSさんを筆頭に常連は皆さんお揃いで、Mさんからは拙著新刊の『吉原十二月』について「面白かった!カミさんと一緒でイッキに読みました!」という嬉しいご感想を頂戴した。クラブハウスではほかの会員さんとも何かとおしゃべりしたが、今日はたまたま受付にいる職員の女性ともおしゃべりする機会があったので、「ここのお勤めも朝早かったりして大変でしょ?」と言ったら、「でも動物がいるせいか、職場が全然ギスギスしないからいいんですよ」との返事に、なるほど、それはそうかも、と思ったのである。なにしろ人間より大きな動物はやはり人間にとってある種の脅威だから、人間同士は当然ながらいざというときの団結力が強まるし、ふだんでも人間同士が非常にほどのよい距離感を保てるような気が乗馬クラブではするのである。いっそ霞ヶ関や丸の内界隈のオフィスビル、あるいは学校なんかでも、各フロアに人間より大きな動物を必ず1頭飼育するように、法律で義務づけちゃったらどうなんだろう、なんて思ったりする。これはあながち冗談ではなく、とにかく人間も動物の一種なので、今後は動物としてのセンサーが狂わないようにする何らかの工夫が必要とされる時代になるではないかとマジに考えてしまうのだ。私が物心ついてから半世紀の間でも、人間を取り巻く環境は激変したおかげで、人間としてというよりも、まず動物としておかしくなってる人がだんだん増えてるような気がするのだった。
もっとも世間には人間好きで動物は苦手という人もいるのだけれど、乗馬クラブは当たり前だがさすがに動物好きの人が多いのである。かくして帰りに一緒になったオペラ歌手のSさんと、まだ高校生のナッちゃんとは大宮駅ナカのレストランで晩ご飯をご一緒しながら、クラブの人たちならぬ馬たちの噂話に花が咲いたのであります(笑)。
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