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2011年02月04日

ツナにら玉

昨日のQPで見た超お手軽なメニュー。ニラをさっと塩胡椒してから、缶詰のツナを入れた卵をまわしかけて蒸すだけ。上にかけるあんは醤油、味醂、酢、水、片栗粉を混ぜ合わて火を通し、胡麻油少々かけて仕上げる。
コミュニケーションツールの爆発的な進化が、それを使う人びとの民度を上回る状態は何かと厄介な事態をもたらすよな~と思わせたのはエジプトの反政府運動でなく、大相撲の八百長メール問題である。あまりにも今ドキな軽~いノリのメールには驚かされたが、まさか今までそういうことが全然ない!!と考えてた人なんてホントにいるの??って感じで、相撲協会も、だからどうなんだ!!と、いっそ開き直ってみたらどうなんだろうと思っちゃうくらいの叩かれようである。西洋の「演劇」という概念がもたらされる以前に能や歌舞伎があったように、相撲は確かにスポーツと共通する要素を多く備えているとはいっても、本来は興行という形態を取って存続を図ってきたものなのだから、そこには何かとアヤがあって当然だし、かつてはそれもすべて織り込み済みで公益法人の認可が下りていたのではあるまいか。ところが、相撲界を長らくパトロナイズしてきた右寄りの権力基盤を有した支持層もしだいに数を減らし、また高齢化し、権力的な退潮を余儀なくされるなかで、かつてその支持層に培われた精神風土を旧態依然として保ち続けたため、急速な時代の変化に対応できず、異常に近代化が遅れた特異な集団として、現代の日本にはふさわしくない公益法人と決めつけられて、危うく仕分けられそうになってるのはなんだか気の毒でもある。
とにかく日本もお金があるときは大盤振る舞いができたけれど、そのうちだんだん日本文化だのなんだのとそんな悠長なことは言ってられないと考える人も増えてくるから、古典芸能関係者なども他山の石とすべきだろう。
そういえば先日シアターコクーンの帰りに翻訳家の松岡和子さんや演劇評論家の扇田昭彦氏からNHKが劇場中継を大幅に縮小した問題について、その原因はどうやら予算の削減にあると聞いて、う~ん、ニッポンはなんだかいずこもしみったれた話ばっかりで、文化が今あらゆる面で本当に危ないな~と思ったのでした。


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