トップページ > 海老蔵・麻央結婚式

2010年07月29日

海老蔵・麻央結婚式

 今日は午後1時半から美容院に行って髪をセットしてもらい、終宴が夜の9時半で、帰宅が10時半だから、さすがにグッタリしながら着物を脱いで早くもブログを書き出した私である。もっとも日テレの要請なのか?会場の写真は公開しないでくださいとのことだから、会場入り口と料理の写真だけ掲載する。料理は前菜が久兵衛のちらし鮨だったのと、リンゴのポタージュが珍しかったくらいで、あとはオーソドックスなフレンチフルコースを美味しく頂戴した。写真は牛フィレのローストトリュフソースで、ほかに伊勢海老のビスク、鯛のパイ皮包みなど。
とにかく今日は涼しかったのが何よりで、あまり雨にも降られなかったから大助かり。美容院でも、タクシーでも、海老蔵の結婚式に行くと言ったら反応が凄かったので、そんなに世間で話題になっていたのかと逆にビックリした。何しろ招待客が千人というのだから、ひょっとしてまた知り合いに会えないかもと心配されたが、受付付近で国立劇場の小川さん、松竹の蔵本さんや松本氏、「花の会」の池田さんら何人かに挨拶を受け、待合いでお茶の阪本先生や星野ご夫妻をすぐに発見。永楽善五郎ご夫妻や観世銕之丞井上八千代ご夫妻ら京都グループの方々とご一緒するも、メイン会場ではバラバラになり、不安な気持ちで着席したら、真向かいの席に着席されていた白髪の紳士がこちらを見てにっこり。顔をよく見れば利根川裕氏と判明。同じテーブルは歌舞伎に縁が深い文化人スタッフが多く、隣のテーブルに座られた阪本先生親子の向かいには秋元康氏と林真理子さんが並んでらして、帰り道で一緒になった林真理子さんから「私の向かい側に座ってらっしゃった方は全然存じ上げなかったんですけど、色んな方が挨拶に来てらっしゃったんで気になって。一体どういう方なのかご存じですか?」と訊かれて、表千家のエライ先生なのだと教えて差しあげたのだった。こちらからご挨拶をした作家は平岩弓枝氏で、ちょうどその場におられた西川左近師に紹介され、作家ではほかに瀬戸内寂聴氏や渡辺淳一氏の姿も遠くに見えた。
各界から千人も集めると、席次の決め方がさぞかし大変だったろうとお察しするが、意外に巧い並べ方だなあと感心したのは水谷八重子、香川照之、中村玉緒を3人並べたあたりで、3人とも歌舞伎役者と血縁を持ちながら別世界の芸能人として活躍しているという共通点があり、それって3人が並んでいるところを見ないと想いだせないことでもあった。ふつうの結婚式だと親族は下座に並ぶが、歌舞伎役者の場合、親族だらけなので、それはどうやら一切考慮に入れず、海老蔵と同世代クラスの若手役者と先輩役者の集団に分けたようで、先輩役者の集団が最上座に着き、真ん中よりやは下座に若手役者を集めていて、おかしかったのは染五郎夫婦と並んで松たか子も同じグループに入っていたことだ。そのグループのうち染五郎、獅童、勘太郎の3人が海老蔵にワインを立て続けに注いでイッキ飲みをさせたりしたが、獅童が壇上に登りながら、「ぼく注いでいいんですかねえ。お前、縁起が悪いから、来るなって言われてたくらいなんですけど」とボヤクのには大いに笑えた。
芸能人や文化人ははそれぞれどちらとどんな関係なのかもわからぬまま大勢見かけたが、ちょっと意表を突かれたのは宇宙飛行士の野口聡一氏の姿で、團十郞さんが宇宙好きなところから親交があるらしい。
前半の司会は山川静夫アナで、プロの能楽師による「高砂」の謡をライブのBGMに新郎新婦の入場。新婦のお色直し退場はこれまたプロの長唄連中による「鏡獅子」のライブ演奏をBGMに使うといった具合に格調高く?進行し、後半は司会が徳光アナに替わると雰囲気もがらりと変わって日テレ色が濃厚になる。平原綾香のコンサート会場と中継で結んだり、海老蔵が炎天下のベトナムで新婦にプレゼントするルビーの原石を採掘する映像を流すなどして、最後はみんなで「サライ」を歌わせられるんじゃないかと心配したほどだ(笑)。
ともあれ新郎新婦共に、とてもいい家庭に育って、まっすぐに生きてこられたという、現代では今や貴重かもしれない若人の情熱が気持ちよく伝わった結婚式で、「これを台無しにしないよう、気をつけます!」と冒頭にイッパツかました新郎の正直な挨拶にも好感が持てたのだった。関係者の皆さま本当にお疲れ様でした。


このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kesako.jp/cgi-bin/mt/mt-tb_kesako2.cgi/1621

コメント (6)


海老蔵さんと麻央夫人の結婚披露宴に御出席だったのですね。我々関西の歌舞伎ファンも何方が御出席だろうとメールが飛び交いました(*^_^*)お昼から日テレではホテルの中の様子や寿司屋さんのインタビュー、シェフのインタビューを放送していたようです。最近珍しい派手婚ですね。

投稿者 お : 2010年07月29日 23:32

本日、姪の結婚披露宴の招待状と一緒に、今朝子さんのサイン入りご本が講談社より届けられました。抽選に当たった経験がないので驚きと共に大変嬉しく思っております。我家の家宝にいたします。
有難う存じました。

投稿者 とん : 2010年07月30日 00:28

最後はみんなでサライを歌わせられるんじゃないかと心配したほどだ、というくだりで爆笑しました。もしジュニアが誕生したらどちらに似ても大きな目で「にらみ」がききそうですね。

投稿者 佐久間文子 : 2010年07月30日 13:06

昨日はお疲れ様でした。人気のブログに名前を出していただき恐縮に存じます。披露宴会場外のモニターで八重子さん、香川さん、玉緒さんの三人が並んでお座りなのが映っていましたが、そういう意味だとは気付きませんでした。流石!!です。

投稿者 蔵本 玲子 : 2010年07月30日 14:32

 歌舞伎座さよなら公演の熱も冷めたところで、海老蔵の近年稀なド派手婚には引いてしまいました。あれだけ大勢の方が出席されたからには、歌舞伎も家庭も大事にしてくださいね。というしかありません。

投稿者 hanako : 2010年07月31日 20:53

松井さんの江戸文化に対しての博学ぶりにまったく感服しております。どこかで公演をされることが、きっとあると思います。必ず聞きに参ります。日時を教えてください。生い立ち、
経歴、小説家の意気込みを、是非聞かせていただきたいと思います。

投稿者 加籐敏宏 : 2010年07月31日 21:13

コメントしてください




ログイン情報を記憶しますか?


確認ボタンをクリックして、コメントの内容をご確認の上、投稿をお願いします。


【迷惑コメントについて】
・他サイトへ誘導するためのリンク、存在しないメールアドレス、 フリーメールアドレス、不適切なURL、不適切な言葉が記述されていると コメントが表示されず自動削除される可能性があります。