トップページ > 賀茂茄子の田楽と鶏もも肉の天ぷら柚胡椒風味

2010年07月27日

賀茂茄子の田楽と鶏もも肉の天ぷら柚胡椒風味

まとめて揚げ物にした手抜きもいいとこのメニューだが、揚げ物をするだけマメなほうかもしれない。鶏もも肉は龍田揚げ風の下味に柚味噌を混ぜ込んで揚げただけ。
 昨夜遅ればせに森毅先生の訃報に接して心よりお悔やみを申しあげた。ユニークな数学者として著名な方だったが、若いころは歌舞伎オタクだったということを何かで知ったので、一度お目にかかってそのお話をいろいろとお聞かせ戴いた想い出がある。某PR誌の編集に携わって歌舞伎の特集を組んだスラッシュの進藤さんが、当時マスコミの寵児でもあった先生に駄目元で私との対談を持ちかけたら、意外なほど快くお引受けになったのだった。で、お会いしたら、まず大学ノート何冊にもビッシリと記された先生ご自身の歌舞伎劇評をお見せ戴いてビックリ(@_@)ホントにお好きだったんだ~若気の至りと仰言りながら、そのノートを捨てないで取っとくなんて、やっぱりホンキで入れ込んでらっしゃったんだ~とただただ感心してしまい、戦時中に地方巡業をしていた歌舞伎のオッカケまでなさっていた話を面白く伺ったのだった。たしか晩年の十五代目羽左衛門が奈良で演じた「切られ与三」の舞台では、相手役のお富をエエッ!!!とビックリするような役者が演じていた話を聞いた憶えがあるのだけれど、その対談を収録したPR誌が今見つからないので、確実なことをここに書けないのは実に残念である。以来、もう一度お会いして当時の歌舞伎の話をもっともっと伺いたいと思いながら、ついに果たせずじまいだったのも悔やみつつ、衷心よりご冥福をお祈り申しあげる。


このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kesako.jp/cgi-bin/mt/mt-tb_kesako2.cgi/1619

コメント (1)


森毅先生が歌舞伎オタクで、戦時中びっくりするような相手役での十五代目羽左衛門の与三郎を奈良まで追っかけでご覧になったとの、先生との対談のご紹介、面白く読ませて頂きました。(文庫本化の際は是非相手役の役者名を!)
四十数年前、当時の大学教授としてはカジュアル装いの先生に数学の証明の過程を大阪弁で実感的に講義頂いたのが、今でも鮮明に想い出されます。雑談もお話頂いたのですが残念ながら雑談で歌舞伎の話はお聞きしなかったと思います。
遅ればせながら先生のご冥福をお祈りいたします。

投稿者 半九郎 : 2010年07月30日 20:03

コメントしてください




ログイン情報を記憶しますか?


確認ボタンをクリックして、コメントの内容をご確認の上、投稿をお願いします。


【迷惑コメントについて】
・他サイトへ誘導するためのリンク、存在しないメールアドレス、 フリーメールアドレス、不適切なURL、不適切な言葉が記述されていると コメントが表示されず自動削除される可能性があります。