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2010年07月01日

井上ひさしさんお別れの会

東京會舘のローズルームに足を踏み入れたとたん、これはダメだ……と絶望的な気持ちになったほどで、まさに芋の子を洗う混雑のなか、この顔知ってる!という人は沢山いても、親しい人と巡り会うのはまず無理だと思われたが、元松竹の大沼氏や元ぴあの坪池さんから声をかけられて、翻訳家の松岡和子さんを発見した時点で少しホッとしたものである。「こんなに人が多いパーティは僕も初めてですよ」と松竹の方がビックリするくらい大勢の人が集ったのも故人ならではだろう。役者や演劇関係者、作家や文芸関係者はもちろんのこと、共産党の不破元委員長の姿まであったのは、左派系文化人としての側面が大きかったことを示している。最初に送る言葉を述べられた丸谷才一氏が、故人の作品をプロレタリア文学の正統な後継として位置づけられたのもむべなるかなである。
送る言葉を述べられたのは丸谷氏のほか大江健三郎氏と演出家の栗山民也氏で、ほかに小曽根真のピアノ演奏と井上芳雄の歌などもあったが、全体の進行がシンプル且つコンパクトだから、故人を温かく送る雰囲気に包まれて盛会のうちに終宴した。ただし盛会過ぎて一度はぐれたら二度と会えない感じで、始めのほうにお会いした方とはお別れの挨拶もできないまま、幸い集英社の八代さんと会えたので帰りに一緒にお茶したのである。
で、私は20年ほど前に富岡多恵子さんが読売文学賞を受賞なさったときの授賞パーティにご招待戴いて
、そのとき挨拶に立たれたのも今日と同じ丸谷才一氏と大江健三郎氏だったため、「あの~文芸の世界では必ずあのおふたりが挨拶なさることに決まってるんでしょうか?」などと、八代さんにバカな質問をして笑われてしまい、「おふたりともかなりご高齢でいらっしゃるわけだし、そうなると、今後この手の挨拶をなさる方って、一体どなたになるんでしょうか?一般にもネームバリューがある人だったら村上春樹とか村上龍とかまでいっきに飛んじゃうんでしょうか?でも村上春樹はきっと日本に帰ってきませんよね」と突っ込んだことを訊いて、八代さんに頭を抱えさせたのであります。




2010年07月02日

海老のテリーヌキャベツ包み、ハチノスのパスタ

三茶グルメアンコール第1弾は「プロヴァンス」のハチノスのパスタ。「引っ越しちゃうんで、その前にもう一度食べたくて」と話したら、「実はうちも今月で店を閉じて引っ越すんですよ」と言われてビックリ(@_@)シェフが実家のほうに戻られるのだそうで、シンクロしちゃったのはなんとも不思議なご縁である。私の本もちゃんと読んで戴いているので、「新作はどういうもんなんですか?」と訊かれて、今月中旬に発売される講談社新刊『星と輝き花と咲き』のこ話をお聞かせし、「秋にまた別の新刊も出るんですよ」といって、ちゃっかり「銀座開化おもかげ草子」シリーズ第3弾『西南の嵐』の宣伝もしちゃったのであります(^_^ヾ
『西南の嵐』の話までしたのはちょうど今日初稿がアップして新潮社の田中範央氏にお渡ししたからで、これで引っ越し前の仕事はゼ~ンブ片づいたのでホッとひと息であります(^_^)/
たまたま田中氏にお会いする直前に、私が愛用すっる知識検索サイト「ジャパンナレッジ」の新たなコンテンツに「国史大辞典」が加わったのを知ったので、その話をして、「この際これを廃棄しちゃうかどうか迷ってるのよ~」と書棚の一角を指さしたのだった。「国史大辞典」は1冊が7,8㎝の厚みがあって、全15巻という物凄く場所を取る代物なので、早く電子化してほしいと願っていたのだが、あまりにも急なことで、しかもこのタイミングだから、引っ越し先に持って行くべきかどうか大いに迷ってしまうのだった。「国史大辞典」は田中氏曰く「これを持ってることは時代小説作家であることの証みたいなもんじゃないですか。作家のお宅に行くと書棚に必ずこれがドーンと置いてあるっていうイメージだったんですけどねえ……」と、感慨深げで、「たしかにウチの会社でも、(ジャパンナレッジに入ってる)『日本国語大辞典』はもう廃棄しちゃいましたからねえ。辞書や事典の類はみんな電子化されちゃったほうがいいんでしょうねえ」とのこと。
「日本国語大辞典」は私も2年ほどサイトで使ってみてそれで十分だと確信したので、本のほうはこの際廃棄するつもりなのだけれど、「国史大辞典」はサイトをもう少し使った上でないと、本をのほうを完全に廃棄することにはまだちょっと不安がある。
 それにしても、さまざまな機器の進歩や変化がこうもめざましいと、今使えるものも将来使えるとは限らない気がしてくるわけで、私は今回大量のビデオを処分するはめになり、一部はDVD化して残すつもりではあるが、音楽をCDで聴く人が少なくなりつつある今日、DVDだってあと10年したらどうなるかわかんないよね~という感じだ。ところでこの期に及んでまだLPが何枚か残っていたのでそれはもちろん棄てるつもりでいたら、LPのプレイヤーをお持ちの田中氏が歓んでお持ち帰りになった。中に現地で買ったロンドン初演のミュージカル「CATS」のLPがあって、「これなんか今すぐにでも聴きたいですよ~」とのことでした。


コメント(7)

いつも楽しく拝見しております。
 20年以上も前に「川上」さんへ茶の湯の研究会の会食をお願いに行ってから「川上」さんと松井新七様の隠れファンでした。(筒井先生や熊倉先生・名和先生、吉倉宗匠や堀内國彦宗匠・楽さんや宗哲さん他、昔の茶書を翻刻していました。)
 「川上」さんは私のような若造がお伺いすろには格が違うという雰囲気でしたが、ご主人松井新七様(高校の大先輩であるとその時わかりましたが)が快く引き受けていただき恐縮したことを昨日のように覚えています。
 しばらく京都を離れていましたがここ数年何度かお伺いさせていただき、昨年隠居される前の8月終わりにも御挨拶にお伺いしました。
 本当の京料理の凄さ美味しさ(見た目や趣向にとらわれ過ぎない)を今に伝える希少なお店だと思っています。
後を継いだ加藤さん初め若手の皆さんが頑張ってこの良さを残してくれるように外野から見守っています。
 さて「日本国語大辞典」廃棄されるのなら是非お譲りいただきたく厚かましくコメントいたしました。
 小学生の子供がおりますが、辞書を引き原本にあたる楽しみと大切さを味わわせたく思っております。
 最近は言ったもの勝ちで先日も、「新参者」で注目を集めている人形町を紹介するテレビで、ふと見ると「三条大橋のたもとで天正4年に創業し、高山彦九郎が酒を呑みに来た店で御所に州浜を納めていて24代目の和菓子屋(昭和29年に京都から東京に移った)」が出ていました。調べてみるとかなり怪しい由来でしたが、ネット社会では確認せずに信じてブログに上げたりされる方が多く嘘がホントになる危うさをを感じています。

投稿者 杓庵 : 2010年07月04日 03:22

お送りしますので住所氏名をお報せください。今週の金曜日が引っ越しで、木曜日にゴミ出ししようと思っていたので、それまでにお知らせくださるようお願いします。

投稿者 今朝子 : 2010年07月04日 20:52

コメントを投稿してから不躾なお願いをしたことに穴に入りたい気持ちでおりました。
お譲りいただけるとのこと誠にありがたく存じます。
このコメント欄から住所・氏名を直接お報せしてもよろしいのでしょうか?

投稿者 杓庵 : 2010年07月04日 23:29

そちらでお差し支えなければどうぞ。

投稿者 今朝子 : 2010年07月05日 10:28

ありがとうございます。

これも17年ほど前ですが「河繁」さんのカウンターの隣に上品な老紳士がお二人食事をしながら料理と包丁の話などをされていました。
砥石の話になり「良い砥石は何十万以上もする」という話に河繁のご主人が「そんなに高い砥石があるんですか?」と言われたときにふと「本山(鳴滝)ならそれくらいしますね(学生時代から茶杓を趣味で削っていたので刃物とか砥石に興味がありまして)」と漏らした私の言葉を聞き止められた老紳士のお一人が「君は若いのに面白い、この方を紹介してあげよう。河竹登志夫先生だ」。思わず「河竹黙阿弥の」とふるえながらいうと「君は河竹黙阿弥を知っているのか?」という話になりその後「バー飛鳥」さんへご一緒し、私が生意気にも「先生島原へ行かれたことはありますか?吉原と違って大門や見返り柳、さらば垣などが残ってますよ」と「輪違屋さんの傘の間」にご案内したことを昨日のように覚えています。
その少し前に南座で見た「白波五人男」の中で勘九郎が弁天小僧で、「弁天小僧と南郷が呉服店にて・・・」のくだり「五両」を「十両」と言ったのにその後の「なあ、菊や長くいたなら十、二十・・・」というところがそのままなのはどちらかがおかしいのではありませんかと先生にお聞きしたりしました。先生からは真顔で「橋元さん、二つほど聞いてよろしいか?」「今、何人くらいの女性とお付き合いされていますか?」 「今までお付き合いされた女性は二桁ですか?三桁ですか?」という思いもかけない質問をいただきました。(もちろん上手く答えられませんでした・・・)
当方の住所は〒605-0828京都市東山区金園町388-3「望庵」 080-4022-8310 です。お手数をおかけいたしますが着払いでお送りいただければ幸いです。(ご不要の本などございましたらお譲りいただけましたら幸甚です。)
こちらの住所でお願いいたします。先のコメントは削除していただけますようお願いいたします。

投稿者 杓庵 : 2010年07月05日 14:53

私が見た時間が次のコメントを頂戴するより早かったせいで(ほんのちょっとの差ですが)、先の住所に送って家を出ました。帰宅してからあとのコメントを見たので先のコメントは削除しておきます。

投稿者 今朝子 : 2010年07月05日 23:49

 本日無事に到着いたしました。
冷や汗ものの不躾で厚かましいお願いを、お聞き届けていただき本当にありがとうございました。
 今回の郵パック問題でヤマトの一人勝ちでしょうか?
それにしてもただでさえ宅配の増える7月にいきなり統合するなんて現場を知らない人が決めているんでしょうね。
 『日本国語大辞典』大切に活用させていただきます。
小2の娘が早速、興味深げにページを繰っていました。
まだ読めない漢字がほとんどですが、私も小さい頃、父が疑問点をすぐに百科事典で調べてくれて辞典を読むのが
好きになったように娘も自分で探求する興奮を知って欲しいと思います。
 ipadなどの登場で電子書籍化されるものが増えていく時代を生きていかなければならない子どもたちだからこそ、
書物の森に入り浸る楽しみを味わって欲しいと思っています。

投稿者 杓庵 : 2010年07月06日 19:29



2010年07月03日

ヂンギスカン

 引っ越し前の三茶グルメになぜヂンギスカンなのかといえば、今の住まいと同じビルの地下に「寅々」という専門店があるからで、ここは一時ヂンギスカンがブレイクする直前に開店し、ブームが去った後もしっかり生き残っている名店だ。「寅々」の以前は、今や激しく全国展開している「牛角」の1号店があり、「牛角発祥の地」という看板があがっていたこともある。つまりは飲食店にとって非常に縁起のいいビルなのであった。なまじ階上に住んでいたために、このブログに登場する回数も少ないし、「今朝子の晩ご飯」文庫本のグルメ地図にも載せなかったのだけれど、お値段やや高めながら、とても美味しい店なので、今日は引っ越しのご挨拶をかねてお名残の食事をさせてもらったというわけである。
晩ご飯の前は美容院に行って、「先月話そうと思ってたんだけど、わたし引っ越すのよ」と言ったらエエっ!と驚かれてしまい、「どちらに?」「それが大宮なのよ」「ええっ!!!遠いじゃないですか~どうしてまた???」てな具合にかなりのショックを与えてしまった。なにしろ三茶には30年も住んでるので、商店街でも顔見知りの方が多いし、近くのコンビニには元米朝事務所の大島さんと友だちだということまで知られていて、私がその店に入ったら、「今お友だちがタバコを2カートンも買ってらっしゃいましたよ」なんて、個人情報がバレバレだったりもするのである(笑)。とはいえ一軒ずつお訪ねして「わたし引っ越しますんで」てな挨拶をして歩くわけにもいきません(^_^ゞ
近所には世田谷ボランティアセンターという施設もあって、そこでは古着等々をバザーの出品物として受けつけてくれるという話を大島さんから聞いていたので、今日はまだまだ新品同様に使えるボストンバッグなどを持って行ったら快く引き取ってもらった。捨てるには忍びないし、さりとて自分はまず使わないだろうという品をずっと持ってるのも気が利かない話なので、近くにこういう施設があるのは大助かりである。前に書いた日本手拭いは大家さんに差しあげたら歓んでもらえたし、服紗や扇子の類も友人にお分けして、引き取り手がなくて困っていたプリンターのインクとファックスのイックリボンはこれまた近くのディスカウントショップに差しあげたのだった。この手のインク類は急に切れると困るので買いだめしておくと、本体のほうが壊れて買い換えなんてことにもなり、ストックが無駄になるのが本当に勿体ない。
勿体ないといえば、台所の整理をしたら、ふきんがまた売るほど出てきて、それなのに私はなんで買い足してたんだ!!!とか、なんで同じ洗剤がこんなにいくつもあるのか!!!とか、あまりにも無駄が多いことに我ながら愕然とし、こんなことでは官公庁を嗤えないな~とつくづく思われたのでした。
ところで今日はこれから始まるW杯決勝トーナメント アルゼンチンvsドイツ戦が楽しみです。昨日は意外にもブラジルが逆転負けしただけに、今日の試合も最後まで目が離せません。


コメント(1)

あ~同じです。今も前に使っていたプリンターのインクがありますし、何故か買い物に行くと洗剤、シャンプー在庫を確認しないで買ってしまい帰宅すると2個も買い置きがあったり。
だから引っ越しは嫌なんです。松井さま、よく決心なさいました。

投稿者 お : 2010年07月03日 22:54



2010年07月04日

柚いなり、高菜巻き、棒々鶏サラダ

三茶で味わう最後の東横のれんメシである。
今日は午前中から大宮の新居に行って、作りつけの書棚やベッドなど新規購入した大型家具の搬入を見届けたが、大きな書棚が入り口や廊下を通すのが難しく、4時間近くもかかってしまい、私は別に力仕事をしたわけでもないのに、こちらが目論んだレイアウト通りに巧く運ばれるかどうかを見ているだけでグッタリしてしまった。この間、家具や家電などの購入ばかりでなく色んな業者との連絡事項が山積みだし、おまけに今年は移転届けもさることながら期日前投票もしなくちゃなないし、お中元シーズンとも重なってるからこっちはてんてこ舞いで、この時期の引っ越しは蒸し暑いばかりでなく何かと大変なのだった。
にもかかわらず、家電を買いに大宮駅の西口に行ったら、なんとそこでわが乗馬クラブの広告塔であるミニチュアホースとポニーが健気に営業活動を行っていた(写真)ので、疲れているのにやっぱり乗りたくなって急きょクラブにレッスンンの予約を入れ、1鞍乗ったら優秀な馬に当たってとても気持ちよく走れたので疲れが吹っ飛んでしまった(^_^)/なにしろ大宮からクラブのある駅までは15分というのが何よりで、だからこそ引っ越すんだろうと思われても仕方がないのであります(^_^ヾ




2010年07月05日

天とじ丼と冷やし讃岐うどんのセット

 シアターコクーンでクリストファーマーロウ作・蜷川幸雄演出「ファウストの悲劇」を観る前に三茶の「杉の子」で食事。このセットはお得で美味しいので、引っ越し前にどうしても食べておきたかった。で、この期に及んでまだ芝居を観ている私である。
近年メトロポリタン歌劇場で、ベルリオーズ作曲「ファウストの劫罰」が、鬼才ルパージュによってスペクタキュラスに演出されており(私はライブビューイング即ち映像で観た)、ひょっとして蜷川さんはそれに刺激されたんだろうか?と思うほど、今の日本でこの作品が上演されることにはやや唐突の感があるのだった。
そもそもキリスト教文化圏でない国において、悪魔に魂を売った男の話自体がどこまで理解されるかという問題があるからして、まともに取り組んでは勝ち目がないとみたのか、歌舞伎の一座が演じている劇中劇という見立てにして、ミラーパネルの背後に芝居小屋の楽屋風景を配し、下座音楽とバロック音楽を同時に聞かせたり、シルク・ド・ソレイユばりの宙乗りをふんだんに見せながら16世紀の英国演劇の猥雑な雰囲気を醸し出すといった、久々に鬼面人を驚かすノリの蜷川演出を楽しませてもらったのだけれど、それでもやっぱり戯曲自体についていけない感じは拭えなかった。作者マーロウがホモセクシュアルであったという説に基づいてか、ファウストと悪魔メフィストフェレスの関係をそれっぽくする演出も見られたし、絶世の美女ヘレナをニューハーフ?に演じさせたりもしたが、野村萬斎という人は、舞台姿がきれいだしナルシスト風でもあるから、その手の人たちに好かれる要素は多々ありながら、本質的にソドミーは全く感じさせない人なので、所詮は少女マンガ程度のそれとしか見えてこない憾みがある。セリフも朗唱には長けているものの、本当の意味で腹にしみ通ったセリフを聞かせられるほどの技術はないのでラストの長ゼリフがやや冗長に感じられた。タイトルに「悲劇」を謳っても全体には喜劇的に運ばれていて、諧謔味のある演出を楽しむべしといったところだろうか。
それにしても3色の定式幕(じょうしきまく)を使ったり、やたらと下座音楽を流すなどして歌舞伎の要素をたっぷり盛り込んだ演出だけに、せっかくなら悪魔の王ルシファーは顔のデカイ男優に演じてもらって公家荒れ(くげあれ)の隈取なんかしてほしかったな~と思われたのでした。




2010年07月07日

生ハムと白アスパラガスの前菜、魚介と野菜のフリット、鶏レバーのパスタ、あいなめと緑アスパラガスのパスタ、徳島スダチ牛のグリルほか

『吉原手引草』の姉妹編『吉原十二月』の連載がようやく終了して軽く打ち上げをということで、幻冬舎のヒメと三茶で会食するならここしかない!!イタメシの名店「クッチーナ」であります。
3年前のN賞選考待ちで、ヒメは上司の永島氏、校正担当の渋谷氏、スラッシュの進藤さんと4人一緒にこの店でずっと水を飲みながら緊迫の時を過ごしていたのだとか。その間、私は自宅でずっとゲラの校正をしていて、ゲラの校正がなんとか終わったのが夜の8時前。連絡がないけど、お腹が空いたので「クッチーナ」に行ったら、選考会の決定が遅れに遅れてまだ報せが来ないとのこと。「もう放っといて、食べちゃおうよ」と提案し、料理を注文した途端に私のケータイに連絡が来て、結局何も食べられないまま記者会見場に向かわねばならなかったことが、食い意地の張った二人はいまだになんだか心残りなのであった(笑)。
なので今宵は存分に食べて飲んで、日付が変わるまでゆっくりと歓談いたしました(^_^)/




2010年07月08日

自家製コンビーフ、鰺とアボガドのタルタル、野菜のラザニア、魚介とポテトのスパイシー蒸し、焼きカレーほか

引っ越し前夜祭は三軒茶屋に住んでいたからこそ親しくなれたともいえる翻訳家の松岡和子さん、文春の内山さんと一緒に「ピエトラ・オルト」で会食。ここのコンビーフは引っ越し後もまた味わいたい逸品である。
「じゃじゃ馬ならし」の翻訳をようやく終えられた松岡さんはすでに次なるシェイクスピア作品に取りかかってらっしゃるようだし、内山さんは新婚早々でお二人とも何かとお忙しいなかで、今宵は私が三茶を去るに当たっての送別会を催してくださったのはご近所冥利に尽きるというべきか。
もっとも、お二人とも芝居好き(というか松岡さんの場合は関係者だが)なので、今後も色んな劇場でご一緒することにはなりそうである。大宮に住むとむろん今までより断然行きやすくなるのが「さいたま芸術劇場」で、松岡さんには稽古が遅くなったら是非ウチにお泊まりくださいと申しあげたのだった。「さいたま芸術劇場」に次いで行きやすくなるのは池袋の「東京芸術劇場」で、「そういえば今の野田マップの公演ご覧になりました?私は15日に行くつもりなんですが」なんて話から、当然遠くなってしまう世田谷シアタートラムで現在上演中の「アットホーム・アット・ザ・ズー」の話になり、松岡さんがあんまり褒められるので、これを見逃して三茶を去るのがちと心残りとはいえ、とても当日券に並んで見る余裕はなく、いよいよ明日から三日間引っ越しモードに突入しますのでブログはさすがにしばらくお休みしなければなりません。明日は京都の妹が手伝いに来てくれて、晩ご飯は「燻製屋ヌーベ」で一度食べてみたいと申しております(笑)。




2010年07月08日

引っ越し開始

いよいよ今日から引っ越し開始だが、荷造り荷解きすべてお任せパックにしたため、指示出しをしたあとは手持ち無沙汰で、これから7月の講演に必要な資料を読もうかというところだ。
それにしても三軒茶屋は20代後半から50代後半までの約30年間という、人生で最もパワフルな時を過ごした町だけに、私にとっては京都よりもはるかに意味深い故郷となるであろう。長年住んでいると、商店街の人たちはもちろんのこと、なぜかよく道ですれ違う人の顔なんかもはっきり憶えているから、この1週間というもの、町を歩くたびに、自分でもふしぎなほどの強い感慨を催さずにはいられなかった。行きつけのブティックからは記念品を頂戴したし、オイルマッサージの女性はわざわざお菓子を買ってきてご馳走してくださるなど、袖振り合う以上のご縁があった方々に名残を惜しんで戴いたのも有り難かった。
三軒茶屋は成人後の私を育てくれた町といえるが、目白から移り住んだ当時はまさかこんなに長居するとは夢にも想わなかった。生まれてから死ぬまで土地を離れない方も少なくない京都に生まれた私が、当初は縁もゆかりもなかった土地にこれほど馴染んでしまったのだから、人生わからないものだともいえるし、よほど居心地がいい町だったことの証拠ともいえて、要は私にとってご縁があった町なのであろう。
三軒茶屋に住み始めたのも偶然のきっかけだったし、大宮に移住するのもまったくの偶然で、思えば人生至る所に青山あり、人間どこの土地とどんなご縁で結ばれるかは神のみぞ知るというべきか。
長らくお世話になった三軒茶屋の皆さん本当にありがとうございましたm(_ _)m今後お世話になる大宮の皆さんよろしくお願いしますm(_ _)m


コメント(3)

荷物が多い人は引っ越しが大変ですよね。
わたしは4年前に今の家に引っ越したのですが、家人の仕事関係と合わせて本だけで何十箱にもなってしまい、業者さんがおどろいていました。
片づけ作業で急性の四十肩になり、たいへんな思いをしました。持病になってしまったので、極力重いものを持たないようにしています。

あとの荷ほどきがまた大変だと思いますが、どうぞあせらずになさってくださいね。お仕事柄いろいろ資料が必要だとは思いますが。

投稿者 ぱぐ : 2010年07月08日 20:33

暑いいと時の引越し!大変ですね。あまり御疲れにならないように業者さんにまかせてお怠けを決め込んで下さい。引っ越してからの整理は御本人でないと出来ないでしょうから。
今年は軽井沢には行かれないのかな?

投稿者 ねこ かおる : 2010年07月10日 07:36

新居へのお引越しおめでとうございます。三軒茶屋の住人です。
書籍は以前より拝見しておりましたが、三軒茶屋在住と知ったのはこのブログを読むようになってから。
時々ブログに書かれるローカルな情報や、お店で偶然お見かけしたり街ですれ違ったりすることもなくなるかと思うと淋しいかぎりです。

三軒茶屋に移り住んで十年以上たちますが、人の多さや変化の早さにやや疲れを感じております。警察署の亀さんたちが狭い場所で甲羅干しをしているのを見ると、ほのぼのすると共に、自分もこういった安らげる「場」を三茶で見つけたいものだと思ってしまいます。

大宮でもたくさんの「お気に入り」をつくられ、ブログにも書いていただくことを楽しみにしております。

投稿者 二丁目の住人 : 2010年07月10日 15:49



2010年07月10日

引っ越し完了

バンザーイ\(^_^)/めでたく無事に引っ越せましたが、果てました~(^_^;)


コメント(6)

おめでとうございます(^^)

投稿者 ぱぐ : 2010年07月11日 07:55

いつもブログ愛読させて頂いております、宇都宮線ユーザーです。
お引越し完了おめでとう御座います。
大宮、浦和地区は本当に便利で住みやすいところですよ~。
心より歓迎いたします!

投稿者 てる : 2010年07月11日 14:09

おめでとうございまーす!!
お天気、ずっと気にしてました・・・
なんだか、近くにいらっしゃる・・・という
現実が、とっても嬉しいです!!
お疲れ出ませんように・・・。

投稿者 彩の女 : 2010年07月11日 14:56

お引越しおめでとうございます。
松井様が同じ埼玉県人というのがとても嬉しいです。
「ダサイタマ」など何かとマイナスイメージの強い埼玉県に強力な助っ人現る!、という感じで心強いです。

投稿者 所沢の住人 : 2010年07月11日 20:00

おめでとうございます。後々疲れが出ませんように。

投稿者 お : 2010年07月11日 23:22

ついに引っ越しましたね。。。(笑)
今度是非晩御飯食べましょう!

投稿者 モイラ : 2010年07月11日 23:46



2010年07月12日

引っ越し後

きのうは深夜2時まで後片付けに追われていたにもかかわらず、日曜日のきょうは妹を連れてやっぱり乗馬に行ってしまった私であります(^_^ヾ
1鞍乗って気分的な疲れを吹っ飛ばしたあと、クラブ常連のMさんに久喜の家庭的なフレンチ「ルパン」に案内してもらい、とてもリーズナブルなランチをたっぷり頂戴したあと、これまたMさんに教えられた春日部の「大塚家具」に行ってパーソナルチェアをゲット。店員さんの話だと、春日部は「大塚家具」発祥の地なのだそうで、江戸の昔に桐箪笥で名を馳せた土地ならではというべきか。
春日部から東武野田線で大宮にもどり、東急ハンズ、ビックカメラ、ロフト等をハシゴして足りないものを買い足しながらいったん帰宅。メンテナンス業者と改修作業の打ち合わせをしてから昨夜に続いてルミネのレストラン街で食事。ふたたび帰宅してから新規購入した家電の使い方をドメスティックプロの妹から教わるも、「私らのときよりずっと進化してて、わからへんとこがいっぱいあるわ~」と妹はややあきれ顔。いっぽうで選挙速報を熱心に見ながら、民主敗北、自民党の大巻き返しという結果に「これでまたどうなるやらわからへんやんか~。一体この国の人らは何を考えたはるんかようわからへんなあ~」とあきれ顔であります。


コメント(2)

京都の妹さんと同じ意見です。ホンマニこの国の人何考えてはるかわかりまへん。渡辺さんは「アジェンダ」ばかり繰り返してはるけど、この方の言ってはる事皆さんどの程度理解してはるのやろ?自民党は麻生さんの頃からどの程度変わりました?民主党がベターとは言いませんが、どの政党に変わっても国民全員が総花的に恩恵を受けれる事はおまへん。マスコミの無責任な評価だけで首相をころころ変える国、よその国から見ればマスコミがキャスティングボードを握っているとみえますやろな。

投稿者 お : 2010年07月12日 22:50

全くどおなるのでしょう?自民はいやだし皆の党は何だかわからないし民主が良いとは言い切れないけどもう少し長い目で見てもいいのではと思います。やはり小沢さんを切れなかったのがいけなかったか?マスコミに踊らされる国民もいけません。と横丁の政治評論家は嘆いています。
お引越しお疲れ様でした!無理して暑さの折体を壊されませんように。でも並木拍子郎に又会いたいなーー。

投稿者 ねこ かおる : 2010年07月13日 14:07



2010年07月12日

しそ餃子、茄子の煮浸し、南瓜と高野豆腐の煮物

駅そばの伊勢丹クイーンズでゲット。ここは食材がそろっていて「今朝子の晩ご飯」の心強い味方だが、今日はさすがに料理ができなかったどころか、どこに何がしまってあるのかわからないため、うちで食べるだけでもまだ大変な状況であります(-_-;)役所の届け出もあって、待つことと、探すことで1日が暮れたという感じだし、ドメスティックプロの妹が帰ってしまうと家の設備や家電を使いこなすのも大変で、家の中には色んな書類が溢れかえっているから、それらの仕分けにも相当の時間を費やすはめになった。それにしても世の中には不要な書類が多すぎるのではあるまいか。
せっかく氏子となったのに、氷川神社にはまだお詣りするどころか参道にも足が向けられないくらい雑事に追われて毎日があっという間に過ぎて行く。なんとか早くお仕事モードに切り替えないと、このまま延々ドメスティックモードに埋没してしまいそうで恐ろしい。
ところで参議院選の総括もさることながら、今日のニュースで個人的に感慨深いのはつかこうへい氏の訃報である。先日、井上ひさし氏のお別れ会があったばかりだし、今年は70~80年代を代表する劇作家の死が相次いだことになるのだろう。私はつか氏の出発点となった劇団「暫」の旗揚げ公演をたまたま見ていて、有名作品も初演で見ているケースがけっこう多いが、確か80年に新宿・紀伊國屋ホールで「井上ひさし三部作」と「つかこうへい三部作」を連続上演して、そのうち井上作品では「雨」と「小林一茶」が、つか作品では「いつも心に太陽を」と「蒲田行進曲」が強く印象に残っており、戯曲の完成度においてはそれらが両氏のピークであったようにも思えるのだった。両氏は世代を異にするも、当時紀伊國屋ホールで連続上演されたことを考えると、やはり同時代作家といっておかしくはないのだろう。
正直いって井上氏が年齢のわりに現役バリバリを感じさせたのに比して、つか氏のほうはとっくに終わってしまった感が否めなかったとはいえ、演出的な面もふくめて次世代の演劇人に与えた影響はむしろつか氏のほうがはるかに大きかったと断言できる。つか氏が従来の演劇のアンチテーゼとして披露したはずのスタイルが、その後いわゆる小劇場スタイルとして型モノ風に定着していったことは、当初はなんとも皮肉な現象に思われたのだけれど、今やそれを指摘できる人も少なかろうと思う。




2010年07月13日

サムゲタン、海鮮チヂミ、韓国風モツ炒め、キンパほか

今日からやっとお仕事モードで、午後は講談社の堀さんが今週に発売が予定されている「星と輝き花と咲き」の見本をご持参になった。これまでとはひと味ちがった可愛らしい装丁の本で、巻末にはモデルにした竹本綾之助の写真も掲載し、写真を元にしてアッと驚くポップまで用意されているので、ぜひとも書店でご覧の上、お求め下されば幸いですm(_ _)mなおアマゾンでは私の著者インタビュー映像版がすでに公開されています。
堀さんには駅から一番の近道をお教えしたのだが、「いや~なんだかびっくりしました!三軒茶屋と町の感じがあまりにも似てるもんで」とのこと。それでいてすぐ近くに緑豊かな氷川参道があるから「ホントいいとこですねえ」と賞められて気をよくした私である。
夕方は新潮社の小林姐さんが来訪。「小説新潮」連載の新企画で、再現された江戸時代の料理を試食してエッセイを書くという、文字通りとてもオイシイ(笑)お仕事だから二つ返事でお引受けしたのだが、今日はその打ち合わせをしたあとルミネのレストラン街で食事。大宮駅の東口は居酒屋がひしめいており、上戸の姐さんは相当にそそられる空間ではあるものの、何の情報もなく飛び込むわけにもいかず、「ディープな店はこんど来るまでにしっかりリサーチしときま~す」とのことでした。
食事しながら、なんとなく今度の選挙の話になって、「ホント一番悪いのはマスコミだと思うんですよね」と姐さんにしては珍しく力んで仰言ったから、こちらとしては「でもオタクの週刊誌だって……」と言わざるを得なかったのだけれど、今や主義も理念もなき無責任なマスコミのマッチポンプ報道によって、政治が弄ばれている現状は如何ともしがたい感じで、「これでまた自民党政権に逆戻りしたら、一体何やってんだ!ってことですよね~」と姐さんは強く憂慮し憤ってらっしゃるのだった。共に市民運動家から出発した菅総理と枝野幹事長による見るからに素人臭い政権と党運営はたちまち暗礁に乗り上げてしまったかっこうだが、それによってまだよちよち歩きでしかない民主政治そのものを見捨てるようなことがあってはならないはずだ。本当をいえば、自民党にはもちろん民主党にも少なくはない国家主義的な政治家と、市民派の政治家の色分けをハッキリとさせた上で、自分はどういう理念に基づいてどちらを支持するのかを、高校生くらいから明確に述べることができて初めて民主主義政治は達成されるのである。あらゆるものが急速に変化し、すべてがアップテンポとなる昨今、何事もじっくりと気長に待つのは難しくなったとはいえ、それにしても皆さんちょっと気短に過ぎやしませんか、と言いたくなる選挙結果でした。


コメント(3)

アマゾンの著者インタビュー映像版というのを
初めて見ました・・・俄然、読みたくなりました!!
ぐいぐいと引き込まれたいです!
表紙もとてもかわいらしいですね。手に取る瞬間が
とても楽しみです・・・ネットでいつもは注文しますが、
書店のポップで、あっと驚く感動とともに抱きしめて
帰りたいので、発売日に書店に走ります!
暑い夏も、だらっとなんかすごしてられないですね。
楽しみです♪

投稿者 彩の女 : 2010年07月14日 21:21

国立文楽劇場に文楽がかかって居る時は必ず文楽を見るようになって義太夫にも興味をそそられていますので竹本綾之助大夫の事も興味をそそられていますので、出版が待たれます(^-^)

ほんまに日本人はいつからこんなにせっかちになったんでっしゃろ。今回の選挙選の頃テレビ局のインタビューに「民主党に期待してこの前の選挙には民主党に入れたけど、ちっとも国が良くならんから今回はやめた」と答えていた方が結構多かったですが、たった8カ月で国の借金は無くなり景気も良くなり、雇用がどっと増えるなんて国はありませんし、そんな事が出来る首相も大統領も居ません。今日、あの竹下平蔵さんの懐刀と言われた木村さんが身柄拘束されましたね。あのあたりの責任はだれが取るか?このほうがもっと大事なような気がします。

投稿者 お : 2010年07月14日 23:06

>無責任なマスコミのマッチポンプ報道
わが意を得たりで思わず投稿。
アンケート調査という、いかにものデータでニュースをでっち上げる手法はもう良い加減にして欲しいと思うし、政権とって1年も経たずに「揚げ足取り」「言うばっかり」のマスコミの期待に応えられると真面目に思っているんなら「マスコミ」を名乗るのは止めなさい!と言いたいですね。
マスコミには「見守る」「育てる」役割だってあるのでは?
「バラマキ」が衆愚なら「受ける記事」ばかり書い足り、流しているマスコミだって十分衆愚でしょ?

投稿者 midy : 2010年07月15日 11:22



2010年07月14日

鰻丼

整体治療の帰りにルミネのレストラン街内「う匠山家膳兵衛」で食事。本店は大宮の老舗らしいが、支店でも十分オイシイので、今後大いに利用させて戴くことになりそうである。
中高時代の6人グループのうち3人が関東にいて、関西組が毎夏東京観光旅行しているのだが、今年は浅草界隈や江戸博を見た上で、私が大宮に引っ越した直後だと知って、なんと大宮も観光することにしたというのだった(@_@)大宮を観光したいといわれても、なにしろ引っ越した直後なので、鉄道博物館くらいしか思いつかないのだけれど、鉄チャンでもないオバサンたちが楽しめるのかどうかもわからないし……というわけで、私もまだ参拝していなかった氷川神社に案内したところ、寺社の類は京都で見飽きるほど見ている連中が、「ここってスゴクいいねえ。参道も素晴らしいし、ちょっと上賀茂神社みたいな雰囲気もあるし」と絶賛。グループのひとりはミッションスクールを出たにもかかわらず石清水八幡宮に勤めている変わりダネで、さっそく社務所でパンフレットをゲットして読み始め、「へえ~、ここは勅祭の神社なんや~大したもんやねえ」というので「そりゃァ武蔵野国の一宮なんだから当然でしょう」なぞと氏子になりたての私が自慢するのも奇妙である(笑)。それにしても、この神社は東京人にいまいちアピールし損なっているというべきか、不当に無視されているというべきか、近場にあるわるにあまり知られていないのは何故なんだろう。
グループ東京組のひとりから「こんな場所が大宮にあるなんてスゴク意外」との発言も洩れたが、この神社が大昔からあったからこそ大宮という町が出来たのでした。


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こんばんは。今NHKのニュースを観ていましたら、獣医で上野動物園の園長などを務めた増井光子さんが、滞在中の英国で馬術の競技をしていたところ落馬して亡くなったと言っていました。失礼ながらかなりのお歳だったのに馬術をなさっていたんですね。

投稿者 ぱぐ : 2010年07月15日 19:29

増井光子さんの訃報、しかも英国の大会に出場中の落馬事故で、ショックを受けていらっしゃる事でしょうね。以前、FMの対談で、乗馬の魅力や奥深さを、お2人で熱く楽しそうに語っていらっしゃったので、エンデュランス?とか耐久レースにも出場なさる増井さんを、きっと乗馬の目標の1つにしていたのではないでしょうか。
引越しが一段落して、ホッとなさった矢先の訃報ですし、乗馬仲間の皆さんも衝撃と悲しみを感じていられるでしょうね。

投稿者 ウサコの母 : 2010年07月15日 20:38



2010年07月16日

フォー、ベトナム風春巻きほか

東京芸術劇場で野田秀樹作演出「ザ・キャラクター」を見た帰りに乗馬クラブのSさん、スラッシュの守部さん、守部さんの友人Oさんと一緒に池袋の「フォーベト」で食事。
 宮沢りえ、古田新太、チョウソンハ、美波といった演劇通好みのスターに橋爪功と銀粉蝶のベテランを加えた配役で期待が持たれた舞台だったのだけれど、正直いってガッカリしたことをハッキリ書いておきたいと思う。オウム事件を何らひねりもなくドキュメンタリーに近いほどまともに扱いながら、作者が事件そのものに対する読み解きを完全に怠った戯曲といわざるを得ず、こうした題材に取り組む場合の物書きとしての責任を指弾されてしかるべきだろう。ギリシャ神話をアナロジーとして用いながら、ラストにそれが全く活かされない点で、結果書き損じた作品と判断すべきなのかもしれない。野田秀樹はこの手の「事件」をまともに扱うとよく失敗する。「オイル」のときと同様で、文芸誌に戯曲を掲載すると余計に失敗作になりやすいのかも。
ところですでにご投稿も頂戴しているが、増井光子さんの訃報にはショックを受けた。乗馬が趣味という共通点によってラジオ番組でご一緒し、今年5月のオークスでお会いしたときもお元気だったし、私とは比較にならないくらい乗馬歴も技術もお持ちの方だったのに、落馬で客死なさったというのだから、やはり人生何が起きるかわからないものである。お会いしたときは、これからまだまだエンデュランス競技でオリンピックを目指すと仰言ってらしたから、それが果たせずに無念だったか、あるいは馬に乗って迎えた最期に存外満足をなさっておられたのかは知らず、謹んでご冥福をお祈り申しあげる。


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「星と輝き花と咲き」、入手しました!待っていた新刊書を書店で見つけて買う快感は、いつもながら格別です。著者インタビューも、やっと見れて、<アマゾン>から入るのかと思ったら、<講談社HP「書き下ろし100冊」>から、たどり着けました。
元祖アイドルと元祖追っかけの話とは、歌舞伎のミーハーファンで、文楽や寄席にも出かける私には身近な気がしますが、早く読みたい気持ちと、読み終わってしまうのが勿体ない気持ち、両方です。でも8月末の女義の会にはぜひ、伺いたいので、その前に読んでおかなくては。

投稿者 ウサコの母 : 2010年07月16日 23:01



2010年07月17日

大海鮮パーティ

  毎夏恒例のイベントで、Pメディアの三村さん(岡野夫人)のお母様から北海道の海産物がどっと送られてきて、今年は元米朝事務所の大島さんの新居で超!!!!贅沢な海鮮パーティが催され、スラッシュの守部さんと進藤さんと私が招かれ、もちろん夫君の岡野さんを交えた計6人で、新鮮な生ウニ、毛ガニ、アワビ、ホッキ貝、ホタテ貝、ボタン海老をたらふく喰ったあげくに、全員これで痛風の道まっしぐらだよね~といいながらも、な、なんと霜降り牛のステーキまでご馳走になってしまいました(@_@)毎年このパーティをすると、三村さんのお友だちで本当によかった!と思わずにはいられません(笑)。
久々に会った大島さんは退職直後の悠々自適モードで、AKB48ならぬTSM48(豊島園のポスターに出演した平均年齢48歳の年増ガールズ)に参加しようかしらと言ってるし(笑)、病気入院中の進藤さんのお母様は少しお加減がよくなられたみたいだし、私もオイシイものたっぷり食べて、この間の引っ越し疲れが吹っ飛びました。三村さんのお母様にひたすら感謝m(_ _)m




2010年07月17日

豚と茄子の「食べるラー油」炒め、鮭茶漬けほか

今日からやっと自炊開始。料理ともいえない手抜きメニューだが、まだ調理中に、塩どこ?菜箸は?てな具合だから、QP復活には至りません(^^ヾ 茄子や青唐はメンテナンス業者のMさんがご自分の畑から穫れたばかりだと仰言るものを頂戴して、一週間近く経ったのに、とても美味しく食べられたのは、さすがに自家栽培の野菜ならではというべきか。肉は近所のスーパーでゲットした「榛名のもち豚」で、やはり関東も北部になると信州に近いので、食材のブランドも軽井沢あたりとかぶるのが面白い。鮭茶漬けは某社のお中元で頂戴した加島屋の瓶詰めで、これも賞味期限内に食べるべく、案外はやばやと自炊を再開して、久々にホッコリしたウチメシができました。
今日の午後はじっとしてるだけでも汗が噴きだす酷暑を押して乗馬に出かけ、マンツーマン指導で1鞍乗ったら、文字通り肌がじりじり焦げる感じだし、流れる汗が目にしみて痛くなるしで、それでも熱中症にならずに気分がスカッとしたから、今や体力は昔よりグンとあがって若返っている自信もあるのだけれど、大宮は三茶と比べて若者率が非常に高いことにちょっとビックリしていて、八つ年下の妹と外食をしても、「私らあきらかに高齢者で、浮いてる感じやな~」と言い合わなくてはならなかった。私が三茶に引っ越した頃は若者の街というイメージだったが、世田谷圏は今や高齢者地域になりつつあるのかも、という気がするくらい、大宮はどこに行っても若い人で溢れ帰っていて、その分とても勢いがある街なのだ。要は埼玉県の若者率が高いってことなんだろうか?過疎地のような極端な例はおいても、地域別に人口動態調査をやれば、比較的高齢者が多い地域とか、若年者の多い地域とか、日本中の市町村でかなり偏りがあることがきっと数値ではっきり示されるのだろう。




2010年07月18日

挽肉とジャガイモ千切りの「食べるラー油」炒め、イクラの醤油漬け、茄子の味噌汁

今晩もまたまた手抜きメニュー。ジャガイモの昨日と同じメンテ業者のMさんから頂戴したもの。「食べるラー油」は手抜きに便利な調味料である。イクラの醤油漬けも昨日と同じ加島屋製。
乗馬は昨日行ったので、今日は朝から夕方までず~っと書庫の整理にかかっていたのに、まだ半分も片づいていない状態で、ほとほと疲れてしまった(@_@;)前にも書いたが、私は小学生の頃、手持ちのわずかな蔵書に分類記号ラベルと貸出しカードを付けて図書館ゴッコをしていた(借りるのも私ひとりデス(^_^ゞほどの図書整理オタクだから、むろん本の内容に沿って分類したいのだけれど、本の大きさはそれぞれ違うのが困りもので、本の内容によって判型が決められていたらどんなによかったことか!とさえ思ってしまうのだった。書棚を特注しながらも棚板の高さまでは指示しなかったのが失敗で、ネジ式の留め具を外したり、また付け直したりして棚板の高さを調節するのにひと苦労。その最中に電話がかかってこようものならネジやネジ回しをどこに置いたのかもわからなくなって、それを探すのにまたひと苦労である。
さらに疲れることには、カメのファミリーが引っ越し直後からベランダ沿いに隣家へ何度も侵入を試みて、引っ越しの挨拶もしてないうちにまずパパ亀の俊寛を引き取りに行かねばならず、その後すぐにプランターを置いてしっかり垣根を作ったにもかかわらず、こんどは子ガメの有王が隙間を縫って逃走。今日はとうとう2度目の越境をしてしまい、隣家の方が動物好きのやさしそうなご夫婦だからよかったようなもんの、私はとにかく平謝りで、これが同じ爬虫類でもイグアナやオマキトカゲでなく、カメでまだ助かったのかも、といったところであります(-_-;)


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オマキだったらどれほどの騒動になろうかと想像するだに
暑さの中で鳥肌が立ちました。
亀でなによりという思いです。
おとなりとの際には簡単なネットを張ってはいかがでしょうか?

投稿者 なふ : 2010年07月19日 03:38

ほんまに可愛い俊寛や有王で良かったです、もしイグアナでもえらい騒ぎになっていたかも?しかし今日の書き込みを見て亀の脱走風景を思い浮かべ笑ってしまいました。

先日新聞に掲載されていたのですが、蔵書の多い学者さんが
御自分で自分の蔵書を電子図書にされてるそうです。先ずカッターで背閉じの部分を裁断してスキャンしてパソコンに取り込みそれをDVDにするといつでも、どこでも手軽に読めるし、書籍棚も必要が無くなるというわけです。又それを低価格で引き受ける業者が現れ、それは自分だけの書籍では無いので著作権が生じるのではないかと問題なっているそうですが、自分の蔵書をID化するのは問題ないそうですよ。スキャナの良いのが売り出されていて、割と短時間で作れるそうです。

投稿者 お : 2010年07月19日 23:20

ごく最近今朝子さんのブログを発見し、楽しみに読ませていただいてます。実は図書館で司書をしてますが、自分の愛蔵本を整理するのは楽しくても、仕事とはいえ読みたい本を読めずにラベルつけたり並べたりしているのは結構大変です。   
ところで前はよく東急フードショウで三十品目サラダを買っておられましたが大宮のほうでは売ってないですか?私も好きでよく買うのでなんとなく気になります。


投稿者 れい : 2010年07月23日 20:55

ごく最近今朝子さんのブログを発見し、楽しみに読ませていただいてます。実は図書館で司書をしてますが、自分の愛蔵本を整理するのは楽しくても、仕事とはいえ読みたい本を読めずにラベルつけたり並べたりしているのは結構大変です。   
ところで前はよく東急フードショウで三十品目サラダを買っておられましたが大宮のほうでは売ってないですか?私も好きでよく買うのでなんとなく気になります。


投稿者 れい : 2010年07月23日 20:56



2010年07月19日

ハンバーグステーキ

新宿紀伊国屋サザン・シアターで井上ひさし作「黙阿弥オペラ」を見た帰りに高島屋レストラン街のつばめグリルで食事。終演10時なので先に食べておいたほうがよかったかもだが、池袋の東京芸術劇場はもちろんのこと、このサザン・シアターも三茶のときよりも往き帰りがラクになったのは埼玉方面と結ぶ電車のホームが南口に近いせいである。乗りかえもないし、往きも帰りも座れる時間帯だったから、本を読んでいたらアッという間に着いてしまった(^_^)/
「黙阿弥オペラ」は故人が新作の執筆を断念した時点で替えた演目だそうだが、やはり劇作家としての思いをストレートに河竹新七こと黙阿弥(吉田鋼太郎)に代弁させるシーンになかなかの説得力があった。明治新政府からオペラを書けと命じられた黙阿弥が、果たして観客にそれを見たいという欲求があるのだろうかと問いかけ、銀行という新たな金融のシステムなど明治政府の推進する事業の何もかもが、ただ西洋の上っ面を真似て、民衆という観客を置いてけぼりにした「こわいろ」に過ぎないと看破することで、それは近代日本の、ひいては現代の日本に対する痛烈な批判ともなっている。ドラマの前半はやや冗長散漫で、話が転がり損ねてはいるものの、黙阿弥のオペラ論議で盛り上がって、やさしいラストシーンに救われた感じの芝居だ。黙阿弥の「鋳掛け松」を髣髴とさせる五郎蔵役を藤原竜也が達者に演じて「ムサシ」に勝るコミカルな味わいを発揮し、熊谷真実も老け役で健闘している。武士役の北村有起哉も前に見た「小林一茶」のときとは見ちがえるくらい舞台姿がよくなっている。内田慈はユニークなキャラの持ち味が舞台に巧く活かされていた。




2010年07月20日

中華総菜3点盛り、いくらの醤油漬け

 松竹大谷図書館に行った帰りに大宮の駅ナカでゲット。ここの駅ナカはなんでもあるので超ベンリ。大宮からだとJRで上野まで25分だから銀座にも大変出やすいし、おまけに比較的すいてる電車でたいがい座れてラクに往復できる。三茶から乗るとめったに座れなかったのは、私鉄のほうがやはり経営にシビアで、運行本数を抑えているためなんだろうか?なんて考えてしまったのは、国立劇場の有料入場者率の数字を見ちゃったからで、なんでそんなことを調べる気になったのかといえば、「戦後かぶき三國志」と題した講演で、松竹と東宝と国立劇場が三つ巴で争っていた当時の話をするからであります。当時のプログラムや演劇誌の記事やさまざまな人たちの証言を丹念に読むと、色んな裏事情がわかって面白いので、ご興味のある方は7月26日に有楽町のよみうりホールで開催される「第47回 夏の文学教室」にお越しください。
問い合わせは日本近代文学館文学教室係03-3468-4181


コメント(1)

「戦後かぶき三国志」という題名から「幸四郎三国志」を連想していましたが、26日の講演、とても楽しみです。
書棚の話、夫も蔵書が多く、大工仕事も趣味で、家中の壁を書棚に作り変えたくてたまらない人です。ホームセンターで材料を買って来ますが、棚の内側に数cm間隔でホゾ穴があいたレールを取り付けると、ネジを使わずに、棚の高さが簡単に調節出来るので、事前にお教えしたかったです。

投稿者 ウサコの母 : 2010年07月21日 14:41



2010年07月21日

ゴーヤ・チャンプルー

酷暑にもってこいのメニューである。レシピは不要だろうが、豆腐を炒める前に電子レンジにかけて水分を飛ばすのがワンポイント・アドバイス。
今度の家は幸いとても涼しくて、夜はクーラー不要に思われたが、ここ2日間はさすがに除湿モードにしていて、それでもクーラーを長く点けてると肌寒くなるので、ひょっとして冬はけっこう寒い家なんじゃなかろうかと今から心配になるほどだったりするのだけれど、一歩外に出るとクラクラするような暑さなので、散歩好きの私もさすがに今日は買い物を除いてほとんどウチの中で過ごした。とにかく東京よりも日射しが強いし、気温もむろん高いようだが、カラッとしていて、嫌な蒸し暑さは余り感じない。先日引っ越しの手伝いに来てくれていた妹と昨夜電話をしたら、「そらお姉ちゃん、いくら暑い言うたかて、大宮なら知れてるで~京都の暑さとはゼンゼン違う思うわ~京都は、そら、どんな蒸し暑いか~」と妙に力説して、こちらをますます帰郷したくない気分にさせてくれたのだった。
午前中にわが家に取材に来られた毎日新聞の小松記者から、「京都の暑い夏を過ごすチエのようなものはありましたでしょうか?皆さんどう乗り切ってられたんでしょう?」と訊かれて、そういえば昔は夕立が来ると必ずクールダウンしたし、夕立が来なければ打ち水をして地熱を除いたのだから、いっそ全国の条例かなんかで打ち水を強制したらどうなんだろう、なんて思いつつ、アスファルトだとそれも焼け石に水で、余計に蒸し暑くなっちゃうような気がしないでもないし、いっそアスファルトを全部はがして石畳にするか、何か別の断熱素材を開発するか、今後インフラの再整備を是非ともやってほしいのでした。


コメント(1)

大阪の夏も大概暑おますけど、子供の頃は夕方は夕立がよくふりましたし、毎日かかさず庭の水やり、打ち水しました。その後さっと風が吹くと「地獄の釜が空いたなぁ」と祖父母は言ってましたが、それは石畳か地道なればこそですわ。
一昨年まで小池環境大臣が銀座のアスファルト道に木の桶で水捲きしてはりました。「打ち水をしてクールダウンしましょう」って。捲いた水がもわっとした蒸気になって余計蒸し暑いのに、と毎年「あほかいな」の気分でニュースで見てましたわ。

投稿者 お : 2010年07月22日 23:10



2010年07月22日

和牛ももステーキ柚胡椒添え

肉は伊勢丹クイーンズでお買い得品をゲット。付け野菜はメンテナンス業者のMさんから頂戴したもの。柚胡椒はQP3分クッキング編集部の志村さんから戴いた引越祝いで、本場の日田前津江村の川津家製とあってさすがに美味しい!青唐辛子を使ったポピュラーなものと赤唐辛子を使ったものとでは味が異なり、赤のほうがやや刺激的かも。新潟名物の「かんずり」とも似ているようでいて微妙に違った味わいだ。青のほうには「亀」、赤のほうには「鶴」の文字とイラストがそれぞれ画かれた何ともめでたい感じの瓶詰めであります。引っ越しそうそう頂戴物がたくさんあって、食事にもおやつにも不自由しないし、むしろ食べ過ぎを警戒しなくてはならない。酷暑でさすがに散歩不足に陥っており、それでいて家の中は涼しいから、今のところ食欲睡眠ともに快調なので、メタボが心配されます(~_~)




2010年07月23日

貝柱のうま煮、加茂茄子の田楽

うま煮は某社お中元の加島屋製。田楽は祇園「川上」の加藤氏から頂戴した洛北「池庄」の加茂茄子を使った。加茂茄子は夏の京都を代表する味で、茄子の切り口には切れ目を入れ、へたと尻を取って座りをよくした部分には穴をいっぱい開けて油を通しやすくさせるとか、味噌は面倒でも2種類用意したほうがいいとか、さすがに門前の小僧は調理の仕方を一応は知ってるのである。今回は赤味噌に味醂を加えて甘味噌風に、茶色い米味噌には柚胡椒を加えて辛子味噌にした。写真は半分だが、5個も貰ったし、好物なので一個丸ごと美味しく戴きました(^^ゞ
新居になって禁煙はできないまでも、執筆中にどうしても吸いたくなる書斎に喫煙場所を限定して、徐々に量を減らそうと思い立ち、春日部のイトーヨーカドーのカウンター近くでたまたま見つけた電子タバコをゲットしたら、それが煙も勢いよく出るし、意外といい感じで吸えるのだった。で、買ったときはどんなものかもわからないから交換用のカートリッジを揃えなかったのだけれど、気に入ってからいざ交換カートリッジを町で探すと、電子タバコは種類豊富で、当然カートリッジも種類によって異なると言われて、ええっ、そうだったの!!!と今さらながらに驚いてしまった無知なワタシ。しかもネットで見たら1万数千円もするのが多いので、またまたびっくり(@_@)イトーヨーカドーで見たのは¥980だったから気軽に買っちゃったわけで、その値段でも品物としては十分だったから、ああ、なんであのとき替えのカートリッジも一緒に買っておかなかったんだろう、などと今さら悔やんでも後の祭りであります(-_-;)





2010年07月24日

イクラの醤油漬け、アサリの佃煮

今日は夕方から乗馬に出かけたら、なんと落雷で宇都宮線が上下線ともにストップして帰れなくなり、やむなくタクるはめになり、駅でゲットするはずだった総菜も買えず、冷蔵庫の中にある戴き物だけで食事を済ませた。TVを見たら埼玉全域に大雨洪水警報が発令されているから、途中で降られることなく戻れただけでもまだマシだったのかもしれない。妹のメールで、京都方面も雷がひどいらしいと知らされたので、どうやら全国的な荒天なのだろう。酷暑でひと雨欲しいところだったとはいえ、昨今の天気はホント極端である。
ところで今日は馬よりも亀ファミの話をしなくてはならない。
その後もカメらの越境は止まず、3匹が入れ替わり立ち替わり隣家宅侵入を犯し、あまつさえ♂の俊寛は隣家のベランダを通り越して、そのお隣まで侵入したから、こちらは管理人さんに呼びだされる始末だし、隣家の方には本当に申し訳なくて恐縮しまくり(;-_-;)でした。
昨日はネットで注文したレンガブロックがようやく届いたのでついに国境閉鎖に及んだ次第。一応、隣家との仕切りの下に土を詰めたプランターを置いて隙間を塞いでおいたのだけれど、カメらは力持ちで簡単に動かしてしまったし、金網もすぐに破ることが予想され、鉄条網にしたら血みどろになりそうだし、ネットでブロックが買えるとわかってホッとした。もちろんベランダに放つ前にそれくらいの準備はしておくべきだったのだが、一昨年の夏、軽井沢で過ごしたときに、京都の妹宅に預けたところ、環境が変わるとありがちなことで、俊寛は拒食してクーラーの下に入り込んだきり2週間ほど全く動かなかったと聞いていたので、今回もたぶんそうなるものと思い込み、引っ越してから隙間をふさいでも遅くはないと判断したのが大間違いだった。今回は3匹とも引っ越し直後から食欲は至って旺盛だし、引っ越し直後に越境できると知って何度も繰り返すようになったのである。
ベランダは前の家より広くなったにもかかわらず、越境するのはカメらしい行動で、いつもと違う場所に置くと隅々までくまなく見回り、どこまで行けるかを確かめてやっと落ち着くようである。つまり、カメらはそうして自らの「世界の果て」を知らないと気が済まない動物なのだろう。俊寛は前の家で飼った直後に、ベランダの縁に手をかけて伸び上がるようにして外を見ている様子が、まるで芝居の「俊寛」のラストシーンみたいだったからそう名づけたのであった。写真は「世界の果て」に立ちすくむ俊寛とそばでメシを喰う有王です。




2010年07月25日

鰻丼

土用の丑は明日だったのにフライングして伊勢丹クインズでゲット(^_^ゞ
今日は早めに乗馬クラブへ行って、朝10時からのレッスンで1鞍乗っただけで汗びっしょりのグッタリモード(-_-;)埼玉県下では熱中症で亡くなった方が30名以上も出ていると報道されるなかで、クラブでは相変わらず大勢の方がレッスンに参加されていたが、私自身、明日のよみうりホールでの講演を控えて、熱中症になったら大変だから、さすがに1鞍で切りあげた。何しろこの猛暑では、朝か夕方に乗らないと馬にも気の毒な感じで、7月からコレだと、馬たちもそのうち食欲を喪って点滴されるコが続出しそうである。
レッスン後はMさんとご一緒に春日部の「サンマルク」で焼きたてパン食べ放題のランチを取りながら、思えば去年の日本列島は冷夏に見舞われており、私は軽井沢で8月にストーブがないと寒くてたまらない状態だったのに変われば変わるもんだという話から、今年は引っ越し直後でもあり、7月末に講演等が重なったので、軽井沢の別荘を借りるのはあきらめたのだという話をしたら、「それで金賢姫を見損なったわけですね」と言われて、そこからまた民主党の政権運営がどうも素人くさくて頼りないけど、だからといって他に支持できる政党や政治家も全然いないしね~なんて話になったのだった。
 クラブハウスではONコンビやオペラ歌手のSさんや、会う人ごとにホント暑いねえという話で盛り上がり、こう暑いと名前も知らない人とも暑さ談義に花が咲く始末で、ある常連の女性は以前タイに行って、暑いのが嫌で急きょそこから滞在先をネパールに切り替えるという大胆な旅行をなさったときに、「ネパールでは週一で停電の日があったんですよ。ホテル以外は町中が停電になるんでびっくりしちゃいました」という話を面白く聞かせてもらった。日本でも週一で停電にまではしなくても、一斉にクーラーを使わない日をつくるとか、「冷蔵庫の氷を一斉に表へ撒くようにしたら少しは涼しくなるんじゃないかと思って」とのこと。その手のアイデアを誰もが考えたくなるような昨今の熱帯ニッポンであります。




2010年07月26日

ビフカツ弁当

よみうりホールにおける「夏の文学教室」で講演をした帰りに大宮の駅ナカでゲット。
話している最中に演台に置かれた時計を見て、ああ、こりゃダメだ!と焦ったあたりからガゼン集中力が欠けてゆくのを如何ともしがたく、アッという間の1時間に収めるのはとても無理な内容だったと気づいても後の祭りである(-_-;)歌舞伎の話をするのが難しいのは、昔からご存じの方なら役者名や固有名詞をたくさん挙げたほうがわかってもらいやすいのだけれど、そうでない場合は、人名や固有名詞等を挙げれば挙げるほど余計に聞きづらくなるのが予想されるところで、今回の内容はやはり「文学教室」には不向きだったようにも話している最中に感じながら気が散漫になったのも確かだった。
なにしろ歌舞伎の興行がどんなふうになってるかなんて話をちゃんとするには最低2,3時間はかかるだろうし、本当に踏み込んだ話は相当の予備知識を前提にしないと成立させにくいのである。かくして時間内にアウトラインだけをざっと話した感じで切りあげる結果となり、講演終了後に集英社の八代さん、横山氏、新潮社の小林姐さん、講談社の堀さん、幻冬舎のヒメこと木原さんたちと近所でお茶して、用意しながら出来なかった踏み込んだ話をいろいろお聞かせしたところ、「今回の話にはやっぱり続編がほしいところですねえ」とのご意見を頂戴した。会場の聴衆の中にも歌舞伎の予備知識を十分持ち合わせながら、アウトラインだけを聞かされてご不満を覚えられた方も多々いらっしゃっただろうし、もう少し的を絞って突っ込んだ話にしたほうがよかったかと思いつつ、こちらの時間の読みが悪かったことを反省しておりますm(_ _)m
ところで東京駅から新幹線で大宮駅に着いたら意外と涼しいのにちょっとビックリで、それは雨が降ったせいなのか、それとも都心の実際の気温は天気予報で発表されるよりもはるかに高いのだろうか?と思いながら帰宅したのであります。


コメント(3)

拝聴いたしました。私は歌舞伎初心者なので、とても面白く聞きました。
ほんとに、続編、完結編と続けてほしいです。

投稿者 せろり : 2010年07月26日 23:23

歌舞伎に詳しい人と、ほとんど関心ない人、双方が混じった聴衆を相手に、1時間という制約の講演は厳しかったでしょうが、とても中身が濃く、興味深いお話で満足しました。
江戸から戦前までの歌舞伎上演劇場に関する説明から、松竹と東宝の役者の引き抜き合戦、東宝の小林一三の理念、長谷川一夫の東宝歌舞伎などは、断片的には読んだものの、一挙に解説してもらって、全体の流れが掴めました。
襲名興行を次々に打って、観客を呼び寄せるやり方は、戦後の事とは意外でしたが、襲名前のお練りも比較的新しい、と聞いたのを思い出しました。襲名公演は料金が高くなり、切符が取りにくくなる事もあるし、その度に(松竹は、全く商売が上手いなあ……)とぼやく事がしばしばでしたが、十七代目勘三郎襲名に関しての一般認識で、やっと腑に落ちた気がします。
国立で歌舞伎を観た後で感じる物足りなさは、立地や館内の雰囲気だけでなく、教科書的で猥雑な面白さに欠けるところにもあるのを感じました。
続編を聞きたいのは、全く同感で、ぜひ機会を作って頂きたいものです。

投稿者 ウサコの母 : 2010年07月26日 23:53

講演を拝聴致しました。たしかに時間配分は難しかったでしょうね。いろいろな聴衆の方がいて、今朝子さまがしゃべりにくそうだな、と思いました。最初に明治期の興業形態からはなされたので、やはり時間をとられますよね。でも私にはそこのところがとても面白く聞かせていただきました。松竹の攻め上がり方と小林一三が何度も挑戦しては失敗、というのも歌舞伎という世界が独特の世界なのだと納得しました。私も続編が聞きたいと思いました。お疲れさまでした。

投稿者 馬田 広亘 : 2010年07月28日 20:19



2010年07月27日

賀茂茄子の田楽と鶏もも肉の天ぷら柚胡椒風味

まとめて揚げ物にした手抜きもいいとこのメニューだが、揚げ物をするだけマメなほうかもしれない。鶏もも肉は龍田揚げ風の下味に柚味噌を混ぜ込んで揚げただけ。
 昨夜遅ればせに森毅先生の訃報に接して心よりお悔やみを申しあげた。ユニークな数学者として著名な方だったが、若いころは歌舞伎オタクだったということを何かで知ったので、一度お目にかかってそのお話をいろいろとお聞かせ戴いた想い出がある。某PR誌の編集に携わって歌舞伎の特集を組んだスラッシュの進藤さんが、当時マスコミの寵児でもあった先生に駄目元で私との対談を持ちかけたら、意外なほど快くお引受けになったのだった。で、お会いしたら、まず大学ノート何冊にもビッシリと記された先生ご自身の歌舞伎劇評をお見せ戴いてビックリ(@_@)ホントにお好きだったんだ~若気の至りと仰言りながら、そのノートを捨てないで取っとくなんて、やっぱりホンキで入れ込んでらっしゃったんだ~とただただ感心してしまい、戦時中に地方巡業をしていた歌舞伎のオッカケまでなさっていた話を面白く伺ったのだった。たしか晩年の十五代目羽左衛門が奈良で演じた「切られ与三」の舞台では、相手役のお富をエエッ!!!とビックリするような役者が演じていた話を聞いた憶えがあるのだけれど、その対談を収録したPR誌が今見つからないので、確実なことをここに書けないのは実に残念である。以来、もう一度お会いして当時の歌舞伎の話をもっともっと伺いたいと思いながら、ついに果たせずじまいだったのも悔やみつつ、衷心よりご冥福をお祈り申しあげる。


コメント(1)

森毅先生が歌舞伎オタクで、戦時中びっくりするような相手役での十五代目羽左衛門の与三郎を奈良まで追っかけでご覧になったとの、先生との対談のご紹介、面白く読ませて頂きました。(文庫本化の際は是非相手役の役者名を!)
四十数年前、当時の大学教授としてはカジュアル装いの先生に数学の証明の過程を大阪弁で実感的に講義頂いたのが、今でも鮮明に想い出されます。雑談もお話頂いたのですが残念ながら雑談で歌舞伎の話はお聞きしなかったと思います。
遅ればせながら先生のご冥福をお祈りいたします。

投稿者 半九郎 : 2010年07月30日 20:03



2010年07月28日

シラスとトマトのブルスケッタ、ヒメダイと小茄子のソテー、ピッツァ・マルガリータ、ホタテ貝のパスタ・ジェノベーゼソース、イタリアンサラダほか

 幻冬舎のヒメと大宮駅近くのイタ飯「モン・クール」で食事。ここは前を通りかかったときの勘で一度チャレンジしてみたいと思っていた店だが、「モン・クール」がフランス語なのに実際はイタ飯だったというナゾはさておいて(笑)、新鮮な素材を活かしたシンプルな味付けで、そこそこ美味しく食べられた。特に小茄子やトマトなどの野菜はコクがあっていい。「これなら東京のハズした店なんかよりずっといいですよ~」とヒメもご満悦で、とにかくヒメは今回の初訪問で、大宮という街にすっかり惚れ込まれたのであった。大宮は今や東京のベッドタウンとして活性化しつつある一方で、まだ昔の元気だった時代の地方都市としての面影をしっかり備えており、その地に足の付いた賑わい方がとてもいいのだという。池袋からあっという間に着いてしまったことにも驚かれ、駅東口周辺の飲み屋街にもいたく心を惹かれた様子で「なんて便利な場所かと思っちゃいました!深夜タクシーを使わないとできないような仕事じゃなかったらゼッタイここに住んじゃいますよね」とのこと。ヒメ自身も秋には引っ越しのご予定で、目下都内に一戸建てを建築中とあって、わが家の設備もいろいろと見て回られ、「このマンション自体、とてもイイ『気』が充ちてる感じがします」と言祝いでくださったのは何よりで、今後の仕事についていろいろ相談をしながらも今日はなんだが家褒めにお越しになったような半日でした(^_^)/



コメント(1)

ついにモンクールまでデビューしてしまいましたね。。
大宮どんどん有名になって、なんだか気恥ずかしい気分です。
(^^)

投稿者 モイラ : 2010年07月29日 17:36



2010年07月29日

海老蔵・麻央結婚式

 今日は午後1時半から美容院に行って髪をセットしてもらい、終宴が夜の9時半で、帰宅が10時半だから、さすがにグッタリしながら着物を脱いで早くもブログを書き出した私である。もっとも日テレの要請なのか?会場の写真は公開しないでくださいとのことだから、会場入り口と料理の写真だけ掲載する。料理は前菜が久兵衛のちらし鮨だったのと、リンゴのポタージュが珍しかったくらいで、あとはオーソドックスなフレンチフルコースを美味しく頂戴した。写真は牛フィレのローストトリュフソースで、ほかに伊勢海老のビスク、鯛のパイ皮包みなど。
とにかく今日は涼しかったのが何よりで、あまり雨にも降られなかったから大助かり。美容院でも、タクシーでも、海老蔵の結婚式に行くと言ったら反応が凄かったので、そんなに世間で話題になっていたのかと逆にビックリした。何しろ招待客が千人というのだから、ひょっとしてまた知り合いに会えないかもと心配されたが、受付付近で国立劇場の小川さん、松竹の蔵本さんや松本氏、「花の会」の池田さんら何人かに挨拶を受け、待合いでお茶の阪本先生や星野ご夫妻をすぐに発見。永楽善五郎ご夫妻や観世銕之丞井上八千代ご夫妻ら京都グループの方々とご一緒するも、メイン会場ではバラバラになり、不安な気持ちで着席したら、真向かいの席に着席されていた白髪の紳士がこちらを見てにっこり。顔をよく見れば利根川裕氏と判明。同じテーブルは歌舞伎に縁が深い文化人スタッフが多く、隣のテーブルに座られた阪本先生親子の向かいには秋元康氏と林真理子さんが並んでらして、帰り道で一緒になった林真理子さんから「私の向かい側に座ってらっしゃった方は全然存じ上げなかったんですけど、色んな方が挨拶に来てらっしゃったんで気になって。一体どういう方なのかご存じですか?」と訊かれて、表千家のエライ先生なのだと教えて差しあげたのだった。こちらからご挨拶をした作家は平岩弓枝氏で、ちょうどその場におられた西川左近師に紹介され、作家ではほかに瀬戸内寂聴氏や渡辺淳一氏の姿も遠くに見えた。
各界から千人も集めると、席次の決め方がさぞかし大変だったろうとお察しするが、意外に巧い並べ方だなあと感心したのは水谷八重子、香川照之、中村玉緒を3人並べたあたりで、3人とも歌舞伎役者と血縁を持ちながら別世界の芸能人として活躍しているという共通点があり、それって3人が並んでいるところを見ないと想いだせないことでもあった。ふつうの結婚式だと親族は下座に並ぶが、歌舞伎役者の場合、親族だらけなので、それはどうやら一切考慮に入れず、海老蔵と同世代クラスの若手役者と先輩役者の集団に分けたようで、先輩役者の集団が最上座に着き、真ん中よりやは下座に若手役者を集めていて、おかしかったのは染五郎夫婦と並んで松たか子も同じグループに入っていたことだ。そのグループのうち染五郎、獅童、勘太郎の3人が海老蔵にワインを立て続けに注いでイッキ飲みをさせたりしたが、獅童が壇上に登りながら、「ぼく注いでいいんですかねえ。お前、縁起が悪いから、来るなって言われてたくらいなんですけど」とボヤクのには大いに笑えた。
芸能人や文化人ははそれぞれどちらとどんな関係なのかもわからぬまま大勢見かけたが、ちょっと意表を突かれたのは宇宙飛行士の野口聡一氏の姿で、團十郞さんが宇宙好きなところから親交があるらしい。
前半の司会は山川静夫アナで、プロの能楽師による「高砂」の謡をライブのBGMに新郎新婦の入場。新婦のお色直し退場はこれまたプロの長唄連中による「鏡獅子」のライブ演奏をBGMに使うといった具合に格調高く?進行し、後半は司会が徳光アナに替わると雰囲気もがらりと変わって日テレ色が濃厚になる。平原綾香のコンサート会場と中継で結んだり、海老蔵が炎天下のベトナムで新婦にプレゼントするルビーの原石を採掘する映像を流すなどして、最後はみんなで「サライ」を歌わせられるんじゃないかと心配したほどだ(笑)。
ともあれ新郎新婦共に、とてもいい家庭に育って、まっすぐに生きてこられたという、現代では今や貴重かもしれない若人の情熱が気持ちよく伝わった結婚式で、「これを台無しにしないよう、気をつけます!」と冒頭にイッパツかました新郎の正直な挨拶にも好感が持てたのだった。関係者の皆さま本当にお疲れ様でした。


コメント(6)

海老蔵さんと麻央夫人の結婚披露宴に御出席だったのですね。我々関西の歌舞伎ファンも何方が御出席だろうとメールが飛び交いました(*^_^*)お昼から日テレではホテルの中の様子や寿司屋さんのインタビュー、シェフのインタビューを放送していたようです。最近珍しい派手婚ですね。

投稿者 お : 2010年07月29日 23:32

本日、姪の結婚披露宴の招待状と一緒に、今朝子さんのサイン入りご本が講談社より届けられました。抽選に当たった経験がないので驚きと共に大変嬉しく思っております。我家の家宝にいたします。
有難う存じました。

投稿者 とん : 2010年07月30日 00:28

最後はみんなでサライを歌わせられるんじゃないかと心配したほどだ、というくだりで爆笑しました。もしジュニアが誕生したらどちらに似ても大きな目で「にらみ」がききそうですね。

投稿者 佐久間文子 : 2010年07月30日 13:06

昨日はお疲れ様でした。人気のブログに名前を出していただき恐縮に存じます。披露宴会場外のモニターで八重子さん、香川さん、玉緒さんの三人が並んでお座りなのが映っていましたが、そういう意味だとは気付きませんでした。流石!!です。

投稿者 蔵本 玲子 : 2010年07月30日 14:32

 歌舞伎座さよなら公演の熱も冷めたところで、海老蔵の近年稀なド派手婚には引いてしまいました。あれだけ大勢の方が出席されたからには、歌舞伎も家庭も大事にしてくださいね。というしかありません。

投稿者 hanako : 2010年07月31日 20:53

松井さんの江戸文化に対しての博学ぶりにまったく感服しております。どこかで公演をされることが、きっとあると思います。必ず聞きに参ります。日時を教えてください。生い立ち、
経歴、小説家の意気込みを、是非聞かせていただきたいと思います。

投稿者 加籐敏宏 : 2010年07月31日 21:13



2010年07月30日

鶏肉とアスパラガスのカレーマヨ炒め

久々に作った実にQPらしい簡単料理である。マヨネーズにケチャップとウスターソースとカレー粉とニンニクのすり下ろしを混ぜ込んだ合わせ調味料の半分をフライパンで熱して、マヨ油が浮き出てきたところで削ぎ切りにした鶏むね肉を炒め、さらに玉ネギとアスパラガスを足してから、残りの合わせ調味料を加えて仕上げた。料理を作りながら日テレの特番をちらちらと見て、海老蔵があんまり嬉しそうに映っているので、気をつけないと女性ファンがいっきに引いてしまうのではないかと心配されたくらいである。
昨日の披露宴の帰り道でたまたま一緒になった林真理子さんから「松井さんはきっと着物をたくさん持ってらっしゃるんでしょう。いいわねえ」と言われたが、別にそんなに持ってるというほどでもないと思うのだけれど、ひと夏に一度着る機会があるかどうかという絽の着物がなぜか4着もあり、絽の袋帯も2本あったので今回は大いに助かったというところだ。
着物は自分で誂えたのはほとんどなくて、母親や周囲の着物道楽の方から頂戴しているうちに、いつの間にか手持ちの小さな箪笥には入りきらない量になってしまい、引っ越し時に近所のボランティアセンターに何着か寄付したのだが、引っ越し後にもまだ完全に収まりきらないことに気づいて、先日たまたまわが家を訪れた幻冬舎のヒメに、帯揚げや帯締めの類ともども少し差しあげたりもした。「ヒメ、うち着物があまってんだけど持ってく?」と訊いたら、ヒメは着物を干物と聞き間違えらたようで(笑)「はい、頂戴しま~す」とごく軽いノリで答えてから着物と知ってえらく慌てたのだそうである。もっとも着物は着る習慣のない方に差しあげても迷惑なだけだが、ヒメはときどき着てらっしゃるのを知ってたので、この際強引に持ち帰ってもらったのだった。
今日は夕方から昨日の着物を片づけるついでに、箪笥の中をもう一度きちんと整理して、これだけの着物があれば、ふだんからもっと着てもよさそうなものだと思いつつ、どうも面倒くさくて、その気になれない。帯一本、いや、帯揚げ一枚取り替えるだけでもガラッと違った雰囲気にできるから、オシャレな人なら組み合わせに凝り甲斐もあるだろうが、私は元来オシャレにはほど遠い人間で、それでいて他人の着物姿を見ると、わあ~悪趣味だな~とか、着こなし方が下手くそだな~とか、わかるくらいに目だけはしっかり肥えてるので、ますます自分が着る気はしなくなるのである。後始末や保存にも手間がかかるし……なんちゃって、乗馬は下手の横好きで、とても他人様のように巧く乗れないと知ってからも続けてるわけだから、要は身につけるものに関しては全く興味が湧かない人間なのだろう。800個のダイヤをちりばめたティアラと、アルダブラゾウガメのどちらか一つをあげると言われたら、迷うことなく後者を選ぶ私であります(笑)。




2010年07月31日

赤鯛の煮付け、しそ餃子、高野豆腐と夏野菜の煮物

乗馬の帰りに伊勢丹クインズでゲット。総菜類は駅ナカのほうが充実していて30品目サラダもあったはずなのだが、大宮駅は広くて構造がフクザツなので、ホームからの昇り口を違えるとなかなか目的地に到達できないのであった。
大宮から乗馬クラブの駅までは15分、運賃も三茶からの4分1とあって、まめに通えるのがいいとこで、夏場は朝夕1鞍づつと決めて土日連チャンする私である。それなのに近ごろはちとスランプ気味で、重い馬、すなわち動きの鈍重な馬が乗りこなせなくて困っている。馬が動かないから、焦って乗ってるこっちの躰が動きだすので、馬は余計に動きづらくなるのである。その理屈はわかっていながら、つい無駄な動きをしてしまい、「松井さん、焦っちゃダメですよ」とインストラクターのS氏にいつも注意を受けて、時に「松井さんは焦り性だからなあ」とボヤかれるのだった。わりあい落ち着いた顔をしてるので、よほど身近な人でもないかぎり、私が焦り性であることを見抜かれることは少ないのだけれど、S氏は若くても乗馬というスポーツを通してそこをしっかり見抜かれるのだった。「素の性格がもろに出ちゃいますよね。ホントはとても臆病だとか、焦り性だとか。自分の精神面を鍛えるにもいいスポーツですよね」てな話をクラブハウスでしたら、Mさんもやっぱり「そうそう、禅の修行してるみたいなとこありますよ」とのこと。そのMさんが「松井さんにとても訊きたいことがあるみたいですよ~」と仰言ったのはONコンビのOさんで、「何かしら???」と私。ONコンビともども興味津々の顔つきでじっと私を見守ることしばし。「それで、あの~、ご祝儀はいくら包んだんですか?」との質問は、いわずと知れた海老婚式での話である(笑)。ああ、世の中的には、そういう興味が持たれてたのか~と妙に納得してしまいました。


コメント(1)

いつも楽しく拝読させていただいてます。
海老婚式での御祝儀について、正直私も気になるところでした。小林家、とくに御親族の一般の方にとっては御祝儀に如何ほどかお悩みになられたことだろうと、下世話にも考えてしまいました。もっとも300年続く市川宗家としてのお披露目であるから、一般の方々は常識範囲内でお包みすればよいのでしょう。しかし絵になる男"海老蔵"とそれを支えていく"麻央さん"をみてると、歌舞伎界にとっても、日本にとっても頼もしく明るい話題だと思いました。

投稿者 亀太郎 : 2010年08月01日 02:14