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2010年06月01日
八寸、おから汁、鶏手羽焼き、鶏すき、湯葉刺し、つみれ鍋ほか
「星と輝き花と咲き」の初校がようやく完了したので、今日はお昼から幻冬舎のヒメと一緒に国立博物館で開催されている「細川家の至宝」展を見て、帰りに上野公園内の「韻松亭」で食事。ここはその昔かの横山大観が経営者だったこともある老舗料亭で、店内の雰囲気も接客もいいし、「招福楼」のように古きよき時代を偲ばせる、奇をてらわないオーソドックスな料理がとても美味しく戴けた。
「細川家の至宝」展のチケットはお茶の阪本先生に頂戴し、前に「大徳川展」をご一緒して、本当に歴史モノがお好きだとわかったヒメを今回はこちらからお誘いしたのだった。会期終了間際とあって平日でもかなりの込みようだったが、出かけた甲斐がある逸品ぞろいで、ちょっとびっくりするような斬新なデザインの兜や鎧具足をはじめ、絵画や調度品もなかなか見応えがあったけれど、やはり茶人としても有名な大名家だけに、茶道具の数々は圧巻といえる。中でも利休作の竹筒の花入れや大きな粉引の高麗茶碗などは、ナマで見るとその迫力に打たれてしまう。
食事しながらヒメには電子書籍の現状や今後の展開についてまたいろいろと話を伺ったが、今日はそれ以上に面白く聞かせてもらったのがGAKT主演の「眠狂四郎」についてのお話だった。ヒメの叔父上は商業演劇界で知られた演出家の金子良次氏で、この芝居の脚本演出を担当されたために、ヒメは棚ぼたでプラチナチケットをゲットしたらしく、「スゴイもん見ちゃったって感じで、ふつう芝居だと、あそこまでの発想はできないと思うんですよね」と興奮気味に語られるのである。「刀の鯉口を切るとチャリンって音するじゃないですか、それを舞台で効果音を同期させて大きな音で聞かせるんですけど、同時にバックの映像でキラキラキラ~って星を飛ばすんですよ。チャリン、キラキラキラ~を何度も何度もやるんですね。で、対決のシーンはバックからビカーって目つぶしのような物凄い光があたって一瞬のうちに暗転。ラストはGAKTの顔が映像でどアップになって、眼がキラ~っと光って幕。これってもう商業演劇の新たな地平を開いたって感じでしたよね~」と聞いて、ウ~ン、それは見てみたかった!と思われたのでした。
2010年06月02日
燻製の盛り合わせ、野菜のダッチオーブン蒸し、自家製ソーセージ、魚介のパスタ
新潮社の姐さんと「燻製屋ヌーベ」で食事。
けさは京都の妹から鳩山首相辞任のメールが来て、10時に始まった両議員総会でのスピーチをライブ中継で見たが、起死回生のクリンヒットとは言えないまでも、本人的には最後の段階で尻をまくったというか、社民党党首に倣って「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」的なピュアさを貫いたという点では自己満足のゆくスピーチだったのだろうと想像された。とにかくオザワ君の首と、労組がらみの政治資金法違反に問われた小林議員の首を両脇に抱えて、ドボンと海に飛び込んだという感じの論法もさることながら、普天間基地移設問題では開き直って、この人の持論である日本自主防衛論を展開させた点も、まあ、これまでの首相より正直といえば正直だけれど、今さら言うならもっとさっさと発言して国民に信を問えばよかったのに、宇宙人が妙に日本人ぶって、結局は臭い物にはフタ式で、自分は抑止力について不勉強だったみたいな言い方をしちゃったあたりがナンセンスなのである。ともあれ官房長官に選んだお友だちが最悪で、したいことはほとんど何もできなかったこの人がした一番いいことは、オザワ君との心中だったと言われるのかどうか。下落一方だった民主の株もこれで少しは上がるのかどうか。それにしても昨日の段階であきらかに辞任を匂わせる発言があったのに、それを読めなかった今どきの政治記者の理解力の足りなさには呆れるばかりである(º▱º)
な~んて腹を立ててるヒマはなく、お昼からまず某銀行のA氏とK氏が訪れてさまざまな手続きをし、そのあと講談社の堀さんが「星と輝き花と咲き」のゲラを受け取りにあらわれて、ああ、これで書き下ろしの仕事はようやく一段落ついた~(^_^)/と思う間もなく、こんどは新潮社の小林姐さんが登場して、新たなお仕事の相談になり、政界に負けず劣らす私にとっても慌ただしい一日だったのであります。
な~んていいながら、A氏には彼が早くもゲットされたIPadのお話を聞かせてもらったり、堀さんとは1人でご飯が食べられなくてトイレで食べるという近ごろの大学生の話をしたり、小林姐さんとは新宿の文壇バー「風花」の話をしたりして、相変わらず関係のないお喋りも楽しんでおりました(^^ヾ
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今朝子さまの政治談義は、いつも簡にして要、胸のすく思いです!鳩山さん、5兆円のバラマキ子供手当ても止めてほしかった。「生き金」を使ってほしいです。
また、大宮へお引越しの由おめでとうございます。在住のファンの皆さまからの喜びのコメント拝見いたしました。大宮が、青山や白金になりそうな感じ。周りを活気付かせる「賑わし神」光臨なんですね。わたしも引越したいな!
香港とスペインで働いている友人たちから同日に、「日本経済は、もうあかんよ。カウントダウン始まってるのに、これからどうすんのん?」というメールがありました。日本経済の「賑わし神」どなたかいらっしゃらないんでしょうか?
投稿者 waysea : 2010年06月03日 10:15
2010年06月04日
漬け鰹サラダ、豚冷しゃぶエスニック風、鯛飯
現代人形劇センターの塚田さんが久々にお越しになって一緒に食事。事業仕分けの対象になって結果存続が決まった演劇活動の話や、オシロウトさんだらけになってしまった現今の政治状況についてや、ホント日本はどうなるんだろう?てな話をいろいろとしているうちに日付が変わってしまい、今夜はブログをしっかり書く体力を使い果たしてしまいましたm(_ _)m
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本屋で見つけた「奇人変人料理人列伝」(早瀬圭一、文芸春秋社)に松井名人のことが出ており、懐かしく読ませてもらいました。(初出はもっと前のようですが)名人の伝説も興味深かったですが、「そう言いながら長女が日経新聞に書いたコピーを私に差し出す」の項ではすこしほろりとしました。そういえば、あの日経の記事は名文でした。「もう限界でっせ、やっぱりこれでよかったんとちがいますか」と京都弁が入るところが決めセリフでした。私もコピー持っております(笑)
投稿者 十次郎 : 2010年06月04日 08:01
2010年06月05日
手打ちパスタトマトソース、ラタトイウユ、キッシュ
今日は朝から引っ越し業者の営業さんが来て見積もりと打ち合わせをし、午後はサンデー毎日の取材を受け、夕方はTVで菅首相誕生のニュースを見て、夜は吉祥寺シアターで「ドレッサー」を見たあと近所で翻訳家の松岡和子さんと食事。
「ドレッサー」は英国の旅回り一座の座長とそのドレッサー(付き人)を主軸にしたShow must go on式の典型的なバックステージ物で、大昔に出口典雄演出/三津田健・平幹二朗主演の本邦初演を見たときはあまり感心しなかったせいかほとんど舞台の記憶がなく、今回は松岡さんのお誘いで久しぶりにというより初見に近いカタチで改めて見ると非常に面白く、ちょっと失礼な言い方だが思わぬ拾い物をしたという印象だ。主演はコンド赤信号の小宮孝泰と近ごろTVの刑事役などで売れてる渡辺哲で、ふたりは共に「テアトル・エコー」と「シェイクスピア・カンパニー」という舞台出身の経歴があることを知ってはいても、もしお誘いがなければパスしただろうと思う。ところがやはり芝居は見てみるもんで、ふたりの意外な好演もさることながら
、大谷亮介の演出とプロデュース全体が非常に巧くいって、長尺の芝居を飽きさせない。ふたり以外は座長の妻役を演じた久世星佳を除いて正直知らない俳優ばかりだったのだけれど、それぞれ実にいい味で
この作品の群像劇としての側面を盛り上げている。尊大で自己チューのかたまりで女好きの座長と卑屈で
自信が無く座長との関係でしか自らの存在が成り立たないゲイの付き人。妻であり、且つ一座の主演女優でもあり、かつてはもっと女優として陽の当たる場所にいた女と、座長への愛を隠しつつずっと裏方を務めている女。台本を書く才能も認めてもらいたい野心家の若い男優と、長らく端役しかできずにいながらアクシデントで人生初の大役に舞いあがる老優。といった具合に、対照的な3組の登場人物がくっきりと立ちあがって見えたのは、それぞれ特徴のある声質を備えた俳優人をそろえた、まさしくプロデュースの勝利といっていいかもしれない。劇中劇の「リア王」がいかにもそれらしい発声でマジに演じられる一方で役者達が拙い楽器演奏でBGMや効果音を担当する舞台裏のドタバタを見せるシーンは大いに笑えて,本公演の白眉ともいえそうだ。戦時の最悪の状況下で「リア王」を演じる座長の最期の一日を描いた悲劇でもありながら、全体として喜劇的トーンで演じられるのがこの戯曲の解釈としては正しいのだろうと思う。
2010年06月05日
煮込みハンバーグ、鯖の塩焼き、海老とブロッコリーのサラダ
美容院の帰りに近所の総菜屋でゲット。
私は年齢のわりに髪が豊富で白髪もほとんどないのだけれど、さすがに分け目が目立つようになってきた気がしたという話をしたついでに「ねえ、幹事長を辞めたオザワって人、あなた知ってるでしょ。あの人は薄くなるのを心配して、右分けと左分けを毎年チェンジしてるって知ってた?」と訊いたら「ええっ!!!知りませんし、ゼンゼン気づきませんでしたよ~.。ホントなんですか~?」「テレビで写真を見せたのよ。そしたら確かに分け目がチェンジしてるのよ」「そんなこと気にする人には、ゼンゼン見えないんですけど~」には大受けでした(笑)。
ところで菅首相の党内及び閣内人事はほぼ固まったのだろうか?枝野幹事長案というのはいささか意外で、本当に実現して政界もドラスティックにチェンジしてくれればいいいのだが、ギクシャクしたあげく却ってガタガタになるのではないかと心配される。それにしてもコイズミの郵政改革あたりから始まって近年の政界は揺り戻しが激し過ぎるのが困りもので、よく考えてみたら、それはあながち政界に限った話でもまた日本に限った話でもなさそうで、常に何もかもが揺れまくって、その振幅が昔に比べて異常に激しいような気がするのは私が年を取ったからだけではありますまい。
2010年06月06日
上方寿司、もっちり豆腐、30品目サラダ
乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。初夏の強い日射しの下、今日もお馴染みの専用馬ハッちゃんに2鞍騎乗したが、洗い場でやたらとベタベタ甘えるハッちゃんになんだか悪い予感(^_^;)曳き馬しているあいだにもウ~とヘンな唸り声を出すし、騎乗したら案の定やたらと後ろを振り返るので、ひょっとしてまたアレなのかな~?それにしても女の子には困ったもんだよね~と思わざるを得なかったのは,まともな駈歩をしてくれなかったからであります。もっともハッちゃんには罪がなくて、単に私の騎乗バランスが崩れてたのかもしれません。先週ちゃんと乗れたからといって今週も必ず乗れるとは限らないのが乗馬の難しさであり、また面白さともいえましょう。
クラブハウスでは久々にバリキャリのOさんとお会いする。Oさんは今年になって仕事がさらにハードでレッスンに来られないため、一旦クラブをやめられたのだけれど、大仕事が一段落したところでそぞろ馬が恋しくなって遊びに来られたのだった。必ずや近々また復帰されるに違いないと私はにらんでおります(笑)。
ところでいよいよ引っ越しモードに突入し、大量にたまった写真をこの際整理しようとしたのだが、ついに廃棄する気になれず、大まかな括りで一枚一枚仕分けして残す気になったのは、見ているうちに人生の色んな分岐点や、すれ違った多くの人びとが想いだされて、今でもこんなに感慨深いのだから、老後に見たらさぞかし面白かろうと思われたからである。ただし紙焼きはどうしても1枚1枚見てしまうのに、DVD盤はなぜか見返す気にならないという話をONコンビのOさんと人事部のSさんにしたところ、「そういえば、私もずいぶんたくさん盤にしましたけど、しただけで一度も見てませんもんね~」とSさん。「たしかに、デジタルカメラで撮ったら、カメラの画面で人に見せて終わらせちゃいますもんね~」とOさん。二人ともそうなんだ~やっぱり私だけじゃなかったんだ~と思うにつけても、これはひょっとして書籍にも同じようなことがいえるのではなかろうか?という気がしたのだった。書棚に並んだ背表紙を見てたら、ふいに読み返したくなることがあるが、電子書籍の目次を見てそうなるとあまり思えないのは、アナログから出発した人間のサガとでもいうべきなのでしょうか。
2010年06月07日
海老とカブの甘酢炒め
前にQPで見た料理。6~8等分にしたカブを先に色づくまでじっくり炒めていったん取りだしておき、生姜とネギのみじん切りと海老とカブの葉を炒め合わせ、先ほどののカブをもどして砂糖、酒、醤油、酢を混ぜ合わせた調味料で味付けする。海老は酒と塩で下味して片栗粉を揉み込んでおくこと。初夏らしいさっぱりした炒め物だ。
昨晩は京都の妹と電話でまたしてもバカバカしい政治談義となって、根っからの民主党支持者である妹は「菅さんでホンマに大丈夫かいな。あの人きっとまた要らん発言して、揚げ足とられたりするで~」なぞと早くも心配しているのだった。
私は2月10日のブログにも書いたように、以前から枝野氏を注目しつつも、とかく理屈屋が敬遠されがちな日本の政治風土にあって、これまで能力のわりに冷や飯を喰いがちだった人だけに、いきなりの幹事長抜擢は当人にも荷が重すぎるのではないかと想像される。いくら能力がある人であっても、キャパを超えると神経が回らなくなるだろうし、ここでへたに無理をして政治生命を縮めることがないよう願うばかりだ。
それにしても市民運動家出身のふたりが党首と幹事長となることで、民主党のイメージはある意味でわかりやすくなったといえるかもしれない。いかにもシロウトくさい感じが安定感を欠くのは当然ながら、ならばプロっぽい政治家が今どれだけいるのかと考えたとき、プロっぽい政治が劣化したからこそ、こんなことになっちゃったともいえるのだった。民主党はたしかにシロウト芝居のようだが、長らく自民党のお子ちゃまカブキを見せられてきた国民としては、シロウト芝居ののほうがまだましと感じたのではなかったか。築地小劇場だって恐らく初期の段階はあまりにも下手くそな芝居で見てられなかっただろうけれど、それを辛抱して見続けた観客がいたのである。
ところで芝居にはそれぞれの客層があり、ハイブロウな新劇が好きな人もいれば、大衆演劇を好む人もいて、脚本演出俳優陣がそれぞれの客層に巧くフィットすればいいのだけれど、時にこの戯曲でこの配役だと一体どんなお客が来るんだろう?とアタマを悩ませる制作があって、その手の公演はたいがい客が来なかったりする。政党の支持層も本来は同じようなところがあるはずなのに、どうもこれまでの民主党のやり方を見ていると、市民派の新劇をしたい人たちと、ドサ廻りの大衆演劇をしたい人たちに分かれていて、お客はドサ廻りのほうが確実に集められると判断する制作者が仕切っていたから、結果、何がなんだかわけがわからない芝居にもなってしまうのだった。制作者がチェンジしたことで、果たしてお客をちゃんと集められるかどうかが新政権の試金石だろうし、お子ちゃまカブキを見たくない人はちゃんとシロウト芝居を見続けないと、芝居がちっともよくならないことだけは確かでありましょう。
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まったくどうなるこの日本!妹さんのようなしっかりした民主支持ではないけれど皆も期待が大きかったとはいえそんなにすぐに世の中変わるとは思えません。もちっと見守ってあげたらなんて思いますが?
武智先生の仕事を見直す動きの一つとして 明治学院の先生が中心になってセミナーみたいなものが12日に明学で開かれるようです。伝統と前衛というテーマです。
投稿者 ねこ かおる : 2010年06月08日 11:44
12日は私も聞きに行くつもりです。
投稿者 今朝子 : 2010年06月09日 00:28
2010年06月08日
豚の生姜焼き
いよいよ新政権発足じゃなく、本格的な引っ越しモードに突入したので晩ご飯はお手軽なメニューになってしまった。昨日、幻冬舎のPR誌に連載中の『吉原十二月』最終章を入稿し、新潮社刊『果ての花火』文庫版の再校をもどしてホッとしたのも束の間、明日は角川事務所の原重役が並木拍子郎シリーズ『三世相』の文庫版ゲラをご持参になり、来週は新潮社新刊本のゲラが出てくるとあって、今日中に書籍の整理をしてしまいたいと思ったのだけれど、仕分け作業が大変でとても無理でした(-_-;)
ところで事業仕分けチームを前面に押し出した新内閣の発足で民主党支持率が急上昇したから、野党としては焦るのが当然とはいえ、「陰湿な左翼政権が誕生した」とまでいう自民党の元お孫ちゃま総理にも呆れたし、片や菅首相の就任会見スピーチは、まるでこの国が初の普通選挙を実施してようやく民間人が政治に関与できるようになったみたいに聞こえたのも、どうよ!で、与野党を問わず時代錯誤が政治家のすみずみにまで及んでいるのは困ったものである。鳩山政権発足当時も非常に期待を持たせておきながら、結果アレだったから、国民の多くは今回わりあい冷めた目で見つつも、民主党になんとか頑張ってほしいと願う気持ちが支持率の急上昇にあらわれたにちがいない。中南米やアフリカの政情不安な国とか、ギリシャやタイみたいに暴動が起きたとかいうならともかく、何も起きてないのに政権がこんなにコロコロ変わる国って、他国からは一体どんなふうに見えるんだろう?と思ったら、国民としてはなんとか新内閣に頑張ってもらって、9月にまた首相が替わるなんてことのないように願いたい人が今のところ多いのではなかろうか。となると与党としてはその期待値が下がらないうちに参院選をしたいだろうし、7月初旬の引っ越しを控えている私としては、投票日がもし7/11にでもなったら、一体どちらで投票するか、実にビミョーな感じなのであります。
2010年06月09日
ラタトイユ、鰯のガレット、地鶏のパン粉焼き、ハチノスのパスタ
並木拍子郎種取帳シリーズ「三世相」文庫版のゲラをご持参になった角川春樹事務所の原さんと近所のフレンチビストロ「プロヴァンス」で食事。この店の料理はリーズナブルで、なんでも美味しく戴けるが、今宵は中でもハチノスのパスタが抜群でした。
原さんとはまず引っ越しに当たって書籍の整理が大変で、事典類や学術関連書籍の速やかな電子化が望ましく、その点では百科事典や地名、人名辞典、東洋文庫など非常に多くのコンテンツを搭載した小学館系の「ジャパンナレッジ」がとても便利なスグレモノだと話したところ、「それって何ですか?ゼンゼン知りません」と言われたので、わが家のPCでサイトを見せてあげたら、「わ~これはスゴイ!編集者はゼッタイ加入すべきですよね」との反応に、私としては今までご存じなかったことのほうがフシギなくらいなのだけれど、別に原さんに限らず、新潮社の小林姐さんにしろ、講談社の国兼ブチョーや堀さんにしろ、私が話をした時点では全くその存在を知らない様子だったのである。「きっとほとんどの編集者がまだ知らないと思いますよ。だって宣伝してるの見たことありませんもん」と言われてこちらはまたビックリで「ええっ、じゃあ新聞とかに宣伝もしてないの?!」と逆にお尋ねするはめになった。私はたまたまサイト紹介の推薦文を依頼されたことからその存在を知り、今に大変重宝しているが、要はネット上でしか告知宣伝はしなかったのだろうか?あるいはユーザーのターゲットを主に学術分野に設定して、そちら方面ではよく知られているのだろうか?書籍の電子化が喫緊の要請となった今日、周囲の編集者がこんなにベンリなものを知らないなんてどうかしていると思いつつ、別に頼まれてるわけでもないのに勝手にせっせと宣伝マンを買って出ている私であります(^_^ゞ
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こんにちは。三茶のさくまです。お引っ越しされるとのこと、寂しいです・・・。「ジャパンナレッジ」私も知りませんでした。ブログを拝読して、早速会員登録しました。これは良さそうですね。ありがとうございました。
投稿者 さくま : 2010年06月10日 15:26
2010年06月11日
お墓参り
6月10日は盛りだくさんな一日で、まず昼の部は講談社の堀さんと一緒に「星と輝き花と咲き」のモデルにした初代竹本綾之助のお墓参りをした。そのお墓は地下鉄蔵前駅のすぐそば、というより真上に位置するような「榧寺(かやでら)」にあって、明治期にどうやらファンの方が建立されたものらしく、墓石には夫である石井健太と彼女の戒名が仲良く並んで刻まれている。案内してくださったお寺の方は、「ずいぶん美人だった方なんでしょう」を何度も繰り返されて、寺の入り口に建つ石碑の碑文にもそのことが特筆されている。たしかに残された写真を見ても切れ長の眼をした天海祐希ふうの美人だから、男装の麗人としてもてはやされたのはすこぶる納得できるのだった。堀さんのご提案により、単行本の巻末に彼女の写真を載せることになったのでご覧いただきたいと思う。墓参の帰りは、これまた「星と輝き~」に登場させる老舗料亭「亀清楼」で江戸料理を堪能。いったん帰宅して、今度はコクーン歌舞伎の夜の部に向かう。
2010年06月11日
佐倉義民傳
渋谷コクーン歌舞伎も早や10回を過ぎ、11回目となる今年「佐倉義民傳」という演目が選ばれたことに、従来の歌舞伎ファンは意外の念を禁じ得なかっただろうと思う。江戸時代初期に、重税にあえぐ農民の代表として直訴に及んで死罪となった下総佐倉の木内宗五郎伝説は幕末に歌舞伎化されるも、歌舞伎としては異色の題材であり、近代以降は松竹系でも上演されてはいるものの、むしろ前進座のオハコともいえるレパートリーと見られ、私の中では前進座を旗揚げした中村翫右衛門の名演が強く印象に残っている。何しろ農民劇なので全体に地味で派手なシーンは少ないから、これを一体どうやって面白く見せるのだろう???と懸念された。ところが結果フタを開けたら、コクーン歌舞伎がいよいよ新たなステージに突入し、勘三郎が自由劇場出身の串田和美と手を組んだことの意味をようやく目に見える形でハッキリと示し得たという感じの好舞台だったのである。
成功の一因は、歌舞伎原作の「東山桜荘子」から離れた大胆なテキストレジーにあったといえる。領主の堀田上野介に農民の窮状を訴えれば事態はよくなるとあくまで信じる性善説の宗吾に対して、権力者性悪説に立ち、農民を扇動してかかるニセ由井正雪の大道芸人を配することで、まさにブレヒト劇のように主人公が異化されていくテキストは、近年さまざまに上演された新作歌舞伎の中にあっても、ある意味で最も実験的な試みといえるのではないか。歌舞伎役者の演技システムは本来的にブレヒト劇とは縁遠いので、主人公を演じる勘三郎は相当に苦戦し、ニセ由井正雪の橋之助のほうが断然オイシイ役になってしまったという感じはするが、それによって芝居全体はみごとに現代性を獲得している。世間知らずの殿様が農民の救済をいったんは宗吾に約束しながら、側近に現実を突きつけられてコロリと変心するあたりは昨今の政治情勢に対する非常にわかりやすいアイロニーにもなっていて実にタイムリーだし、歌舞伎役者でこうしたブレヒト劇的な芝居が見られるのも新鮮だ。ブレヒト劇には観客を扇動するクルトワイル作曲の歌が付きものだけれど、この芝居ではそれをラップで処理している。2人のラッパーにリードされながら懸命にラップに取り組んだ歌舞伎役者たちの努力とその成果には惜しみない拍手を送りたい。ただし従来の歌舞伎で泣かせ所となっている宗吾の子別れの場はわりあい原作通りに残したものの、竹本の浄瑠璃が入らないから泣かせるのは難しく、やや冗漫に感じられ、ここもいっそ大胆なテキストレジーがあってしかるべきかと思わせた。もっともラストはほぼ全員参加の迫力あるラップで観客の胸を熱くし、子別れの泣かせがなくてもそれなりの満足感が得られるように仕上がっている。土を入れた箱形の可動装置や直訴のシーンを無言のスローモーション映像のように見せた点も評価でき、串田演出にしてはいつものキッチュさが影をひそめ意外にスッキリした印象を受けた。
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由井正雪: 駿河国由比(宮ヶ崎?)の出身なので 由比正雪というの かと思っておりました。
投稿者 阿野 仁益 : 2010年06月14日 01:03
2010年06月11日
カレー、タコとセロリのサラダ
近所でオイルマッサージをしてもらった帰りに総菜屋でゲット。
引っ越しの準備で筋肉疲労がひどいのは書籍もさることながら劇場プログラムの整理をしたからで、最初はこの際全部捨てようかと思ったのだけれど、書籍よりも再入手は困難だし、想い出の種にもなるしで、やっぱりきちんと整理して残すことにしたのだった。で、近年はシアターコクーンやさいたま芸術劇場あたりのが多かったりもするが、やはりダントツは歌舞伎のプログラムで、大きな段ボール箱が何箱分にもなり、古いところでは海老サマと呼ばれた十一代目團十郎襲名公演や,六代目歌右衛門襲名公演のプロなどが今では売りに出せば結構なお値打ち品ではないかと思われる。自分が生まれる以前の歌右衛門襲名のプログラムをなぜ所有しているのかといえば、親から譲り受けたのではなく、私が子供の頃に周囲の歌舞伎贔屓の方から頂戴したのである。なにしろ子供のくせに歌舞伎好きというのは当時は珍しかったから、おとなたちはみな親切に歌舞伎の四方山話を聞かせてくれたし、古いプログラムを譲ってくれたりしたものだ。つまり歌舞伎の伝承は役者だけにあったのではなく、観客のほうにもしっかりあって、だからこそ古典演目が守られてきたともいえるので、役者だけに伝承させておいたら、かりに大根役者にムチャクチャやられたとしても、それをチェックできないことになる。先月も歌舞伎座を見て、こんな演じ方をよく許しておくなあ!と憤慨した場面が何度かあった私だけれど、今どきは観客はもとより、ひょっとしたらスタッフや制作陣にも伝承が途絶えているのかもしれず、そんなものを古典芸能として有り難がるのはどうかしていると言わざるを得ない。 松竹創業30周年と50周年記念興行のプログラムまで所持している私としては、かかってこいや~(笑)てな感じで、今どきの古典歌舞伎には言いたいことを言わせてもらうのである。
ところで昨夜はコクーン歌舞伎終演後に出演者の中村京蔵丈と久々にあって歓談し、所持するプログラムの話をしたら「それはゼッタイ手放せない貴重品じゃないですか~」と言われたから、ちょうど発売中の「サンデー毎日」に「捨てられないモノ」という特集記事があって、その取材を受けた話になった。私が捨てられないモノに挙げたのは歌右衛門が45年前に「娘道成寺」の舞台で自ら撒いた手拭いで、当時まだ小さな子供の私はイッチョマエに3列目の席に座ってたまたまゲットして以来、今やすっかり黄ばんで黒ずんでいるにもかかわらず、なおも引っ越し先にまで持って行こうとしているのだった。その手拭いと形見分けのクマのぬいぐるみを持った姿で写真を撮られた話をしたら、「松井さん、それは捨てられないモノとは言わないのよ~紛れもない、お宝よ、お宝!」と京蔵丈は仰言ったのであります。
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今日は、お声を掛けさせて頂き、失礼致しました。以前、武智鉄二・八代目坂東三津五郎「芸十夜」を、対談だから、とっつき易いかも、と読み始めたものの、あまりに高レベルな内容で歯が立たなかったのですが、これを機会に、またつまみ食いならぬ、つまみ読みでも再挑戦しようと思います。
投稿者 ウサコの母 : 2010年06月12日 20:36
2010年06月13日
ナムル、ホタテ貝のフェ、牛すじとこんにゃくのチヂミ、石焼きビビンバほか
12日は明治学院大学で催された「武智鉄二 伝統と前衛」と題するシンポジウムの帰りに伝統文化放送の前川さんと白金の「ハナ」で食事。
武智先生のシンポがなぜ縁もゆかりもなかったはずの明治学院で?と疑問に思いつつ聴講に臨んだのだが、要するに本校にお勤めの映画評論家四方田犬彦氏が、大島渚監督の研究を進める中で前衛映画の先駆者たる武智鉄二の存在に気づき、同校に勤務する「錬肉工房」主宰の岡本章氏と語らって映画演劇合同開催に至ったらしい。朝10時から夕方5時半までの超ロングなシンポで、正直いって前半はかなりシンドイものだったのだけれど、後半に中村富十郎と茂山千之丞という実演者がふたり登場するに及んで会場は大いに活気づき、非常に値打ちのあるフリーイベントになった。富十郎がアヅマカブキで渡米の折に当時米国に在住していた仏教学者の鈴木大拙に面会し、武智鉄二に習った発声の呼吸法を尋ねられて、それがあとで禅の呼吸法と同じだったことがわかったというような話も面白く聞けたし、木下順二の「夕鶴」を能様式で上演した際の発案者は千之丞だったという話も初耳だった。実演者以外の講師は武智師の数多くの舞台や映画にコンテンポラリーで接している人が意外に少なくて、当時、世界のアートシーンを席巻したモビール芸術を武智師が舞台美術に取り入れたことの研究発表などは話に感心しつつも、発表されたのが私の子どもくらいの年齢の女性だから、果たして一体何がきっかけで武智師に興味を持たれたのか、まずそれをお聞かせいただきたいくらいだった(@_@)
若い人が聴講者にも意外なほど多かったのは幸いとしたい反面、たとえば観世寿夫と岸田今日子と長岡輝子の共演がどんなにスゴイことなのかピンと来るのかしら?と思われないでもないけれど、とんでもなく縦割りタコツボ化していた当時の閉鎖的な古典芸能界を暴力的なまでの横断活動によって(ヌード能はやり過ぎだったかも(笑))打破しようとした武智師の勇猛果敢な試みが、非閉塞的な今の時代に内向きといわれる今の若い人たちへ伝えることの意味は大いにあったとしなくてはならない。
それにしても武智師に接して一緒に何かをした人の話は聞く機会はほかにもあったし、文献を通じて研究しようとする方がいらっしゃるのも今回わかりそれはそれで結構なことだが、私が一度聞いてみたいと思うのは武智歌舞伎の観客だった人の感想である。本当にそれは後世に関係者が吹聴するほど画期的な印象を与えた舞台だったのかどうか、純粋な観客だった人に証言してもらいたいと思いながら自身いまだ果たせないでいるし、今後はますます聞くことが難しくなることが予想されるのは残念でならない。
ともあれ今はちょうど引っ越し準備で執筆を控えているから7時間にも及ぶシンポジウムを全部くっつり聴講できたのは幸いで、このシンポを最初に報せてくださった元マガハの中田さんやブログ投稿でお知らせくださったねこかおるさんには感謝を申しあげたい。会場で懐かしい方々にもお会いできたのもありがたかった。
コメント(2)
昨日一日やはり張り付いておりました。乗馬でお鍛えになっておられる松井さんならお疲れも薄かったかと思いますが、しんどい会でした。
お嬢様や、もちろん松井さんを含め関係者の方がたくさんお見えになっていたようなので、どうせならお話を伺う機会があると良かったのではないかと全くの局外者としては思います。
もと観客だった堂本正樹さんなどは見た印象など書いたりしゃべったりされてますが、ごくフツーの、下町の芝居好きの人などで第一期の武智歌舞伎を見た人はもう80才は越えているでしょう。伺うには急がなければなりませんね。
投稿者 nami : 2010年06月13日 08:21
昨日はお目にかかれて本当に嬉しゅう御座いました。人目なければ飛び上がっていた所を知性と教養で?ぐっと抑えておりました。あの長いシンポジウム、お忙しい今朝子様が始めからいらしたとはびっくり!私は元の師匠の茂山先生に間に合えばと仕事の後で駆けつけました。私もいわゆる武智歌舞伎は見ていないので残念です。亡くなられた三津五郎丈とはささやかなご縁があり川口秀子師に入門させて頂きました。
投稿者 ねこ かおる : 2010年06月13日 10:26
2010年06月13日
穴子巻き、エスニックサラダ、もっちり豆腐
乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
今日は思ったよりも涼しく感じられたが、2鞍騎乗したらやっぱり汗だくになった私であります(;^_^;)
クラブハウスではMさんがいきなり競馬の写真を差しだして「この馬わかります?」と言われ、私自身は知らないコだったのだけれど、最近クラブに来たマイルという馬で「これがちょうど一年前の姿なんですよ~」とのこと。GⅡレースにも出場して億単位の金を稼いだコで去年まで現役バリバリだったのに、それが今や馬場レッスンでも結構イイ線いく乗用馬として生まれ変わったというのだから、乗馬を少しでもカジった人なら、へ~(@_@)と感心せずにはいられないのであった。サラブレッドは本来スピードを競う馬として人間が作り出した馬なので、ゆっくり走る乗用馬への転身自体が容易ではないのであるが、わずか1年で馬術競技用の訓練もマスターしたらしいと聞けば、「きっとよほどアタマがいいコなんだろうねえ」と皆さん仰言るのである。競走馬あがりはプライドが高くて扱いずらいコも多いだけに、マイル君のフレキシビリティーの高さは賞賛のマトだった。
人類も長寿時代を迎えた今日では、第2の人生、第3の人生をいかにフレキシブルに受け入れられるかどうかでその人の人間的な真価が問われることになるのかもしれない。一流大学を出て官僚になり、その後は独法に天下るしか能のないお役人には、マイル君のヒヅメの垢でも煎じて飲ませたいくらいである。
2010年06月14日
ハンバーグ定食
お茶の稽古の帰りに近所で食事。
月曜日は仕事の連絡が相次ぐ一方、引っ越し準備で家の中はパンドラの箱を開けちゃった状態だから、こんな時こそお茶で気分を落ち着けようとしたのだけれど、今日はよりにもよって厄介な濃茶のお稽古で、仄暗い照明の座敷に長時間座っているとアタマがボーっとしてきて段取りがなかなか呑み込めない上に、茶杓を拭いている最中に手が滑って服紗ごと畳に落とすといった我ながら信じられないドガチャカぶりで、引っ越しの事情をご存じの阪本先生は「今朝子ちゃん、やっぱり疲れてるんやわ~」と呆れたように仰言ったあと、「このこともきっとまたログに書かはるで」と追加をなさったのでした(^_^ヾそんなわけでとても疲れているのは確かでありますが、これから始まるワールドカップ日本VSカメルーン戦はどうしても見てしまうことになりそうです。
2010年06月15日
ホッケの干物、豚しゃぶサラダ
久々に日本中が歓喜に沸いて一夜明けた今宵は大家さんから干物とレッドオニオンを頂戴して久々の自炊であります。実に落ち着いてゴールを決めた本田もさることながら、イングランド戦からがぜん注目のマトとなったキーパー川島の終盤の危機に瀕して見せたガッツあるプレイが光った。戦前は正直ほとんど期待されてなかったであろう岡田ジャバンだけに、この貴重な1勝で日本中が舞いあがったのは無理もないとはいえ、国会の終盤戦は報道番組に見放された格好だから、民主党はこれで当然シメシメだろうし、片や選挙前に新政権を突いて何かとボロを出させたかったはずの自民党以下の野党はきっとほぞを噛んで悔しがっているにちがいない。熱しやすく冷めやすい国民の多くは今やワールドカップに夢中で政治ニュースには見向きもしないだろうから、かりに会期を延長してもアピール度が低いと判断されたのか、国会はどうやらさほどの抵抗もなくあっさり閉幕しちゃいそうである。それにしても各党首は早や選挙モードで国会答弁は気もそぞろといった感じに見受けられ、なかでも菅首相はこの人にありがちな舌禍を恐れるためか原稿からほとんど目を離さなず丸読みしてるのには呆れてしまう。「あの人ら(国会議員)は一体何をしはる人なん?いっつもいっつも選挙してるだけにしか見えへんで!」と妹が怒るのはもっともであります。
コメント(2)
こんにちは。いつも楽しく拝見しています。サッカーが初戦に勝ち喜ばしく思ってはいますが、勝つとしつこくテレビで試合について報道されるのに、負けると臭いものに蓋のようにほとんど報道されないのはいかが思われますか? 私は勝っても今の十分の一くらいの量で十分だと思いますし、負けてももう少し試合の報道をしてもらいたく思うのですが。
勝つと他のニュースをほとんど流さないのも、日本の今の状況ですが大切なニュースが一切流れないのはゆがんでいませんか?
投稿者 nao : 2010年06月16日 09:36
私も、菅首相は強運だなぁ、と思いました。
ずっと以前、女系天皇のことで侃侃諤諤だった時に、紀子様が男児出産した時に、当時の小泉首相をなんと強運な人だろうと日本中の大部分が思ったことでしょう。
そんなことを思い出しました。
投稿者 せ : 2010年06月16日 23:16
2010年06月17日
トムヤムクン麺、タイ風さつま揚げ、焼き茄子のサラダ、タイ風お好み焼き、砂肝と筍の炒め物
スラッシュの守部さんと三茶の「クルンサイアム」で食事。
わが家も引っ越しだが、スラッシュの事務所も引っ越しとあって、整理作業をしている守部さんに私はこう言ったのだった。「事業仕分けも引っ越しの仕分けも同じなのよ。服にしろアクセサリーの類にしろ10年前の私には必要だと思われたものが、今改めて見直すとゼンゼン要らないものだったりするわけよ。それと同じで過去の日本にはゼッタイ必要だったかもしれない制度や組織だって冷静にみれば今は廃止しておかしくないものが一杯あるはずなのよ。それを怠るとゴミ屋敷になっちゃうわけで、今や日本全体がゴミ屋敷化してるといってもいいのかもねえ」
2010年06月17日
ポークソテー青じそソース
QPで見た料理。豚ロース肉は蜂蜜を揉み込んで、塩胡椒で下味し、薄力粉を振って多めの油でソテーする。肉を取りだし、油を捨ててから大根おろしの汁を入れて煮詰め、酒と醤油を足し、粗みじんにした大葉を加えてソースにする。肉に大根おろしを盛ってソースをかける。初夏にぴったりの爽やかな和風ソテーでご飯にもよく合うからオススメ。肉は筋を切ってよく叩いておくのがポイント。ワールドカップアルゼンチンvs
韓国戦を見ながら食事。
今大会予選屈指の好カードなのかも?と見始めて、引っ越し準備で忙しいのに、面白いからつい最後まで見てしまった私であります(^_^ヾ先日の日本vsカメルーン戦は、退屈な試合だと酷評されても仕方がないと思えるようなスピーディでアグレッシブなアルゼンチンの試合運びにすっかり魅せられたというべきでしょうか。かなり肉迫するかと思われた韓国を4-1で撃退したのだから、その底力は恐るべしである。ボールを追ってゴールに突進する様はまさに狩猟を思わせて、やっぱり農耕民族の日本人には難しいスポーツだという気がするし、こうなったらもう富士の裾野で巻き狩りをしていた鎌倉武士のDNAを呼び覚ますしかないって感じなのかも(笑)。インターバルに進藤さんから電話があったので「ねえ、メッシとマラドーナってどっちが大きいんだろう?」と下らない質問をし、「この国にはきっと『神の作りし小さな子ら』伝説ってのが出来るんだろうねえ」なんて話をしておりました。
2010年06月18日
鶏肉とアスパラガスとスナップえんどうのタジン鍋
QPのレシピを参考にして作った料理。底に玉ねぎスライスを敷いて3種の具材を載せ、オリーブ油に塩と鷹の爪の輪切りとシナモンパウダーと水を加えた液をまわしかけてじっくり蒸した。
今日から新潮社の新刊本の初校に取りかかって案の定ゲラは1ページ目から真っ赤っかになり、前途多難を思わせるも、午後は芝の不動産会社に赴いて新居の引き渡し手続きをしたのは今日が大安だからでして、そういう古風なことを意外とまだ気にしちゃうタイプなのでした(^_^ゞところでそんな古風な私でも、引っ越しの整理に当たって、どうしよう~(-_-;)と思われたのは、売るほどある日本手拭いと扇子と服紗の山であります。いずれも実用的な消耗品ではないから、無くなることなく増える一方なので、貰い手を探して少しずつ引き取って戴いているのだけれど、私の親の世代くらいまではまだ一般にも実用とされていたこうした品々の前途は一体どうなるんだろう?な~んて考えてしまった。子供のころは日本手拭いをかぶって掃除をしている人の姿もあったが今はまず見かけなくなったし、祝儀袋や香典袋を服紗に包んで差しだす人もぐんと減っているような気がする。合理的な仕分けで判断すれば今や不要品といってしまえるモノが日本にはまだまだごまんとあって、煎じつめればハンコだってもはや不要にしていいわけだが、一方にそれらを生産する人たちもいれば、それらの品々を通じて伝わってきた文化というようなものを考えると、この問題はそう簡単に結論づけられない気もするのでした。
コメント(5)
扇子に手拭、袱紗まだまだ活用してます。扇子は各部屋においてます。団扇より場所取りません。
手拭は面白い柄をつなぎ合わせて着替えようのブラウスに作ります。夏だけのタペストリー(襤褸隠し)にも。袱紗もバッグに忍ばせておくと結構便利ですよ。バッグの中の仕切り、席を立つ時の目印とか。よく失くす物でもありますので、知らない間に減ってます。
投稿者 お : 2010年06月18日 23:32
初めまして、いつもブログを拝見させていただいております。なめらかな語り口は、ウイットに富み、たのしく拝見しております。
私は地域で高齢者の居場所つくりのNPO法人をやっており、その資源を「手ぬぐい帽子」を主たる運営費に充てております。
もし、手ぬぐいの行き先を探しておられますようなら、すこしでもお譲りいただけるとうれしいかぎりです。
活動内容はホームページを ご覧ください。ご参考まで。では、失礼します。
投稿者 手しごと屋豊橋 : 2010年06月19日 06:23
市販の物と違い手ぬぐい、他は博物館行きのものだと思います。
柄は大変貴重な物と思います。
散在させないで~~~。
投稿者 五島 : 2010年06月19日 11:18
お引越し難儀ですね~。
この際、いらない物は全部プレゼントにしたらどうでしょう?
是非、先生の新刊に応募券付けて下さい。
喜んで申し込みさせて頂きますわ。
自分的には、先生のサイン入りの扇子を希望しますけど。
投稿者 北島 : 2010年06月21日 09:34
処分されるのでしたらプレゼントにされてはいかがでしょう?送料着払いで構わないかと。梱包と発送が手間でしょうが・・・
投稿者 楓 : 2010年06月21日 10:40
2010年06月19日
刺身の盛り合わせ、ゴーヤと豚しゃぶの梅和え、茄子とさわら揚げ浸し、鶏照り焼き、明太子の天ぷら、ゴボウの唐揚げ、汁ビーフンほか
文庫本「今朝子の晩ご飯」の表紙絵を描いてもらっている画家のミヤケマイさんと三茶の「肴奉行 儘」で食事。ミヤケさんは三茶のご近所なので、引っ越しする前に一度お会いしようということになり、今宵と決めた時点ではまだワールドカップオランダ戦のライブ中継があるのを知らず、知ってからもお互い別に変更しなくていいように思われたのは、どうせ負けるに決まってると踏んだからだが、帰宅してハイライトを見たら強豪を相手にそこそこ健闘した感じなので、ここに来て岡田ジャパン株は民主党並に急上昇!というべきかもしれない。
ミヤケマイさんは私よりはるかに若年ながら、いろいろと知識も豊富だし、しっかりした考えの持ち主だが、今宵は波瀾万丈の前半生を聞いてビックリする一方で、お能や文楽、歌舞伎といった日本の古典芸能に関する個性的な洞察を披瀝されて、たとえばゴシックロマンの「嵐が丘」を「あの小説ってとてもお能的な感じがするんですよね。世界的にそれほど有名な小説でもないのに、日本で非常に受けたのも、それと関係があるのかも」といったような説を面白く聞かせてもらいました。
2010年06月20日
上方ちらし寿司、豆腐と挽肉と根菜のサラダ
乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
クラブハウスで会う人、会う人、「今日はちょっとヤバイ感じですよ~」「乗ったら地獄だよ~」「ぶっ倒れないでねえ~」なんて仰言るほどの蒸し暑さにもめげず、けっこう大勢の方がレッスンに参加してらっしゃったし、私もいつも通り2鞍騎乗。専用馬のハッちゃんはもうかなりのお歳で、もともと暑さに弱いらしく、走行発進するつど、ウ~、ウ~と唸るのがちと気の毒でした。
ところで今日はクラブの前に7月から住む大宮の新居に行って、床と壁と水回りのコーティングを頼んだ業者の方と打ち合わせをしたあと近所を少しばかり探索してみた。建物の前の道を曲がったらすぐにスーパーが見つかったし、徒歩3分でそこはもう繁華街のど真ん中という感じだから、こんな便利な場所に住むのは子供の頃に住んでいた祇園町以来のことだろうか。家から一番近い有名店はロフトだが、高島屋とルミネにも5分で行けるし、伊勢丹のクイーンズシェフがあるのもわかったし、駅の向こう側には、マルイと東急ハンズ、そごうや大型家電量販店もあるので、まず買い物には不自由しないどころかやたらに買いすぎないよう注意しなくてはならないくらいだ。レストラン街もそこそこ充実していて、今日は渋谷東急本店にある「タント・タント」の支店を見つけてそこでランチをした。飲食店もこれまたあまりに多すぎるから、食べ歩きで破産しないように気をつけたいものであります。
2010年06月21日
豚肉とジャガイモとインゲンの塩炒め
酒と醤油で下味した豚肉を先に炒めていったん取りだしてから、炒め油に潰したニンニクを入れて香り付けし、棒切りにしたジャガイモと斜め切りにしたインゲンを炒めて塩胡椒で味付け。肉をもどして仕上げる。QPで牛肉を使ったレシピを豚バージョンに替えただけ。BSフジの「プライムニュース」を見ながら食事。
昨日は大宮の駅前ででみんなの党の渡辺喜美氏が街頭演説をするお知らせの立て看板を見たが、今日は晩ご飯の買い物がてら三茶駅前を散歩してたら、片山さつき氏の応援演説にぶつかって、いよいよ参院選が間近いことを知らされた気分である。
それにしても自民党人気が凋落する一方であるらしいのは、街宣車の周囲に後援者とおぼしき後期高齢者の姿しか見えず、立ち止まって聞く人がほとんどいなかったことでもおおよそ察せられるのだが、歩きながら聞くともなしに聞いていたら、片山氏は声が大きいだけで、あまりにも内容がないお粗末な演説だったので、自民党は今や応援演説にも人材を欠く始末なのかと呆れてしまった。野党ならせめて演説くらい達者でないと、存在意義そのものをを問われかねない。三茶で聞いた中では、主義主張はともかくとして、土井たか子氏の街頭演説がさすがに耳を惹きつけたし、与党の非主流派だった頃の中川秀直氏のそれも、人をちょっと立ち止まらせるだけの何かはあったのである。今日の「プライムニュース」では、選挙におけるネット活用がテーマになっていて、ゲストの自民党世耕議員がさんざんネットの効用を説きながら、「それでも政治はやっぱりリアルな演説が人を惹きつけるんですよ」との発言を聞いて、思わず笑ってしまった私であります。
2010年06月22日
串揚げ
三茶の「喜楽堂」でスラッシュの守部さんと食事。
引っ越しが近づくと、三茶で気になりながらまだ一度もトライしてない店を何とかクリアしておきたくなるもので、今宵は守部さんをお誘いしてチャレンジしたのである。茶沢通りの一本裏通りに近年できたこぢんまりした串揚げ店だが、ここのはコロモが軽くて美味しい、種類も豊富でとてもリーズナブルだし、串揚げ以外のつまみ系もそこそこイケルのでオススメしたい。引っ越す前にもう一度寄ってみたい店のひとつである。
守部さんとはいつも話題に事欠かないが、今宵は当然のごとくサッカーと相撲界の話になった。「相撲界はホント存亡の危機だよねえ。花札や賭け麻雀くらいだったらまだしも、いくらなんでも野球トバクはまずいっしょ」と守部さん。「舞台となった部屋の阿武松親方って知ってた?かつて小兵の万能力士で、常に真摯な相撲を取ってた益荒男だったからビックリしたんだよね。琴光喜や豪栄道というのも意外だったなあ。雅山あたりなら、ありそうだよな~っていう気がするんだけどね」と私。それにしても公益法人でありながら、文科省の役人を天下らせなかった(?)相撲協会はある意味リッパ!という見方もできるんでしょうか。
2010年06月23日
鰺のたたき丼、アスパラガスの練り胡麻和え、冷や奴
丼はQPで見た料理。酒と昆布と梅干しを加えて炊いたご飯をベースにする。たたきは市販の刺身を使えばお手軽に作れる。味噌、おろし生姜、万能ネギを混ぜ込んで叩いただけ。大葉の千切りを添える。
今日は午後から講談社で『星と輝き花と咲き』に関するアマゾンの著者インタビューをお受けした。
動画で流されるインタビューとあって、引っ越し準備の渦中に大勢の撮影スタッフは自宅にお迎えできず、講談社旧社屋の貴賓室でお受けしたのだが、担当の堀さんがインタビュアーとなり、国兼ブチョーや文庫担当の森山さんも立ち合われるなどして撮影後に歓談する。
出かける直前は自宅でメンテナンス業者と新居のカーテンや照明器具等々の打ち合わせをしており、この間、造りつけの本棚やその他の家具もろもろの出費で、まさに絵に描いたような引っ越し貧乏になりつつある私だが、それでも引っ越しがいいのは家の中をひっくり返すことで忘れていたものを発見することである。
『星と輝き花と咲き』は明治時代に活躍した娘義太夫の大スター竹本綾之助の半生を描いた小説だが、私はその昔、古本屋で義太夫節の文献を買いあさっていた時期があり、書庫の整理をしていたら、その当時手に入れた床本(ゆかほん=太夫はこれを見ながらが語る)が出てきて、裏表紙を見たら「昇菊」の署名があり、ひょっとしてこれは綾之助引退後に大活躍して、木下杢太郎や志賀直哉らを虜にした豊竹昇菊の
持ち物だったのではないかと思われるのだった。なので今日は、同じく私物の浄瑠璃正本や稽古本と併せて講談社に持参し、堀さんたちにお見せしたところ、この時期に引っ越しをしなかったら、気がつかないままだったわけから、これってやっぱり縁がある証拠だよね~と大いに盛り上がったのでした。
中段の写真はサイズの違いをご覧頂くために浄瑠璃正本と床本を重ねたもの。下段の写真は床本の裏表紙にある「昇菊」の署名。
コメント(1)
すごいですねえ、綾之助や昇菊の床本をお持ちとは。国立文楽劇場で文楽がかかるときには必ず見にゆき、番付を購入すると床本の印刷されたのが付いています。大夫が使っておられるのは劇場の中の展示室でしか見た事がありません、随分字が大きいですよね。
しかし、文楽は親切だと思います。大夫の語る言葉が舞台上に字幕ででますし(これは無くても良いように思いますが、住大夫師匠は反対らしいです)床本が付いているのは助かります。
投稿者 お : 2010年06月23日 23:23
2010年06月24日
油淋鶏(ユーリンチー)
QPで見た料理。鶏もも肉は塩胡椒してしばらく置いてから片栗粉をつけてカラッと揚げる。皮目を下にして七分通り火を通してから裏返して仕上げるのがポイント。レタスの上に揚げ鶏を載せて、砂糖、酢、醤油、ゴマ油、水を混ぜた液に生姜とニンニクとネギのみじん切りを入れたタレをかけて食す。われながら美味しくできたけれど、引っ越し前にやるべき仕事を考えたら、暢気に揚げ物料理なんかしてる場合じゃなかったかもしれません(^_^ヾ
料理しながらNHK7時のニュースを見てたら、今日は参院選の公示日とあって、各党首のインタビューが流れたが、いつのまにやら消費税導入が大きな争点のようになって報じられているのは、もちろん菅総理発言を受けてのものだとはいえ、どうしてこんなに中途半端な問題提起をしたのかがイマイチよくわからないのであった。民主党は他党へ協議を呼びかける前に、自らの試案らしきものを少しでも示せなかったのだろうか。たとえば対象によって消費税率を変え、食料品や生活必需品は低く抑えるという案を出すとか、税の使い道を具体的にはっきりさせるとか、消費税引き上げと国会議員の定数削減をワンセットで提示するとかして、イニシャティヴの取り方はいくらでもあったろうに、協議を始めたいとだけしかいわないのは慎重すぎて、所詮財務省の差し金だろうとの不審を招くのも当然だろう。
それにしても、今のところ消費税率を変える雰囲気がまるでなさそうなのは、なるべく面倒なことは避けたいとする財務官僚の怠慢な思惑によるものなのか、住宅やクルマや大型家電やその他もろもろの贅沢品が売れなくなったら困るという財界の思惑によるものなのかは知らず、左派色が強いと見られた菅内閣なら真っ先にその点を考慮しそうに思われただけに、ちょっと意外な気がしないでもないのであった。
2010年06月26日
燻製八種、海老とアボガドのパスタ、蒸し野菜、白身魚のフリットほか
燻製屋「ヌーベ」で女優の中村まり子さん、スラッシュの守部さんと食事。
私が引っ越しする前に一度「ヌーベ」に行きたいという中村まり子さんの要望で今日の会食となったが、「ねえ、『ヌーベ』ってどういう意味?」と訊かれて私が答えられなかったので、物怖じしないまり子さんが店の人に訊いたら、「スペイン語で雲のことを『ヌベ』というらしくて、『ヌベ』だと語呂が悪いんで、『ヌーベ』にしたんですよ」とのこと。長年通っていて、疑問に思いつつも解こうとしなかった謎が、こうして引っ越し直前に氷解したというのも何やらフシギな縁を感じさせます。
サッカーWC決勝リーグ進出の話題で日本中が盛り上がるなか、久々に会ったまり子さんには、演劇界の諸事情や、TV版「のだめカンタービレ」に出演したときの珍騒動などを面白く聞かせてもらったが、意外なところででは、PCのウインドウズVISTAはどうもフランス語が苦手らしいという話が出て、彼女が何人かのフランス人とメールのやりとりをすると、フランス語は必ず文字化けを起こすんだそうである。「アルファベットの一字が漢字に化けちゃって気色悪いのよ」とのことで、同じアルファベットでも英語のやりとりでは絶対に起こりえないことがフランス語だと起きるというのだから、PCはやはり内容を読もうとしてる?のである。
ところで私が最近気色悪かったのは、ある方に勧められて世界最大のSNS(ソーシャルサービスネットワーク)FACEBOOKに入会したところ、入会直後に「あなたはこの方をご存じですか?」とローマ字で書かれた何人かの名前が出てきて、見れば確かに知り合いなのだが、それらの人たちには何ら共通点もなく、最近は消息もわからなくなっていた相手が多かったので、ええっ!!!なんで私の交友関係を知ってる分け???なぜ???なぜ???とパニックしたのであった。今月は周囲の色んな人にこの話をして理由を考えてもらっているが、今もってまったくわからないのである。で、まり子さんにもそれを話して、FACEBOOKが教えてくれた何人か名前を明かしたところ、そのひとりをまり子さんが偶然ご存じで、それがおよそ業界的にまったく関係ない人物だっただけにまたまたビックリしてしまった(@_@)世界は今やこんなふうにメチャメチャつながってしまうのであります。
2010年06月26日
ユッケジャンクッパ
スープの作り方はQPで見た。牛肉に酒とおろしニンニクを揉み込んでゴマ油でさっと炒め、コチュジャンと粉唐辛子、煎り白ごま、醤油をからめるようにして豆もやしと一緒にさらに炒めてから水と赤ピ-マンを加えて煮込む。仕上げに塩胡椒で調味。
今日はもう土曜日で、引っ越し前は何かと慌ただしくてアッという間に1週間が経ってしまった(-_-;)
今月は単行本、文庫本併せて4本の初校と再校を抱えていたが、2本はすでに手を離れ、あとの2本もなんとか月内にアップするめどが立って、ホッとひと息である。この時期に著者校が集中したのは、ある意味幸いで、新作の執筆はさすがにできなかったと思う。もっとも私の場合、著者校も赤字でゲラが真っ赤っかになるし、校正はとにかく細かな決断の積み重ねだから相当のエネルギーが要る作業なのだ。たとえば助詞を「が」にするか「は」にするかなど、どちらのニュアンスを優先するかの決断を絶えずしなくてはならないし、プロの物書きとしては、本来どちらでもいいでは済まされないにもかかわらず、書いたときと見直したときとでは、意図するニュアンスが微妙に変わってしまったりする。文末を現在形にするか、過去形にするかなどは見直すたびに揺れまくるから、いちいち決断するのに結構手間取るし、とても疲れるのだった。
ところで引っ越しも当然ながら細かな決断の連続であるとしみじみ思う今日この頃。私は元来ドメスティックな趣味性は皆無といってもいい人間なので、家具のデザインとかカーテンやブラインドの色とか照明のカサをどうするかなんてことをいちいち決めなくちゃならないのは本当に厄介で、誰かセンスのいい人に全部お任せしちゃいたいくらいである。超多忙なセレブには、ちゃんとしたハウスマネージャーがあるのだろうけど、資力が伴わない人間に対してもそうしたことを肩代わりしてくれる職業があったらいいな~と思われるのでした。
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近々、4冊も新刊が出るんですね。「星と輝き花と咲き」、アマゾン動画インタビューはPCで見れると良いのですが……。文庫2冊は単行本で読みましたが、4冊目は、このほど完結した「吉原十二月」でしょうか。
昨日、8月に女流義太夫の会で講演なさると知りましたが、夜は鈴本の落語会で、まさに女流義太夫が聴けました。「政岡忠義の段」でしたが、歌舞伎・文楽とは少し筋が違うんですね。藤色の裃に裏地は朱鷺色の花柄で、華やかでした。
更に、思い出して「夏の文学教室」を検索したら、ありました!<昭和という時間>のテーマで、7月26日に「戦後かぶき三國志」。あれこれ内容を想像して、期待がふくらみます。他の日は唐十郎、横尾忠則、瀬戸内寂聴等々、超豪華な講師陣で、話題になりそうですね。
投稿者 ウサコの母 : 2010年06月27日 23:02
2010年06月27日
チャプチェ定食
乗馬の帰りにスラッシュの進藤さんと池袋のメトロポリタンプラザで食事。
つゆ空の下、馬装をするだけでも汗だくになる蒸し暑さにもめげず今日も2鞍騎乗。専用馬のハッちゃんもウンウン唸りながら懸命に走ってくれました。
クラブハウスではONコンビのOさんに会うなり「こんど面白い馬が入って来たんですよ~」と言われて、さっそく厩舎で見たら中間種アパルーサの葦毛で、顔は灰色っぽい通常の葦毛なのだが、ちょうど鞍置きを
する部分が真っ白で、お尻はダルメシアン犬みたいなブチブチになってる本当に変わった毛並みの馬なのであった(@_@)ちょうど鞍置きする部分が真っ白なのは「たぶん陽に灼けなかったからでしょうねえ」と某インストラクターは仰言ったというのだけれど、だったら葦毛の黒っぽい毛は、人間でいうシミみたいなもんなわけ?それってホント???ジョークなの???と後でさかんに首をひねった私であります。
進藤さんは骨折の止め金を抜く手術をした直後に同居のお母様が入院されて、今度はそちらの病院通いとなり、私が会ったのもほぼひと月ぶりである。この間図らずもいろいろな医療現場を見て、いかに現場の人たちが疲弊しているかを肌で感じ、やはり医療や介護の仕事はもっと報われていいはずだと思い、今後ますます高齢者が増える現実を前にして、今でさえ人手が足りない問題を早く本気でどうにかしないと日本は大変なことになると痛感したそうである。
とにかく今から医師の数を急に増やそうとしたって、若年者の数そのものが少ないのだから、高齢者医療の問題を考えた場合、需要に見合った供給はとても期待できないので、いっそ医療の規制緩和を図って、医学部出身者でなくてもある程度の医療行為ができる准医師免許みたいなものを交付するとかなんとかしたらどうなんだろうと私は日ごろ思ってるのだけれど、「でも、そうなると医療ミス問題や何かでまた大変厄介なことになるのよ」と進藤さん。「知ってる?今は点滴ひとつするにも、毎回自分の名前をフルネームで言わせられちゃうのよ。顔見知りの看護師さんになんで毎度毎度自分の名前を言わなくちゃならないんだって、母親は呆れてるわよ」「確かに一時なんだからやたらに点滴ミスが続いたもんね。その余波がそういうカタチになってあらわれてるわけか~」と言いつつ、何か起きると必ずそうした杓子定規な対処しかできなくなってしまっている現代社会の硬直性についてつくづく考えさせられたのでした。
コメント(1)
何度か入院して医療現場の疲弊は私も感じていました。小泉首相の色色なさった改革の最悪なのが医療現場でしょう。あの改革でどれだけの税金が浮きそれが有効に使われたのか?所詮学者の見識は机上のもの。一経済学者の意見のままに制度改革された事があちこちで機能不全を起こしてます。
毎月血液検査に行くたびに生年月日と姓名を問われます。もし認知症になり間違ったらどうなるんでしょう?
投稿者 お : 2010年06月28日 22:59
2010年06月28日
揚げ車麩とキャベツの煮物、イカゲソの生姜炒め
煮物はQPで見た料理。車麩をもどして油で両面をじっくり揚げてから出汁に入れてキャベツと一緒に煮ただけ。車麩は揚げると旨みが出る。簡単安上がりなこのメニューが、三茶最後の手料理になるかも。引っ越し直前はできるだけ三茶の食べ回りをして過ごしたいので、もし三茶で一緒に食べてみたい方があればご連絡ください(^_^)/
ふだん冷房はなるべく控えるようにしている私でも、さすがに今日は点けないと仕事ができない蒸し暑さだったが、名古屋はきっと東京の比じゃなかろうと思われる。子供のころよく大相撲の名古屋場所を見に行って、京都より暑いところがあるんだ(@_@)と感心したもので、なぜ大相撲よく見に行ってたかというと、ある部屋持ちの親方の息子さんが実家の「川上」で板前修業をなさっていたので、その部屋のお世話でいい席が取れたからだろう。現役力士の給仕でモノホンのちゃんこ鍋を頂戴したこともあるし、取り組みを終えた直後の大鵬と通路でばったり鉢合わせして、色白の胸に張り手のあとがくっきりと赤く見えたのも実に印象深い。ナマで観るときれいな力士の躰は本当にステキだし、立ち合いまでに少々時間がかかるのも決して退屈しないし、やはりTVで見るより断然面白いので、以来、大相撲ファンになり、暇なときはよくTV中継を見ていたのだけれど、近年はほとんど見なくなってしまい、今回の事件にからんだ力士たちには正直それほどの思い入れはないのだった。ところが以前、私の相撲好きをバカにしていたスラッシュの進藤さんが、お母様と同居してからよく見るようになったらしく、「琴光喜はなんだかおかしいと思ってたのよ。ここ3場所立て続けに異常な負け方をしちゃって、この人一体どうしたんだろう???って感じだったんだよね」とのこと。
ひょっとしたらそれで記者に目をつけられちゃったのかもね、というご意見もあり、ほんとバカだよね~勿体ないよね~と昨晩はしきりに残念がってられたのでした。
2010年06月29日
スズキの刺身、水茄子の刺身、サーモンの柚胡椒和え、鶏照り焼き、厚揚げ、冷や汁ほか
元米朝事務所の大島さん、スラッシュの守部さんと三茶の「木村商店」で食事。そのあとウチでお茶して、これからサッカーW杯決勝リーグ゙日本VSパラグアイ戦を一緒に観戦します。
コメント(1)
毎日楽しく読ませて頂いています。
些細なことですが一点、文中「サッカーW杯決勝リーグ゙」とあるところを「サッカーW杯決勝トーナメント」に、文庫化の折にでもご訂正を。
投稿者 半九郎 : 2010年07月03日 21:34
2010年06月30日
青パパイヤのサラダ、焼き茄子のサラダ、タイ風さつま揚げ、イカの炒め物、トムヤムクン麺
並木拍子郎シリーズ『三世相』文庫本のゲラを受け取りにいらっしゃった角川事務所の原さんと一緒に茶沢通りの「クルン・サイアム」で食事。
昨夜のW杯日本VSパラグアイ戦はどこで見てたの?と訊いたら原さんは焼き肉屋と答えられた。「毎月29日にみんなでたっぷり肉を食べる「ニクの会」というのに参加してるんですよ」とのこと。従って今夜はカロリーOFFっぽいメニューにしたいところだろうから、このタイ料理店を紹介したら、オイシイですね!と喜ばれて、「私タイが好きで2度も旅行してるんですよ」という話を初めて聞かせてもらった。そこから旅行の話になり、遊牧民に憧れて敦煌やウルムチを巡った体験談も伺って、「若かったからあんなムチャが出来たんですよね~」と聞くにつけても、「今の若い人が海外に興味が薄いというのはちょっとフシギな気がするよね~」という意見で一致した。昨夜の試合はあまりにも慎重に行き過ぎた感じだよね~という意見でも一致したのでした。