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2009年12月11日

ローストビーフ、魚介のサラダ、カプレーゼ、フジッリほか

 今夜は矢内賢二さんの「サントリー学芸賞」のお祝いパーティで銀座に行き、会場のエレベーター前でまず演劇評論家の渡辺保氏とバッタリお会いし、以下、場内で私がお会いした方だけでも順に挙げると、役者寺と呼ばれる大雲寺の西城住職、女義太夫の三味線弾き鶴澤寛也さん、漫画家の萩尾望都さん&マネージャーの城章子さん、朝日新聞の佐久間さん、筑摩書房の喜入さん、文春の大島さん、国立劇場の茂木仁史さん、近世文学の泰斗延廣真治先生、ブログで人気の思想家内田樹先生、作家の橋本治氏、三浦しをんさん、日本音楽の研究者茂手木潔子さん、演劇研究者の古井戸秀夫氏等々。こう書いただけでも、矢内ご夫妻の人脈がいかに幅広いかを物語る業界横断的なパーティだったかがわかろうというものである。橋本治氏とお目にかかったのは意外にもこれが初めてで、延廣先生とはなんと30数年ぶりでとても懐かしかった。国立の茂木さんは以前私が住んでいたマンションの一つ上の階にお住まいだったところから近隣トラブルが生じて、私は水漏れで文句をいうし、茂木さんは風で飛んで下に落ちた洗濯物のパンツを私が拾ってマンションの掲示板に貼り付けたと勝手に想像して怒ってらっしゃるしで、久々にお会いして誤解をといて仲直りをしたのでした(笑)。
賞金200万円の使い道について、どうするの?と矢内氏にお尋ねしたら、「賞金貰うとわかったらすぐに、(矢内夫人が)私にはいくらくれるの?なんて言うんですよ~」とボヤキも入り、夫人は夫人で「私は別にマネージャーでもなんでもないし、自分の仕事も忙しいのに、(矢内氏は)今日のパーティの準備は当然私がするみたいに思ってて、上から目線であれしたか、これしたかってうるさいんですよ~」と不平を鳴らしながらも(笑)、それもまた仲の良いご夫婦ならではと申すべきで、とにかく初めて上梓された本でのご受賞は文句なくめでたいことに違いない。「ビギナーズラックですよ」と矢内氏ご本人は仰言るけれど、どうしてどうして「空飛ぶ五代目菊五郎」は近年これほど読みやすくて面白い歌舞伎の研究書はまずないといってもいいから、歌舞伎にご興味のある方には一読をオススメしたい。
 パーティ終了後は久々にお会いした望都さん、城さん、進藤さんと4人でお茶して、芝居の話から政治の話、皇室ネタまで、例によって城さんの毒舌炸裂で大いに盛り上がって歓談を楽しみました。パーティではうっかり写真を撮り損ねてしまい、望都さんと城さんのツーショットをアップさせてもらいました。


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