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2009年11月23日
絹揚げと椎茸のオイスター煮
先月の15日に作ったのと同じ料理なのでレシピは省略。
昨日、軽井沢の乗馬クラブでたまたまこんな場面を目撃した。「○○ちゃん、そんなことしちゃダメよ」という真理先生の声が聞こえた時は何が起きたのかわからなかったが、どうやら○○ちゃんというあきらかに就学前の小さな男の子が洗い場につながれている馬の顔を乗馬用のムチで叩いたらしい。私が見たときはお父さん、いや、ひょっとしたらお祖父さん?というくらいの年齢の男性会員の方がその子の顔にムチを軽く当て、叩くというより撫でるに近いくらいだったが、男の子がわんわん泣きだしてしまったところだった。真理先生がわりあい厳しく注意されたのは、恐らく馬が怒って暴れたりしたら大変だからだろう。その男の子が泣きやまないのをしばらく心配そうに見てらしたが、私と顔が合うなり、「馬の気持ちにさせられちゃったのね」と笑って言って馬場のほうへ行ってしまわれた。男の子は母親にすがってしばらく泣きじゃくっていたが、母親も周囲で見ている大人たちも下手にあやしたりはせず、その子をぶった男性会員の方が男の子を母親から引き離して、「いいか、お前が馬にしたのはそういうことだぞ。お前が嫌なら馬も嫌だろう」と厳しく言って「わかったか?」と何度も問いかけ、最後に男の子は「わかった」と言って泣きやんだのだった。男の子が激しく泣いてなかなか泣きやまなかったのは決したムチで叩かれたのが痛かったからではなかろうと思う。その場にいた大人たち全員に非難されたと感じて恥ずかしく、居たたまれなかったからにちがいない。そして泣きやんだのは、男の子をぶった男性が最後までその子の手を堅く握りしめて、自分は本当はお前の味方なんだぞという気持ちをしっかりと伝えてらしたからだろうと思う。ふだんは物腰も穏やかで、とても優しい親切な男性会員なのである。私はその場を見ていて、やはり子供に対する大人の態度はこうあるべきだと改めて強く思ったのであった。「馬の気持ちにさせられちゃった」とは言い得て妙で、子供は他者の気持ちがどんなものかを学んでいくことで、だんだん大人になるのである。他者の気持ちがどんなものか知ろうともしないで、年だけ喰うと、結局は大人になりきれないから、他人や周囲の環境が自分の思い通りにならないというだけで、そのことに我慢しきれず、自他ともに殺すという短絡的な行為に結びつくのではあるまいか。昨今はその手の事件があまりにも多すぎるように思う。
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コメント (1)
自分がしたことが相手にとっていやなことかどうかは、自分が同じことをされたらどう感じるかが想像できればいいのですが、残念ながら最近のいじめっ子たちは想像できないというか、別に同じことをされても何とも思わない、という変な子たちが主流で困ってしまいます。この年輩の男性に叱られるような経験を小さいときに積んでいないんですよね。親にしてもモンスターですから、もう同じ言語が通じません。いつかどこかで頭を打つと思います。あ~、でも彼らは反省なんかしないからいっしょか。
投稿者 ikoka : 2009年11月24日 19:10