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2009年11月22日
軽井沢行
2/21は現地でお世話になった演出家の星野和彦氏が軽井沢大賀ホールで催された地元密着型のイベント「朗読座」なるものに伺った。これが地元の文化人ばかりでなく、笛の藤舎名生師や、「ルパン3世」の峰不二子役でよく知られた声優の増山江威子さんらが大活躍の実に贅沢なイベントで、意外にと言ったら失礼だが、非常に面白く拝聴したのである。地元の作家山口路子氏によるポエム連作が朗読される中で間奏としてピアノやヴィオラの洋楽器と笛や鼓・太鼓の和楽器演奏が入るのだが、ポエムはエロスとタナトスをテーマにしており、増山江威子さんの清潔なお色気のある声が堪能できたし、性的クライマックスの声を連想させる藤舎名生師の笛の使い方には感心した。惜しむらくは、台本にやや詩的でない説明的なコトバが多い点で、ポエム連作としてもっとシェイプアップされるとより官能的なパフォーマンスになったのではないかと思われる。ともあれ朗読の中に和洋の楽器を自在にあしらった演出は野心的な試みとして、今後の展開が期待されそうだ。
終演後は「オゴッソ」でお茶の阪本先生や馬田夫妻、京都祇園の「廣島屋」の女将さんらとお食事を共にして、なんと星野夫人にご馳走になって恐縮してしまいましたm(_ _)m
ところで軽井沢は夏だけ賑わってると思ったら大まちがいで、1泊しようにも宿が取れず、夏場にお世話になった北住さん宅に投宿させてもらい、部屋にコタツや石油ヒーターを2台もご用意戴くなど大変ご厄介をおかけした。おかげでぬくぬくとひと晩過ごせて、朝外に出たら震えあがったにもかかわらず、近所で朝食を取っていたらぞくぞくと観光客が集まってくるのにビックリ。で、私はやっぱりこれも夏お世話になった、北軽沢の乗馬クラブへバスで直行し、車窓の眺めに目を奪われてしまう。すっかり裸になった落葉樹林がどこまでも延々と続く風景は壮観の一語に尽き、枯れ木で賑わう山々を遠望すると緑の山とはまた違う、まさに幽玄美とでもいうべきものが感じられるのだった。夏もいいけど、冬の軽井沢もまんざら捨てがたいと思いつつ、乗馬クラブでは冠雪した浅間山の絶景を眺めながら2鞍騎乗。今日のレッスンは2鞍とも耕平先生のご指導を受け、馬は共にイケイケの中間馬で、ほぼ休みなしで速歩を続けながら巻乗り、斜め手前変換、半巻乗り転換で、いきなり右手前で駈歩の号令がかかったのはビックリで、私はふだん左手前でしか駈歩をしてないから、ええっ!と怯んだにもかかわらず、なにせ馬はイケイケなので発進し、カーブで危うく振り落とされそうになったから「すみませ~ん、右手前の発進は初めてなんで怖いです~」と泣きを入れ、「まあ、それも馴れですよ~」と笑われながら左手前発進に変えてもらった。1鞍目は常歩がほとんどなくて速歩か駈歩の連続で、それも相当なハイペースだからかなりきつかったけれど、物凄く乗ったという満足感がありました(^_^)/今日はクラブも大賑わいで、常連のTさんご夫妻を始めほかの会員さんとも親しくお話しをし、こちらのクラブにもすっかり馴染んじゃった感じで、真理先生には「いっそずっとここの会員になっちゃったらどうですか?」と言われて心が一瞬ぐらっと傾くも、さすがに2つの乗馬クラブの会員になるほど、お前は余裕があるのか!と叱られそうだから、こちらは一応夏だけお世話になる建前でおります。
写真上段は大賀ホールから見た冬の軽井沢風景、中段は「オゴッソ」でご馳走になった鮑のバター焼き、
下段は浅間山を背景にした馬場の風景。
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