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2009年07月01日
鮎めし、30品目サラダ
整体治療の帰りに東横のれん街でゲット。
今日は私のカラダを診ながら「ここが胸椎の三番で、これが詰まってるのが気管支や目に響いてるんですよ」と仰言った寺門先生だが、骨の歪みやこわばりが内臓やさらには精神にまで影響を及ぼす(その逆もまた真なりか)とするのが整体の考え方で、整体というコトバを作った故・野口晴哉先生から聞いて、今でもよく憶えているのは「物事をなかなか決断できない人は腰の骨が歪んでる」という説である。
となるとアソー君は口だけじゃなくて、きっと腰の骨も歪んでいるに違いない。昨日いよいよ内閣改造を断行するとぶちあげておいて、その結果は、大山鳴動鼠一匹てな文句を使うのもおこがましいかぎりで、どんなにケバケバしい蛾が飛びだしてくるかと思って殺虫剤を用意してたのに、弱々しい蚊がプ〜ンで逆に驚いてしまった(@_@)結局この人に解散はムリ!と思わせる効果しかなかった感じである。それにしても、誰が一体この人に毎回ヘンな知恵をつけておバカぶりをさらさせているのだろうか。周囲に悪意のある人がいてわざと悪いフダを引かせてるとしか思えないほど、やることなすこと皆チグハグである。かりに下馬評で流れていた舛添幹事長や、東国原総務相が実現したところで、それによって自民党支持率が今さらそんなに回復すると思うほうがどうかしてる、と、フツーの常識人なら判断するのではなかろうか。アソー君もアソー君だが、取り巻きも取り巻きで、自民はアホの寄合所帯か!と言いたくなる。
昨日、京都の妹と電話で話していたら「オナカ痛い言うて辞めたくせに、またチョロチョロ出てきよってからに、ええ加減にせえよ」と安倍元首相をボロクソにけなしたあと「そういうたら福田さんてゼンゼン出てきはらへんけど、今どうしたはんの?」と言ったが本当にあの人は今の事態をどう考えてるんだろう?確かアソー君に首相を譲るのが自民党にとって最善の策だと判断した、と言いきった人のはずである。で、昨日は妹の家に電話によるアンケート調査が入ったらしく、コンピュータによる音声で、現政権に対する感想や支持する政党などいろいろと訊かれたようで、ここぞとばかりに
答えてやったと嬉しそうに話しておりました(笑)。
コメント(1)
一昨日に江戸川まで日帰りで東回り巡業を見に行き、2晩ここを覗く事が無かったのですが、↓の御話し「極付歌舞伎謎解」が100ページ加筆され来年には出版されるとの事、嬉しいです。舞踊についての部分の加筆は願ったり叶ったりです。
歌舞伎を見る方も舞踊は「判らないから」と言われる方が多いのが残念です。舞踊で鍛え上げた動きが歌舞伎には非常に大事な事ですから。↓のFUKUSUKE様とはもしや(^o^)10月御園座での顔世御前
期待しております。
今の日本の政局を考えるとこの国から逃げ出したくなりますので、最近はアソウさんと同じく深く考え無いようにしてます。
ただアソウ君に言いたい。立候補者の応援演説の冒頭で「初めてアソウの面見た人手を上げて」という品の無い言葉が国民受けするとホンマニあんたは思うのか?国民を馬鹿にするのもエエ加減にせい。
投稿者 お : 2009年07月02日 22:37
2009年07月02日
なめこおろし蕎麦定食、野菜の天ぷら
新国立劇場で現代能楽集『鵺』を観る前に近所で食事。
田中裕子の出演にちょっと惹かれて観てしまったが、芝居はやはり劇作家と演出家で選ぶべきだというのを改めて痛感した次第である。以前、世田谷パブリックシアターで同タイトルの作品が上演された時は、作者が宮澤章夫だったと思うが、「能」に流れるふしぎな時間の構造を空港のトランジットに見立てたところにある種の才気を感じさせ、いささか演劇人の楽屋落ちめいたストーリー(劇中に蜷川幸雄氏をモデルにした人物が登場)にせよ、それなりに面白く観られたのであった。今回の『鵺』は3部のオムニバス仕立てで、1部と2部は正直観ているのが苦痛なくらい、こちらに伝わってくるものがなかった。3部に至ってようやく作者らしいストレートなメッセージ性が濃厚となるも、宮澤作品と設定が少し重なるのは単なる偶然かもしれない。ここでの「鵺」はかつて空港乱射事件を引き起こした過激派の残党で、今は日本企業の手先として東南アジアでの人身売買、臓器売買に関わって多数のパスポート=鵺のようにいくつもの顔を持つ人物として描かれる。2部では男が関わった大勢の女がひとりの中に凝縮された存在としての「鵺」が描かれているのだけれど、「平家物語」「保元平治物語」に依拠した1部と併せて、3部に通底するものが見えてこないのは、戯曲がちゃんと書かれていないからだろう。これでは演じる役者たちもなかなか大変だろうし、ことに歌舞伎役者の坂東三津五郎は果たして参加する意味があったのだろうかと思われたのだった。
2009年07月03日
鉄板焼き
スラッシュの守部さんと近所で食事。
いよいよ今日から都議選の選挙運動開始で、早くも街宣車がうるさく騒ぎ始めているが、「名前をしつこく連呼しまくるヤツだけにはゼッタイ入れたくないよねえ」という意見で一致した。ああいうことされで投票しちゃうのって、一体どういう人なんだろうと思ってしまうのだけれど、とにかく政治を志す連中は、人間としてセンスが全くないのか、有権者を腹の底からバカにしてるのか、ようわかりません(@_@)
ところで長年音楽ライターをやってる守部さんにいわせると、マイケル.Jの死をめぐる報道は「やっぱりJ.レノン以来の凄さだよねえ」とのことだが、「それにしても、ほぼ同じ時期に出てきたマドンナはたいしたもんだよねえ。マイケルはもうほとんど終わってた人だけど、彼女はまだ音楽的にも現役だもんねえ。自制力というか自己演出力が凄いんだと思うなあ」という感想でした。ちなみに彼女はヴィーガン(過激なベジタリアン)らしい。
明日は講演の仕事で京都に行って日帰りしますので、今日はこのくらいで切りあげます。
コメント(1)
我家でも「マドンナは凄いよねえ」という話をしていました。
どうして男性のヒーローは弱いんでしょうかねえ。早死にしますねえ。自己愛が強すぎて自制が下手なのかな?
投稿者 お : 2009年07月04日 22:55
2009年07月04日
京都行
朝9時台の新幹線で出発、夜9時に品川駅着。丸12時間で、やることはしっかりやった1日である。
まず1時から「日本和装師会」で講演。和装師とは要するに着付けの先生で、会場に詰めかけた約300人の女性は、当たり前だが全員キモノ姿である。会長はかつてサントリーのCMでお茶の間を席巻した服飾評論家の市田ひろみさんで、もう結構なご年配だと思うけれど、若々しくて、いかにもやり手といった雰囲気を漂わせてらっしゃった。聴衆が着付けの先生なので、こちらは江戸と上方のファッションの違いについて主に「守貞漫稿」などを引用しながら1時間半に渡ってお話をしたら、やはり皆さんご専門だけに熱心に耳を傾けてくださる方が多く、その後30分の質疑応答でも鋭い質問が飛んでこちらもなかなか面白かった。なにしろ着物の部位や生地の名称は皆さんご存じだから、初歩的な説明は抜きに話ができるわけで、そういう点でも話しやすかったのである。会場は岡崎の「みやこめっせ」で、3時に終了したあと、妹と一緒に近くの洋食屋「小宝」で食事。ここはその昔、祇園にあった名店「たから船」で修業した人の経営による超人気店で、お昼どきは行列ができるほどらしく、3時でもほぼ満杯だったのはビックリだった。「たから船」のビフカツは私が今まで食べた洋食の中で一番オイシイものだったので、それとエビフライを注文して妹とシェア。ボリュームたっぷりでそこそこおいしかったけれど、「たから船」の再現とまでは行かなかった。暑さが恐れていたほどではなく、この時期の京都にしてはて快適だったので、食事後ぶらぶらと南禅寺まで散歩したのは、子供のころ夏といえば、水路閣の下でよく涼んでいたのを想いだしたからである。TVの京都サスペンス物では、よく主人公が犯人と会ったりする場所であります(笑)。
今日はまた偶然にも乗馬クラブのMさんご夫妻がわが実家の「川上」で食事をなさる日だったので、その前に祇園新橋の橋詰にある甘味屋「小森」でお会いした。ここは元はお茶屋さんで、六代目中村歌右衛門の定宿だったところから、私はここの亡き女将さんを通じて歌右衛門に会わせてもらったりしていたのである。間口に比して中はかなり広いから、ゆっくりと落ち着ける場所だし、五位鷺が遊びに来る白川の眺めもいいし、なんて書いちゃって、込んだらイヤだなあ(-。-) で、Mさんご夫妻を「川上」までご案内して、すぐに京都駅に向かい、駅で妹オススメのわらび餅をゲットして無事に帰宅し、わらび餅フリークである近所の大島さんに早速お届けしたのだった。それにしても今や品川駅から2時間13分で行けるのだから京都は近くなったものである。明日は同じくらいの時間をかけて乗馬に行くつもりです(笑)。
2009年07月05日
巻寿司、アスパラガスとゴボウのサラダ
乗馬の帰りに東横のれん街ででゲット。
今日の1鞍目は芦毛のイケイケおばさん馬、2鞍目はメタボ系のまったり牡馬で、このメタボ君にはとても面白い悪癖があった。馬の鞍は外れないよう腹帯でガッチリ留めておくのだが、腹帯を締められるときに嫌がるのはたいがい女の子で、まさにマミーに毒づくスカーレット・オハラ状態(笑)になる子が多いのだけれど、♂でもやっぱりメタボ君は締められるのが嫌らしく、なんとも器用に自分の前足を操って、締めてる人間の足を踏んだり、回し蹴りしたりするのである。なので馬装はヒヤヒヤもんで、こちらも台を使って対抗しなくてはならない。それでいて騎乗すればちゃんと走ってくれるし、レッスン終了後は賞めてくれといわんばかりにスリスリしてくる人なつっこくてちっとも憎めない子でした。
帰りの電車で一緒になったのは登山がもう一つの趣味であるSさんで、先週と先々週連続でお休みになった理由について「ちょっと具合が悪くて、精密検査を受けたのよ」と仰言るもので、「ええっ!大丈夫だったんですか?」「それがただ、コレステロール値の高いのだけが問題だっていわれちゃって」との話が他人事とは思えなかったのは、私も先日ブログに書いたように、血液検査でコレステロール値が高いのが問題とされたからで、Sさんが私よりもずっとスリムな方だから、やはりメタボじゃなくてもコレステロールには注意しないといけないのである。で、お医者さんに何かスポーツをしてますか?と訊かれて乗馬と答えたら、「そりゃいい。とにかく有酸素運動が一番カラダにいいんだから、絶対に止めちゃダメですよ」と言われたのだとか。私も整体の寺門先生から、カラダのために週1の乗馬だけは絶対に止めちゃダメですよと言われてるので、どんなに多忙でも欠かしてはおりません。
2009年07月06日
イカと野菜のオイスターソース炒め、海老とオクラのおろし和え、イカのマリネ
病院の帰りに近所の総菜屋でゲット。
今日はようやく細胞診の結果が出て問題ナシとのことでした\(^^)/CT検査のほうはまだ結果待ちですが、痰自体が少なくなっているので、これもたぶん大丈夫でしょう。ご心配戴いた方々には厚く御礼申しあげます。
ところでこの時期、原稿を書いていて一番困るのは大音量をあげて走り回る選挙カーで、言葉を吟味している最中に家の前を通られたりすると、デヴィ夫人のように植木鉢をぶつけたくなるが、投票だけはしっかりするつもりです。天引きされてる方は、イマイチ実感に乏しいかもしれないけれど、今年請求された都民税の額をちゃんと確かめてみれば、新銀行東京なんかにこれ以上金を注ぎ込まれてたまるもんか(怒)という気持ちになるでしょう。それにしても静岡知事選の敗北に加えて都議選でも大敗しちゃったら、衆議院選はますます遠のくんだろうか。
負けたくないから解散したくない状態を1年近くも続けてきた政権党の幼稚な精神性はもう嗤ってる場合じゃありません。ここまでくればイランの大統領選みたいに露骨な不正が行われる心配までされてしまうし、何よりもこういう政党の存続を許してきた国民の民度も決してイランより高いとはいえないように思えてきます(-_-;)
コメント(2)
知る楽をみました。大変、面白かったです。
今まで歌舞伎には興味を持てなかったのですが、興味を持てるようになりました。
投稿者 ブドリ : 2009年07月07日 18:56
検査の結果が殆ど何事も無し(^o^)良かったですね。オメデトウございます。
東京はこれから大変ですね。選挙と右翼の街宣車の音量規制はできないものでしょうか?新銀行東京、関西に居ては(時々東京に行きますが)あの銀行を石原都知事がどう決着をつけられのか皆目判りません。静岡県知事選で与党が敗れてから石原都知事は都議会議員選挙に立候補している与党陣営の応援に走り回られているとか?
もし与党が過半数割れになると新銀行東京の件、オリンピック誘致の件がご自分の思うようにできないからでしょうけど、これって都政の私物化ですよね。
投稿者 お : 2009年07月07日 22:13
2009年07月07日
サワラのソテー味噌ソース
QPで使った太刀魚が近所でゲットできず、ゼンゼン違う魚に代えたが、それなりにおいしく食べられた。魚は塩胡椒して、表面がカリッとなるよう薄力粉をまぶしてサラダ油で炒める。味噌、酒、砂糖、みりんを混ぜ合わせて水を少し加えて、バターを入れたフライパンで煮詰めてソースにする。付け野菜は青唐辛子で、私はエリンギをプラスした。
大阪のパチンコ店放火事件はまたしても誰でもいいから人を殺したかった通り魔的犯行と判明したニュースが流れるなかで、容疑者が学校でどんな教育を受け、家庭でどんな躾をされたのか究明すべきだと力説された方がいたが、そういうことが何らかの解決に導いたり、今後の防止につながるようにはだんだん思えなくなってきているのではあるまいか。むしろこの手の犯罪は、自己破壊衝動に他人を巻き添えにするパターンであり、自殺者の増加と関連づけて語られるべきだろう。つまり本人に最大の責任があることはいうまでもないけれど、社会の閉塞感が助長させている側面を無視はできず、マスコミ報道がさらにまた類似犯、模倣犯を増殖させているという点も見逃せない事実だ。急速に情報が豊かになった社会に、人間はまだ巧く適応できないでいることを、政治にしろ、経済にしろ、犯罪にしろ、国内外のさまざまな現象によって痛切に感じさせられる昨今である。
2009年07月08日
ゴイクン、海老すり身団子、イカの肉詰めトマトソース、海鮮フォー
池袋の東京芸術劇場でプロペラ公演「夏の夜の夢」を見た帰りにスラッシュの守部さん、進藤さんと一緒に近くの「フォーベト」で食事。この店はオススメのエスニックだ。
同劇場の芸術監督に就任した野田秀樹が英国から招聘した「プロペラ」は男性ばかりでシェイクスピアを上演する劇団で、そもそも初演当時のシェイクスピア劇は男性のみで上演されていたことを思えば、こうした劇団がもっと以前からあってもいいように思うが、英国の演劇界は意外に前衛的な動きが少なくて、考えてみればS.マクバーニーの登場などもそう古いことではないのである。世界的に通用した英国の前衛として古いところでまず思い浮かぶのはP.ブルックの「夏の夜の夢だったが、今回見た「夏の夜の夢」はP.ブルックならぬピーター・ホールの2世エドワード・ホールの演出で、わりあいオーソドックスな(といっても全員イギリスらしい下着の寝間着姿で登場するが)シンプル且つコンパクトな舞台であり、テンポもよくて見やすかった。男ばかりの劇団なのに残念ながら正当派の美形は皆無?(笑)といった状態ながら、キュートで魅力的な男優も少なくない。ひねりの利いたコミカルさはどことなくBBCの「モンティパイソン」を彷彿とさせる。補助席が出るほど満員の場内でなんと萩尾望都さんとバッタリお会いして、奄美大島日食ツアーではよろしく!というご挨拶をしてお別れした。
2009年07月09日
魚介のゼリー寄せ、フォアグラのイチジクソース、ウニとブロッコリーのパスタ、黒ムツのソテー、前沢牛ステーキの夏トリュフ添えほか
「道絶えずば、また」の打ち上げでデザイナーのミルキィ・イソベさん、集英社の八代さん、横山氏、伊藤さん、音田笑ちゃん、スラッシュの進藤さんと一緒に浜町のイタリアン「アル ポンテ」で会食。美味しくて完食しながらも、改めてメニューを書き並べてみると、ウ〜ン、コレステロール値がちょっと心配になってきた私であります(^^;)
3部作完結とあって、集英社で関係された編集者メンバーほぼ全員(栗チャンを除いて)参加で且つ全作の装幀をしてくださったミルキィさんとも久々にお目にかかれて、作者としてとてもハッピーな打ち上げで、芝居の話題から政治、教育子育て問題まで話の種は尽きず、本当ならもっと長くお付き合いしたいところだったけれど、明朝東京を発って大阪の法律事務所に実家の経営者交替についての書類作成を依頼に行かねばならないので早い目に失礼させてもらった。で、明後日は早朝なんと7時!に京都の建仁寺で座禅会後の講演。そのあとで11月に京都の国際会議場で開催されイベントの打ち合わせをし、京都新聞の著者インタビューを受けてから帰宅というハードなスケジュールなのでブログもこの辺で止めておきます。明日のブログはお休みで、次回の更新は土曜夜の予定です。
2009年07月11日
京都行
昨日はまず大阪の御堂筋法律事務所で加藤氏、南氏、野上氏、母親と私の5人で弁護士さんとお目にかかって、実家の日本料理店「川上」の経営者交替に関する覚え書きの作成を依頼しながら、細部まで詰めて話し合った。これでようやく長年の懸案事項が解決し、同店は本年9月から、加藤氏を筆頭とする3人が父親の志と味を受け継いで店を存続させてくださることになった。父母は非常勤役員として残り、私はむろんこれまで通り経営にノータッチではあるが、陰ながら応援したいと思っているのはやっぱり「川上」の料理が美味しいからであります(笑)。この夜は鱧の洗い、鯨の脂身の白味噌椀、新玉葱のお椀、稚鮎の塩焼き、鱧焼き、加茂なすの田楽茄子、アワビの酢の物、名物の麦飯(ばくはん)蒸し(写真は暗くて失敗)いずれもGOOでした。
食事をご一緒したのは建仁寺の宗務総長である真神和尚と財務部長の坂井田和尚、おふたりの紹介者であり且つ父方の縁戚にあたる林さん。真神和尚のお顔はどこかでお見かけしたような気がしたら、つい先ごろ同寺の持仏の盗難騒ぎで各局のTVニュースに登場なさった方だった。そのあと立て続けに賽銭泥棒にも遭われたそうで、その大胆な手口を面白おかしくお聞かせ戴いた。両和尚とも仏教界では偉い方だと思うのだけれど、とてもそうは見えない気さくな方々で、子ども時代の話や修行の仕方、仏教界の後継者問題などを率直に語ってくださって、こちらは非常に興味深くお聞きしたのである。私はもともと聖母学院というミッションスクール育ちで、お寺で講演するほど仏教に親しんでいたわけでもないと話したところ「ああ、そんなんゼンゼン大丈夫です。うちの娘も学校は聖母に通ってますから」と真神和尚に言われて心底たまげてしまい(@_@)日本人の宗教観て大らかだなあ!と感嘆した次第だ。で、今日は早朝7時!からの講演とあって、私が目覚めたのは4時半。6時半頃に寺へ向かう途中で人っ子ひとりいない夜の街、祇園花見小路を撮影。方丈にはすでに300人くらいの方が詰めかけて座禅をなさっており、その後の講演だから、こちらもやはり演題を「私たちの根っこにあるもの」として、近世まで日本人のメンタリティに深く浸透していた仏教思想と、それが明治維新という一種のグローバリゼーション下の廃仏毀釈によって損なわれたことや、近年のグローバリゼーション下の超過剰消費社会によって日本人のメンタリティそのものが壊されてしまったことなどを様々な例を挙げてお話する。環境問題が取りざたされる今日、欲望の抑制を唱える仏教思想の復権を仏教界自体がもっと積極的に発信すべきではないかというふうにまとめたら「いやーわれわれにも耳の痛いお話でした」と仰言った真神和尚である。
そのあとまた両和尚といろいろなお話をして、同寺の開山である栄西禅師を小説にできないだろうかというようなご相談などもされてお別れし、次に京都駅前のグランビアホテルで「古典の日推進委員会」の山本、三品両プロデューサーとお目にかかって11月1日に国際会議場で開催されるイベントの概要をお伺いしたあと、京都新聞の太田記者に『道絶えずば、また』についてのインタビューをお受けしてからようやく帰途に就く。この間ずっと秘書代わりに付き添ってくれた妹は「お姉ちゃん、ようあんだけ色んな人とずっと喋ってられんなあ」とスッカリ呆れておりました(笑)。
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料亭「川上」のお料理、一度は頂きたいですが、庶民には敷居が高おうて。いつも前を通らせて頂くだけです。
都議選の開票、想像よりも民主が躍進しそうです。民主が政権をとって何がどう変わるか、これも大きな期待はしてませんが、もう自公の連立だけはストップをかけたい。石原都知事の都政の私物化も止めないといけませんので、今回は是非野党に頑張って頂きたいです。石原氏を見ていて、大阪府も同じようにならないとは言えません。マスコミの扱いに長けた方が長に成り国に物申して下さるのはよろしゅうございますが、いつか石原氏のようにならないか?と危惧しております。彼らに危機感を与える意味でも変わって頂きたい。
投稿者 お : 2009年07月12日 22:45
>料亭「川上」のお料理、一度は頂きたいですが、庶民には敷居が高おうて。いつも前を通らせて頂くだけです。
何故かそういうイメージをお持ちになる方が多いのですが、
とても気楽でリーズナブルな店ですので、どうぞ敷居をおまたぎくださいますよう。
投稿者 今朝子 : 2009年07月13日 06:52
2009年07月12日
海苔巻き、夏野菜の焼きサラダ
乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
今日は専用馬がダブルブッキングしちゃったらしく希望通りのレッスンが受けられなかったし、パスモを失くしちゃって電車にも乗り遅れるしで、ついてない1日だったが、帰宅してTVで都議選の開票速報を見たら、私が投票した立候補者に早くも当確が出ており、敢えて最有力候補は外したつもりだから、自民惨敗は推して知るべしである。投票所に行ったら、前回の国政選挙の時よりも出足が好調といった感じだったので、国政へに対する怒りがもろに反映されたのかもしれない。もっとも今回の個人的な投票テーマは新銀行東京にムダな税金を注ぎ込むな!というシンプルなものである。ともあれ現時点では自公過半数割れ濃厚といったムードで、明日からはいよいよアソー君おろしが活発化しそうである。クラブハウスで会ったバリキャリのOさんに「もし政権がひっくり返ったらどうする?」と訊いたら、「ええっ!それは困りますよ〜」と仰言るのは、実際問題、大手企業の多くがさまざまな政策に則って運営されている中で、政権の転換はなるべく避けたいとする意向が働くことを如実に物語っているのだろう。「なんだかんだいっても日本は自民党離れできないんじゃないかなあ。麻生さんも困るけど、やっぱり鳩山さんには任せられませんよ〜。あの人ひ弱そうだから、首相になったらすぐ胃潰瘍になったりして」との見方は当たらずといえども遠からずという気がしないでもない。とはいっても現在有権者の多くは、自民党をとにかく一度は下野させないといけないという判断をしているにちがいなく、いくらジタバタしてもその判断はもはや揺るがないはずだから、アソー君もここは覚悟を決めてというか、ここまで打たれ強さを発揮したのだから、イタチの最後っ屁みたいな男の意地で、破れかぶれの解散に打って出てほしいものである。それさえできなくて引きずり下ろされたら史上サイテーの宰相という謗りは免れまい。「ああ、ホントにあの人吉田茂の孫なんだろうか」とOさんは嘆かれてたが、吉田茂って当時めずらしく英語がしゃべれる人だったってだけじゃないの?とすら思えてくるのは、アソー君があのレベルで「外交を得意とする」なぞという形容詞をつけて報道されているからだろう(嗤)。
2009年07月13日
鰺ととキュウリの酢の物、茄子と揚げの煮物
きのう乗馬クラブでMさんから頂戴したキュウリと茄子を料理した。キュウリはMさんが家庭菜園で作られて、茄子はオペラ歌手Sさんのご実家から頂戴したもので、いずれも東京のスーパーなどで売られてる野菜とは段違いに美味しいのは、作り方もさることながら、流通過程における劣化がないからだろう。とにかく美味しいものを食べるには、生産者との直結が何よりだということを改めて感じた次第で、料理なら自分で作るか、目の前で調理されたものを食べるのがやっぱり一番なのだと思うのであります。
ところでようやく衆議院は21日の週に解散、30日選挙を予告して、すぐにも解散の意向を洩らしていたアソー君もかろうじてなんとか面目を保ったかたちというべきだろうか。これでひとまずアソー降ろしは封じられたし、微妙な期間のあけ方も意外とイイ線いってるのかもしれない。この間にとんでもないサプライズを起こせるほどの度量はアソー君にないにしても、とにかく政権交代をよしとせぬ色んな組織が官民ともに山ほどあるだろうから、民主党も都議選に勝ったくらいで浮かれてる場合ではなかろう。とにかく自分たちの圧倒的多数でアソー君を選んでおきながら、今さら総裁選の前倒しなんて姑息な画策をする自民党議員は全員落選してしまえ!と言いたいし、この際、なんとなく親の後を継いじゃった2世3世議員で水ぶくれした自民党を徹底的にシェイプアップして人材のレベルアップを図るべきだろう。むろん民主党も水ぶくれする可能性は大ありだから、そしたらまた政権交代で同様にすればいいのである。そのようにして徐々に政治家全体のレベルアップ図ることでしか議会制民主主義の実現は本当の意味で出来ないのを、国民は知るべきであろう。安定した政権を望むなぞというのは、自らの監視を怠る口実に過ぎず、そうした怠惰さがここまで酷い政治風土をもたらしたという反省もなくてはならないはずだ。
今日は政治よりもっと凄いサプライズニュースがサントリーとキリンの経営統合で、まさか非上場企業のサントリーが他社と統合するとは思わなかったし、非上場企業だからこそ採算を度外視して数々の文化事業をメセナできるのだと、同社に勤務する同級生の久保田クンに聞かされていただけに、今後は一体どうなるんだろう?と思ってしまう。それにしても今後の大企業はどんな業種もグローバルな生き残り戦略を立てなくてはならないのだろう。
2009年07月14日
イクラ丼、寄せ豆腐サラダ
寄せ豆腐サラダはQPで見た料理。サニーレタスやキュウリ、貝割れ菜、しらす、煎り胡麻と合わせて胡麻ダレで食す。タレは練り胡麻、砂糖、醤油、酢を合わせて作る。イクラの醤油漬けは某社お中元の加島屋製。
今日の関東地方は突如として梅雨明けしたが、お昼頃から急に湿度が低く感じられて、明けたのがハッキリとわかる天候だったのは近年にないことで、梅雨明け寸前の雷雨がなかったのも珍しいといえそうだ。ところで衆議院の解散が事前に予告されたのも珍しいことのようだが、自民党内の対応は少しもハッキリしないまま、古賀選対委員長の辞任表明という新たな事態が生じている。東国原知事の担ぎだしで却ってミソを付けた責任を取っての辞任表明とみられるが、あの茶番劇の狙いは何だったのか、今もってハッキリしないまま終息に向かいつつあるようで、古賀氏が動いたくらいだから、当然出来レースだろうとの読みも
みごとに外された格好だ。それにしても小泉の登場以来、政治家はとにかくキャッチーであればいいという傾向が甚だしいのも困ったもんで、そのくせ政党自体はつかみどころがないのだから始末に悪い。
キャッチーなトリックスターの氾濫と、理念が欠如した烏合の衆の集散離合には皆いい加減うんざりしていることを政治屋さんたちは知らないのだろうか。
コメント(2)
今”仲蔵狂乱”を読み終えました。ズーと海外生活で迂闊にも松井さんが直木賞を受賞された事も知りませんでした。”川上”さんの板前をしていた小学校の同級生である相生さんの紹介で、早稲田のスロープでお会いしてから早35年、心身共に今仲蔵の境地になりつつあります。夏休み帰国で久しぶりに京都に行こうと思い、”川上”を検索して松井さんのご活躍を知りました。相生さんが川上を辞める前後、もう20年前になりますが、何度かお店にお邪魔してカウンターと二階のお座敷で写真を取らせていただいた事が昨日のようです。引き続き作品を拝読させていただきますので、益々のご活躍を祈念致しております。早稲田の一先輩より。
投稿者 松本健三 : 2009年07月15日 00:52
先日、加島屋本店に参りました。いいですよねえ!http://ameblo.jp/marukinsyokudo/entry-10290359775.html
投稿者 ばきお : 2009年07月16日 12:47
2009年07月15日
海老チリソース、焼き夏野菜のサラダ
整体治療の帰りに東急フードショーでゲット。
今日はCT検査もA判定が出て、寺門先生には「これでまたキセルが楽しめますね」と言われてしまった。私はキセルを吸ってる姿が凄く似合いそうだと先生は仰言るのであるが(笑)、もちろん普段そんなことはしておりません。
ところで待合室で幻冬舎のヒメにバッタリ会ったら、「今日は例のN賞の発表なんですよね」と言われて、ああ、そういえば、そんな季節だよな〜てなことで、2年前はお互いホントに大変だったのを想いだした。
とにかく受賞直後の騒ぎと押し寄せる仕事量は尋常でなく、あれを乗り切ったら人間なんでもできちゃいそうな感じで、以来、仕事のキャパが自ずと大きくなったせいか、今月なんかもこの年齢にしては結構ハードなスケジュールをなんとかこなしてるのだろうと思う。
さすがに2年前のようなことは二度とゴメンだが、今日は互いに気楽なもんで、「ヒメは(東京會舘に)行かなくていいの?」と訊いたら、「今年はウチがあんまり関係ないみたいなんで……」とのこと。「で、今年はだれに決まりそうなの?」と訊いて、その筋で流れているA賞N賞本命候補の名前を聞かせてもらい、「でも、下馬評が必ずしも当たるとは限らないんだよね〜」、「そうなんですよ〜裏切られることも多くて」と言い合ってお別れし、帰ってきてネットのニュースを見たらやっぱり両賞とも別の方でした(^^;)
2009年07月16日
ナスのサラダ、タイ風さつま揚げ、トムヤム麺
今日は3時からスラッシュの事務所でまずNHKの秋間氏とお会いして、伝統芸能を紹介する番組『芸能花舞台』で年に数回あるロケ収録の打ち合わせをした。以前もお仕事をご一緒した関係で、うっかり出演をOKしたのはいいが、お話を聞けば、ロケ地は浅草、両国、深川、柳橋と4箇所もあって、収録日が2日間に渡るというのだから結構大変で、考えてみれば近ごろNHKから来るお仕事で、大変じゃないものはなかったのでした(-_-;)秋間氏によると、ゲストの候補はほかに何人かいらっしゃったらしいのだが「夏場だし、歩いて戴くシーンが多いので、体力的にもこれはやっぱり松井さんだなと思ったんですよね」とのこと(笑)。
4時からは「婦人公論」の編集者の渡辺さん、中山さん、ライターの石島さんにお会いして『道絶えずば、また』に関するインタビュー取材をお受けする。カメラマンの川上氏は偶然にも、以前スラッシュの進藤さんと仕事をご一緒された方で、毎度のことながら世間は狭い!という感じ。
その進藤さんと一緒にタクシーで次に向かった先は用賀の鮨店「あら輝」で、「小説現代」のグラビア特集
「作家の愛する名店」という企画のための撮影。この企画を立てた塩見氏は当然ながら店で実際に食べる
のを目論んだオイシイ企画だったのだけれど(笑)、私が来週から奄美大島に続けて軽井沢に行く関係で、撮影日を早めに設定してもらったために、会食はまた9月に改めてということになったのが実に残念そうだった。それでも「あら輝」のご主人が撮影用にサービスして出してくださったネタの美味しさには大感激のようで「さっそく9月の予約を入れときます!」とのこと。そのあと進藤さんと一緒に三軒茶屋にもどって「クルン・サイアム」で今日の猛暑にふさわしいタイ料理を食す。この店は三茶のお薦めエスニックです。
2009年07月17日
鯖の塩焼き、揚げ出し豆腐、アスパラガスのサラダ
近所の総菜屋でゲット。2日続きの猛暑だったので、30度を切った今日はほっとひと息で執筆が捗るかと思いきや、近所の小学校で盆踊り?の練習なのか、凄まじい音量で氷川きよしの「ズンドコ節」などを流し続けられ、先生がマイクでヒステリックに喋りまくるので(本人はどれだけ大きな声か気がついてるんだろうか?)すっかり調子がくるって、料理をする時間的余裕がなくなった。
来週の土曜日から一時的に軽井沢に引っ越すこともあって、荷造りや何かの準備も大変なのである。それでも明日の午後は名古屋で講演し、明後日は乗馬に行って、明明後日はいよいよ奄美に旅立ちます。
ところでこの間の自民党の迷走ぶりはさすがにわけがわからなくて、ひょっとしたら騒ぎでマスコミを惹きつける目論見があるのだろうか?とか、アソー君をイジメるふりして逆に世間の同情が集まるようにするという「泣いた赤鬼」戦略なのか?とか色々と考えてみても、自民党にとってあんまり有利に働かない騒動をなぜ起こしてるのかという答えは出ないのだった。
とにかくみんな勝手なことを言い合ってるし、自分が言ってることすら辻褄が合ってない人もいるし、こうなってくると本当に一大政党の断末魔を見ているとしか思えない感じだ。
私は今どきの政治家や財界人を歴史的英雄になぞらえるほどチャンチャラおかしい話はないと思っていて、スケールやレベルが全然ちがうのはいうまでもないのだけれど、自民党の崩壊をもし徳川幕府の瓦解なんかになぞらえたら、アソー君は慶喜になっちゃって、それじゃァ慶喜があまりにも気の毒すぎる。
それにしても、日本史上にアソー君みたいなタイプの権力者っていたんだろうか?と考えた結果、ああ、そうだ、唯一似てるとしたらあの天狗にまでバカにされた北条高時かもしれない!と思い当たったものの、鎌倉幕府の最期は400人近い人びとが高時と一緒に自害してあげたので、高時はアソー君よりはまだ「徳」があったというよりも、周りの人びとがイイ人だったのでしょうねえ。
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最近の自民党議員の方の右往左往、あれはホンマニ何をしてはるのやら、毎日毎日ニュース番組で茶番劇というか、子供の企みというか、見せられてる国民の事は全く意識の中に無い事だけはよくわかりました。
「芸能花舞台」にも御出演になるのですね(^o^)楽しみにしてます。今年も軽井沢で執筆、さぞ御仕事がはかどる事と思います。
夏の町中は騒がしいですよ。青年会主催の盆踊りとか地域振興会の盆踊りに地蔵盆の盆踊り、早くから大音響で盆踊り歌、関西では河内音頭に江州音頭が鳴り響き、余計暑いですわ。
投稿者 お : 2009年07月17日 22:58
2009年07月18日
味噌カツ海老ふりゃ〜弁当
今日は午前中にエッセイ1本仕上げて入校。午後からは名古屋ガーデンパレスホテルにおいて愛知教育稲門会での講演。大学院時代の級友で現名古屋女子大の林和利教授から依頼されてお引き受けした仕事で、30年ぶりに再会した林クンは、当たり前だが、すっかり先生らしくなっていた。
聴講者は大学の先生や高校の校長先生が多くて、釈迦に説法となってもいけないと思い、「私が作家になった理由(わけ)」と題して、講演初の自分語りにしたところ、「僕もそれが一番聞きたかったんだよね」と林先生が仰言るのも無理はなかった。「まさか私が小説を書くとは思わなかったでしょう?」「うん。ゼッタイ研究者になるもんだとばっかり」とのことで、当人すら意外な成りゆきで小説書きになっちゃって個人的にもどんなに大変か、出版界も今やどれほど大変な状況かというような話で講演を締め括ったら、続いての懇親会で、ある先生が「すいません、僕はご著書を図書館で読んでたんですけど、先ほどのお話を聞いてそれじゃ悪いと思って、今さっそく近所の本屋で買ってきました」と新刊の『道絶えずば、また』を2冊も差し出された(@_@)のには感謝感激でした。懇親会では多くの先生方に次々とご挨拶を戴き、今の若者はリスクを恐れてなかなか夢がもてないというような話の事例をお聞かせ願ったり、拙著のご感想を仰言ってくださる方もあったが、おかしかったのはある女の先生が「NHKの『知る楽』を4歳の息子と一緒にずっと拝見してたんですけど、うちの息子は松井先生を『カメのおばちゃん』と呼んでまして、今日はカメのおばちゃんのお話を聞きに行くのよといったら、うらやましがってズルイ〜と申しまして」と仰言ったことでした。う〜ん、私もとうとうカメのおばちゃんか〜(^^;)で、懇親会にはむろん食事も出たのだけれど、皆様といろいろお話してるだけで時間切れとなり、新幹線の車中でようやく駅弁にありついたのでした。
2009年07月19日
上方寿司、トマトのサラダ
丑の日のきょうは乗馬の帰りに東横のれん街で鰻重をゲットしようと思っていたのに売り切れでした(-。 -)
朝からむっとするような暑さで、偏頭痛がするにもかかわらず、やっぱりクラブに行ったらケロッと治ってしまいました(^^)/例の腹帯をメチャ嫌がるメタボ君はもうマッタリどころではなく馬房にいるときからゼエゼエいってて、病気なの?と思ったら暑さが極端に苦手な子らしく、ホースで股間に水を浴びせたり、全身を洗ってやったりしてようやく何とか走ってくれました。
きょう嬉しかったのはまず先週なくしたパスモがクラブハウスの受付に届けられていたことで、チャージしたばっかりだったので本当に助かりました。届けてくださった方に心より感謝申しあげますm(_ _)m
ところで最近クラブハウスでよくお話するのはONコンビのおふたりで、今日はそちらのOさんからお手製のオイシイずんだ餅をご馳走になったのも嬉しいことの一つだった。前に頂戴したお手製の生キャラメルもはなばたけ牧場のより美味という評判だったが、とにかくなんでも器用にこなさる方なので、不器用な私はつい何かと個人的なお願い事をしてしまったりもするのである。で、今日は自分でなかなか付けられなかった携帯ストラップを付けてもらい、帰りはきれいな夕焼けを見ながらNさんのお車で駅まで送って戴いたのも助かりました。
来週から軽井沢に行くので今日でクラブはしばらくお休みするつもりで、とても残念だったのはどうやら7月いっぱいでコトブキ退社をなさるという女性インストラクターのKさんとお会いできなかったことである。私はこの方に本当にお世話になったので、今日お別れのご挨拶をしようと思いながら果たせなかった。知的なオトナの女性で指導力があって信頼している会員も多く、オペラ歌手のSさんなんかは辞めると聞いて、思わず泣いちゃったというし、OさんやNさんの口からもホント淋しくなるね〜という言葉が出ていた。元PHPの熊谷氏もKさんのレッスンを頼りにしてたので、来月からどうしようとお困りのご様子である。とはいえコトブキ退社を心からお慶び申しあげて、これまでの謝辞に代えさせて戴こうと思う。どうぞ末永くお幸せに!またときどきお顔をお見せください。
なお、明日から23日まで奄美大島に参りますのでブログはお休みと致します。代わりに皆既日食をバッチり撮って24日には載せるつもりですので乞うご期待!晴天をお祈りくださいませ。
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はじめまして。コメントさせていただきます。私は
京都府に住む主婦です。
今、NHKでたまたま歌舞伎の番組を見ました。
歌舞伎は私には縁遠いものだと思ってたのですが、とても面白い事がわかりました。
舞台を見に行こうと思うほどです。まず、何から見たらわかりやすいのか調べてから出かけようと思います。
松井さんのお話も、魅力的で、わからない世界にすんなり連れて行ってくださる感じでした。著書を読ませていただきます。歌舞伎のこと、紹介していただきましてありがとうございました。
投稿者 M : 2009年07月23日 11:41
2009年07月23日
奄美日食ツアーVOL1
20日は羽田で矢内さんご一家と落ち合ってまず伊丹に飛び、伊丹から奄美大島に向かう機内では久々の完全OFFに気がゆるんだせいかずっと眠り続け、着陸直前で揺り起こされたら、眼下には文字通り目の覚めるような美しいエメラルドグリーンの海が広がっていた。これってなんだか前にも見たような……と、想いだしたのは2年前にガラパゴス諸島を上空から見た光景で、奄美を「東洋のガラパゴス」と呼ぶのも、むべなるかといった印象を受ける。空港からは矢内氏が運転なさるレンタカーで名瀬のホテルに直行。遠浅の美しい海岸線に沿ってのドライブなのに、泳いでいる人が皆無なのが不思議に思われたが、ホテルでドッキングした琵琶奏者の黒田月水さんの話だと、昼間は暑すぎて日焼けも酷いので、泳ぐのは夕方からというのが土地の常識らしい(@_@)。黒田さんは今回わたしをこのツアーにお誘いくださった萩尾望都さんのお知り合いで、ツアーの設定をしてくださった方である。一行は黒田さんの友人である笛奏者森さんと長澤氏おふたりを加えて計7名だが、この日の晩ごはんは既に現地入りなさっていた夢枕獏さんやマンガ評論家の藤本由加里さんらの一行と合流して総勢14名の大宴会となる。場所はホテルに近い居酒屋で、現地取れたての魚介や豚足、ゴーヤチャンプルーなどをたっぷり頂戴する。意外だったのはおにぎりが非常に美味しかったことで、石垣島で米作りを体験された矢内夫人のお話だと、西南海の諸島のお米は海風の影響で魚沼産コシヒカリ並のミネラル分が含まれていて美味しいのだそうである。
ところで矢内夫人はポプラ社からAPバンクに移られた編集者で、ご主人の矢内賢二氏は国立劇場に勤務の傍ら優れた歌舞伎研究者として今年「空飛ぶ五代目菊五郎」という非常に柔らかくて面白い研究書を上梓されており、ご夫婦ともども芸能全般に詳しいので、夢枕獏さんや望都さんを交えて演劇界のさまざまな話に及ぶなか、獏さんが玉三郎と会ったときのエピソードがとても新鮮だったし、それらの話とは全然別にして望都さんから長編新作の大構想を内緒でお聞きするなどして、料理ともども個人的にオイシイ一夜でした。写真上段は地元の居酒屋では突出しの定番らしいトビンニャ貝。中段は矢内ご夫妻の一粒種マー君。下段は奄美ならではの美しい海岸。
2009年07月23日
奄美日食ツアーVOL2
皆既日食が比較的長いあいだ見られるのは奄美大島北部とあって、21日は名瀬から笠利地区に移動。その前に少しは観光もということで奄美海洋展示館に行き、まずはこのブログの読者にとって「お約束」ともいうべき(笑)ウミガメの子に餌やりをした。次に向かったのは日本のゴーギャン(絵のタッチはアンリ・ルソーに近いかも)と称される田中一村終焉の地。一村は生前全く無名のうちに生涯を閉じ、死語数年を経てNHKの番組が取り上げたことで、やっとその存在が広く知られた悲運の天才画家だけれど、それにしても今に残された最後の家は鬼気迫る不遇感が漂っており(写真中段)、そのあとに見せられた絵の素晴らしさをより強調した感がある。田中一村記念美術館は奄美旅行者には必見のスポットで、実にダイナミックにして且つ緻密でもあり、古典的な絵柄とモダニズムがマッチして従来の日本画を超克した観のある彼の絵を堪能できるし、美術館そのものも斬新で魅力的な建物といえる(写真下段)。
笠利地区では用海岸の近くで「サンゴとヤドカリ」と称してスノーケリング教室を開いてらっしゃる赤塚さんのお宅にご好意で特別に泊めて戴くことになった。われら7名に3部屋も開放されて、しかも宿泊費は破格のお値段だから紹介者の黒田さんと森さんに感謝!である。夕食は郷土料理の鶏飯(けいはん)で、これは細かくむしった鶏肉と鶏の皮の千切り、錦糸卵、干し椎茸の薄切り、細ネギの小口切り、海苔をトッピングして、お茶漬け風にしたご飯だが、こくはあっても脂っぽい感じは全然しない、あっさりした上品な味わいで、サイドディシュに出されたゴーヤの天ぷらも今まで食べた中でサイコーに美味しいゴーヤでした。夜は浜辺に出て満点の星々を眺めながら翌日の晴天を祈るばかりだった。
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こんにちは。
「サンゴとヤドカリ」おかみのゆぅです^^
この度は縁あって一緒に貴重な瞬間を過ごせたことを嬉しく思います。
不思議な空の色、海の上を滑る風、きれいでしたね。
お料理、おいしいと言っていただけて嬉しいです^^
ゴーヤはもっとカラッとさせたかったのですが失敗してしまいました。
奄美にはパパイヤ料理や季節の果物、豚料理などまだまだおいしい物がたくさんあります。
(山羊汁も・・・)
機会がありましたらまたお立ち寄り下さい。
再会を楽しみにしています。
投稿者 ゆぅ : 2009年07月28日 16:46
2009年07月23日
奄美日食ツアーVOL3
さて、いよいよ日食当日は早朝からの曇り空が心配ながらも10時頃には皆で浜辺に出て、ビニールシートを広げながら日食用グラスを通して徐々に欠けゆく太陽を見ていた。マスコミ報道によるところでは芋の子を洗うような混雑ぶりが予想されたが、われわれがいたのは超穴場ともいうべき遠浅の浜辺で、見ている人は数えるほどしかおらず、シートに寝転がって悠々と眺めることができたのはラッキーだった。ただし、風はかなり強くて上空の雲が次第に分厚くなり、途中からグラスを通すと見えず、カメラに収められなかったのは残念だけれど、裸眼だと変形してゆく太陽がハッキリ捉えられたのである。で、三日月状になっても地上はさほどの変化はなく、眉月状になったあたりから急速に気温が下がり始め、ついに太陽がすっかり消えた瞬間は空の色が異様な色に変わって水平線は夕焼け色に染まり(写真中段)、あたりはただならぬ雰囲気に包まれて動物的な不安とでもいうべきものに襲われてしまった。次いで太陽がふたたび姿を現した刹那(写真下段)はぞくっとするような興奮と感動を覚えた。この間おかしかったのは、浜辺にいる人びとがケータイでいろいろと連絡を取り合っていて、「悪石島は暴風雨らしいよ」とか、「上海は土砂降りで撮影を撤収したそうだぜ」とか各所の不運情報をまわしていたことである(笑)。午後からは激しい雷雨に襲われるも、われわれは赤塚さんのご指導の下で本格的スノーケリングを開始。海上が大荒れでも海底は意外に美しく澄んでいて、巨大な珊瑚礁の森を抜けながらクマノミやミノカサゴやアオダイやイソズズメダイ等々色とりどりの魚やさまざまな種類の海鼠や貝類をナマで見ることができたが、あまりにも鮮明に見えるため、まるでバーチャル映像の中にこちらが取り込まれたような錯覚に陥るほどで、使い捨て水中カメラに収めたそれらの写真はここにアップできないのが残念というほかない。晩ご飯は肉や魚介をふんだんに取りそろえたバーベキューで、島唐辛子を薬味にした食べ方がGOOでした(^^)/
2009年07月24日
奄美日食ツアーVOL4
最終日の23日は、維新前に流罪となった西郷隆盛が現地妻と暮らした家(写真下段)を見学し、巨大なスーパーでお土産を買ってから空港に向かう。3泊4日の旅ながら眼目はわずか数分の皆既日食観測に絞られていたので、あとは付け足しといった感じの実にのんびりしたスケジュールだったから、さほど疲れることもなく、むしろ赤塚さんご夫婦を始め地元の方々との温かい触れ合いに心癒される日々だった。
この旅行をお誘いくださって、丸2日間相部屋でいろんなお話ができた望都さんや、さまざまなご手配をしてくださった黒田さん、矢内さんご夫妻に厚く御礼を申しあげる。皆既日食の不思議な体験は、やはり人生で忘れられない数分間になりそうである。なお写真上段は浜辺で行われた地元の子供たちによる郷土芸能。中段は地元の人に作って戴いた郷土料理の鶏飯。
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見事な日食体験と美しい海、ご馳走三昧で素晴らしいお仲間との充実の奄美ツアー、うらやましく見せて頂きました。東京は厚い雲におおわれ、何度も見上げたのですがダメで、午後は少し陽も出たので、余計ガッカリでした。都内でも地域や時間によって見えた所があり、三軒茶屋でも見えたそうです。鶏飯は田辺聖子さん原作の朝ドラ「芋たこなんきん」で、カモカのおっちゃん自慢の郷土料理で出たのを思い出しました。
昨日、朝刊TV欄に「極付歌舞伎謎解」再放送とあり、録画しましたが、また見てしまいました。
すっかりリフレッシュなさって、明日からは軽井沢との事、この所の不順な気候では涼しさを通り越して寒いかもしれませんね。
投稿者 うさこの母 : 2009年07月24日 13:49
2009年07月24日
サーモンと夏野菜のサラダ、アクアパッツァ、焼きカレーほか
スラッシュの守部さんと近所で食事。
丸三日間家をあけ、明日からはまたひと月以上家をあけることになると、当然予想されたことだが、絵に描いたようなテンテコ舞いの大わらわであります(^_^;)
まず留守中に法律事務所から実家の営業権譲渡に関する覚え書きが送付されており、それにサインして返送せねばならず、メール等の返信も多数あり、進藤さんともスメジュール確認をして、その間に美容院に行った上で、午後からはスラッシュの事務所で毎日新聞内藤記者のインタビューをお受けした。『道絶えずば、また』を「いや〜面白かった。それに三本まとめて読むと、また面白さが倍増しますよね」と絶賛してくださって、花伝書三部作完結のロングインタビューとなり、掲載日が8月末頃の予定で、紙面の扱いが大きいせいもあって、写真は後日帰京の折に江戸博で撮影する運びとのことだった。
今回は仕事の関係で、8月中に2度ほど帰京する予定とはいえ、丸々ひと月は滞在するから、執筆に支障を来さないよう荷造りするのはやはり大変で、発送し終えた今も遺漏がないか不安でならない。とにかく何よりも大誤算だったのは思いがけない荒天で、昨夜大急ぎで洗濯したのが皆パアになったばかりか、夜中に窓を開けて寝ていたら、雨が吹き込んで、買ってまだ一年も経たないハイビジョンTVがオシャカになるという悲惨なハプニングに見舞われてしまった(; _ ;) 奄美大島でも窓を開けて寝ていたら多少の雨風は吹き込んだが、こんな酷いことにはならずにすんだわけで、いやはや昨今の東京の悪天候恐るべしというべきでしょうか。取り敢えず修理を申し込んで、なんとか明日の午前中に引き取ってもらえるよう頼むしかなく、
ただでさえ忙しいときに何をしてくれんねん!と天を恨みたい気分だ。天は日食を見られたのがそんなに嫌だったんだろうか。もっとも留守中にいいこともあって、「知る楽」の『極付歌舞伎謎解』がNHK総合での再放送が決まり、進藤さんからは「昨日もう第1回は放送されたのよ」と聞かされたのだった。で、このブログもついにアクセス数100万を突破し、その前にDVDを読者プレゼントしていいかどうかNHKサイドに問い合わせてみようかと思っていた矢先の再放送で、いくらなんでもそれは出来ない相談となりました。なので新刊のサイン本をプレゼントする方向で、ご応募をお待ちするかたちとなりました。
明日は無事このブログを軽井沢から更新したいと思っております。
2009年07月25日
信州豚とエリンギのソテーキャベツサラダ添え
今日は午前中にTVの修理屋さんが来てくれたのはいいが、ええっ!持って帰らずにここで修理するんだ……てなことで段取りがくるってこっちは大あわて。おまけに雨水が入って故障した場合は、保証の対象外だといわれて、今回は簡単な修理で直ったからいいようなもんの、下手をしたら高額の費用を取られるとこだった。で、正午には家を出なくてはならないと再三いったのに、修理の青年が懇切丁寧に状態を説明するばかりでなく、会社のマニュアル通り全然関係ない洗濯機の使い方の注意までなさるのには閉口したが、なんとか予定通りの新幹線に乗れた。車内冷房が効きすぎていたにもかかわらず、駅に着いて外に出てもそう暑く感じないのはさすが軽井沢というべきか、私が到着した午後2時半の時点で、改札口の気温表示はなんと24度!だから東京都心との気温差は10度近くあるのかもしれない。
駅にお出迎えくださった女性のクルマで案内されたのは旧軽ロータリーにほど近い北住邸。ここは去年もご厄介になったお宅で、非常に足場がよくて、至れり尽くせりの最新式設備が有り難いので、今年もまた勝手知ったるわが家同然に気持ちよく使わせてもらっている。一年ぶりの軽井沢の町自体もまた今や勝手知ったるわが町状態で、荷解きと整理をしたらさっそくスーパーマツヤに行って、白米2キロと基本的な調味料及び今日明日の食料品をゲット。今日はとにかく地産地消をモットーに、去年とても気に入った信州豚をメインのおかずにした。豚とエリンギはオリーブ油でソテーして軽く塩胡椒してレモン醤油で食す。キャベツサラダは奄美大島で赤塚さんの奥様から作り方を教わったので、名高い嬬恋キャベツのご当地に来たら必ず作ろうと思っていたのである。適当に切って電子レンジで軽くチンして、塩とごま油をふりかけるだけという超カンタンな調理法でキャベツが美味しく沢山食べられるのでオススメです。
2009年07月26日
アワビのステーキ、アスパラガスとエリンギのソテー、キャベツサラダ
アワビのステーキは去年のお中元で、うちに誰かが来たときに食べようと思いながら忘れていた。賞味期限が過ぎていたが、問題なく食べられました。
長袖を着て、掛け布団して、窓をしっかり閉めて寝たのに、けさは寒さで早くに目覚めたために、明日からの仕事の準備がバッチリできたところで、丸1週間夏休みモードの最終日にふさわしく日曜恒例の乗馬に出かけた。場所は去年お世話になった浅間高原にあるクラブで、草軽交通のバスに揺られること小一時間。渓流沿いの道路は細かい楓やシダの葉に覆われて緑のレースに包まれたような風景は相変わらずだし、浅間山の雄大な眺めもなんだか見慣れた感じで、オーナーの石田ご夫妻とも一年間お会いしてなかったのがウソのような気がするほどだったのだけれど、前回よく乗っていたメレーズという牝馬が死んだと聞かされて、やはりそれなりに時が流れたことを思わずにはいられなかった。メレーズは超重〜い
馬で、私はとてもまともに動かせたとはいえないにもかかわらず、去年は東京に帰ってからも会いたくなり、秋春に何度かこちらを訪れようとしたものの、多忙を極めてついに果たせず、やっと再会できるのを楽しみにしていただけに、残念でならない。今回の新たなお相手はアントレという芦毛の騸馬?で、重くはないけど気むずかし屋らしく、常歩で巻乗りまではなんとかしてくれたが、速歩を出そうとしたところで制御不能となり、「この馬は馬場馬術専用で使われていたので、正しい合図を送り続けないといけないんですよ」と言われて、ええっ!私にそれは無理かも(-_-;)と思っていたら、「松井さんも、あれから一年たったんで、もう少し(上達を)期待してたんですけど」と言われてしまいました(^_^ゞ
2鞍目のレッスンが始まる前に、一天にわかにかき曇りてゴロゴロ鳴りだしたので、「用心して止めときましょうか?」と訊かれて肯いたのが大正解。直後に凄まじいスコールに見舞われて、人も馬も一斉に避難する騒ぎとなった。小止みになったところで帰ろうとしたら、「山の天気はどうなるかわかりませんから」と言って親切な会員さんがビニール傘を貸してくださったのも大正解で、バスを待っていたらまた激しく降り出して、旧軽に帰り着いた後、こんどは買い物に出かけてバスに乗ったら、またまたスコールに襲われて「きょうの軽井沢はおかしいですよ」とバスの運転手さんがぼやいていた。天気がおかしいのは軽井沢ばかりではないようで、西日本の豪雨による深刻な被害をTVのニュースで知った。
コメント(3)
おかしいのは「今日の軽井沢」だけやおまへん。大阪も亜熱帯地域かと思うような土砂降りの雨が30分降ったと思うと晴れてきましてガ〜ンと陽がさし、また一転にわかに雲ってきたと思うと土砂降り。もう8月が近いのに梅雨明け宣言も無く、カラッとした夏空は何時の事やら?九州や山口の豪雨被害に追い討ちをかける雨がまだ続きそうです。これもやっぱり地球温暖化現象?浴衣着て銀座の真ん中で木桶に水入れてパラパラ水撒きしておられた元環境大臣、今年は選挙で忙しいのか銀座の水撒きはまだされませんね。
投稿者 お : 2009年07月27日 22:52
毎日ブログ楽しみに見ています。
ところで26日と27日の写真をクリックすると画面をはみ出して見られないのですがどうしたのでしょうか?
投稿者 西舘弘純 : 2009年07月28日 15:37
>ところで26日と27日の写真をクリックすると画面をはみ出して見られないのですがどうしたのでしょうか?
すいません。元の写真のピクセル数が大きすぎるようです。
投稿者 今朝子 : 2009年07月28日 23:33
2009年07月27日
肉かぼちゃ
軽井沢でもできるお手軽なQPメニューである。肉じゃがのかぼちゃバージョンで、最初に白滝をから煎りしてしっかり水を切るのがポイント。食べやすい大きさに切った牛肉、玉ねぎ、かぼちゃの順に炒めてから出汁を加えて砂糖、醤油で味付け。
今日からいよいよ本格始動で、久々に長めの休暇を取った直後のせいか集中力がアップして、朝の六時からずっと仕事をし続けて気がつけば夜の十時を過ぎていた。むろんこの間に食事や料理やスーパーの買い物はしてるけど、確実に12時間以上は机に向かってゲラ校正に熱中していた。で、この校正という作業は、著者が行うものと、出版社側が行うものとがあって、両者で数人がかりで行っても残念ながら完璧にミスは防げないのだけれど、著者としては自身最後の本作りに対する意欲の見せどころだし、出版社としても出版物に対する見識が問われるところで本来は互いに真剣勝負といってもいいのである。それゆえ大手の出版社には校閲部があって、それにかかりきりの人材を擁しており、大手や老舗の出版社から本を刊行する最大のメリットはしっかりした校閲が行われるという保証にあるといってもいい。ところが昨今この校閲がだんだん怪しくなってきているのは、TV各局のアナウンサーが読み間違いやアクセントの間違いを平気でするようになった現象と軌を一にしているような気がする。NHKとてゆめゆめ油断がならないように、大手老舗出版社といえど、本当に信頼できる校閲者がどの程度いるのかは頗る疑問で、却ってフリーランスの校閲者のほうに信が置けたりすることもあるのだった。私はとにかく編集長なんかより校閲者に会わせてくれと言いたいこともしばしばあるくらいで、実に優秀勤勉な校閲者と、そうでない人との差があまりにも大きいので、奥付に出版社の社長の名前よりも校閲者の名を明記したほうがいいように思っているし、編集者の倍額給料を払ってもいい人材を確保すべきだと思っていもいるし、誰でもが簡単に印刷物を作れるようになった今日、校閲こそは出版社の生命線だという自覚が各社にもっと欲しいのだけれど、今やどうもただの地道な作業としか見られておらず、校閲者のプライドとかは無くなったんじゃないかと非常に懸念されるのだった。昔の校閲者は凄いなあ〜と感心させられる人に出会えたけれど、今日は別の意味で凄い!と思ったのは某出版社の校閲の指摘で、江戸時代の五月を私が夏としたことにチェックが入っていて、ええっ、違うの?どうして?と思いながら、その人の書き込みを読んでいるうちに、5月(陰暦7月)と書かれているのを見て、本来は陰暦5月(7月)でなくてはならないから、、まさかそんなバカなことが……とは思いつつも、どうやら陰暦と陽暦の計算の仕方をを逆に憶えてしまわれたのではないか、という気がしたのだった。でも、まさかそんなことがと何度も書き込みを読み直したり、調べ直したりしてる時間がかかって、こっちはとんだ労力を費やされてしまったのであります。
2009年07月28日
鰹サラダ、肉かぼちゃ(昨晩の残り)
昨日は仕事に熱中しすぎたせいで眼が痛くなり、今日は目薬を買いにドラッグストアを探して小一時間歩き回りながら近所の緑で眼を癒すはめになった。やっぱり休場明けの朝青龍みたいな張り切りすぎは次の場所に差し支えるからマズイのであります(笑)。
とにかくとても静かで涼しいから仕事に集中できるいっぽう食欲も増進し、レタスやキャベツ、ハーブ類が新鮮で安いため、ついサラダを作りたくなる。日本海側と太平洋側の物流の中間地点であるために魚類もけっこうフレッシュで、今日のマツヤでは築地直送の鰹が安かったからサラダにした。鰹はしばらく醤油に漬け込んでおいた。レタスと炒めたシメジとベビーリーフを併せて自家製ドレッシング(ニンニクのすり下ろし、醤油、レモン汁、オリーブ油、塩、胡椒を混ぜ合わせたもの)をかけて食す。毎日炊いてるご飯がオイシイのは「幻の米」という銘柄のせいばかりでなく、水道の水が良いからだろう。とにかく水が良いと料理はなんでも美味しくできるのである。
ところで今オイシイといえば昨日発表された民主党のマニフェストを思い浮かべるのであるが、フレンチのフルコースみたいに盛りだくさんなので、却ってホントにできるの???と有権者に警戒されちゃってるような感じで、むしろ郵政解散の顰(ひそ)みに倣い、たとえば「年金改革をする」という1点に絞り込んでアピールしたほうが信頼度をアップさせたのではなかろうかと思えるのであった。財源がホントにあるのかは誰しも気にかかる点だが、天下り先のコスト削減だけで6.1兆円も浮かせることができるなら、それは是非ともやって戴きたいのだけれど、当然ながらたとえば国立劇場なども対象となるのだろうし、その場合は不要な理事がクビになるだけでは済むまいから、具体的にどんな変化がもたらされるのか、関係者は詳細が知りたいにちがいない。もし採算重視だけが優先されるなら、存在意義さえなくなる機関が続出する
のは請け合いで、それぞれの綱引き合戦がまた大変になりそうである。とはいえ現状を野放しにしておくほうがもっと大変であるのはいうまでもない。たまたま奄美旅行で萩尾望都さんに例の「マンガの殿堂」の話を伺ったら、望都さんもこれはあくまで人から聞いた話だとしながら、最初はマンガを保存しておく倉庫みたいなものが欲しいと陳情しただけなのに、いつの間にか凄い建築物の設計ができちゃって、陳情した人も唖然としておられるという実態を語られたので、やっぱり今の官僚機構は油断も隙もあったもんじゃないのである。その手の独立行政法人を私は「官僚廃棄物処理場」と呼んでおります。
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[マンガの殿堂」の御話し、やっぱりなあ〜と思いました。確かにマンガも文化ですから、例えば「鉄腕アオム」等のアニメの原画とかはできるだけ良い状態で保存したいと思われる方はおられと思います。その為に保存施設を文部化学省でなんとか、と陳情があったにしても、まさか170億?もかけた殿堂を作るなんて陳情された方も考えてはおられないと思いました。いわゆる官僚のぶら下がりですよね。箱物ができると文部化学賞から必ず天下りで高給取りが数人は派遣されて、その費用は毎年予算に組み込まれるようになる。この無駄が凄い。
投稿者 お : 2009年07月28日 22:32
2009年07月29日
ホタテ貝柱と長芋の高菜蒸し
今日もまたQPメニューである。長芋の輪切りとホタテ貝柱を重ねて高菜炒めをトッピングして電子レンジにかけるだけ。ホタテは塩胡椒して酒と生姜汁に漬けておくこと。市販の高菜炒めを使うと超カンタンにできる。
ここにいると昼間でも姦しいのは野鳥のさえずりくらいなのに、今日めずらしく騒がしかったのは選挙カーが前の道路を通ったからで、「皆さまの暮らしをお守りするのは、わが自民党をおいてほかにありません」という叫び声を耳にして、軽井沢の別荘地にお住まいの方々に訴えるならさもありなん、と思いながらも、果たしてあのクルマは鳩山レーンを通ったんだろうか?なぞと余計なことが気になってしまった(笑)。軽井沢の道路は有名な別荘の持ち主の名が付けられたりしてて、鳩山レーンと呼ばれる通りはかなり広いメインストリートで、この通りから少し入ったところに鳩ぽっぽ兄弟の別荘が隣合い、境界線の壁を高くして互いに中を覗けないようにしているらしいのだった(笑)。
ところで「暮らしをお守りする」とは実際にどういうことなのか、政権が替わったら私有財産が認められなくなるみたいな話では全くないわけだから、私たちは現在自民党政権において何を守られていて、もしも民主党政権になったら何が守れらなくなるのか、自民党にはそういうことを一つ一つ具体的に聞かして欲しくなるような、悲壮感漂う選挙カーの放送だったのであります。
2009年07月30日
豚の生姜焼き
信州黒豚はやっぱり美味しい!付け野菜はアスパラガスとエリンギで共に信州産。
食事しながら見ていたNHKの「クローズアップ現代」は松枯れ病の問題を取り上げていて、日本の風景に欠かせないはずの松林や松並木が外来種の寄生虫によって深刻な危機に直面していることを再認識させられたが、害虫駆除薬の使用して保護することにも限界があり、長い将来のことを考えたら、結局は耐性があって生き残る松の遺伝子に頼るのが一番いいような結論に達したのだけれど、それでふと想い出されたのは、直接的には関係ないが昨日の「お守りする」発言で、人によらず何によらず「守られる」ことは一方で弱体化し、劣化し、堕落するリスクをも抱え込むという現実を考えさせられてしまった。日本は四方を海で守られているラッキーさで独自の文化を培うことができた一方、守られてきたことによるひ弱さを否定はできず、確実に突入しつつある地球規模の激動期を乗り切れるだけの耐性を備えているのかどうか、甚だ心許ない気がするのだった。
2009年07月31日
ブロッコリーとゴルゴンゾーラのピッツァ、乾燥トマトとアンチョビのパスタほか
今日は午後から文春の内山さんと11月に単行本の刊行が予定されている「円朝の女」の、早くも装幀等の打ち合わせをしてから近所の「ポモドーロ」で食事。ただでさえ1年たつのが早いのに、こんな仕事をしてるとさらに早回しをしてるような感じである。著者校はなんとか今週中に終えられそうで、思ったより早く片付いたのは、やっぱりこの環境のせいだろう。とにかく仕事以外にすることがないし、静かで、なんたって涼しいから、集中力が増すのは著者校という作業にとって何よりだ。それにしても、今日は涼しいというよりも肌寒い1日で、軽井沢らしい濃霧が雨に変わって少しは気温が上昇したようにも感じたが、内山さんを送りがてら駅に行って気温表示を見たらなんと17度!帰りにバスに乗ったら半袖の運転手さんがふるえながら、「この時期に、こんなのはありえないよ〜」とのことで、エルニーニョの影響がいよいよ出てきたらしい。
ところで内山さんは長期休暇を取って英国、アイルランド、スウェーデンを回って来られたそうだが、「スウェーデンという国は一体なんであんなに金持ちなんでしょう?」と、いたく不審の面もちで、「ノーベル賞の会場はただの市庁舎なんですよ。それなのに黄金の間があったりするのはなぜなんでしょう?」といわれて「う〜ん、バイキングだからじゃない」と超いい加減に答えるワタシ(笑)。内山さんはあくまでマジメな顔で「同じバイキングでも、アイルランドとかは貧しいですよね。そうか、強いバイキングが残って、追い出されたのがアイルランドに渡ったのか……」と勝手に納得なさっておられる。「家具とかいいでしょ?」といったら「そうなんですよ。なんてことない小さな喫茶店でも、テーブルとか椅子とか素晴らしいんですよね」と
のことでした。