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2009年06月01日

海老とコーンとアスパラガスの炒め物

QPで見た彩りの良い炒め物。剥き海老は生姜汁と酒と片栗粉を揉み込んで先に炒めて取りだしておく。櫛切りにした玉ねぎと斜め切りにしたアスパラガスを炒め、そぎ切りにしたとうもろこしの粒を加えて、鶏ガラスープ、酒、砂糖、塩胡椒、片栗粉を混ぜ合わせた調味料で味付けし、海老を戻したら胡麻油をたらして仕上げる。
 スラッシュの進藤さんとの電話で昨日見たNHKスペシャル「インドの衝撃」が話題になり、まだまだ男女差別が激しそうな国で、政界の女性パワーがあんなに凄いのは何故なんだろう?という疑問がふつふつ湧く一方で、やはり世界的に見て日本の政界は驚くほど女性の進出が遅れているのではないかという意見で一致し、「要するに日本の女性はもっと利口というか、ズルイのよ。男を巧く使って自分はラクしたいという選択をしちゃうわけよ」という彼女の意見にも、なるほどと納得せざるを得なかった。男女雇用均等法施行直後の女性たちと、施行後だいぶ経ってから社会に出た女性たちとでは、物の考え方がかなり違っているのを見聞きしているから、その延長線上で考えるとなんとなく肯けるのである。それにしても近代以降の日本には青鞜社などを皮切りに何度となく女性パワーの盛り上がりが見られつつも、ずっと根づくことなく萎んでしまうのは何故なんだろう?それほど酷い抑圧を受けずにすむため、どうしても女性が結束して闘わないといけないようなムードにはならないということなんだろうか?政治に関しては、インドも不思議だが、日本もそれなりに不思議の国だと思われていそうである。気の利いた人は政界に入らないということもあるのかして、強く支持したい女性政治家が全く見あたらないのも確かで、野田聖子氏あたりがまだいくらかマシなほうだとはいえ、所詮は自民党のオジさんたちに可愛がられている女の子という印象がいまだに抜けきらない感じは如何ともしがたい。小泉チルドレンに至っては何をかいわんやで、自民党のオジさんたちのセンスをもののみごとに露呈している。野党でもカリスマ性を感じさせる人は皆無で、とにかく政治家になるにしては皆さんおとなし過ぎて、パワー不足の否めない感じがするのは私だけなんでしょうか。




2009年06月02日

オムライス、野菜サラダ

新国立劇場でジョン・ケアード演出のシェイクスピア劇「夏の夜の夢」を観る前に近所で食事。
舞台両翼のオケピットでの生演奏、ダンスパフォーマンスもたっぷり入れたエンターテインメントな仕上がりで、美術や照明も行き届いているし、役者もそれぞれ非常にアクティブに奮闘しているにもかかわらず、今ひとつ舞台が弾んでこないのは何故なのか正直フシギに思いながら観ていた。どうもみんなが芝居を面白くしようと向きになってマジメに努力しているような感じがして、それで芝居が全体に重くなっちゃってるのではないか。妖精の王と王女役の村井国夫、麻実れいにはそれなりに存在感があるし、パック役のチョウソンハも魅力的だけど、あとの役者は皆イッパイイッパイの雰囲気で、この芝居に流れる祝祭的な遊び気分といったものに乏しい。キャスティングにあと何人かいわゆる「花のある」役者とか、自分の持ち味で勝負ができるような役者を加えていたら、もっともっと楽しい舞台になっただろうと思う。ふた組の若い恋人たちが森を彷徨う場面ではパジャマやネグリジェを着せて「夢」のシーンであることをはっきり打ち出し、幕切れのパックの口上ではもろにバックステージを見せてこの作品がメタシアター的な芝居であることを明示するなど、J・ケアードの演出はとてもコンセプチュアルでわかりやすいのはいいが、テンポがあまり変わらずイマイチ劇的なメリハリに乏しいのはいささか惜しまれる。




2009年06月03日

サーモンとアボガドのタルタル、鰺とルッコラのマスタード和え、野菜のラザニア、蒸し野菜ほか

 スラッシュの守部さんと三茶の「ピエトラ・オルト」で食事。モロッコ料理のタジン鍋を使用した蒸し野菜はオイシイのでオススメ。
 今日は午後からNHK「知る楽」の上村プロデューサー、森信ディレクター、NHK出版の加藤氏がスラッシュの事務所に放送終了後のご挨拶にお越しになって、思えば初めてお会いしてから約半年間の長きに渡るお付き合いを互いにねぎらう格好でお話をした。局に寄せられたお便りも概ね好評だったようで、「中にぜひ続編をしてくださいというお便りまで頂戴して、僕そんなのもらったの初めてですよ!」と上村Pはいたく感激されていたが、きっとそれはブログにも投稿してくださったウサコの母さんのものではなかろうかと思われたのでした(^_^)森信Dからは全放送を収録したDVD2枚組を5組も頂戴したので、これは何かの機会にブログ読者へプレゼントしてもいいかなあとも考えています。加藤氏からはテキストに多少書き足した上でNHKブックスとして出版しないかというご提案を戴き、「NHKブックスは学校の教科書にされる率も高いので、是非ご検討を!」と口説かれて、目下これも考えさせてもらうということにしております。番組が好評な場合はNHK総合(東京1ch関西2ch)の朝10時台に再放送され、「極付歌舞伎謎解」もその可能性が高そうだとのことでした。ただしスタンバイしても国会中継とかで流れるケースもあるのだとか。ともあれ、お互い大変に苦労した番組だったけど、やって良かったよね〜という和気藹々としたムードでお別れできたのは何よりでした。


コメント(5)

さすがNHKという丁寧でしかも面白い番組でした。脱帽!歌舞伎の全演目でお願いしたい位っす!!;)

投稿者 ばきお : 2009年06月04日 08:18

毎朝の楽しみで、このブログを開いたら、ビックリ!わざわざ、私の名前を出して頂いて、恐縮至極です(汗)。NHKへ続編のリクエストはしましたが、手っ取り早く「知る楽」HPへメール投稿したので、お便りを差し上げたのは別の方だと思います。そして、テキストの出版の方は、やっと昨夜、「オール読物」編集長宛に書き上げたばかりだったので、驚きのタイミングでした。(その後、投函しました。)
書籍化のお話、初回放映日のブログに、文藝春秋社がテキスト出版化の要望、とあり、その後は新潮社から新書版で、今日はNHKブックスで、と三つ巴みたいですが、この様子だと実現の可能性が高まったようで、うれしいです。と言っても、執筆なさるご本人のお気持ち次第ですが、だいぶ先になっても結構ですので、ぜひ引き受けて下さるよう、お願い致します。ただ、3社の中では、新書だと量が少なさそうだし、私としては、ボリュームが一番多い出版社のを読みたいのですが、執筆なさる方には、そんな話はとんでもない、内容第一、ですね。では、何卒よろしくお願い致します。

投稿者 ウサコの母 : 2009年06月04日 21:51

夢枕獏さんの「奇想家列伝」が、NHK「知るを楽しむ・・」(2005年)のテキストの加筆修正で、今年3月文春新書から出ていますが(面白かった)テキストはNHKだけのものだけではないのだと、つい先日感じていた所です。私個人的には新書版とっても好きです。

投稿者 五島 : 2009年06月04日 22:26

HNKの総合でも放送されるとの事、とても嬉しいですが総理フェチの麻生さんが自在に国会延長をされるので国会中継に邪魔をされないことを願います。そして叉いつか今回お取り上げにならなかった御芝居をジャンル分けをして解説をして頂けるように願っております。勿論加筆していただき「極付歌舞伎謎解」が出版される事もお待ちしています。

投稿者 お : 2009年06月04日 22:36

昨日一日忙しくてコメントするのが遅れましたが、同じ考えの方がたくさんいらっしゃって「やっぱりね!」という思いです。
出版もとても楽しみですし、放送もぜひ続編を待ち望んでおります。

投稿者 sumidano-hanabi : 2009年06月05日 08:20



2009年06月04日

豚とカブとスナップエンドウの炒め物

前にQPで見たシンプルな炒め物で、具材を絹さやから好みでスナップエンドウに替えた。豚の切り落とし肉は酒と醤油で下味して片栗粉をつけて炒めてから、一旦取りだしておく。スライスしたカブとエンドウを炒めて豚肉を戻し入れて塩と粗挽き胡椒で調味するだけ。
天安門事件から今日でちょうど20年というので各局のニュースやNHKの「クローズアップ現代」でも取りあげていたが、当時は日本でも物凄い衝撃を受けたたのが想いだされる。まさか……というような時期に起きて、誰しもが目を疑うような事件であり、中国は何が起きるかわからないという不安が私の中でいまだに消えないのはやはりあの事件のせいである。中国政府があれを無かったことにしようとしている点や
共産党独裁体制を断固堅持していまだに異議を差し挟ませないやり方などを見せられると、まだまだ付き合いずらい国だと感じてしまうのであるが、金正日の三男坊にどうやら世襲が決まりそうな北朝鮮と併せて、日本もやっぱりよく似た東アジアの国だよね〜なんて欧米諸国に思われてるんじゃなかろうか(-_-;)と心配になるのは世襲議員が大半を占める某党に、長年独裁を許しちゃってるような気がするからである。何が何でも自党が有利になるまで、国会議員の選挙すらまともにやらせない政党が本当の意味で民主的な国の政党とはとても思えないのですが……。




2009年06月06日

トウインクルレース

大井競馬場でやってる夜間のトウインクルレースを前から見たいと思っていたら、女優の中村まり子さんと話して意外に彼女がツウとわかり、こんどぜひ連れてって!と頼んで今日ようやく念願叶い、スラッシュの守部さん、Pメディアの三村さんをお誘いして4人で第6レースから観戦した。7〜11R買って取ったのはたった1Rとはいえ、とにかく場内が空いてるせいもあって、非常に至近距離で競馬が観られるのは嬉しいかぎり。最前列に陣取ってゴールを激写したり、パドックをじっくり見学したり、まり子さんが親しくしてる予想屋のオジサンに話を聞いたりして、存分に楽しませてもらった。トウインクルレースを始めてから新たに建てられた観覧席は実にこぎれいな空間だし、今や会社帰りの堅気なサラリーマンや女性客も多くて、昔の競馬場のイメージとはゼンゼン違ってる。入場料は100円で、賭け金しだいでは安上がりに済ませられて、都内でこんなに広々とした空間で飲んだり食べたりしながらのんびり過ごせる場所はめったになかろうと思う。サッカーファンの三村さんも、「面白くないサッカーの試合観てるよりずっといいかも」とのことで、馬好きの私としては暇があったら何度も行きたいような感じだった。観戦後に天王洲アイルの「和民」で食事したあと、ご機嫌で帰途についたら、なんと田園都市線の事故で帰宅は午前1時をまわってしまいました(-_-)




2009年06月06日

穴子とゴボウの丼、アスパラガスの胡麻和え

丼は前にQPで見た料理。ささがきゴボウを炒めて酒、みりん、醤油で味付けして焼き穴子と合わせてご飯にかけるだけ。ご飯は酒を少々加えて炊くのがポイント。艶よく香りよく仕上がり、おこわのようなもっちり感が出る。ゴボウはしっかり透き通るまで炒めてから調味する。本当なら手作りでささがきゴボウにするところだが、ちょっと手抜きで市販の袋入りをゲットしたのは時間がなかったからである。ここんとこ家の中がグチャグチャだし、来週は結構また忙しくなりそうなので、今日は午後早いめに執筆を終わらせて、片づけに取りかかったのだけれど、なかなかキチンとならなくて疲れ果ててしまった。;現代人は誰しもどんどん増えるモノとの格闘で一生を終えるのではなかろうか(-_-);
ところで今週の政界は鳩ぽっぽ弟が日本郵政の社長人事に関して西川社長の続投にNO!を突きつけ、民営化潰しか?とも見える動きに出たのだが、そのことで盟友のアソー君は果たして本当にお困りなんだろうか。そもそもアソー君からして、「僕はあのとき民営化に反対でした」なんてウッカリ発言もしたくらいだし、本音は別のところにあったりするのだろうけど、郵政選挙で大量の票を獲得した自民党としては、今さら転向したと見られてもマズイので、すんなり西川続投を決めたいはずなのに、鳩ぽっぽ弟が意外と強硬に西川NO!を言い続けているのは、盟友としてアソー君の気持ちを代弁してるつもりなのか、それとも敵を利するつもりで、すなわち鳩ぽっぽ兄の率いる民主党が有利になるよう、わざと閣内を混乱させてるのか一体どっちなんだろう?と誰しも思いそうである。「二羽の鳩がつついてる」と兄が自ら発言したのは、別に僕らは共謀してるわけじゃありませんよというジャスチャーなのだろうけど、
「友愛」を基本理念に掲げる人だけに、兄弟愛はもっと深くて、言わず語らずのうちに連携プレーになっちゃってんじゃなかろうか?なんて邪推してもフシギはないのだった。でも、もし本当にそうだとしたら、まるで戦国時代の兄弟みたいに大時代な話で、この国の民度が疑われそうである。それにしても最近はホントにおかしなことばかりが起きるこの国で、今週私がTVを見ていて爆笑したのは、ひったくり強盗犯の巡査長を捕まえた高校生がさらりといってのけたひと言「世も末ですねえ」でした。


コメント(1)

我々大人が笑ってちゃいけないのでしょうが、巡査長が強盗をして高校生に捕まるなんてホンマニ「世も末やわ、阿保らしい」と同じ事を言いながら、その後に「ははは、は〜」と溜息まじりに笑わんとしょうないですね。

投稿者 お : 2009年06月07日 22:41



2009年06月07日

薬膳カツカレー

乗馬の帰りに池袋でオペラ歌手のSさんと食事。
今日は陽射しが強いとはいえ蒸し暑くはなくて思ったより快適な乗馬が楽しめた。乗ったのは2鞍ともクラブでブルーと呼ばれている牝馬で、本当はお婆ちゃんだが、セーラー服が似合う昔の女子高生みたいにとにかく一途に走って、入れ込むと前が見えなくなるから止めるのが大変!といった感じの馬なのだけれど、今日は洗い場でボーッとしてたり、やたらにべたべた甘えるし、ちょっと集中力を欠いて動きが鈍くなったり、急に向きになって走りだしたりと不安定な感じがつきまとい、お尻から尿ではない何かを出してたので、どうも先週のハッちゃんと同じく発情モード? あるいは生理?とか思いながらも、やはりそこはマジメな子なのでしっかり走ることは走ってくれたのでした。で、レッスンの待ち時間にワンセグで安田記念のレースを見たら、去年の優勝馬ウオッカが2度目の優勝を決めたシーンがバッチリ映しだされ、凄〜い!!!さすが女帝だ〜と思いながら、競走馬のそういうのって一体どうなってるんだろう?馬ごとにちゃんと周期が一定していて、それを考慮して出走スケジュールを立てるんだろうか?薬とか使って周期をずらしたりするんだろうか?なんて余計なことを考えてしまいました(笑)。ところでクラブ厩舎の馬房には馬のお父さんとお母さんの名前がちゃんと書いてあって、今日乗ったブルーのお父さんはなんとカツラノハイセイコで、つまりあの超有名なハイセイーコーのお孫さんに当たるのですが、人間のだれかのお孫さんとは大違いの(笑)とても性格がいい子であります。うちのクラブにはシンボリルドルフやナリタブライアンやダンスインザダークの子供もいて、最近新しく入ってきたキングカメカメハの子も非常におとなしくて性格がいい子だという話を聞きました。




2009年06月09日

アサリと青菜のペペロンチーノ

シアター・コクーンで「桜姫」を観る前に近所で食事。劇場で演劇ジャーナリストの清水まりさんと久々にお会いし、歌舞伎の現状について色々と話し込んでしまった。
ところでこの「桜姫」は鶴屋南北の歌舞伎作品「桜姫東文章」に基づいた現代劇として長塚圭史が脚本を書き、串田和美が演出したもので、大枠のストーリーはほぼ南北の原作に拠って、舞台を政情不安定な南米に移し、清玄=セルゲイをキリストの十字架を背負って貧しい人びと救おうとする聖人、権助=ゴンザレスを革命家を気取る犯罪者に設定することで「貧困」とキリスト教の「罪と受難」というモチーフを盛り込んでいる。そもそも南北原作は仏教の「転生」が大きなモチーフになっていて、キリスト教的なモチーフに変えること自体かなり無理のある設定なのだけれど、さほど違和感なくそれなりに観られるのは、宗教に関してわりと節操のないこの国ならではなのかもしれないが、南北戯曲の屋台骨が揺るぐことなく改めて面白いと感じさせてくれたのは存外の収穫だったような気がする。原作では清玄の弟子の残月=ココージオと桜姫の女中長浦=イヴァは完全な脇役の扱いだが、彼らの人生にリアリティ
を持たせてくっきりと起ち上がらせたのは長塚脚本の魅力だし、古田新太と秋山菜津子という配役に拠るところも大きい。ただし肝腎の桜姫に関しては、主演の大竹しのぶが部分的に達者な演技は見せられても、トータルとしてのリアリティと存在感に乏しいのは如何ともしがたくて、その点は脚本の大いなる憾みでもあろう。
いっぽう「貧困」と「罪と受難」をモチーフにしたことで清玄=セルゲイと権助=ゴンザレスの対立は鮮明となり、そこに新たなドラマが見つかっているにもかかわらず、串田演出はその点を巧く描くことに成功しているとは言い難い。この公演は全体として串田演出のトーンでまとめられている観があり、それを全面的に否定はできないまでも、もし誰か別の人の演出で観たら随分ちがった印象を受ける芝居かもしれないと思われた。白井晃はいわゆるニンが合った役どころという感じでセルゲイ役を巧く表現しており、勘三郎のゴンザレスも前半は思ったほど違和感なく観てられたが、これまた肝腎のラストシーンの長ゼリフが単調で真実味に乏しかったのはなんとも残念である。今回は意外に脇役のセリフの面白さが耳についた長塚の脚本だけに、戯曲の面白さだけをを忠実に活かした上演をまた別の形で観られないものかと思ったりもしたのであった。




2009年06月09日

アサリと青菜のペペロンチーノ

シアター・コクーンで「桜姫」を観る前に近所で食事。劇場で演劇ジャーナリストの清水まりさんと久々にお会いし、歌舞伎の現状について色々と話し込んでしまった。
ところでこの「桜姫」は鶴屋南北の歌舞伎作品「桜姫東文章」に基づいた現代劇として長塚圭史が脚本を書き、串田和美が演出したもので、大枠のストーリーはほぼ南北の原作に拠って、舞台を政情不安定な南米に移し、清玄=セルゲイをキリストの十字架を背負って貧しい人びと救おうとする聖人、権助=ゴンザレスを革命家を気取る犯罪者に設定することで「貧困」とキリスト教の「罪と受難」というモチーフを盛り込んでいる。そもそも南北原作は仏教の「転生」が大きなモチーフになっていて、キリスト教的なモチーフに変えること自体かなり無理のある設定なのだけれど、さほど違和感なくそれなりに観られるのは、宗教に関してわりと節操のないこの国ならではなのかもしれないが、南北戯曲の屋台骨が揺るぐことなく改めて面白いと感じさせてくれたのは存外の収穫だったような気がする。原作では清玄の弟子の残月=ココージオと桜姫の女中長浦=イヴァは完全な脇役の扱いだが、彼らの人生にリアリティ
を持たせてくっきりと起ち上がらせたのは長塚脚本の魅力だし、古田新太と秋山菜津子という配役に拠るところも大きい。ただし肝腎の桜姫に関しては、主演の大竹しのぶが部分的に達者な演技は見せられても、トータルとしてのリアリティと存在感に乏しいのは如何ともしがたくて、その点は脚本の大いなる憾みでもあろう。
いっぽう「貧困」と「罪と受難」をモチーフにしたことで清玄=セルゲイと権助=ゴンザレスの対立は鮮明となり、そこに新たなドラマが見つかっているにもかかわらず、串田演出はその点を巧く描くことに成功しているとは言い難い。この公演は全体として串田演出のトーンでまとめられている観があり、それを全面的に否定はできないまでも、もし誰か別の人の演出で観たら随分ちがった印象を受ける芝居かもしれないと思われた。白井晃はいわゆるニンが合った役どころという感じでセルゲイ役を巧く表現しており、勘三郎のゴンザレスも前半は思ったほど違和感なく観てられたが、これまた肝腎のラストシーンの長ゼリフが単調で真実味に乏しかったのはなんとも残念である。今回は意外に脇役のセリフの面白さが耳についた長塚の脚本だけに、戯曲の面白さだけをを忠実に活かした上演をまた別の形で観られないものかと思ったりもしたのであった。




2009年06月10日

お好み焼き、もんじゃ焼き、焼きそばほか

お茶の稽古の帰りに矢内さん、三村さんと麹町の文字平で食事。
 矢内さんとは、来月マンガ家の萩尾望都さんたちと一緒に行く予定をしている皆既日食観測ツアーの話になったが、私はホントに行けるんだろうか?と心配になるくらい仕事がオセオセ状態で、といいながらも毎週欠かさず乗馬に行ってるし(笑)、今日はよほど休もうかと思いながら結局お茶の稽古に行ったあげく食事してけっこう話し込んでしまったし、この年になるともういつ死んじゃうかもわからないので、仕事もお付き合いも遊びもみ〜んな同列でせっせとこなして思い残すことができるだけないようにしてるのだった。もともと社会的なステータスなんてものには凄く興味があるわけでもないタイプだったが、それでも若い頃は今これを我慢してやっておかないといけないような気がすることもあったのだけれど、人生だれしもアッという間だし、人間死ねば何も残らないし、かりに残ったところで死んだ自分には関係ないという真実が次第に実感されてくるようになると、結局のところ死ぬまでの間に、仕事にしろ遊びにしろ付き合いにしろ、自分自身を正直にさらせる時間を長く保ったほうが勝ちだよね〜という結論に当然ながら達するのであった。とにかくタテマエ的空間とホンネ的空間があるならなるべくタテマエ的空間を減らしてホンネ的空間を増やしたい気持ちが年齢を追うごとに強まるのであるが、自分がそういうタイプの人間になったのは正直ちょっと意外なことでもあるのでした。




2009年06月10日

豆腐と玉子のふるふる煮

QPで見た料理。ニンジンの千切りと芽ひじきと絹さやの斜め千切りを砂糖と醤油で味付けした出汁でしっかり煮て、さいの目切りした豆腐を加え、溶き卵を回し入れて仕上げる。豆腐は切ったあとしっかり水切りして片栗粉をまぶしておく。絹さやには火を通しすぎないのがポイント。
今週はイベント三昧でわが家の食事は今日だけ!執筆時間がゼンゼン足りないので、本日のブログはこれ切り〜m(_ _)m


コメント(2)

アソウ君への小気味よい切り捨て、快感です。
いつまでもバカじゃないと信じたいが、参りますよね。
そんな中の先生の歯切れの良い文章素敵です。

投稿者 by SYO : 2009年06月17日 17:42

アソウ君への小気味よい切り捨て、快感です。
いつまでもバカじゃないと信じたいが、参りますよね。
そんな中の先生の歯切れの良い文章素敵です。

投稿者 by SYO : 2009年06月17日 17:43



2009年06月11日

ローストビーフほか

今宵は東京會舘で行われた萩尾望都さんの漫画家40周年記念パーティに参加。私はもともと業界パーティは苦手なほうで、芸能関係にしろ文芸関係にしろ招待状を頂戴しても大体パスしてるのだが、望都さんにはN賞受賞のパーティにお越しいただいたりしてるし、漫画家さんの集まりというものに興味津々だったせいもあって、歓んで参加させてもらった。何しろ子供の頃から大の漫画好きで、だから「マンガ歌舞伎入門」も出来たのだけれど、どちらかといえば少女マンガより少年マンガのほうが好きで、「ぼくら」「少年」「冒険王」に始まって「少年サンデー」「少年マガジン」「少年ジャンプ」「少年チャンピオン」と読み続け「ビッグコミック」の「オリジナル」「スピリッツ」や「スペリオール」「漫画アクション」に「モーニング」、「ガロ」や「トム」にまでハマって一時は週に10冊も買って読んでた私としては、会場でちばてつや、松本零士、永井豪、「パタリロ」の魔夜峰央、「伝染るんです」の吉田戦車といった男性漫画家陣を見かけるともろにコーフンしてしまったのであります(笑)。少女マンガにはわりあい疎いほうだったとはいえ大御所の木原敏江、青池保子、里中満智子、奇才の高野文子といった方々はむろん存じあげているし、それぞれ描かれるマンガの顔とご本人の顔にあきらかな共通点がある!という発見ができたのも面白かった。以前いっしょに谷中の墓地で夜桜見物をした森園みるくさんとも再会できたし、非常に嬉しかったのはこれも超大御所というべき牧美也子さんがわざわざ挨拶にお越しになって「わたしファンなんですよ。『吉原手引草』はもちろん銀座開化シリーズとかも全部読んでます」と仰言ってくださったことで、何しろこちらは子供の頃から知ってる方だけに、そんなふうに言われたのはとても光栄でした(^_^) 会場には漫画家以外にも夢枕貘や松本隆や天野喜孝や野田秀樹といった各界の名士が詰めかけて、望都さんの交際範囲の広さが窺えた。国立劇場の矢内ご夫妻や東京芸術劇場の高萩ご夫妻、ガラパゴス旅行に同行した文春の内山さんにもお会いしたが、とにかく全然関係ない業界の方がほとんどなので、思う存分ミーハーしてウオッチングを楽しめたし東京會舘の美味しいローストビーフも食べられたし、こんなに楽しいパーティーは今までなかった気がするほどで、招んでくださった望都さんに大感謝!写真はご本人曰く「生まれて初めて少女マンガらしくドレスアップされちゃった」お姿です。


コメント(2)

当時本を読むより漫画!の私は、それまでの少女漫画には無い、萩尾さんのクールな内容に感銘。中でも「11人いる」は今でもはっきり記憶に残っています。

投稿者 レイコ : 2009年06月13日 15:18

ミクシィの「萩尾望都」のコミュから来させて頂きました。
40周年記念パーティの様子があちこちでアップされていて、
久し振りに萩尾先生の元気なお姿を見られて嬉しいです。

ブログに記事を書いて頂いて有難うございますm(_ _)m

私は、古いファンですので初期作品が好きです。

近頃は、老眼ゆえに文字を読むのが苦痛になり、
また、心にゆとりもないので漫画の本は読まなくなりました。

童心にかえってゆっくり、マンガ本でも読みたいですね(*_*)

投稿者 陽だまり : 2009年06月20日 18:50



2009年06月12日

「瓢亭」の弁当

八橋忌の帰りに新幹線の車中で食事。
京土産の筆頭にあがる八ツ橋は文字通り橋の形をしたお菓子だと思ってらっしゃる方もあるだろうが、実は橋でなくお琴の形を模したもので、江戸時代初期に活躍した箏曲の名人、八橋検校にちなんで作られたお菓子なのであった。で、聖護院八ツ橋の鈴鹿社長は例年検校の命日にご供養の法要をなさっていて、325回忌に当たる今年、法然院で催されるご法要にお招きを受けた私は午前中に東京を発ち午後一に現地到着。同寺院は東山の山中に位置して鬱蒼とした木立に囲まれた実に趣のある名刹であり、苔蒸した茅葺きの風雅な山門は現在JR東海のポスターにもなっているのでご存じの方も多いだろう。その山門でバッタリお会いしたのは団十郎さんのご一家で、よほどご縁があるのか、奉納舞踊のためにご来院されたところにちょうど出くわしたというわけである。お茶の阪本先生ご一家ともお会いして、はじめにお茶席へ案内され、その後は本堂でまずご住職らの読経を聴聞した。浄土宗の読経を意識して耳にしたのは初めてだが、メロディアスでとてもきれいにハモって、まるでグレゴリアン聖歌のように聴き心地がいいのにビックリする。同じ本堂が舞台にもなっていて、当然ながらお琴と尺八の演奏が奉納されて、次に舞妓さんの踊り、最後に団十郎さんが素踊りで荻江節の「八島」を舞われた。これすべて本堂内のごく限られた人数で拝見するという非常に贅沢なイベントで、私としてもめったにないチャンスなので有り難くお招きをお受けしたものの、明日はお昼にラジオの仕事があるし、今週中に仕上げる予定の原稿がまだ残っているから、法然院を出たその足で京都駅に向かい、お土産のこれまた贅沢な「瓢亭」さんのお弁当を新幹線の中で頂戴しながら帰宅の途につくという、チョー慌ただしい旅行で(^_^);鳩山総務相辞任のニュースは車内の電光掲示板で見ました〜。
むろん車中でも原稿を書くつもりでポメラ(早くも買っちゃいました!)をバッグに入れたのはいいけれど、なんとカメラもケータイも忘れてしまい、お茶の星野先生のケータイをお借りして本堂の空舞台を撮らせてもらうのが精一杯で、法然院の素晴らしい佇まいが激写できなかったのは痛恨の極みである。
同寺院はモリアオガエルやムササビの棲息地として近年NHKの長期撮影が入ったというご住職のお話だったので、機会があれば放送をご覧になるようオススメいたします。


コメント(1)

私もポメラ買いました。ブログや手紙の下書きはもちろんのこと、日々の妄想をこいつに預けると、頭がサッパリします。手書きより早い、あとで読みやすい、使いまわししやすい(笑)など、文筆業でなくても大活躍です。
由来をお聞かせいただくと共に、美しい八ツ橋拝見できて光栄でした。ありがとうございました。

投稿者 H : 2009年06月15日 12:48



2009年06月13日

牛肉とセロリの炒め物

前にQPで見た簡単な炒め物。牛肉は塩胡椒し片栗粉をまぶしてごま油で先に炒めていったん取りだしてく。セロリの斜め薄切りと生姜の千切りを炒めて砂糖、醤油で味付けして肉を戻せばできあがり。
今日は午後からTBS放送センターでラジオ番組「山中秀樹 時泥棒」の収録。TBSラジオの番組では前に嶌信彦氏にお目にかかったが、嶌さんはフリージャーナリストだけど、山中アナはTVでよく見てた局アナだよな〜、でもTBSだっけ?と思いながら近藤ディレクターとお話してたら、やっぱりTBSじゃなくて、フジからフリーランスになられたのだという。時代小説がお好きのようで「けどゴメンナサイ、ボク文庫派なもんで、『吉原手引草』は文庫になってから読んだんですよ〜。でも作家の方にとっては単行本で読んだほうがいいですよねえ」と初っぱなに言われて「そりゃそうですよ〜」と本音トークでお答えしたあと、そこからずっとふたりで喋り通しの40分間収録し、放送時間は30分もあるのでほぼマンマ放送されちゃうみたいです。内容は概ね『吉原手引草』を中心にした時代小説の創作方法についての話になったが、『今朝子の晩ご飯』にも触れられて、「某デパートの食品売り場で『今朝子の晩ご飯』に紹介されましたという張り紙が出てたのを見たという人の話を聞いたんですが、ご本人はご覧になりました?」と訊かれて、ええっ、ウッソー!それネタでしょ?とか思いながら、山中アナが案外マジな顔だったので、ホントにそんなことがあったんだろうか…もしホントだとすれば、私にお中元くらい送ってくれてもよさそうな「東横のれん街」である(笑)。
『吉原手引草』については、池田プロデューサーから「ボク爆笑問題の番組も作ってるんですが、太田さんも読んで凄く面白がってましたよ」と聞かされて、それなら太田光さん、ぜひ自分の番組でそう言ってよ!と思われました(笑)。
 その池田Pから収録後には「ラジオの番組に向いてらっしゃいますねえ」と言われ、山中アナからも「非常にマイクにのりやすい声ですよね。ボクはプロですから、断然保証します!」なんて言われちゃって多少気をよくするも、むろん私が放送番組に出演するのはあくまで本業の出版物が少しでも世の中に流通することを願ってのことなのであります(ちなみに放送は21日の夜10時半から)。
いや〜、それにしてもこの一週間はイベント続きでさすがにくたびれてしまったが、原稿のほうはなんとか予定通りの枚数を書き上げたので、明日は乗馬に行けま〜す\(^^)/


コメント(2)

「山中秀樹 時泥棒」関西地区でも放送されているのでしょうか?
是非お聞きしたいのですが。

話しは全く変わりますが、今日松竹座に「坂東竹三郎の世界」を見てまいりました。壱太郎さん立ち姿が御家元ソックリで綺麗ですねえ、惚れ惚れしました。前はどうにでもなりますが、立ち姿に誤魔化しはききまへん。劇場で御見かけする徳彌家元の立ち姿の美しさにいつも憧れております。8月は叉日本一暑い豊岡市出石町でもお目にかかれそうで嬉しゅうございます。

投稿者 お : 2009年06月13日 22:23

>山中秀樹 時泥棒」関西地区でも放送されているのでしょうか?
出演依頼状には「後日、地方局でも放送します」と書いてありますので、21日の放送はないものと思われます。
壱太郎の話は機会があれば徳彌さんに伝えます。喜ばれると思います。

投稿者 今朝子 : 2009年06月14日 07:31



2009年06月14日

稲荷寿司、高菜巻き、魚介と野菜のサラダ

乗馬クラブの帰りに東横のれん街でゲット。
 今日は午後から局地的に悪天候が予想されていたが、乗馬クラブに着いたら晴れてるし、湿度も低くて風もさわやかだし、これなら大丈夫と思いきや、1鞍目のレッスンが開始したとたん、一天にわかにかき曇りてゴロゴロと鳴り始め、インストラクターの方たちがさかんに無線で本部とやりとりをしたあげく「どうやら今からひどい雷になるようなので、このレッスンは中止します」とのことで速やかに下馬してクラブハウスに戻ったが、そのまま雷はほとんど鳴らないし、ええっ、今のはなんだったの?てな感じで空も晴れてくるではないか。クラブサイドは天気の局地予報サービスの情報に従って全レッスンの中止を決めたのだろうけれど、それが外れた結果、チケットの払い戻しや何かで大損害をこうむった形だし、むろん私たち会員もレッスンがふいになって残念至極というしかない。で、仕方なくクラブハウスで長時間の暇を潰すはめになり、さあ、いよいよ待ちかねた2鞍目のレッスンの馬装を始めたら、またもや黒雲が押し寄せてゴロゴロ鳴りだし、いかにもヤッバ〜という感じながら、こんどはさすがにクラブサイドも中止の指示をすぐには出さないでいたら、雷鳴はどんどん大きくなる上に、目の前が見えなくなるほどの凄まじい豪雨に見舞われて、馬場に出るどころか馬を厩舎に戻すことすらできなくなってしまった(-_-;)
というわけで今日はよほどついてないというべきなのか、他の時間帯のレッスンは無事だったのに、たまたま私の取ったレッスンは2鞍とも中止になってしまい、往復4時間もかけて、ただ馬にニンジンをやりに行っただけなので悔しくてたまりませんし、欲求不満もいいところなのであります(;_;)かくして往きも帰りも電車で一緒になった高校生のナッちゃんに車中でさかんに慰められて帰宅の途に就いたのでした(苦笑)。
 ところでけさの報道番組では各局とも当然ながら鳩山総務相辞任問題に触れていたが、鳩ぽっぽ弟が西郷隆盛の有名なコトバとして「政府へ尋問の筋これ有り」を引用したことで、こんどの辞任劇を新たな西南戦争か?とまで報道したフジTVには呆れてしまった。とかく誤った歴史観を撒き散らすフジサンケイグループには要注意とはいえ、これはさすがに牽強付会も甚だしく、現在「銀座開化おもかげ草紙」シリーズでもろに西南戦争を描いている身としては、鳩ぽっぽ弟がこの問題に関して左様に大時代な引用をしたことからしてからして噴飯ものだとせざるを得ない。
そもそも「政府へ尋問の筋これ有り」とは西郷が言ったのではなく、西郷が配下のふたりと連盟で鹿児島の大山県令(知事)に提出した書類に見られる文言で、「尋問の筋」は西郷が政府に暗殺されるという疑いから出たのである。鳩ぽっぽ弟はそれをもちろん知った上でわざと引用した?とはとても思えないのは、かつて盟友だったはずのアソー君を筆頭に、現在日本の世襲政治家にはリテラシーの欠如を感じさせてしまう人があまりにも多いからであります。


コメント(2)

↓のコメントにレスをして頂き有り難うございました。
TBS系のラジオ番組、気をつけておきます。

東京は梅雨らしく雷が鳴り雨が降っているようですね。関西は今のところ殆ど降ってません。こんな年は7月に集中豪雨になる事が多いので気をつけねばと案じてます。往復4時間かけてお馬ちゃんに人参を上げただけやなんて。しかし高校生に慰めて貰えるなんて幸せです。多分ナッちゃんの御両親がお聞きになると「親にもそれくらいの気配りが欲しい」と言われますかも(^o^)

投稿者 お : 2009年06月14日 22:29

私も予約した2鞍がよりによって雷の被害にあいました。
大好きな馬が選定されて、ぜいたくな馬装講習でした。

投稿者 H : 2009年06月15日 12:52



2009年06月15日

お好み焼き、もんじゃ焼きほか

スラッシュの進藤さんと仕事の打ち合わせをかねて近所の「謝坊」で食事。
夕方、スラッシュの事務所にNHK出版の加藤さん、大場さん、加納さんがお越しになり、改めて「知る楽」テキスト『極付歌舞伎謎解』の改訂版を「NHKブックス」のシリーズで出版したいというお申し出があった。もともとNHK出版のテキストだし、「NHKブックス」は昔から信頼度の高い教養本シリーズなので有り難いお申し出なのだけれど、同シリーズの本にするにはあと100枚程度の原稿を追加しなくてはならず、小説の執筆を本業としている私に今その時間が取れるかどうか、また取るべきかどうかという問題もあるのだった。このテキストに関しては他に出版4社から同様のお申し出を頂戴しており、各社のお話を伺った上で月内に最終的な結論を出す予定であります。




2009年06月16日

木の葉どんぶり

 昨日のQPで見た超簡単安上がりなどんぶり。油揚げとインゲンを小さく切って酒、砂糖、みりん、醤油で甘めに味付けした出汁でしばらく煮て、あとからミョウガの薄切りを加えて溶き卵でとじれば出来上がり。油揚げは湯通しを忘れずに。ミョウガの味わいがGOO!
まずはお知らせの訂正から。一昨昨日のブログに書いたラジオ番組「山中秀樹 時泥棒」の放送時間帯を21日の夜10半からと書きましたが、それはマチガイで本当は10時から10時半までです。なお後日TBC(東北放送)、北日本放送、CBC(中部日本放送)、高知放送、MBS(大阪毎日放送)でも放送されて、関西地区MBSの放送は25日の26時すなわち26日の深夜2時〜の予定とのこと。TBSの方からご連絡戴きました。
ところで予定といえば衆議院選挙の予定は一体どうなっちゃったんでしょうか(@_@)
鳩山総務相辞任問題でまたまたアソー君の支持率が急降下し20%を割り込むなかでなんと7・12都議選とのダブル選挙案が急浮上。それを主張したのが、野中元幹事長の秘蔵っ子である実力派、選対委員長の古賀氏だというからビックリした。もともと都議選と衆議院選がかぶるのをメチャメチャきらってた公明党に対する、まるで嫌がらせ?としか思えないような案だけに、古賀氏は公明党と縁を切りたがってるという裏事情もかいま見えるのだけれど、公明党との連立はそもそも古賀氏の師匠で野中氏が創価学会からの集票を期待して画策したんじゃなかったっけ?その後は自民党があまりにも公明党に振りまわされる格好で政策もブレまくるから、いい加減縁切りをしたいという気持ちが自民党の中で高じていてもおかしくはなさそうだ。この問題で何がイチバン悪いかといえば、国民の過半数が創価学会に入ってるわけではないのだから、要するに創価学会に入っていない人が選挙に行かないことなのである!!!とにかく投票をしないのは未必の故意で失政に加担してるようなものだからちゃんと選挙に行きたいと思ってる人も今は多いような気がするが、ホントいつになったらアソー君は解散が決断できるんだろうか。一貫して解散は私が決めると言い張ってた人だけに、それくらいはやらしてあげたいのだけれど、最近のぶら下がり記者会見の映像を見ると表情があきらかに病んじゃってて、人としてまともな判断が下せるのかどうかも周りは心配じゃないんだろうか?とか思ってしまう。ともあれ障害者団体を装った郵便不正問題にからんで厚労省の女性局長が逮捕された一件は、西松建設事件に次ぐ第二の国策捜査になりそうな雰囲気もあるなかで、なりふり構わずなんとか延命を図ろうとする自民党が、アソー君降ろしをしてまた新たな総裁の顔で選挙に臨んでだとしても、それでまた騙されるほど国民もバカじゃないとは思うが、
断末魔の政党に果たして打つ手があるのかどうか、打つとしたらどんなに情けない手を打ってくるのかなんて低次元な興味で報道するよりも、各政党の将来を見すえたビジョンがどこまでわかりやすく明示できるかを選挙前に各紙各局で競って戴きたいものであります。将来を見すえたビジョンなんて実のところこの国の政党にはゼンゼンないんだといわれたらどうしましょう(-_-;)


コメント(1)

「山中秀樹 時泥棒」の放送時間をお知らせいただき有り難うございます。家中のテープ録音機が壊れたので娘のMDで録音します。

麻生さん、ホンマニ大丈夫なんでしょうかね?「な〜〜んも考えられへん」状態で官邸記者会見されてるように御見受けしますけど。ここまで来たら何が何でも「アニメ博物館?」の建設だけは国会審議を通して建設の段取りだけはしておこうと。後世に名を残すにはそれしか無いですもんね。
郵政不正問題に民主党の国会議員の影があるように新聞には書かれてますけど、麻生さんが希望を見出しているとすれば、この件でしょうか?

投稿者 お : 2009年06月16日 22:38



2009年06月17日

汐留カレッタ内の「すし膳」で父親と妹と妹の旧友Nさんと食事。ここは本店が札幌の名店だけにウニやホッキ貝といった北海のネタが美味しい。場所のわりにお値段もリーズナブルである。
今年の夏に現役引退を決めた父はこれまで店に飾っていた書画骨董の類を形見分けのような形でお世話になった方々に差しあげていて、今日は父親がお世話になったわけではないが、娘の私がお世話になった早稲田の演劇博物館に、六代目中村歌右衛門の筆による水墨画を寄贈するために東上したのであった。絵絹張りの大きな羽子板に薄墨で桜を描いたみごとな絵で、最初は私にくれると言ったのだけれど、私が持っていても大勢の人にはお見せできないし、子孫にも譲れず早晩またどなたかに差しあげることになってしまうので、それならいっそ演博の歌右衛門記念特別展示室に飾ってもらったほうがいいということになったのだった。かくして私は付き合わなかったのだが、父親と妹は歌舞伎座の昼の部を観たあと、裏の喫茶店で演博の方々にお目にかかって直接お手渡ししたようである。先方は受け取りに五人もいらっしゃって、大変お歓びになったようなので、わが家にまだ沢山あるほかの名優の絵や隈取もみんな差しあげちゃえばいいんじゃない、という話になった。とにかくこの手のものはファンとして頂戴しながら売るのも申しわけないし、ふつうの家に飾っておいても何の値打ちもない代物なので、気前よく寄贈しちゃったほうがいいという判断なのだった。私も妹も、これは母親譲りの性格で、至って物欲が薄いタイプだから、父親の所持品は今のうちにあげたい所や人にどんどんあげちゃって下さい!と口が酸っぱくなるほど言ってるのである。世の中には国宝を盗んででも家に飾りたい人が時々いたりするのは本当にビックリで、物欲、所有欲といったものは生まれつき強い人と薄い人がいるのだろう。私は子どもの頃から「物喜びをしない子」だといって親が嘆いていたのを想いだす。服でもなんでも買ってもらうと、それを親の前で着てみなくちゃならないのがもう面倒で、面倒で、それが露骨に表情にあらわれたらしい。こちらは頼むから服は買ってくるなと言いたいくらいだったのである。父親はわが家でピーコックと呼んでたくらいのオシャレ男で、服にしろ所持品にしろメチャメチャ持ってて物欲の権化のようだが、母親は業務上着物をたくさん持ってはいても、宝飾品の類にはゼンゼン関心がなく、お金があるなら株や土地を買ったほうがいいと思う実質本位の人で、まあ、それなりによくした夫婦であると子どもたちは感心して見ていた(笑)。
母親も形見分けに着物をどんどん差しあげていて、その一部は私ももらうことにしているが、それは人前に出る時がたまにあるせいで、そのためだけにブランド品も買ってたりするけど、ふだんは別にずっとTシャツにジーンズで構わないという、本来的にはオシャレと無縁な人間なのである。で、今もらって嬉しかったり、自分でもつい買ってしまったりするのはカメグッズくらいのもんでしょうか(笑)。とにかく欲しいのは時間です。生きてるあいだに色んなものを見たり聞いたり読んだり書いたり喋ったり、馬に乗ったり、カメに触れ合ったりする時間がもっともっと欲しいのであります。




2009年06月18日

刺身、鯛かぶら、鶏の南蛮揚げ、有機野菜サラダ

スラッシュの守部さんと近所で食事。
 夕方スラッシュの事務所で平凡社の吉田さん、菅原氏とお会いして『マンガ歌舞伎入門』の再版についてのお話を伺った。この本は現在講談社のα文庫として流通しているが、もともとは20年以上前に、平凡社からコミックの単行本サイズで出版したものであった。文庫本も着実に再版を重ねているのだけれど、小さいので書店の歌舞伎コーナーには置きにくいから、単行本サイズで再版して欲しいという声が書店サイドからあがっていて、平凡社がその要望に応える形で再版を決められたらしい。再版に関してはこちらとしても全く異存はないものの、前書きを書き直す程度のマイナーチェンジに留めてもらわないと監修をまたやり直すことになってしまうし、それができるだけの時間的な余裕が今はまるでないことを申さねばならなかった。
そもそもこの本ができた経緯を若いおふたりは全くご存知なくて、話をしたらビックリなさったのだが、当時マンガ仕立ての教養本は日本にまだ全くなくて、たまたま能のストーリーを趣味的に4コマ漫画仕立てにされた方が平凡社に原稿を持ち込まれて誕生した「マンガ能百番」という本が発端で、平凡社がそれの歌舞伎版を作りたいという時点で私に話が舞い降りて来たのである。平凡社の担当編集者は当初歌舞伎も能と同様に、100本の演目を4コマ漫画仕立てにしてほしい!という要望だったのだけれど、歌舞伎は能と違ってそれは無理なことを私はまず懇々と説得しなくてはならなかった(笑)。さらに当時の平凡社は漫画家にもまるでアテがないというので、仕方なく私は親友の福光さんに相談して彼女の友人である伊藤結花理さんを紹介してもらい、伊藤さんだけでは間に合わなくなった段階で今度は伊藤さんから月森雅子さんを紹介してもらってなんとか作画は完成に漕ぎつけたのだった。伊藤さんも月森さんも当時はまだ歌舞伎を全く知らない方たちだったので、私がいわゆるネームを切るという格好で、すなわちおおよそのコマ割りをして、超ラフな絵コンテを描いた上で、フキダシに人物のセリフやナレーションの文章を書き添えてお渡しした。そういう点は根っからの漫画好きだった私だからこそ出来たことだと自負しております。
ところで今日は別れ際に吉田さんから平凡社刊の決定版「日本の両生爬虫類」という本をプレゼントして戴いたのであるが、これは凄い写真を満載したマニア必見の本です!


コメント(1)

早稲田の演劇博物館には1度行っただけですが、その様なお宝を寄贈なさるのなら、公開されたら、ぜひ見に行くつもりです。
「マンガ歌舞伎入門」は歌舞伎を見始めた頃に読みましたが、出版の経緯を知って、また開いたところ、面白くて分かり易く、時代背景や相関関係なども解説してあるなど、「極付歌舞伎謎解」と同じだったのですね。このマンガの単行本化と「極付歌舞伎謎解」をふくらませて出版すると、格好の入門書となって、歌舞伎人口がますます増えそうです。しかし、能は見た事もなく、全く分らないのですが、4コマ漫画に仕立てたとは、なんと大胆な!

投稿者 うさこの母 : 2009年06月19日 23:55



2009年06月19日

中華弁当、トマトとしらすのサラダ

整体治療の帰りに東横のれん街でゲット。
ず〜っと風邪が完治しない?でも悪くもならない……感じで、咳がほとんど出ないのに痰がなかなか切れない状態が続いていたのだが、一昨日の晩、痰に血が混じったのを見てビックリ!まさか……何かの見まちがいでは?と思ったが、その後も何度か血の混じる痰を見てちょっとショックを受けた。咳き込んで喉が切れた出血ならいいが、咳はまったくといっていいほど出てないので喉が切れるわけがない。結核?というわけでもなさそうだし、なにせ喫煙者で、この年齢だから、悪いケースも想像され、さっそくネットで調べてひとまずCT検査を申し込んだのだった。その夜はさすがに寝つきが悪く、小型のモスラみたいな蛾が頭につきまとって離れないという悪夢にうなされて目が覚め、我ながら何だかわかりやすいメタファーの夢見ちゃってるよなあ〜という気がしたものである。とはいえ今のところ別に体調がすごく悪いというわけでもないし、疲れは感じているが、この歳でこれだけバタバタしてればこの程度の疲れを感じるのは当たり前のような気もするし、とにかく検査結果を見ないとなんともいえないわけだけれど、ひとまず整体の寺門先生にお話したら、肺がそんなに悪いならたぶん今までに貧血とかの症状があるでしょうねえと言われて、なるほど、そりゃそうだ!と思われたのである。痰は白血球の死骸であり、血が混じるのも排泄の一種と考えられるし、ひょっとしたら気管支が糜爛してるのかもしれないが、病院だと今はたぶん最悪のケースを想定していろいろと細かい検査をされるだろうけど、それであまり動じないようにと注意され、知り合いを通じていざとなればその筋の名医を紹介もできるので大丈夫です、必ずお守りします、と断言してもらえた。で、まあ、今のところ仕事はふつうにこなせているが、一瞬最悪のケースを想像してしまった時、私が何を思ったかというと、真っ先に頭に浮かんだのが、現在執筆中の小説だけはなんとか完成させたい!だったのはわれながら感心でした(^_^)


コメント(3)

もしかして…松井様は鼻炎ではありませんか。実は私も、痰のなかに真っ赤な血の塊を見つけ、真っ青になって、近所の医院に飛び込みました。医師から、「たぶん鼻炎でしょう」と言われ、耳鼻咽喉科を紹介してもらい診てもらったところ、やはり鼻炎で、鼻の奥が切れ、血のあとがありました。私の場合は、鼻から直接喉へ血がながれ、それが痰と混じっていたのです。血の塊を見つけたときは、一瞬、足もとから崩れていくようなショックを受けましたが、ほっと一安心でした。念のため、ご近所の耳鼻咽喉科でも診てもらわれてはどうでしょう。いい加減なことはいえませんが、そういうこともあるということです。

投稿者 花 : 2009年06月20日 00:27

花さんへ
ご心配戴いてありがとうございます。私も鼻血をまず疑いました(笑)が、血の塊というような感じではなく、かすかに血が混じり続けるし、鼻より胸に多少の違和感があるので、たぶん気管支炎のようなものではなかろうかと思いつつ、取り敢えず痰の検査をしてもらおうかと思ってます。

投稿者 今朝子 : 2009年06月20日 09:03

出血には慣れているものの、場所の違う所からの血は気色が悪い物です。私も花さんと同じでアレルギー鼻炎になると必ず痰に血が混じったり鼻血が出たりしますが、松井先生の場合はやはり働きすぎですから、このさいきちんと調べてもらわれた方が良いと思われます。お書きになっておりますように、最近の病院はCTからMRI、血液検査も試験管に6本くらいは抜いて調べます。何も無ければ安心ですし、何かあっても早い事分かれば医学の進歩は分進時歩で進んでますから大丈夫です。安心を得る為にお調べ下さいませ。

投稿者 お : 2009年06月20日 23:07



2009年06月20日

新ジャガとニラのカレー

前にQPで見た和風カレー。玉ねぎのみじん切りをじっくり炒めてからニンニクと生姜のみじん切り、牛挽肉をさらに炒め、新ジャガを丸ごと入れてカレー粉と炒め合わせて水を加え柔らかくなるまで煮込み、仕上げにニラを入れて、塩、醤油、ケチャップで調味する。
テレ朝の「刑事一代」を見ながら食事。伝説の名刑事平塚八兵衛の回想記に基づくドラマで、原作は産経新聞社から出版されたらしいのにテレ朝でドラマ化したのがフシギといえばいえるが、今どきのフジにこうしたドラマ作りはまず無理な感じの、なかなか見応えのある作品だった。主演の渡辺謙を筆頭に脇役端役のすみずみまで舞台出身の達者な俳優をずらりと揃えた地味ながら豪華な配役、今の若い人にとってはもはや時代劇に等しかろう懐かしの戦後風景の再現をたっぷり楽しませてもらった。
今日は午後から近所のクリニックでまず胸部レントゲン撮影をして聴診器で診てもらい、「まあ、これで異常がわかるようだと相当大変ですからねえ」といわれて、さらに血液検査をして、検査用の痰を3日分採取するキットを渡された。このクリニックは年中無休で完全予約制。予約をしても前の人の診療が延びたりして、当然時間がズレたりするのだけれど、私は近所だから、向こうが巧く時間を見計らって、電話してくれるのである。大病院で初期段階に行うような検査はなんでもしてくれて、病名がわかった時点で、難しい病気の場合は、いい専門医のいる病院に紹介状を書いてくれたりするようなシステムになっており、かかりつけのお医者さんがいない、私のような人間にとっては、近所にこうしたクリニックがあるのはとても有り難いのであった。シティーホテルようなモダンな造りで内装の雰囲気もいいのだが、フロッギーズクリニックというネーミングにちなんでか(そのネーミング自体???なのだけれど)、院内の至る所にカエルグッズが氾濫していて、カエルが苦手な人は絶対に入れない空間になっている。世界にはカエルグッズがこんなに沢山あるのか!と叫びたくなるほど数もバリエも多いので、病気でなくともそれを見に来るマニアがいそうである。カエルでなくカメだったら毎日でも行きたいようなクリニックなのでした(笑)。




2009年06月21日

ちらし寿司、魚介と野菜のサラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
いかにも的な梅雨空の下、蒸し暑さにもメゲず、今日もハイセイコーのお孫さんに2鞍騎乗し、先週乗れなかった分までしっかり乗ったがゼンゼン疲れませんでした。
年を取ると定期的にスポーツをするのがとてもいいと思うのは、それが体調のバロメーターになるからである。先日書いたブログをご覧になったMさんとクラブハウスでお会いしたらまず「躰のほう大丈夫ですか?」と訊かれて、この際一応CT検査まで受けるつもりだけど、体調からしてまず大丈夫でしょうとお答えした。「検査結果が良かったら、またド〜っと無理するんじゃないですか。僕がそうなんですけど(笑)」と言われて、たしかに(^_^;)「50代の女性にしては、松井さんの行動はハイテンションだから」と言われて、そうでしょうか〜。「でも、色んなこと考え直す良いきっかけになったんじゃありませんか」と言われて、そうなんですよ!人生のプライオリティについて真剣に考えちゃいました、で、やっぱり乗馬は最後までやりたいと思ったんですよね〜と言ったら笑われました。


コメント(1)

TBSラジオ「時泥棒」、とても面白くて、30分があっという間でした。ファンとしては、インタビュー記事などで既知の部分もありましたが、活字で読むのと、ご本人の肉声で聴くのとは密度が違いますし、小説の道に進まれた経緯などは、同世代として自分の体験を重ねてしまいました。執筆しているうちに登場人物と別れ難くなり、という件では、私も拍子郎や宗八郎の最後の場面を思い出し、その後どうしているのか、「三世相」「果ての花火」の続編を早く読みたいものです。
最近は生来の近視に老眼が加わって、活字を読む速度が衰え、読みたい本は山程あるのに、たまる一方ですが、随分久しぶりにラジオを聴いて、ラジオの良さを再認識しました。
カエルのクリニック、私も前に三茶在住の友人から聞きましたが、不要の蛙グッズがあったら寄付して欲しいそうで、私も猫なら行って見たいです(笑)。でも、現代人の生活に合ったシステムで、助かりますね。好ましくない結果が出ないことをお祈りしております。

投稿者 うさこの母 : 2009年06月21日 23:21



2009年06月22日

冷しゃぶの梅酒味噌

QPで見た料理。梅酒に使った青梅(市販のものでOK)の種を除いて粗みじんにし、
水を加えて電子レンジでジャム状にしたものを砂糖と一緒に味噌に混ぜ込んでタレを作る。インゲン、茄子、薄切りの豚ロース肉の順に茹でて冷やし、キュウリの叩きを添えてタレをかければ出来上がり。茄子は二つに割って斜めに切れ目を入れておき、茹でて冷やしたあとしっかり水切りこと。豚肉を茹でる前に酒を入れて、火を通し過ぎないのがポイント。
私は自宅で仕事をしていて時間は概ね自分の自由になるので、せめてふだんの食事は自分で作ろうとしてるのであるが、たまにのれん街やデパ地下でお弁当を買うたびに、よくぞこれだけの種類と数があるものだと感心する、というより売れ残りがどうなるのかを想像して寒心させられるのであった。ロス在住の旧友モリのお嬢さんが日本の大学に入学してデパ地下でバイトするようになってから、しょっちゅう売れ残りを貰って帰ってくるらしいという話を聞いて少しはホッとしたのだけれど、加盟店に売れ残り品の見切り販売を自粛させていたセブンイレブンに対して、公取委からNG命令が出たニュースに関連して、大量の生ゴミとして処分されるコンビニ弁当の映像を見て実にイヤ〜な気分になった。昔流に言うなら「冥加が悪い」のひと言だが、世界で飢餓に苦しむ人のことまでは考えなくても、それを作ってる人、現場で売ってる人の気持ちを考えただけでも胸が痛む光景だった。
ことフランチャイズに限らず、現代はなんでも現場や現物に携わる人と、それを管理運営する組織とが分断されて、橋下大阪府知事のコトバを借りれば、現場は管理運営する側の「奴隷状態」に置かれてしまうようなのだけれど、そもそも管理運営する側が立ちゆくようにするために、現場が頑張らなくてはならないという発想自体がおかしいのではないかと思えてくる。管理者側が徹底的に合理化を目指した結果、それが現場を豊かにするならともかく、儲かるのは管理者側だけで現場は疲弊する一方なら、この世に不要なのは現場の人びとではなく、管理者のほうなのではなかろうか。ああ、それにしても、今の世の中にはなんと不要な管理者が多いことか!そして無意識のうちに不要な管理者になりたがる人がいかに多いことか!


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こんにちは、初めてコメントをさせて頂きます。もちろん松井さんの大ファンです。夫は「仲蔵狂乱」を初版で読んだとき、「どうしてこれが直木賞にならないのか?」と憤慨して以来、ずっとファンで、私はやっと一昨年松井さんの過去のすべての著作を夫から借り受け、(仕事をほったらかして)半年で読破し、その後は、お気に入りの作家さんの本は、次がでるまでは最新刊は絶対に読まないで飾っておく癖なので、夫も息子もすでに読んでしまった「そろそろ旅に」を枕元に飾っています。それで、「今朝子の晩ご飯 忙中馬あり編」は繰り返し読んでいたのですが、遅まきながら、ブログを見ればよいのだ!!とやっと気づきました。写真がついていて感激でした。私は料理を作るのが好きなくせに、味覚に自信がないので、材料も調味料も、完璧なレシピがないと作れなかったのですが、もう、年を取り、大勢の家族につくる必要もなくなり、夫もすでに仙人の域に入ったみたいで、ときどき食べなくてもいいというので、一人の食事をつくる芸がない私は、意欲が沸かず、卵かけご飯ばっか食べていましたが、松井さんの晩ご飯を読んで、大きく認識が変わりました。一人分でも、とてもおしゃれに、かつ繊細に、また臨機応変に晩ご飯を作っていらっしゃる記事にふれて感動しました。もちろん、お生まれから身に付いていらっしゃる味の感性には及びもつきませんが、頑張ろうという気持ちが芽生えました。それがブログは写真もついているので、貧困な想像力に大いなる救いの神です。
 仕事で平安時代をあつかっていますが、もともと江戸という時代や、チャンバラや、また何よりも推理小説がだいすきなので、最初に拝見した『吉原手引草』は衝撃でした。最近は、自分のテリトリーを無視して、文学の講義で、『忠臣蔵』を取り上げたり、落語や歌舞伎を講義中に見せまくって、そろそろ『趣味で授業をやっているのでは』と周りから非難が出そうな気配です。今更ながら、江戸文学を専攻すりゃあよかった・・・と後悔している次第です。名古屋なので歌舞伎は御園座で年2回だけですが、『歌舞伎を見る会」を作って学生を単位で脅して歌舞伎鑑賞に駆り立てています。
 これからも、どんどんすばらしい小説を書いてください。売り出されたらすぐに買って、棚に飾り、取り置いてある一作前の著作をうやうやしく棚から下ろして読み始めます。
では、お体をお大切に。 おじゃま致しました。

投稿者 塩田公子 : 2009年06月23日 14:24



2009年06月23日

干物と新生姜の混ぜ寿司

QPで見た初夏にふさわしい爽やかなチラシ寿司。カマスの干物を焼いてむしったもの、新生姜の千切り、塩漬けしたキュウリ、小口切りにしたミョウガ、細かく切った大葉をすし飯の混ぜ込むだけ。キュウリは塩を振って揉むより、塩水にしばらく漬け込んでからしっかり水切りしたほうが塩味が満遍なく行き渡る。合わせ酢は熱いご飯に
たっぷり注ぎかけるといい。
自民党の古賀選対委員長が東国原知事に自民党からの衆議院戦出馬を口説きに行ったら、自分を総裁にするなら出てやってもいいと答えたというニュースには笑えた。倒産寸前の老舗の同族企業が気の利いた学生をリクルートしたら、社長にしてくれるなら入社してやってもいいと言われた感じだろうか。もう世の中ナンデモアリが甚だしくて、スタンドプレイ舛添や石原jrが総裁候補に擬せられるくらいだから、東国原どころか、太田光が総理になったって別におかしくもなんともない気がしてしまうのは、そもそも現在その地位にある人が、何を根拠にして、自信満々でその地位に就いたのかが全く理解できないからである。それにしても、自民党は一体いつからこんなに人材難に陥ってしまったのかと呆然とするくらい、ニュースに登場する閣僚や党幹部の人的劣化があからさまなのはどうしたものか。今日初めて映像で見た参議院幹事長に至っては驚きのほかなく(@_@);たしかちょっと前までは青木氏で、喰えない感じのオヤジではあったが、それなりにしたたかな政治家の風貌をしてたのに……とか、閣僚がまた揃いも揃って親の七光り以外の何モノも見いだせない感じの連中をどうしてこんなに集めちゃったんだろう?やっぱりトップの低レベルに合わせた悲惨な結果なんだろうか?とか、別に私は自民党のファンではゼンゼンないのに、いささか同情してしまいました(笑)。




2009年06月24日

牛肉とオクラのピリカラ炒め

QPで見た料理。牛肉はニンニクのすり下ろし、酒、醤油で下味して片栗粉と油をまぶして先に炒めておく。オクラは板ずりしたりガクを取ったり下処理をしっかりして二つに斜め切りして玉ねぎと炒め合わせ、豆板醤を加え、肉をもどして、同量の砂糖、酒、醤油で味付け。ごま油と胡椒で仕上げる。簡単にできて思ったよりオクラが美味しく食べられます。
今日は血液検査の結果がシロと出て、ほっと安堵した私である。あとは細胞診の結果待ちで、CT検査の予約も入れたから一応は受けてみるが、体調からして、まず大丈夫だと思っています(^_^)
ところで血液検査の結果、これは前から注意されてることだが悪玉コレステロールが多すぎるという問題を指摘されて、まあ、年齢のわりに食べ過ぎということも考えられるけれど(笑)、私の母親は非常に食が細くて、体重が36キロくらいしかない人なのに、やはりコレステロール過多を指摘されてるので、どうやら遺伝的体質とみたほうがよさそうである。で、このまま放っておくと心筋梗塞や脳梗塞になりますよと脅されたにもかかわらず、今晩もまた炒め物を食べているのだから懲りないっちゃァ懲りない私で、やはり食べたいものを我慢してまで長生きしたいとは正直あまり思えないのである。ただ今は昔と違って人間は長生きができてしまうから、病気になると必然的に医療費がかかり、それが健康保険に響いて結果みんなの負担になるので、喫煙も食べ過ぎも国家としては望ましくないとされる一方で、脳死を人の死と認めるかどうかが国会で問われる事態にもなるのだった。医療科学の発達で色んなことができるようになったはいいが、その分あきらめも悪くなり、人の生き死にくらいは放っといてくれと言える自由も喪ったのは、現代人の辛いところかもしれない。


コメント(2)

血液検査の結果は白と出ましたようで、とりあえず安心しました。
私は一応持病持ちということで3ヶ月に一度は血液検査もしてますし、エコーも3ヶ月に1度くらい。MRIも年に2度は受けていますが、全く自覚症状も無く、行きたい所に行き、食べたい物を食べる生活ですが、なんか検査代が国家財政に響いているような気がして申しわけ無いと思う時もありますが、異変が早く判ったほうが良いらしいです。ある程度の年になり薬付けになるのなら自然体でお迎えが来るのも致し方なし、と思いますが、中々スッキリと結末を迎える事ができないのが今の医療情勢。仕方ないのでしょうね。
友人のお母様は毎晩晩酌をされ、娘が「寝ている間に死んだらどうするの」と注意すると「そんな結構な事あるかいな、私も嫌な思いせんで済むし、アンタも寝たきりの親の介護せんで済むがな」と言われた翌日友人が訪ねて行くと亡くなられていました。
友人も「わが親ながら見事な一生やったわ」あやかりたい、蚊帳つりたいと思ってます。

投稿者 お : 2009年06月24日 22:57

血液検査、シロでよかったですね!とにかく女性の「もの書き」は早死にだったり、重い持病をお持ちだったりするケースがあまりに多いので気をつけましょう。女性に限らず、今日のニュースでコピーライターの真木準さんが60歳、心筋梗塞で亡くなられたとあり、ファンだったのと、仕事でお会いしたこともあったのでショックを受けました。そうでなくても昨年から今年にかけて、身近な人の訃報が続いて気が重くなりますが、だからこそやりたいことやっておこう!という気にもなります。というわけで、今年中に鶴巻温泉乗馬計画、実行できるかしらん?

投稿者 クワバラアツコ : 2009年06月25日 11:49



2009年06月25日

塩鮭、茄子と油揚げの煮物、胡麻豆腐

no,

ええっ、もう木曜日!ってな感じで今週はなんだかメチャメチャ早く過ぎる気がして仕事が捗らないのにちょい焦り気味で、手抜きのジミ〜な晩ご飯であります。
夕方は集英社の八代さんがお見えになって、新刊『道絶えずば、また』の見本ボンをご持参になった。シリーズ前2作と同様ミルキィ・イソベさんの装幀で、渋いセピア調のラフ画はすでに見せてもらっていたが、彩色されると思ったよりずっと派手なイメージで、紙も凝ってるから、単行本ならでは豪華さが感じられる。舞扇を大きくあしらって、香華の漂う装画は小説の内容にぴったりだし、且つまた日本風の絵でありながら紙質の加減で油絵のようにも見えるあたりは小説のタッチをよく表して、さすがミルキィさん!というべきか。近々ブログの新刊紹介で写真を載せますが、7月3日には書店に並ぶ予定です。久々の新作となりますのですので、読者の皆さまどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m


コメント(2)

はい!すぐ買います。
待っていました。
最近は友人への誕生日などに松井さんの本を数冊
贈ることにしています。
(文庫版ですが)
すると、皆さん確実に松井ファンになります
そして,仲蔵などを読むと歌舞伎ファンにもなりますね
金比羅歌舞伎まで見に行っちゃいます

投稿者 天 : 2009年06月26日 01:14

7月3日ですか、待っていました!!買います(^o^)

投稿者 お : 2009年06月26日 21:58



2009年06月26日

茄子とフレッシュトマトのパスタ

トマトのパスタはできれば缶詰より生を使ったほうが断然おいしくできる。ちょっと高くはつくが、手間はそんなに変わらない。湯むきして粗く切ってフライパンで溶かせばいい。玉ねぎのみじん切りは甘みが出るよう、ニンニクのみじん切りと時間差をつけてじっくり炒めること。味付けはベーコンとアンチョビ、足りなければ塩を足す。煮込むときに鷹の爪を入れて、仕上げに胡椒もプラス。茄子はオリーブ油で別に炒めてから塩を振り、最後にトッピングする。
今日は各局のニュースがマイケル・ジャクソンの急死を報道したが、NHKの7時のニュースを見ていて、「マイケル・ジャクソンさん」とフルネームでいうのはともかく、何度も「ジャクソンさん」というのがちょっと気になってしまった。勘三郎が「中村さん」と呼ばれたのを聞いた時も変な感じがしたものである。
 それにしても子ども時代からスターになって芸能人の光と影をここまで典型的に体現した人としては、日本だと美空ひばりが思い浮かぶが、今後は余り現れないような気もするのは、芸能人の質が変わったというばかりでなく、芸能のあり方そのものが変わってきたように思うからである。その意味では実にクラシカルなタイプのスターだったといえる。またアメリカにとって彼の死は一つの時代の終焉を感じさせるメルクマール的な出来事だったかもしれない。


コメント(1)

『道絶えずば、また』の装丁・・・どんなのだろう・・・と
楽しみにしておりました。
想像以上に素敵です! もちろん、中身もとっっっっても
楽しみです♪ 週末は、一気読みすべく・・・楽しみに
本屋さんへ行ってきます!!

投稿者 彩の女 : 2009年06月27日 09:26



2009年06月27日

イカと野菜のオイスター炒め、海老とオクラのおろし和え、アスパラとトマトのサラダ

美容院の帰りに近所の総菜屋でゲット。
 猛暑日となった今日、思わず美容師のIさんに「わたし来月、奄美大島に行くのよ」と言ったのは彼女が世界中の海で潜りまくってるダイバーだったからである。で、「日蝕見に行くの」と言ったら「ええっ!いいですねえ。でも、宿とかよく取れましたね〜」「それが取れたのよ。と言っても人様に任せっきりだったんだけどね」「実はわたしも行こうと思って3連休取ったんですよ。向こうでキャンプするつもりで。ところがやっぱりちゃんと宿泊先が決まってないと飛行機のチケットが取れなかったりして。結局あきらめたんですよ〜。ああ、いいなあ。奄美大島の海はとてもきれいなんですよね」と心底うらやましがられたのでした。
そもそも彼女がダイバーだったおかげで私は3年前のガラパゴス旅行の前にシュノーケリングの道具なんかをバッチリ用意できて、同行した萩尾望都さんにも、一緒に潜りましょうよ!とお誘いしたのだった。望都さんはそれが初シュノーケリング体験で以来すっかりハマられた結果、今回はこちらが奄美日蝕ツアーのお誘いを受けたのである。世界中から日蝕マニアが押し寄せるとあって、本当に行けるかどうかもわからなかったツアーは望都さんのお知り合いの琵琶奏者黒田月水さんがいろいろご手配くださって、なんとか実現に漕ぎつけられるようなのだけれど、私自身は通常の連載以外にも何本かエッセイ等の執筆と地方講演の仕事が3本!も重なって、おまけに月末には軽井沢に行く予定もあって、本当に乗り切れるんだろうか(@_@); ともあれ今月中に仕上げる予定の原稿は今日でほぼめどがついたので少しほっとしている。とにかく今年の上半期は毎月ずっと表面張力状態で、何か一滴でも垂らしたら、途端にあふれだす雰囲気なのに、明後日はCT検査を受けるという予定外ハプニングも生まれたのでした。気が張ってるせいか体調は別に悪くないし、明日は日曜恒例の乗馬に何がなんでも参るつもりです(笑)。




2009年06月28日

上方寿司、野菜と魚介のサラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
今日はいつもよりうんと早起きして家の大掃除をしてから大あわてでクラブに駆けつけ、ハイセイコーのお孫さんに2鞍乗って爽快な1日を過ごすことができた。
クラブハウスでは久々にお会いしたバリキャリのOさんが「今日は退会届け出そうと思って来たんですよ」というのでビックリ!「ええっ、どうして、どうして」と皆が騒ぎだし、「仕事大変なの?」と訊いたら「そうなんですよ。これから土日もなくなる感じになりそうだし、家も引っ越すかもしれないし」とのこと。「仕事も大変なのはわかるけど、ちょっとは息抜きできる場を残しといたほうがいいよ」と私。「そうなんですよねえ。ここに来たら、やっぱり馬と別れがたくて。でも仕事ならいいんですけどね」。そうポロリと洩らされたらピンと来ないほうがおかしい。「ひょっとして、コトブキ退会?」「いや〜松井さん、勘いいからな〜」「素晴らしことじゃない!最近まわりで聞いた久々のグッドニュースよ」と言ったのはOさんがアラフォー後半組だからである。「いや〜まだ本決まりってわけじゃあ……」と言いつつも幸せそうなOさんに「いっそカレにも乗馬をしてもらえばいいじゃない。1度ぜひここに連れてらっしゃいよ」と冷やかしたら「松井さんだってまだまだ結婚いけますよ〜お料理もできるし、話が面白いし、旦那さんきっと楽しいと思いますよ〜」と言われてしまい、別にそういうことが決め手にはならないんじゃないの…と思われたのでした(笑)。 とにかくOさんは他の会員にもさんざん引き留められて、退会届を出すことを見合わせられたので、是非ともカレシと一緒に乗馬を続けて戴きたいものであります。ちなみに帰りの電車で一緒になったナッちゃんは、再来年には入試を控えて、志望校はもうしっかり決まっていて、当たり前だが馬術部のある学校だそうで、「馬術部に入ったらさすがにもうクラブには来ないでしょ?」と言ったら、「来ます!だってクラブの馬と会えなくなるのは淋しいし」とのことでした。


コメント(1)

毎朝松井さんのホームページを読むのが日課となりずいぶん経つので週明けの月曜はいつもあ〜昨日は乗馬の日だったなあと思うほどになりました(笑)
ハイセイコーのお孫さんの馬に乗られたのですね。ハイセイコーと言えばあの頃は大変な人気でしたよね。
松井さんがとても楽しそうに乗馬をしていらっしゃるのを読むといつか私も乗馬をやってみたいなあと思い始めました。

検査の結果はどうでしたか?どうぞお体大切に!

投稿者 mayumi : 2009年06月29日 16:19



2009年06月29日

ホッケの干物、茄子と油揚げの煮物

今日はちゃんと料理するつもりだったのに、病院で待たされて時間が遅くなったのでおざなりなメニューになった。待たされたあげく細胞診の結果がまだ出てない!と言われてとんだ拍子抜けだったが、そういえばアソー君は一体いつまで待たせたら気が済むんだろう(◐_◑)そう遠くない時期に解散するとちらつかせて、遠くないとは9月までとまたまたトーンダウンして拍子抜け(笑)、内閣改造も、党人事も、やりたがっていながら力不足で結局できなくて拍子抜け(涙)、今夜のニュースで流れたブラ下がり記者会見の映像では、これってもう傲慢なとか不敵な笑みとかいうんじゃなくて、あきらかに精神を病んでる愉快犯だよね、というような表情を見せられて、マジにぞ〜っとしてしまった(@_@)こういう人を野放しにしといていいんだろうか。自民党員の誰かが「殿、ご乱心!」と飛びかかって、座敷牢に押し込んでくれないだろうかと思ってしまいました(-_-;)




2009年06月30日

ゴイクン、ベトナムビーフン、ベトナムカレー

CT検査の帰りに東急フードショーでゲット。検査は実にあっけないもので、なんだかボッタクリに遭ったような気分でした(笑)。時間も短くて済んだのだけれど、今日は入稿が2本重なってたので晩ご飯はお手軽に。
 ところでもはや旧聞ながら、例のNHK「知る楽」テキスト『極付歌舞伎謎解』の再出版化に関しては各社それぞれにご提案を賜りまして、まず単行本にしてから、さらに文庫にして著者に2度おいしい思い(笑)をさせてくださるという幻冬舎さんや、早くもゲラ見本まで組んで、きちんと試算表をご用意くださった熱心な新潮社さんなど、皆さんのお話を聞けば聞くほど迷いは深まる一方だったのですが、私なりに深く考慮した結果、100枚の加筆を要求されて、ワタシ的にはまたまたとても大変な作業となりそうなNHKブックスとして出版させてもらうことに決めました。これにはひとつ大きな理由があります。現行のテキストでは歌舞伎の舞踊について全く触れていなかったのがずっと心にひっかかっていたのです。8回分の放送に合わせることで、わざと省いたものの、実は歌舞伎にとって舞踊は非常に重要なファクターであるし、というよりそもそもは舞踊から始まった芸能なので、入門書から本来これを落とすことはできないはずなのです。にもかかわらず省いたのはこれをコトバで説明するのが一番厄介
だからで、歌舞伎舞踊とは一体どういうものかをまるで見たことのない人に巧く説明した本を私自身読んだ覚えがありません。本当をいえば、バレエやフラダンスやバリダンスや世界のさまざまな舞踊の中でどう位置づけられるか、どのような文脈で語られるべきなのかといった視座が必要なのだろうし、そんな大変なことが短期間でできるわけもないのでいっそ省いてしまったのでした。ただ放送と切り離した歌舞伎の入門書として再版するとなれば心残りが余りにも大きい気がしたので、それを加筆するつもりで結局NHKブックスに決めたのです。というわけで、いいご提案を頂戴しながら見送らせて戴いた他社の方々には心よりお詫び申しあげますm(_ _)m なお、NHK
ブックス版のほうは来年の3月出版をめどに努力して参りたいと存じますので、歌舞伎ブック系愛読者の皆さまはそれまでお待ち願えれば幸いです。なお今週出る新刊『道絶えずば、また』も歌舞伎の世界を背景にした時代ミステリーですので、歌舞伎にご興味のある方は是非ともお読み下さい(と、さりげなく宣伝しちゃった(^_^)ゞ


コメント(7)

NHK「知る楽」の『極付歌舞伎謎解』は見ることができず残念な思いをしていました。今回HHKブックスから再出版されるということで、とても嬉しく思います。今から3月の出版がとてもたのしみです!

投稿者 伊都美 : 2009年07月01日 09:39

思慮深く判断された事、嬉しいです〜。

政局どうなっているんでしょう。今朝子様の解説が聞きたいです。
比例代表でトップにあの知事がとか。絶対投票しないよ!
タレント時代の不祥事なんか許せないし、それを掃っても器ではないと。宮崎まで頭を下げに行った、あああああー今の麻生さんに腹が立つ〜〜〜。
私が持っているのは「清き一票」だけだし。「1」だけど集まれば、横須賀市長選もありですね。

投稿者 五島 : 2009年07月01日 11:22

新版「極付歌舞伎謎解」はNHKブックスになり、舞踊の項目を追加なさるとの事、またしても、私には、とてもうれしいお知らせです。ここ数年、すっかり歌舞伎漬けですが、舞踊だけはピンと来ず、ご贔屓の役者でもあまり楽しめないし、こればかりは敬遠でした。どこから取っかかれば良いのやら分らず、ぼんやり見ていても、あまり面白いと感じれないし、詞章が理解できれば、少しはましか、と思い、手元に詞章本を置いて見たりもしたのですが、そもそも、舞踊に限らず、詩や哲学など抽象的なものが苦手なので、最近は、舞踊はぼーっと見て、音を楽しむ、と割り切っていました。NHKブックス版で、新鮮な切り口で舞踊に目覚めさせて頂けるかもしれないと、ずいぶん先の話ですが、期待しております。
ただ、番組放映と違って、映像がないので、勿論、その点も考慮なさるでしょうが、<DVD付き>は無理でしょうか。ハウツー本では見かけるものの、NHKブックスでは前例ないでしょうが、少し高価になっても、映像も加われば、最強の歌舞伎入門書になると思うのですが……。

投稿者 うさこの母 : 2009年07月01日 18:14

><DVD付き>は無理でしょうか。ハウツー本では見かけるも
>のの、NHKブックスでは前例ないでしょうが、少し高価にな
>っても、映像も加われば、最強の歌舞伎入門書になると思う>のですが……。

うーん、それは難しいと思います。肖像権等の権利関係のクリアが大変なことになりますので。

投稿者 今朝子 : 2009年07月01日 23:32

歌舞伎が大好きで、今朝子さまの「知る楽」をNHKのVODで全回拝見させていただきました。100ページの加筆、それも舞踊についての解説を加えられるとのこと。3月の出版が待ち遠しいです。

投稿者 Fukusuke55 : 2009年07月01日 23:53

なるほど、肖像権には考えが至りませんでした。そう言えば、NHKには過去の舞台映像が山ほどあるはずで、見たいのに、再放送してくれないのが不満でしたが、俳優の許可が下りないから、と教わった事がありました。歌舞伎は一私企業の独占に近い訳だし、今回の番組放映で使われた映像も、NHK主催のものも多い様でしたし、舞台を見てる側には分らない難問が様々あるんですね。
今日、八重洲ブックセンター本店に「道絶えずば、また」が沢山並んでいて、集英社PR誌「青春と読書」には特集記事が掲載されてたので頂いて来ました。単行本の方は、行きつけ書店のポイント狙いで明日買います。セコくて、すみません。

投稿者 うさこの母 : 2009年07月03日 00:31

スカパーの歌舞伎チャンネルではいっぱい過去の公演も放送されるのですが、アナログなんです。見れません。デジタル放送にしてほしいです。

投稿者 ikoka : 2009年07月03日 11:43