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2009年01月01日
川上のおせち、白味噌雑煮
元旦恒例「川上」のおせちをいつものメンバーで食す。今年はカッチリした盛りつけが好評でした。
2009年01月02日
おせちの残り、白味噌雑煮
「こいつぁ春から〜大歌舞伎・初春のにぎわい〜」と題したNHKアーカイブスで過去の名舞台を見ながら食事。
例年正月2日は決まって歌舞伎の中継放送するNHKだが、今年は歌舞伎座が建て直し休場前のサヨナラ公演期間に突入して、初日もあすに延びたためか、過去の録画放送でいわばお茶を濁す形となった結果、部分的ではあっても歌右衛門と梅幸の「十種香」やら、歌右衛門、松緑、勘三郎の「関扉」が見られたのは、私にとってはまさに「こいつぁ春から縁起がいいや!!!」と言わずにはいられない感じでした(^^)/
ほかにも先代勘三郎と二代目鴈治郎の「沼津」や、白鸚と先代仁左衛門の「寺子屋」、さらには十一代目團十郎の「助六」も含め全部ナマで見ていて、改めてそれらの名舞台を想いだしながら、正直申して、ああ、やっぱり私の歌舞伎はもう終わったんだ……と感じざるを得ず、最近の公演にはめったに足を運ばなくなった理由についても自身妙に納得がいったのである。
それにしてもデジタル化でチャンネル数が増えた上に、今年は不況のせいで資金繰りが悪いせいもあってか、TV各局が何だかやたらに古い映像を放送していて、夕方にたまたま見てビックリしたのはかのレニ・リーフェンシュタールの伝説的なオリンピッック記録映画「美の祭典」や、タカラヅカ往年の大スター天津乙女が演じた超レア物フィルム「壺坂霊験記」だった。「美の祭典」では当時の馬術競技だったクロスカントリーに絶句。さすがに軍馬が活躍した時代の競技は超ハードでした。
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ご無沙汰しております。昨夜のNHKの「こいつぁ春から〜」私も見ました。歌右衛門をはじめとする名優たちの名舞台、今の歌舞伎とはえらい違いであることを改めて感じました。今朝子姉さんは以前、「私は歌右衛門ババアになるわよ」と仰ってましたね。多分あの時代の舞台を見ていた者は、ほとんどが何々ジジイや何々ババアになっているでしょう。私も成駒屋が亡くなってからは、歌舞伎を見る気がしませんでした。ある事がキッカケで昨年からまた見始めましたが、本当に寂しくなるくらい軽い舞台ですね。何とか今朝子姉さんの辛口の評論で、歌舞伎を復活させて下さい。今は客が入ってますが、そのうち新派のようになる気がします。
投稿者 k : 2009年01月03日 18:24
2009年01月03日
海老とゆり根と椎茸のピリカラ蒸し
ずいぶん前にQPで見て作りたいと思ったが、その時はゆり根がゲットできずに諦めた一品。進藤さんからゆり根を頂戴したのでレシピを想いだしながら作ってみた。海老は殻を剝いて背わたを取り、塩と酒で下味しておく。ゆり根はバラすだけ。椎茸は食べやすい大きさに切っておく。ほかにネギの斜切りと生姜の薄切りを加えて、豆板醤、砂糖、醤油、胡麻油を合わせたタレと片栗粉を揉み込んで蒸すだけ。カンタンに出来てわりと美味しいので、お正月用のゆり根が余っていたらオススメ。ゆり根の代わりに里芋の薄切りを使ってもいいかも。
今日はついに執筆開始で、今年は何と元旦から資料を読んでいた私であります(^.^);
日清戦争の頃の世相を描くために明治27,28,29年の新聞記事に目を通していたら、日本は戦禍に見舞われていたばかりでなく実に大変な時代だったことが判明。富士山が小爆発を繰り返して宝永以来の大爆発が懸念される一方で、三陸地方の大津波によって人口6000人の釜石では5000人もの人びとが亡くなっており、さらには横浜港にペストが上陸して流行が心配されるなど、いやはや現代ならさしずめこの世の終わりみたいな騒ぎにもなったはずですが、当時は情報が乏しくてすみずみまで行き渡らなかった分、かえって案外呑気にやり過ごしていたのかもしれません。ともあれ過去の歴史を振り返ってみれば、今よりもっともっと大変な時代があったわけだし、人間はそのつどなんとか乗り切って来られたのを思うと今の世の中だってそう悲観したもんじゃない!というのが今年度の年頭所感でした。
2009年01月04日
蒸し寿司、サーモンのサラダ
乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
絶好の乗馬日和で初乗りは絶好調!と書きたいところだが、例のお局様チックな馬のテンションがさっぱりあがらず、新年早々ちょっと凹んでしまった私である。(一緒に撮ってもらったのは以前お世話になった気の良い牡馬)。
クラブハウスでは明けましておめでとうの応酬で、手渡しの年賀状を始めクラブの馬を撮影したカレンダーやカメ物グッズや紅茶や色んなお年賀を皆さまから頂戴し、いつものようにオシャベリを楽しんだものの、明日からの出社を控えた方々はちょっと憂鬱そうで、ふだんより早いめに帰宅された。「私なんか元旦から仕事してたんですよ」と言ったら「でも松井さんは通勤がないからなあ〜」とMさん。確かにそれって私の稼業の一番いいとこかもしれません。ともあれ私も明日からは本格稼働しますので今宵はこの辺でお終いにします。
2009年01月05日
キーマカレー、ビーンズサラダ
カレーは市販セットのレシピ通りに作って、結構おいしくできました。その昔「おせちに飽きたらカレーもね」を連呼してたCMの刷り込みで、三ケ日明けには必ずカレーを食べてしまう私だが、そういう方がほかにも沢山いらっしゃるのではなかろうか。
ところで年が明けて、披露したかったであろう書き初めを終えても一向に辞める気配のなさそうなアソー君や、離党すると見せながらまだしてないミッチーJrのことなんかは別にどうでもいいのだけれど、昨日の朝「サンデーモーニング」と「サンデープロジェクト」を続けて見ていたら、今後の日本は「脱亞入欧」がマスコミの合い言葉なんだろうか?と思ってしまった。
そもそも「脱亞入欧」は日本の近代化の合い言葉だったわけだが、かつては脱亜細亜(アジア)であり、今後は脱亜米利加(アメリカ)であることはいうまでもない。ともあれアメリカがステキだという刷り込みが効いている世代と、そうでない世代とに、政治家や財界人もはっきり分かれるだろうし、まして向こうは今やなりふり構ってる状態でなく、おまけに民主党政権になったわけだから今後は日米間で深刻な摩擦が生じる事態に立ち至ってもおかしくない……なんて新年そうそう余りいい予想が立てられなくてすいません。
2009年01月06日
ミルク入り石狩鍋
新年初QPである。昆布だしにニンジン、ジャガイモ、キャベツ、玉ねぎ、鮭の順に加えて酒と味噌で味付けし、最後に牛乳をたっぷり加えて仕上げる。鮭はナマでなく甘塩を使うこと。硬いものは時間差をつけて煮ておく。味噌は2度に分けて入れるのがポイント。牛乳は電子レンジで温めてから入れて、入れたら分離しないように早く火を止めること。マイルドになったスープが飲みやすくて美味しい。
ウエッジウッド経営破綻のニュースを聞いて、私自身はは別にさほど愛着のあるブランドでもないのだけれど、地元英国では結構ショックだろうなあと思われた。250年の老舗で且つ世界的なブランドメーカーといえば、日本だと一体どこの会社が倒産した感じと似てるんだろう?と想像してみて、ちょっと思いつかなかった。
磁器に関しては、近所のフリースペースで一時期よく有田焼の即売会があって、まるで叩き売り状態の安値に驚かされたが、要は世界的にチャイナは結局安いチャイナに席捲されてしまったのだろう。いくら250年の老舗といっても磁器はチャイナが発祥の地なのだろうから、所詮本場モンには勝てない道理でしょうか。
ところで今回の件で、ウエッジウッドの本社はアイルランドに移転していたことがわかり、この間外国籍企業の誘致を積極的に行って国力を急速にアップさせていたアイルランドは世界不況の波をもろにかぶっているに違いないと思われた。以前、「乗馬ライフ」の取材を受けたときに、アイルランド在住の松井さんというライターにお会いして、IRAの問題はどうなってるのか尋ねたところ「国内の景気が好くなってから、もう全く何も起きなくなりましたよ」との答えだったが、その話を聞いたときに、世界中で起きてる諸々の紛争のみならず犯罪やさまざまな社会問題の背景には、結局のところ貧困が横たわっていて、人類は富の偏在と格差をなるべく是正する方向に進むしかないのだろうという気がしたものだ。アイルランドも不景気になると、またぞろIRAのテロがぶり返すのではないかと心配される。
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はじめまして。
年末に購入し、ちょうどさきほど「今朝子の晩ごはん 嵐の直木賞篇」を読み終えたところです。
一番の感想は「読み終わってとっても気分爽快」ということだと思います。話題が最近のことでまだ記憶にあたらしく、思ったことをズバズバ書かれていて読みながら思わず笑ってしまうこともよくありました。直木賞についてはとても話題になり、私の母(85歳)に図書館の予約をしてほしいと頼まれたのを覚えています。その時問い合わせたら予約が余りに多かったので結局よやくしなかったのですが、その後母が「吉原手引草」を読んだかどうかきいていません。今回私自身もぜひ読んでみたくなったので、これから近くの書店や図書館で書かれた物を探してみたいと思っています。
ブログもちょくちょく見させていただきます。
投稿者 青空すみれ : 2009年01月07日 10:47
ウェッジウッド、大のお気に入りブランドなのでちょっとショックでした。見た目の優雅さとは裏腹に結構頑丈で、ストロベリーブルーのマグカップを何度かステンレスの流しに落っことしましたが(^_^;)ヒビ一つ入りませんでしたよ。大事にすれば何世代にも渡って使えるし、いつでも同じものが買える、というのが老舗ブランドの強みなのに。どこかが買い取ってくれてブランドは存続するとは思いますが、経営方針もそのまま受け継いでくれることを願います。
投稿者 越 : 2009年01月07日 13:53
ウェッジウッド、大のお気に入りブランドなのでちょっとショックでした。見た目の優雅さとは裏腹に結構頑丈で、ストロベリーブルーのマグカップを何度かステンレスの流しに落っことしましたが(^_^;)ヒビ一つ入りませんでしたよ。大事にすれば何世代にも渡って使えるし、いつでも同じものが買える、というのが老舗ブランドの強みなのに。どこかが買い取ってくれてブランドは存続するとは思いますが、経営方針もそのまま受け継いでくれることを願います。
投稿者 越 : 2009年01月07日 14:07
2009年01月07日
白菜と鶏つくねの煮物
QPで見た簡単安あがりメニュー。白菜の芯と切り昆布を少なめの水で先に煮てから、鶏挽肉と味噌、酒、卵、ネギのみじん切り、片栗粉を混ぜ込んで作った団子を入れて、色が変わったところで塩と味醂で味付けし、白菜の葉先を加えたしばらく煮たあと醤油を足して仕上げる。味醂はたっぷりめに入れるといい。
NHK7時のニュースのあと食事しながらいつものように「クローズアップ現代」を見るつもりでいたら、「ためしてガッテン」の拡大版を見てしまった(笑)。
昨夜の「クローズアップ現代」ではオバマ次期大統領が掲げたグリーンニューディールすなわち地球環境改善産業に投資と雇用を振り向けるという政策にちらっと触れたが、それは10年間で15兆円の予算だという解説を聞いて、ええっ!! ホントにそれっぽっちなわけ?15兆ドルの間違いなんじゃないの?と思わず聞き直したくなった。(実際は75兆円だということが後でわかりました) 。
なぜそんな気がしたのかというと、例の2兆円給付金問題が二転三転する間にその金額がだんだん大したものに思えなくなってきたせいだろう。全国民でアタマ割りにしたらひとりあたり1万2千円と聞くと、なんだか余計にせこいバラマキのような気がしてしまうのだけれど、グリーンニューディールという気宇壮大に聞こえるプロジェクトのわりに、その予算がたった15兆円なんだとしたら、2兆円だって相当にビッグなプロジェクトが組めるはずだし、一体全体これはオバマの予算組が話のわりにみみっちいのか、それとも日本の政府が金の使い道を全く知らないということなのか、金額があまりにも大きすぎて私のような庶民にはまるで判断がつきません。関西人はよく生き金と死に金というコトバを使うが、2兆円給付金がどこまで生き金になるのかは大いに疑問であります。
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京都の方だし、きっちり七草がゆを召し上がると思っていましたから、今日の晩ご飯は、意外でした。それとも京都は日が違うんでしょうか?わたしは、七草にルッコラを加え、イタリア米でリゾットにいたしました。生のルッコラを散らし、パルミジャーノをたっぷり、最後にオリーブオイルをたらして、存外に美味でした。
投稿者 masque : 2009年01月07日 22:59
2009年01月08日
アサリと七草のパスタ、ハムエッグ
昨夜のご投稿によって、京都新聞のエッセイでも触れたというのに、七草粥を食べ損なったことに気づきまして(^^);今日スーパーでゲットした七草セットを刻んでボンゴレに加えてみました。六日の菖蒲、十日の菊、八日の七草というわけでございます。
仕上げにちらっと醤油を垂らすつもりが、写真は垂らしすぎてしまった感じ。
ところで私は京都にいる時分、七草粥を一度も食べた覚えがないとまではいわないけれど、必ず食べていたという記憶は全然ない。今でこそスーパーで七草セットを売ってたりもするが、私が子供の頃は、厳冬のまっただ中でそもそも七草なんてどこで手に入れるの?てな感じだったのではなかろうか。旧暦ならともかく、新暦の正月七日に七草が一般に出まわるようになったのはかなり最近のことに思えるし、節分の恵方巻きほどコマーシャリズムに則った食習慣ではないにしろ、どうも復古調の匂いがしなくもないのである。手近にある文献を見ると、江戸時代でも庶民のあいだでは七草を全部入れたわけでなく、上方ではナズナとせいぜい蕪の葉を入れ、江戸は小松菜を入れてナズナは少し添えるだけというお粥だったらしい。
コメント(1)
やはり京都でも七草粥はきちんとお食べにならなかったんですね。我家は大阪の雑駁な下町でしたから、子供時分はあっまり食べた記憶はありません。冬はもっと寒かったですし溜池の土手にもナズナがチョロチョロと生えていたくらいでしたから。15日の小豆粥の方が食べた記憶があります。十一日に鏡開きして御ぜんざいを炊いた残りの小豆があったからですやろか?
投稿者 お : 2009年01月08日 22:23
2009年01月09日
牛肉とトックと大根のコチュジャン炒め
昨日のQPで見た料理。牛肉は酒、醤油、おろしニンニクを揉み込んで片栗粉をまぶして炒める。肉を一度取りだしたあとの油でやや厚めの銀杏切りにした大根に塩を振って色づくまで炒め、トックを加えてさらに炒め、肉をもどし、わけぎを入れ、酒で溶いたコチュジャンで味付けし、胡麻油をまわしかけて仕上げる。トックは水でさっと洗っておくこと。
食事後にNHKのクラシック・アーカイブ「和洋名演名舞台」を堪能した。今年は年頭からアーアイブ番組が多いのは、復元技術の画期的な進歩と、TV視聴者の高齢化が相俟ってのことだろうが、理由はそれだけなのか、少し気になるところでもある。
ともあれ「時超至芸鑑」と題した第1部の冒頭を飾ったのは文楽の近代を代表する名人山城少掾の「車引」だったが、せっかく山城さんを出すんだったら他に何かもうちょっと至芸と呼ぶにふさわしい演目はなかったんだろうか。ただし人形遣いは錚々たるメンバーで、松王が文五郎の時代だと杉王でも玉男さんクラスになっちゃうのだからスゴイ!梅王が玉助で、時平は玉市だったのだろうか?文五郎以外の人形遣いの名前もちゃんと映像に明示してほしかった。続けての地唄舞は武原はんの「雪」と四世井上八千代の「長刀八島」で、お二人ともむろんナマで見てるし、八千代さんが若い頃の「長刀八島」は映像で何度か見てるけれど、何度見ても見飽きることがない。今回は富崎春昇の地唄も実にノリがいいから見ていて面白いのだということに気づいた。
歌右衛門の「隅田川」はナマの舞台を数えきれないくらい見てる気がするが、改めて今回の映像を見ると、私の心のアーカイブにあるものよりさらにずっと濃い芸だったのに驚いてしまった。近年いずこも薄まった世の中で過ごしているから、次第にわが心の中まで薄まってしまったのだろうか。まずいものを食べてると味覚がだんだんヘンになるのと一緒で、ことに最近の舞台を見続けている演劇評論家の方々なんかは要注意である。観世寿夫の「井筒」は絶品ながら、如何せん、映像ではその素晴らしさがイマイチ伝わりにくい。
最後の「勧進帳」は高麗屋三兄弟の名舞台で、私が初めて「勧進帳」を見たのも、大阪の新歌舞伎座で三兄弟が競演したときと記憶する。プログラムには、三人が弁慶に扮した写真が載っていて、松緑は「踊りの弁慶」、幸四郎は「形の弁慶」、團十郎は「心の弁慶」というキャッチフレーズが記してあったのを今でもはっきりと憶えている。映像は幸四郎の弁慶、團十郎が海老蔵時代の富樫、梅幸の判官で、後半の部分だけだったが目が離せないくらいに面白かった。全体にリアルというか、役者の躰に人物がちゃんと入り込んでる感じで、結局のところ私が子供のころに見ていたものに比べると、近年色んな人で見た「勧進帳」は舞踊のおさらい会レベルといっても過言ではないのだった。
全部見終わって、なんだか私はもう死んじゃってもいいのかも……なんて思ってしまったら、アーカイブ番組は功罪半ばするといえましょうか。
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武原はんさんの「雪」「黒髪」懐かしい、良かったですねえ。
四世八千代さんの「長刀八島」目に浮かびます。武原はんさんは身長もおありでしたが四世八千代さんは本当に小柄な方でしたけど「長刀八島」を踊られている時は大きく見えました。
高麗屋三兄弟の勧進帳はやはり新歌舞伎座でしたか、大阪で見たことは覚えているのですが、どこの劇場だったか、自分でお金を払って見た舞台は何もかも覚えていますのに、親や親戚に連れて行って頂いた芝居は何かを忘れています。あの頃は新歌舞伎座でも歌舞伎がかかり、確か2代目鴈治郎丈と今の藤十郎丈で「紙治」の「河庄の場」も見たように思います。その頃は扇雀丈でしたが綺麗でした。
投稿者 お : 2009年01月11日 22:36
2009年01月10日
タコと里芋の煮物、ちくわとキュウリの蛇の目、タコとキュウリの酢の物
品数はあるが、材料は同じものの使い回しでほとんど買ってない。ちくわは大家さんから頂戴した山口産。里芋は同じく大家さんと進藤さんから頂戴したもの。
今週は近所の散歩以外どこへも出かけず家にこもって仕事をしたから、一応ここまでは順調に予定通りに進んでいて、明日は心おきなく乗馬が楽しめるというものだ。
ところで昨日はほんのお湿り程度の雨が降ってくれたけれど、年末からずっと晴天続きの関東平野は本当にカラカラ状態で、各地で火事の悲惨なニュースがあったから常に火の用心は心がけてはいるが、そればかりでなく今週わたしは喉がえらくヒリヒリして咳き込むようになり、また別の風邪をひいたのかと心配になるも、ひょっとしたらと思い、加湿器を買って2、3日したら咳も喉の痛みもすっかり消えてしまった。恐るべし加湿器!というよりも恐るべき冬場の乾燥であります。
コメント(2)
そうそう、加湿器。ほんとに効果てきめんですよね。私は子供のころ風邪ばかりひいていたのが、加湿器を使うようになってからぴたりとひかなくなりました。そりゃもう、劇的な変化でした(◎o◎)
今は商売柄、手放せません。湿度計が50%を切ったら即スイッチONです。
投稿者 越 : 2009年01月11日 23:01
はじめまして。
大家さんからの戴きものの「ちくわ」が山口県産とは
嬉しいです。ちくわ、かまぼこは本当に美味しいです。
ひょっとして防府産だと、尚更嬉しいのですが。
投稿者 hana : 2009年01月17日 15:01
2009年01月11日
上方寿司、大根とジャコのサラダ
乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
写真の通り絶好の乗馬日和で、例のお局様チックな芦毛の牝馬も「今日のスノーは絶好調ですねえ!」とインストラクターの女性が感心なさるほど快走してくれて、大満足でした(^^)/それにしても先週とはえらい違いにびっくりしたが、「牝馬はムラッ気なとこありますからねえ。障害でも凄いジャンプしたかと思うと、ゼンゼン跳ばなかったりして、調整がけっこう大変なんですよ。やっぱり女の子だから体調もあるし」というわけで、馬にもむろん子を産むための生理的な仕組みがあるとはいえ、お局様はもう女の子というよりお婆さんだから、馬にも更年期とかってあるんだろうか?それとも牝馬は一生オンナなんだろうか……なぞと何だかヘンなことが気になってしまった私であります(笑)。
今日は休会中のバリキャリOさんも久々に元気な姿をお見せになって、病気療養中にハマった韓ドラの話をしながら「○○が馬で崖をダーっと駆け下りるシーンが凄いんですよ」と熱っぽく語り、「こんどのNHK大河で吉川晃司が織田信長やってるんですけど、馬の乗り方がめちゃめちゃカッコよくて、颯爽と巻乗りなんかしちゃって、彼ゼッタイ乗馬してますよね」と何でも乗馬の話になっちゃうのがおかしかった。そしたら周りの方から「暴れん坊将軍も最初のころは手綱さばきがマズくて見てられなかったけど、だんだん巧くなったわねえ。乗り方が一番巧かったのは三船敏郎かしら」というような声があがって、要は皆さん俳優の演技よりも馬の乗り方を厳しくチェックなさるのが乗馬クラブならでは見方と申せましょうか。そういう私も近ごろは乗馬シーンが出るとドラマにしろCMにしろ思わず見入ってしまう傾向にあります。
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時代劇と乗馬、これは東映時代劇を見た世代はいつも注目して見てます、笑。
乗馬はカッコええなぁと思いながら、昔信州霧ヶ峰でおそるおそる乗ったのが最後ですが、時代劇を見ていて乗馬のシーンを見ると「本人かそれとも代役か」と身を乗り出して見てる自分がおかしくなります。
投稿者 お : 2009年01月12日 22:41
2009年01月12日
焼き鳥、鶏鍋ほか
ポプラ社の矢内さん、スラッシュの進藤さんと一緒に近所の「炙」で新年会。矢内さんは連休中もお仕事で、今春刊行予定の『今朝子の晩ご飯』PART3のゲラ受け渡しでお越しになり、そのあと食事しながら色んな話をしていて、当然ながら出たのは各社各局の週末調査で支持率20%を割り込み、不支持率70〜80%を上回ったアソー君の話である。
最近はもうさすがにブログで取りあげる気もしなくなってるのだけれど、「一体どうしたら辞めてくれるんでしょう?」と訊かれて、「うちの妹はオバマ大統領の就任式に出たいからまだ辞めないだけじゃないのって言ってるよ。だからひょっとして、20日が過ぎたら急転するのかも」と私。「確かに。ただ、僕は偉い人なんだと思ってたいだけで総理をやってる人みたいだしねえ。だけど、リコールって出来ないのかなあ」と嘆く進藤さん。「そうね。だれか署名運動すればいいのに」と私。「それを町でやったらきっと逮捕されちゃいますよ。だって前にたしか自宅を見学しようとして、逮捕された人がいたじゃないですか。」と矢内さん。「やっぱネットで署名運動をするしかないんじゃないの」と進藤さん。「ああ、それダメかも。アクセス過剰でたちまち炎上しちゃうよね」てなバカバカしい落とし話をしてただけではなく、近年の労働環境をめぐる問題や未来型社会の方向性について等々けっこうマジな話も出たのでした。
2009年01月13日
揚げ豚と春菊のコチュジャン和え
QPのレシピでは揚げ鶏だったが、昨晩の食事で鶏肉をたっぷり摂ったので豚のヒレ肉に替えてみた。肉には塩、酒、醤油を揉み込んで溶き卵をからめ片栗粉をまぶしてこんがり色づくまで揚げる。春菊は葉を摘んで、茎を斜め薄切りにしておく。コチュジャン、醤油、すり胡麻、酢、おろしニンニク、胡麻油を混ぜ合わせたタレに、揚げたての肉を入れて春菊とネギの斜め薄切りとで和える。
昨夜、進藤さん、矢内さんとの会話で、私が大学院生の頃に、ゼッタイ教員にはなるまいと決意したひとつのきっかけをお話したが、それはバイトで塾の教師として小学6年生に国語を教えたときのことである。比較的優秀そうな男子生徒に限って、問題集の回答をすぐ訊きたがるのにはつくづく閉口したのだった。なにせ国語だから答えは決してひと通りではなく、幾通りもの考え方ができるというふうに教えたかったのだけれど、既に効率化された受験勉強システムによって、完全にスポイルされているといった感じを受け、こんな子たちが大学生になって、それをまた自分が教えるなんてウンザリだ!と、こちらも若気の至りであっさり見切ってしまったのである。まあ、もともと教えることには全く向かない性格だし、学校という空間にも辟易していたから、それはそれで個人的にはよかったのだが、性急な答え合わせにしか価値を見いだせない子供を生んだのは、やはり受験勉強の大いなる弊害にちがいないと、今でも睨んでいる。以後も受験勉強システムはどんどんと強化されるなかで、用意された答えに自分を合わせることばかり考えていた子供たちは大きくなって周囲の空気を読むことばかり考えてしまい、あげく自分がなくなって、結構いい歳になってから自分探しを始めるというのでは、人生としては効率がいいのやら悪いのやらさっぱりわかりません。人間早かれ遅かれどうせ死ぬわけですから、あんまり効率のいい人生を追い求めてもどうかと思うし、既存の価値観なんて今や自分が生きてる間にどんどんと崩れていくのだから、もっと長い目で自分の子を見ていたらどうですか、と、そろそろ受験に巻き込まれる子を持つわが妹や友人に申しあげたいと思います。
2009年01月14日
黒胡麻担々つけ麺、大根とジャコのサラダ
「日経エンタテインメント」を中心に活動されているエンタメ評論家の麻生香太郎さんにメールを頂戴し、夕方から三茶駅前の喫茶店で久々にお目にかかって、色んな話をしてるうちにあっという間に時が経ってしまい、晩ご飯は作らずに近所の「万豚記」で済ませた。
麻生さんとはもろに同世代なので話が合うというのもあるし、柔らかな物腰で一種独特のチャーミングな物言いをされて、おまけに話題が幅広く、それでいて非常に抽象度の高い話を実にサラリとなさるので、つい引き込まれてしまうのだが、今日は失礼と存じながらも例のアソー君と「お名前が似てるのって気になりませんか?」と訊いたところから、やっぱりこれに懲りて国民がリコールできるような制度をちゃんと作っておかないとダメですよね〜という話になった(笑)。それにしても、ああいう存在そのものに、われわれ世代は最初っから拒否感があるのに、今の若い人たちには意外なほど人気があったのもフシギですよね〜というところから、一体いつ頃から日本はこんなになっちゃんでしょう?ってな話になり、話は段々とエスカレートして、果たして人類は救う必要があるのかどうかさえもわかんなくなっちゃいましたよね〜、と、麻生さんは仰言るのであった。「僕はエンタテイメントを極めることこそが、人間の幸福につながると信じてずっとやってきたんですが、最近はなんだかどうもそれも……」てな具合で、やっぱりこれからは自然回帰にポイントがありそうだという話にもなって、「でも山歩きとか、ダイビングとか、今までにあるそういうものとはきっと違うんだと思うんですよ」とのことで、既成のエンタテイメントではない、それに代わる新たな人類の救済のようなものを模索してらっしゃるようなのだった。最後は前にお薦め戴いた「水源」の作者アイン・ランドの話になり、彼女のインタビューがUチューブで見られることを教わったので早速アクセスしてみようと思います。
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今日読書会がありました。昨年12月「吉原手引き草」が課題図書でその時の当番Y氏が「松井さんにあつかましかったけど、この続きを書いてくださいって手紙を書いた、忙しいから返事なんか来ないよね」と報告されていました。そして、今日なんとなんと松井さんからの葉書をY氏が、持参されました。みんな驚きました。そしてこんな小さな声に答えてくれる事に喜びました。12月は何名かが好きな所を輪読しました。
私は女衒地蔵の伝蔵の弁の「侍とはそこで別れた。ただでさえ小さい目が」から最期までの描写、何度も読みました。
土手の砂埃も目に見えるようです。
今朝子命になってしまい「果ての花火」「奴の小万とといわれた女」「三世相」を読みました。
今日の晩御飯と関係ないコメントで申し訳ありませんが、
ますますのご活躍をお祈りいたします。
投稿者 五島 : 2009年01月15日 22:14
2009年01月16日
30品目サラダ、トマトリゾットほか
15日の夜はさいたま芸術劇場でシェイクスピア作蜷川幸雄演出の「冬物語」を文春の内山さんと一緒に見て、帰りに翻訳家の松岡さんと食事。午前1時半過ぎに帰宅して今これを書いているが、不思議な感動を受けた舞台で、詳しくは明日書きます。
2009年01月16日
豚ロールと根菜のオーブン焼き
前にQPで見た料理。ゴボウ、人参、レンコン、里芋をそれぞれ皮付きのまま乱切りにし、生姜のみじん切りとオリーブ油をまぶしてオーブンで焼く。ゴボウは切ってからしばらく水にさらしておくこと。里芋は切り口を下にして焼くのがポイント。豚ロース肉は酒、塩、胡椒で下味して脂が外に出るように巻いておき、根菜にかなり火を通してからオーブンに追加する。マヨネーズにゆず胡椒を加えたソースにつけて食す。とても簡単にできるし、根菜の美味しい食べ方としてはベストかも。
昨夜見たシェイクスピアの「冬物語」という作品はその昔ロンドンのリージェントパークにある野外劇場で一度見ただけで、むろん英語力に乏しい私はさっぱりわからずじまいだったから、昨夜のさいたま芸術劇場公演が初見といってもいい。シェイクスピアの中ではけっして名作とはいえないような、アラ探しがいくらでもできそうな作品だと思うのだけれど、帰宅直後にもブログで書いたように、とても不思議な感動を覚えた舞台だった。ところで日本だと怪談は夏のものというイメージだが、英国では冬の夜長に怖い物語をして楽しむという習慣が古くにあったようで、それをタイトルにしたことに恐らくこの作品の重要なポイントがあるのだろう。ストーリーは幼いときから実の兄弟のように親しくしていた友人と、熱烈に愛する妻との関係を突然あらぬ妄想にかられて疑い始めたシチリア王が妻に残酷な仕打ちをし、忠義な家臣にも逃げられたあげく、神託にも逆らった天罰によってわが子と妻を喪って破滅するまでが前半で、とにかく魔が差したとしかいえないシチリア王の行動はまさに怖い冬の夜話なのである。幕開き冒頭で、さほどの理由もなく突如狂気のごとき嫉妬にかられるというシチリア王を、けっして異常な存在ではなく、リアルに苦悩する等身大的な人間として描くことで観客の心に近づけたのは、蜷川演出の手柄もさることながら、主演した唐沢寿明の功績が実に大きいといえそうだ。唐沢は去年の「コリオレイナス」で素晴らしい演技を見せてくれたが、今回はいわゆるオトナの役でふつうならニン違いと思われる配役ながら、意外なほど見る者の共感を呼んだリアルな演技には感服せざるを得なかった。とはいえ王妃と王女の二役で共演した田中裕子がいなければ、この舞台は成り立たなかったのではないかと思えるくらいで、ことに聖母のイメージを託した王妃役の存在感は圧倒的である。この人は特別に美人というのでもないのに何故こんなに魅力的な女性に見えるのか、また一本調子に近いセリフまわしなのに何故こんなにセリフがこちらの心に沁み通るのか、昔から謎だったけれど、やっぱり今回もその思いを新たにしたし、16歳の王女役をさほど違和感なく見せられると、これまた冬の夜話に出てくる化け物!としかいいようがない。
秀れた女優はみな生身のオンナを抽象して再現するという意味では「女形」に近いのかもしれないが、この芝居ラストのクライマックスで死んだと思われた王妃が彫像の姿で登場し、それが蘇生したかのごとくに動きだすシーンではまさに歌舞伎と同じようなプリミティブな劇的昂奮に襲われて、全身がぞくぞくした。かくして16年の悔悟と苦悩の日々を過ごしたシチリア王が、死んだと思われていた王妃と再会して、和解に至るシーンでは素直に感動の涙が湧いて、いささか荒唐無稽なストーリーも全く気にならなくなる。王妃の味方をして狂言回し的な役割を演じる貴婦人ポーライナの藤田弓子は今回の儲け役で、捨てられた王女を育てる羊飼いとその息子を演じた六平直政と大石継太は相変わらずの芸達者ぶりが目立って、蜷川チーム健在の証ともいえそうだ。
2009年01月17日
鯛のアラと豆腐の香辛鍋
前にQPで見た料理。鯛のアラは湯通ししてから塩を振ってしばらく置き、水気と臭みを取って、さらに油で炒めて表面に焦げ目をつける。生姜の薄切りと潰したニンニクとネギのぶつ切りと鷹の爪も油で炒めてから、アラと一緒に鍋に入れ、水を加えて酒、塩、砂糖少々、醤油で味付けして出汁が出るまで煮込む。最後に豆腐を入れて味が染み込むまで煮たらできあがり。湯通ししたアラは血合いとウロコをしっかり取るのがポイント。少々面倒でもアラの下ごしらえをきっちりすれば生臭くなくて美味しいスープができる。
ロス在住の旧友モリから電話があって「今、日本に帰ってるのよ」というので「オバマの就任演説は見ないの?」と思わず訊いてしまったが、「まさかワシントンへ見に行くわけでもなし、TVの中継なら別に日本でも見られるからいいのよ」と答えられて、確かに!であった。「オバマになっても急に景気よくなるわけでもないだろうし、アメリカは当分はダメそうよ。それに比べて、日本は景気悪いとかいってるわりに、街はものずごい込んでるし、デパートやスーパーにも人が入ってるし、まだ全然OKって感じよねえ」という印象らしい。「私の周りではビックリするような人が職を失うし、色んなイベントが中止になってるけど、松井さんの周りで誰か会社クビになった人いた?いないでしょ?」と訊かれ、確かにまだそこまでのことが身近に起きたわけではないのだが、なにせふだん偏った業種の人たちとしか付き合いがない上に、私自身も周囲も労働年齢として高めだから世間一般のサンプルにはなりにくいような気もするし、また街がけっこう賑わっているのは東京だからということもありそうである。ともあれ日本では当面の問題がまるでないとはいえないまでも、それよりずっと将来不安のほうが大きいような気がするし、その原因は少子高齢化もさることながら政治の無策が非常に響いているのは申すまでもありません。
2009年01月18日
上方寿司、鴨とビーンズのサラダ
乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
しんしんと冷え込む馬場でいつも通りに2鞍騎乗。先週に引き続き例のお局様チックな芦毛の牝馬が快走してくれて、「こないだのは一体何だったんでしょうねえ?」と、インストラクターの女性が仰言ったのは先々週が余りにも走ってくれなかったからである。果たして牝馬特有の生理的な理由によるものだったのかどうか?先週も書いたように、結構なお歳の牝馬なので、そんなことがあるんだろうか?と疑問に思って話したら、「あると思いまーす」と即答されたのは大手ゲームメーカーにお勤めのOさんで、「だってこないだ『あんみつひめ』が発情してましたもん」と仰言るからビックリした。「ええっ!『あんみつひめ』が!!!」と、のけぞってしまった私である。名前は可愛らしいけれど、完全なお婆さん馬で、人間なら80か90歳くらいと聞いていたにもかかわらず、「でも洗い場で発情してるとこを見たんですよ」とOさんは断言して、その悩ましいポーズを説明してくださったところ、犬とか猫とかのほ乳類とほぼ同じ、とてもわかりやすい発情動作のパターンだった。牝馬はどうやら死ぬまでオンナだという、まるで大岡越前守のお母さんみたいだが、この元の話は皆さんご存知ですよねえ(笑)。
コメント(3)
馬の発情ポーズって、想像するだけでも、すごそうで、間近で見たら仰天しそうです。「あんみつひめ」と聞いて、中原美紗緒が演じたTVを思い出した私は、今朝子さんの1歳下なのですが、大岡越前守の母の事は全く知らないのです。興味津々なので、教えていただけませんか。
投稿者 ウサコの母 : 2009年01月19日 11:24
>大岡越前守の母の事は全く知らないのです。興味津々なので、教えていただけませんか。
別に大した話じゃありません(笑)。越前守があるとき老母に「女はいつまでその気になるもんなんですか?」というふうな質問をしたら、老母は黙って火鉢の灰をかき混ぜた、つまり死んで灰になるまでと暗示したというお話で、私も初めは何かの本で読んだのでしょうが、よく憶えていません。ただ周囲で何度もそれを聞いたので、昔はかなり有名な話だったのだろうと思います。どうも艶笑落語のマクラっぽいですね。
投稿者 今朝子 : 2009年01月19日 21:04
有難うございました。落語と言えば、10月の米團治襲名演舞場公演の記述を読んで、私も聴きたかった、とすごく残念だったのですが、来月、恵比寿でまた襲名記念公演があると知り、即、買いました。一昨年の「吉原手引草」朗読会に出演なさった談春さんの噺も聴けますし、落語自体、あまり生で聴いたことがなく、当然、襲名口上は初めてなので、余計に楽しみです。
投稿者 ウサコの母 : 2009年01月20日 22:27
2009年01月19日
根菜と白菜のラタトイユ
QPで見た料理。オリーブ油で生姜とニンニクの粗みじん、分厚めの棒状に切ったべーコン、玉ねぎスライス、乱切りした人参、ゴボウ、レンコンを炒めてからざく切りにした白菜とトマト缶を入れて塩、胡椒で味付けして煮込むだけ。強火で約10分くらい煮たら野菜の水が出るので、そこで一度かき回してあと30分ほど弱火で汁気を飛ばすまで煮詰める。私はこれに粗挽きウインナーを加えた。先週もQP根菜料理を紹介した、これも結構イケル。要は今のシーズン根菜が美味しいということですね。
例のアソー君が今日になってようやく官邸に引っ越したというニュースを聞いて、へえ、ホントだったんだ!という気がしたのは、昨日の「サンデーモーニング」で関口宏が悪い冗談のように聞かせてくれたせいだが、それにしてもやっぱゼッタイ辞めないという意思表示なんだろうか。定額給付金にしても、施行目的に一貫性がなくて発言がブレまくるくせに、なんだかヘンに向きになって撤回しないで意地を張ってるようにしか見えないあたりが如何にもお坊ちゃまなんだけれど、この分でいくと11年度の消費税導入もむりやり押し通してしまうのだろうか。その理由はひとえに官僚の計算通りにしか振る舞えないせいなのか、それとも何せ実家がセメント屋だけに、住宅や建築関連の駆け込み需要を狙ってるせいなのだろうか、さっぱりわからないのである。わからないといえば、このまま自分が9月まで党首を続けて、自民党に勝算があると思ってるのかどうか、もし思っていたとしたら何を根拠にそう思えるのかが全くわからないという話を、先日別の麻生さんにしたら、「そりゃ9月までには大地震があるかもしれないし、突然どこかで戦争が起きるかもしれないし、何があるかなんてわからないじゃないですか。ひょっとしたらそういう大変ことが起きて、自分がそこで何か活躍してぱっと人気があがるというふうに考えてるかもしれませんよ。それくらい頭ワルそうだし」と言われてさすがにぞっとしてしまった。確かにブッシュだって9.11で人気が急上昇したわけですが、頼むから今の日本には大変なことが起きないでほしい!と願うばかりです(-.-);
2009年01月20日
刺身の盛り合わせ、白子の鉄板焼き、焼き野菜、鶏の竜田揚げほか
シアター・コクーンで野田マップの公演「パイパー」を見た帰りに、マンガ家の萩尾望都さん、琵琶奏者の黒田月水さん、ポプラ社の矢内さんと一緒に近所の「春秋」で食事。
宮沢りえと松たか子共演という超プレミアチケットをゲットして戴いた萩尾さんにまずは感謝!である。火星に移住した人類の一家を描くストーリーで女優ふたりは姉妹の役を演じ、ややすれっからし風の姉を宮沢りえ、清純派っぽい妹を松たか子という意外な配役がけっこう新鮮で、このふたりが娘と母の役に転じても実にしっくりくるのだから、やはり若くても相当達者な女優であることが改めて証明された感じである。
養父の役に橋爪功、養父の愛人役にサトエリ、愛人の息子役に近年大売りだしの大倉孝二、ほかにも北村有起哉や小松和重ら脇役陣も充実させた公演だが、今ひとつ弾けない憾みがあったのは今回の野田戯曲の趣が意図的な先祖返りを果たそうとしているにもかかわらず、セリフや演出のテンポがかつてのそれに及ばないせいではなかろうか。コンセプト立ちし過ぎた戯曲のために、途中から完全に先が読めてしまうという点も興を削ぐことは否めない。過去の戯曲「二万七千光年の旅」と同じモチーフを使っているので余計にネタバレしてしまうのだけれど、それ以上に構成面での凡庸さが目立つのは如何ともしがたい。ドメスティックなやりとりと壮大な人類の歴史を交互に往来する組み立ても、かつての野田作品ならもっとスピーディにめくるめく展開で観客の意表をつきまくって有無をいわせず突っ走る感じがあったはずで、正直いって作家の年齢による衰えを思わずにはいられなかった。タイトルのパイパーとは火星に移住した人類に幸福をもたらすべく設計されたロボット?で、幸福が数値となってあらわれるが、設計者の博士がリバウンドで数値が0に戻るように設定して火星が崩壊するというオチは、投資ファンドの産みの親としてノーベル賞を獲った経済学者ハリー・マーコウイッツやウイリアム・シャープを暗喩しているかのようでもあり、さらにはまた食糧危機による人類の崩壊をも暗示するという全体に非常に暗いトーンで進行しつつも、ラストはいささかの救いを用意したあたりが、やはりいい意味でも悪い意味でも作家としての成熟というべきだろうか。とはいえふたりの女優が崩壊した世界のイメージを速射砲的に語るセリフは圧倒的で、けっして野田の才能が枯渇したというわけではなさそうである。
2009年01月21日
稲荷寿司、ジャガイモと海老のサラダ、ゴボウとレンコンと水菜のサラダ
整体治療の帰りに東横のれん街でゲット。
ご多分に洩れずというべきか、昨夜は遅くまで米大統領就任式の実況中継を見ていたが、うわついたところの少しもないストイック過ぎるほどのスピーチで却ってオバマ新大統領に信頼が置ける気がした人は多いのではないかと思う。どこかの首相とは大違い!なんてことは申すまい。そもそも比べるほうがおかしいのである。冒頭からいきなりアメリカ経済がひどく弱体化しているのは「一部の者の貪欲で無責任な行動が招いた結果」であり、それは「しかし同時に厳しい選択を避け、新しい時代の準備を怠ったわれわれ皆の責任でもある」と指摘したのはかなり勇気ある発言で、結果、翌日の株価が暴落したのも当然とはいえ、世界中に多大な迷惑をかけた国の元首としては、それくらいの認識を持って戴かないとやはり困る。「今や大きい政府か小さい政府かではなく、それが機能するかどうかが問題なのだ」という指摘も、恐らく現在のアメリカ政府の実態を巧く言い当てているのだろう。これからが本当に大変そうだが、病める大国をひとつにまとめて建国の理想に立ち返らせる名スピーチを堂々と披露できるだけでもやはりオバマは凄い人物なのだろう。見るからに優性を感じさせる風貌で、肌の色は違っても、従来型のアメリカン・ヒーローであることは間違いなさそうだ。白人であることにしか自信が持てないような邪悪な劣性集団や、旧来の軍需産業と石油資本サイドの巻き返しを図ろうとする貪欲な人びとの悪意によって、兇弾に倒れることなどないよう、最後まで任務を全うして本物のヒーローになられんことをただただ祈るばかりである。
コメント(1)
やっとここまでは無事に終りました。これからが大変ですねえ。しかしアメリカ人も無責任ですわ。無能な2代目のボンボンに8年も大統領をさせて黒字で引き継いだ政権を赤字にして、挙句に戦費に費やす費用稼ぎにプライムローンを世界中に押し付け自国も諸外国も不景気に落とし、挙句に叉一人のヒーローを担ぎ挙げて責任を負わせる。もう少し権利と責任について認識の深い国民性やと思ってましたが。何年で経済を立て直す事が出来るか?全てそこに掛かっているだけにエライ時に大統領になられたと思いますが、叉このような時だからこ選ばれたとも言えるんでしょうね。
投稿者 お : 2009年01月22日 22:17
2009年01月22日
海老のクリームパスタ、ソーセージほか
赤坂アクトシアターで「リチャード3世」を見た帰りに近所で食事。井上ひでのり演出、古田新太主演とあって、シェイクスピアの原作をどんな風に料理してくれるか期待したのだけれど、案外まともに上演されると、シェイクスピアのせりふをしっかり肚に入れて芝居をするのは現代の俳優にとっていかに至難の業であるかを改めて感じさせられた格好だ。正直言って、要はセリフが粒立たないために退屈するシーンが多く、舞台に設置した映像モニターでストーリーや人間関係をわかりやすく説明するわりには登場人物のキャラが一向に立ってこない。ことに男優陣は総崩れの印象で、個性的なメンバーを揃えたにもかかわらず、主演の古田とクラレンス役の若松武史のほかは幕間にポスターを見るまで誰かわからなかったほどだし、若松もクラレンスは役違いだろう。一番面白く見られたのは三田和代の演じるリチャード3世の母親と銀粉蝶のマーガレット、久世星佳のエリザベスの3人が会話するシーンであって、結局のところそれは三田を筆頭にセリフ術の力が大きく物を言ったのである。映像モニターに展開する戦闘シーンはCGゲーム風で、全体にアキバ系ゴシックホラー?といったテイストでまとめられた演出はそれなりに面白かったけれど、現代の不可解な若者の犯罪者とリチャード3世を重ね合わせることには必ずしも成功しているとは言い難く、古田の演技もどっちつかずでファンとしてはちょっと期待を裏切られた。原作にそう忠実でなく、いっそ思いきって大胆なアレンジをしたほうが、井上古田コンビの魅力をもっと存分に発揮できたのではなかろうか。
2009年01月23日
お好み焼き、もんじゃ焼き、イカげそ焼きほか
スラッシュの守部さん、進藤さんと一緒に近所の「謝坊」で食事。
今日は午後からスラッシュの事務所でNHKプロデューサーの上村氏、NHK出版の加藤氏の立ち合いのもと、「知るを楽しむ」第1回分のテキスト用の語りおろしを収録して、やはり想像以上に大変なお仕事だというのを痛感した。このシリーズでは以前に島田雅彦氏がオペラについて相当突っ込んだお話をされているテキストを拝読しており、通り一遍のガイドでは済まないようだから、私も昔取った杵柄で歌舞伎関係の古文書をある程度はきっちり押さえた上で話をすべく、書庫の中を引っかき回して仕事場が獺祭(だっさい)状態になってしまった(-.-);なにせ今では歌舞伎以外の資料がドドオッと増えていて、探し出すのも一苦労だし、本函から中身を取りだすのも厄介なくらいに長いあいだ手に取ることのなかった書物も多いのである。今さらなんでこんなことを引き受けたんだろうと後悔するもそれこそあとの祭りで、今日頂戴した最新テキストの奥付を見たら、すでに4-5月の放送予定の中に私の名前が入ってる!のだった。4月放送だと3月末にはテキストが出来ていないといけない勘定で、つまりは遅くとも2月半ばには完全入稿という形になるわけだから、あと7回分を再来週の前半までに語り終える!なんて離れ業が執筆の合間に出来るんだろうか。おまけにそれはあくまでテキスト用であり、本番収録はむろんまた別に行われて、1回分の収録が3時間はかかるといわれているから、ああ、なんて大変なんだろう!「良心的な番組だとは思いますが、お引き受けになった方は大変だったと仰言ってませんか?」と訊いたら「はい、皆さん大変だったと仰言ってます」と上村氏は正直にお答えになり、「でも、この番組は、教育テレビの中では、NHKオンデマンド(有料再視聴)のリクエストが1位なんですよ。『NHKスペシャル』なんかと一緒に堂々と並んでるんですよね」と嬉しそうに付け加えられたものであります。
コメント(3)
ガンバレ!
投稿者 masque : 2009年01月23日 22:23
エライ御仕事を引き受けて下さるようにお願いしましたようで、嬉やら、申しわけないやらです。けれどもやはり期待してます。
投稿者 お : 2009年01月23日 22:34
すごく大変そう…ですが、とても楽しみにしております。
投稿者 笊かぶり犬 : 2009年01月24日 23:57
2009年01月24日
鶏鍋、焼き鳥ほか
買い物に出たらスラッシュの守部さんと道でバッタリ会って近所の「炙」で食事。ここはリーズナブルで美味しいせいか、店内満席で今日は外国人客の姿も何人か見かけて、「そういえば最近の三茶って外国人が増えてない?」と守部さんにいわれたのだけれど、ひょっとして物価が安い町なので、この円高不況下に広尾あたりから引っ越してきた人がいるんだろうか?とにかくふたりでやたらに世間の景気が悪い話ばかりしてしまったが、昔ながらのいわゆる口入れ業者に勤めている守部さんの友人がいて、「そこは親代々の口入れ業でJRとか大手のクライアントから仕事が沢山入ってくるし、ちゃんと寮が完備して、賄もついて、おまけにお弁当まで作って送り出してくれて至れり尽くせりなのに、いくら募集しても若い人がゼンゼン集まらないらしいのよ」とのことで、このご時世になんだか勿体ない話だねえとしかいようがなかった。若い人はTVCMを流したりしてる大手のハケン業者には登録しても、昔ながらの口入れ業は敬遠するか、あるいは全く顧みられないらしいのであるが、それに比べて以前さかんにCMを打ってた某横文字社名のハケン業者の手口がいかにあこぎだったかという話も出て、要は見てくれにだまされて損をしているケースが今の若い人には何かと多いのではなかろうかとも思われる。実社会に出る前に色んな意味で賢く立ち回る術を教えてくれる場も不足しているのであろう。学校が現在あるいは今後そういう場になり得るのかどうか、子を持つ親なら本当はそういう場をこそ求めたいのではあるまいかと、妹や若い子を持つ友人に訊いてみたいところである。
コメント(1)
私も今朝子さんと同じ世代なので、かつて石油ショック後の就職難で、履歴書を何十枚も書いて、苦労をしたので、仕事探しの辛さを少しは分っていると思っていましたが、「口入れ業」というのが、今現在もあると知って、正直、驚きました。戦前までの小説や舞台の話とばかり思っていたので。
今のところ、私の周辺には仕事を探している人はいませんが、いたら、ぜひ教えてあげたいですね。
投稿者 ウサコの母 : 2009年01月25日 23:10
2009年01月25日
蟹ちらし、冬野菜のサラダ、ヤリイカのマリネ
乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。天気予報だと今日は凄まじい冷え込みになるかと思いきや、案外そうでもなくて、昼間はぽかぽか陽気の中で心地よく乗れて、以前長らくお世話になっていたインストラクターの方から「松井さん随分お上手になられましたねえ」と賞められたけれど、自分ではイマイチの感で、少し乗れるようになると当然ながらさらにもっと上達したいという欲が出てくるものらしい。私なんかとは比較にならない上級ライダーのMさんも「乗馬は奥が深いですよねえ〜」と仰言って今はアバレリアンの異名を取る厄介な暴れ馬を乗りこなしたい欲にかられてらっしゃるようである。ところで馬にも食欲や性欲以外の欲はあるようで、賞めてもらいたいという欲求は他の動物に増して強いようにも思われる。このところずっと専用馬にしているお局様チックな芦毛の牝馬は気持ちよく走ってくれたあと、必ず賞めろいわんばかりにこちらを振り返るのがおかしい。ブラッシングをすると嫌がる馬だから、いつもはすぐ厩舎に帰してしまうのだけれど、今日は蹄が泥だらけだったので洗ってやったら実に満足そうに足の位置を変えて洗いやすくするので、お局様はネイルのお手入れがお好きなのだとわかった(笑)。そのあと馬着(ばちゃく)という、防寒コートのようなものを着せてやったら洗い場のロッカーを後足ガーンと蹴飛ばしてお怒りで、やはりお局様なかなか気むずかしいお馬さんなのである。馬場でもあたりを払うといった雰囲気で悠然と我が道を行くタイプだから、たぶん若い頃にとても大切に育てられた馬なのだろう。とにかく馬にはプライドの高いのと腰が低い?のとがあるようで、これは実家で猫を何匹か飼ってたときも感じたことだから、プライドは別に人間だけにあるというものではないのかもしれない。整体の寺門先生の助手をしている男性が馬好きでよく話をするのだが、この前カレから聞いた話では、競馬の優勝馬の中にはプライドがめちゃ高くなって手に負えなくなり、なんと調教師すらもそばに近寄れなくなってしまうのがいるのだという。で、その馬が何度か負けたらようやく調教師を近づけるようになったそうだから、要は競走馬は優勝の意味がわかってるらしい!のである。となれば当然レースに勝ちたいという欲で走っているのだろうし、結果として確かにそれは生存に根ざした欲望でもあるのだった。そう思って見ると競馬が人の心に強く訴えるのも不思議はないといえる。クラブから送迎バスで帰宅する途中に劇的な朝青龍復活優勝のニュースを聞いたが、それと手に負えなくなる優勝馬の話とは別に関係がありません。
2009年01月26日
あら輝
ロス在住で一時帰国している旧友モリと一緒に食事。今やロスにもかなり美味しい鮨屋があるとはいえ、「うわ〜、こんなフワフワ柔らかいのは食べたことない!」と彼女が絶賛したのは写真の蒸し鮑(岩手産)で黒い部分はキモである。ほかにも表面に軽く火を入れて旨みを倍増させたメジマグロや明石鯛、クエ、漁獲高が激減したという青森大間のマグロの赤身、中トロ、大トロ、ヅケ、厚岸のウニ、鱈の白子、意外なところでは季節ハズレの新小鰭が出て「今どきこんなものが手に入るというのはやっぱり(地球の)何かがおかしいんですよ」とはご店主の弁。モリはネタのみならずワサビが美味しいことにも感心し、中でもそれをよく感じさせたのは甘く煮た貝柱の身をほぐした鮨で、ご店主に訊いたらやはりワサビも御殿場の生産者限定で仕入れているとのことだった。ともかく向こうでは外交官夫人として自ら鮨を作ることもあるモリとしては帰る前に美味しい鮨が食べられて大満足の様子だった。
私としてはやはり「で、オバマになってどう?大丈夫なの?」と訊かずにはいられないところだったが、彼女が向こうで親しくしているピューリッツア賞を獲った某ジャーナリストは「いずれ来るであろう失望する時が怖い」と言ってるそうで、さもありなんと申すべきか。いわば最後の切り札的な期待を寄せられた存在だけに、もしこれでもダメだとなったらアメリカは絶望のどん底に落ち込んじゃうのは必至で、そうなると世界も奈落に引きずり込まれる感じだから、ここはいくら大変でもオバマ大統領になんとか踏ん張ってもらうしかなさそうである。「それにしてもやることが速いよねえ。すぐに中絶を容認する方向に舵取りしたじゃない」と私がいったら、「そりゃ何事も早く手を打たなきゃ彼の色が出せなくなるから必死よ。若いだけに舐められたら終わりだもん」とのことで、某国の政治家たちは逆に国民を舐めてるからこそ、やることが何でも遅いのでしょうか。さんざんな悪評の定額給付金を盛り込んだ補正予算がまだ国会を通りません(怒)。
2009年01月27日
黒ごま担々つけ麺、葱叉焼辛味麺、青梗菜のの蟹あんかけ
スラッシュの進藤さんと一緒に近所の「万豚記」で食事。
夕方からスラッシュの事務所でNHK出版の加藤氏、ディレクターの森信さん立ち合いのもとで、「知るを楽しむ」第2,3回放送分の語りおろしでグッタリしてしまった。とにかくこれを早く済ませないとテキストの出版に間に合わないのもさることながら、わが家が足の踏み場もない状態で、他の仕事が全く出来ないから、引き続いて明日もできれば第6回分まで語る予定だ。全体としては現在見られる演目に沿って話を進めるつもりだが、ストーリーや何かは適当にさらっと流した上で、その演目は初演当時にはどういう意図で上演され、観客に何が受けて今日まで残ってしまったのかという命題を立てて論じることにしたら、当然ながらえらい大変で、今日は「やつし」と「身替わり」の意味づけをするだけで精根尽き果ててしまった。「やつし」の話から折口信夫がいうところの「貴種流離」まではもちろん触れるとしても、別にそれは日本に限ったわけでもなく、それこそ文化人類学的にも普遍的な現象だったりするし、余談ながら猿の社会でも群れを逐われたボス猿は他の群れでモテたりするから、つまり「やつし」の男がもてるのは今風にいうところのメスの性戦略が根底に働くのかも、てな話を私が冗談でしたら、「その話面白いですよねえ。是非そういう話も入れて下さいよ」と森信さん。歌舞伎を知りたいと思って番組を見てた人が、いきなり猿の話を聞かされたらビックリでしょうから(笑)、まさかそこまではしないにしても、歌舞伎を歌舞伎の中だけで話してもつまらないというか、少しも解明につながらない気がするし、かといって風呂敷を広げすぎたらいい加減なヨタ話になりかねないから、一応は資料的な裏付けをバッチリした上で大らかな話の展開にしていきたいと思うと、いや〜本当に
難しいものがあります。
コメント(3)
ワクワクしています。
もう一度、ガンバレ!
出来うるならば、晩ごはんを差し入れたい気分です。
投稿者 masque : 2009年01月27日 22:33
私もワクワクしています、貴種流離の話がボス猿の流浪に及ぶなんんて松井さんならではの歌舞伎話でございますねねえ。早くテキストが出版されないかなあ。
投稿者 お : 2009年01月27日 22:55
こんにちは
先日萩尾先生とご一緒させていただきました
琵琶の月水です。
先生から此方のHP伺い読ませていただきました
楽しくて時間を忘れて読んでしまいました。
とても興味深く、時々お邪魔させて頂きます。
あの日私は卑しく食べた最後の鯖の一切れに当たってしまい救急車騒ぎでしたが、皆さんは何もなくて良かったです。
萩尾先生とは御目に掛かったのはあの日が2度目で異常に緊張していたのかも知れません・・・・お恥ずかしいことに・・・。
では!又「晩ごはん」楽しみにしています。
投稿者 黒田月水 : 2009年01月28日 13:55
2009年01月28日
鶏肉とカシューナッツの炒め物、ブロッコリーと海老のサラダ、イカのマリネ
スラッシュの事務所で昨日予定した通り、NHK「知るを楽しむ」の語りおろしを第6回分まで終えてから近所の総菜屋でゲット。今日はその前に松岡和子さんと急遽お目にかかったのであるが、それはなぜかというと、『義経千本桜』の狐忠信の話から歌舞伎にはやたらに動物が出てくることを指摘して、当然ながら狂言や人形浄瑠璃がベースメントにあったからだとしても、大のおとなが見る芝居としては面白い特徴のひとつと考えられるのではないかと結論づけようとして、はたと西洋の古典劇の場合はどうなんだろう?てなことが気になってシェイクスピアの翻訳家であり且つ研究者の松岡さんにお尋ねしたくなったのだった。メールでお問い合わせしたら、今日たまたま三軒茶屋を通過されるとのことで、駅の近くでお茶をご一緒してまず私が訊いたのは「馬は出すんでしょうか?」ということである。蜷川演出では中に人間が入ったリアルな作り物の馬がときどき出てくるが、本場ロンドンの舞台で一体あんなものを出すんだろうか?と思ったら、「馬はまず出さないだろうし、もし出すとしたら、本物でしょうね」とハッキリお答えになった。ロンドンにおける蜷川演出で作り物の馬が出たときはドオッと笑いが起きたそうで、どうやらHOBBY HORSEのようなギャグに受け取られたらしい。『真夏の夜の夢』はロバが出るのではなくボトムがロバにされちゃうわけだし、本場のシェイクスピア劇で着ぐるみの動物が出るのはまず『冬物語』の熊だけだろうと仰言って、それもわざと笑わせるために出すのだそうである(逆に今回の蜷川演出では熊は声だけで表現して姿を出さなかった)。
歌舞伎では並木五瓶が本物の馬を舞台に登場させた例があるものの、馬といえば人間がふたり入る作り物が基本で、考えてみればああいうものは狂言にもないはずだし(『止動方角』の馬は人間独りで演じる)、京劇も笞で表現するだけだし、歌舞伎オリジナルの発明品といってよいのだろう。改めて演劇百科大事典を見たら案の定というべきか、近代の劇評家かつ劇作家であり物知りの古老として知られた川尻清潭氏の驚くほど詳しい記述がありました!
コメント(2)
演劇百科大事典という辞典があるのですね。今私が調べたいと思っている人物(と言えるかどうか?)神か渡来人か分らないですが、楽人の先祖ではないかと?知人が言うので調べたいのですが、地方図書館には無いでしょうね。
明日は川尻清潭師が書かれている歌舞伎と動物についての驚くべき詳しい御話し読ませて頂けるのを楽しみにしています(^o^)
投稿者 お : 2009年01月29日 22:35
舞台に出てくる動物、というお題だけでも多岐にわたっておもしろいものですね。ありがとうございます。宝塚歌劇ではかつて「虞美人」のときにホンモノの馬がでました。止動方角の馬は若手の方がお入りになる、という不文律もあるとか…狐も狸も子猿も、そういえば狂言には多いですね。
投稿者 笊かぶり犬 : 2009年01月29日 23:32
2009年01月29日
辛味ちゃんこ鍋、焼き鳥、豆腐サラダ、ワカサギのマリネほか
幻冬舎のヒメと近所の「炙」で食事。近ごろこの店の利用頻度が高くなっている理由はリーズナブルな点と、寒いのでつい鍋が食べたくなるせいだろう。
今春4月には早くも『吉原手引草』の文庫本が刊行される予定で、そのゲラをご持参になったヒメの話だと、一時はどうなることやらと思われた出版業界の不況感がなんとかようやく底を打った感じだとのことで、各社そこそこ売れる本も現れてきているらしく、同じ業界に属するこちらとしても、それを聞いて正直ホッとしたというところだ。「さすがにみんな不況馴れしてきたんでしょうねえ」とヒメ。「それもあるだろうけど、本は他の娯楽に比べてめちゃリーズナブルだし、本当なら不況には結構強いはずだと思うよ」と私。「本は読もうと思えば、どこでも読めるわけですしねえ」「そうよ。本をパッと開いたら、そこには全然別の世界が広がって、つまりは『どこでもドア』みたいなもんなんだから」などと互いに楽観的サポーター的な意見を述べ合って、でもこういう時代には色んな意味でバブルになっていたあらゆる業界が収縮することで、却って本当に残るべきものだけ残って、ある種の健全化が図られるのかもしれない、という見解の一致をみたのだった。それにしても一向に健全化が図られる様子もない日本の政治について、「次の選挙には絶対に行くつもりなんですけど、一体何を基準にだれを選んだらいいのかサッパリわからなくて」というヒメに対して「今みんなそう思ってんじゃないのかなあ。だから今までの政治家と全然ちがうタイプの人が彗星のごとく現れたら、ドーッとそっちに流れそうな気もするよね」と答えた私だが、ここまで政治が崩壊したら、密かに次なるステージの準備をしてる人がだれかいてもよさそうなのに、いまだにその気配すら感じられないのはちょっと不思議なくらいである。政治はきれい事でなく資金源が必要で、与党の背景には財界が控えているとすれば、財界人の多くは本当に今の政治家のレベルでなんとかなると思ってるのだろうか。それとも官僚の作文を読んでるだけのお飾り的な代物だから所詮あんなレベルでも構わないとしてるのだろうか。あるいは日本ではもはや財界人も政治家と見合うくらいに劣化しているために、財界が次なる政治ステージを用意するだけの能力を欠いてしまったということなのだろうか。そうも思えてしまうところが怖いのでした。
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投稿者 masque : 2009年01月30日 22:09
2009年01月30日
ブリしゃぶ
一応QPを見て今晩はコレにしたが、特別なレシピはなくて、スーパーで売ってた薄切りセットを使った超お手軽なメニューである。昨晩に引き続いて鍋料理にしたのはまたしても風邪を引いちゃったからで、この冬はもう3度目になり、毎回似たような症状だからフシギである。風邪は免疫ができないんだろうか?それとも似ているようで微妙に違う風邪を次々と引いてるんだろうか?1回ごとにちゃんと治っているし、そうひどくはならない風邪だけれど、体調がイマイチで、仕事の能率がやや下がってしまうのは痛い!
スーパーではポン酢も買ったが、棚から瓶を取った時にインド系の女性がそばに来て「Soy Sauce?」とポン酢の瓶を指されたので、即座にNOといって横の醤油の棚に案内しながら、改めて日本の調味料には外国語表示があまりないことに気づいてしまった。西武系のそこそこ大きなスーパーなのに売場にも外国語表示はなかったので、東京は国際都市といいながら、やはりまだまだ外国人には不親切な街だと思うしかない。私は外国旅行をするとよくスーパーに入って地元の食料品をお土産に買ったりするので、英語表示くらいはスタンダードにあってしかるべきではないかという気がしたのでした。
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マグカップにレモン半分を絞り、お好みの蜂蜜を適量、ラムを好きなだけ、熱い湯をさして召し上がってみてください。一晩ぐっすり寝ると、軽症の風邪はとばせるはず。
お試しください。
投稿者 masque : 2009年01月30日 22:30
2009年01月31日
絶食
昼間仕事してたらスラッシュの進藤さんから電話があり、「驚かないでね。あたし骨折したのよ」と言われて、ええっ!!!一体どこを?どうして?と訊いたら、昨夜渋谷のシアター・コクーンで芝居を見たあと食事したレストランで滑って転んで片手を突いた拍子に右手首を骨折し、救急車で中目黒の共済病院に運ばれてなんと全治3ヶ月との診断を受けたのだという。凄まじい痛みの中にも彼女の脳裏をよぎったのは仕事の件で、特にNHK「知るを楽しむ」のテキストの口述筆記が急がれるだけに真っ青になったが、「でも心配しないで。今日地元の病院に行ったら、最初の応急処置がよかったらしくて、指はちゃんと動くのよ。血のめぐりをよくするように、指はしっかり動かしてくださいって、お医者さんにいわれちゃった」んだそうである。なのでNHK出版の方もどうぞご安心ください。幸い芝居は守部さんと一緒だったから病院まで同行されたそうで、「救急車初めて乗っちゃった!って嬉しそうだったわよ」といえるくらいに存外ご本人は明るい調子だから、こっちもひと安心だが、それにしても捻った手首を元にもどす瞬間は失神しそうな痛みだったので、皆様も転んだときはくれぐれもお気をつけくださいとのことでした。
私は私で5時までしっかり仕事をしたものの、体調はイマイチで、食欲がないので今晩は食べないことにしました。このところいささか食べ過ぎだったし、昼はしっかり食べたし、仕事のあと美容院にも行って近所にあるジャニーズ寮の話をして盛り上がったりもしたので、皆様どうぞご心配なく。masqueさんに教えて戴いた蜂蜜レモネードを飲んで早い目に寝もうと思います。
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確かに今年の風邪は人間の免疫なんか感じさせない、ウイルスの凄みを感じますね。
天気といい、風邪の変化といい、アソー君といい、理解の範囲を超えるものばかりです。
私はインフルエンザにやられてます。ここ数日は松井さんの晩御飯を見て、自分も食べた気になってました。
蜂蜜レモネードにハマり、ついついラムが進み語源通りグロッキーになってしまいました。
松井さんの復活を願っております。
投稿者 夜吉 : 2009年02月01日 02:31