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2008年03月01日

刺身、薯蕷蒸し、ごま味噌グラタン、蕗の薹の天ぷらほか

2/29の夜は久々に中村京蔵さんと会って、近所の和風料理店「木村商店」で食事をしながら、例のごとく言いたい放題で歓談の時を過ごしました。その内容のほとんどがブログには載せられないかと思いきや、「もう、どんどん書いちゃってくださいよ」とのことだったが、最近のいわゆる御曹司の歌舞伎破壊の凄まじさを物語るエピソードがいくつもあって、歌舞伎は別に古典でもなんでもないし、そういった意味でありがたがる必要は全くないのだという事実を再確認できた感じである。「かさね」の清元連中に「そこんとこは長唄風に語ってください」というドバカな注文をつけたEとKは論外だし、丸本狂言の上演時間を通常の15分も引き延ばしたKとKなども心得違いが甚だしく、今後の歌舞伎を中心になって背負っていかなくてはならない人気若手俳優をこんな風に野放しにしておきながら、日本の古典芸能を預かるという立場を世間に吹聴している興行関係者やスタッフ、評論家等の責任は、国技を称する相撲界と同様にもっと責任を問われてしかるべきではなかろうか。そのほか昨今の海外公演における安易なアレンジの問題、「二枚目」という役柄が全く理解されなくなったこと等々いろいろ話し合った結果「僕は自分が歌舞伎役者じゃなかったら、今の歌舞伎なんてもう見ませんよ」との発言まで飛びだして「それも書いちゃっていいわけ?」と私は思わず念を押したほどだった。
その時々の観客に迎合するのは興行の宿命で、歌舞伎はあくまで興行という枠を離れては成立しいない芸能だけに、変化していくのは当たり前だと私はもちろん思っているし、だからこそ私のような歌右衛門ババアはもう見る必要もないと思ってあまり見に行かなくなったのだけれど、私は歌右衛門を少なくとも30年以上は追っかけて見ていたわけで、なぜそんなに長続きしたのかといえば、ひとつには理解するまでが大変だったから、すぐには飽きなかったということもあるのだった。
 手に入れやすいものや、わかりやすいものは、一方ですぐに捨てられ、飽きられるかもしれないというリスクも背負ってしまうことになる。ただし間口を広くしなければ、だれも入ってこないというのも消費社会に甘やかされてここまできてしまった日本の現実であり、歌舞伎によらず、古典芸能によらず、何事においても同様で、京蔵さんの嘆きはとても他人事とは思えなかったのであります。
ところで海外公演といえば彼はインドネシアでの公演を無事に終えて帰国したばかりで、バリダンスの伝統がある現地での反応は今まで訪れた国の中でも最も良かったらしい。ただし鳥インフルエンザの流行に戦々恐々とし、帰国直後にはスマトラ島の地震が起き、「ほんと命がけでしたよ」とのことでした。


コメント(1)

E様は宗家の御曹司様?河東節の御連中にも注文をつける事ができる?お方ですし、K,K,K様達も鳴り物の方達に注文をつける事ができる!!とお小さい頃から思ってお育ちになられたからでしょうね。叉それを周りもお止めする事をしない、できない雰囲気、まずその雰囲気から変える事でしょうね。京蔵丈の歎きは御もっともなれど、歌舞伎という興業が成り立つようにもして行かないといけません、家柄とお顔立ちだけでも客が呼べる方も必要ではないかと。ただしそのような方はできるだけ少数にして頂きたいものですが。

投稿者 お : 2008年03月02日 22:09



2008年03月01日

白滝と豚肉のキンピラ、茹でアスパラ

こないだQPで見た料理。豚肉は細かく切って酒を揉み込んでごま油と片栗粉をまぶしてから先に炒めておく。白滝は下茹でしてからしっかり空炒めして水分を飛ばし生姜とニンニクのみじん切り、鷹の爪の輪切りを加えて香りが出るまで炒め、砂糖、醤油で味付けし、豚肉を戻したら出来上がり。茹でアスパラはQPマヨネーズをつけて食べました(笑)。
今日からいよいよ九州地方でタスポカード用の自販機が登場したらしい。近所で自販機を置いている家のオバサンにカードの存在を教えられたときは、その手続きの面倒さと個人情報の多大な流出に恐れをなして、とてもカードを作る気にはなれなかった。これを機にいっそ禁煙してしまうという手もあるのだけれど、結局また1日坊主で終わりそうである。もっとも大分前から1ミリタールしか吸ってないので、禁煙の場所や誰も吸っていない場合は慎むのもそう苦にならなくなった。ただ独りで原稿を書いていると、どうしてもスパスパやりたくなってしまうのである。先日亡くなった市川崑監督はご覧の通りで、82歳の長寿を誇った毛沢東も日に80本は吸っていたというから、人の寿命なんて所詮タバコごときでどうなるものでもない気がするし、自分は別に長生きしたいわけでもないのでどうぞ放っといてくれと思っているが、このカードの出現で喫煙家はますます肩身がせまくなりそうです(--);




2008年03月02日

五穀米弁当、野菜サラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
暖かいし、風もないし、久々の乗馬日和かと思いきや、レッスン開始早々に「今日は馬がみんなボーッとしてるので注意してください」とインストラクターに言われてしまった。ボーッとしてるときは急に暴走したりするので意外と危ないのだそうである。
私が乗った馬は軽くてふだん通りに走ってくれたが、すぐ前を走る馬がとても重ーい馬で途中何度も立ち止まり、騎乗していた人が業を煮やして思い切り尻をひっぱたいた途端、後足をぱっと蹴り上げ、危うく私の馬の顔に当たりそうになったのでひやっとした(--);
馬の性格はそれぞれホントに違っていて、拍車厳禁の馬でも鞭は案外平気だったりするし、その逆もあれば、両方ダメな上に全然走ってくれないというのもいれば、どっちも不要でもさっさという通りにしてくれるイイ子もいる。中には「神様」と呼ばれているスーパーホースもいて、この馬は騎手がたとえ合図を間違っても自分の判断でインストラクターの指示通り動けるし、ライセンス取得テストの経路もしっかり頭に入っているために、この馬で取ったライセンスは「限定付き」なのだそうです(笑)。




2008年03月04日

蛸の刺身ほか

3日の夜は紀伊國屋ホールで永井愛作・演出「歌わせたい男たち」を見た帰りに近所で食事。
2005年の初演時に見逃していた話題作を文春の内山さんに誘われて見たが、永井さんの作品の中でも大変にストレートなメッセージ性のあるコンパクトな作品で、その視点も同年代の作家ならではだと感じた。シャンソン歌手から音楽教師に転職した女性が、卒業式の「君が代」の伴奏を通して、これまで全く無縁できた政治的な問題に巻き込まれるというストーリーをコミカルに描きつつ、石原都政下における教育現場の混乱及び日本の右傾化の問題をシリアスに考えさせるドラマである。音楽教師の戸田恵子、風見鶏的な校長の大谷亮介、元々ノンポリなのに「君が代」で不起立の立場を貫いて左翼のレッテルを貼られた社会科教師の近藤芳正いずれも芸達者な役者たちがハイテンションで緊迫した舞台を作り上げている。客席には明らかに学校関係者とおぼしき観客が多く見受けられた。劇中には都の教育委員会等から各学校に対して、「君が代」斉唱を求める圧力が異常なまでにかかっているふうに描かれているのだけれど、これがもし現実だとしたら、とても恐ろしい話だと思わざるを得ない。先日、日教組の大会が開催できなかった事件なども含めて、学校現場が今どのようになってしまっているのか、全く知らない私としては頗る気になるところである。もし詳しいことをご存知の方があれば教えてください。




2008年03月04日

鮪のスモークサラダ、バーニャカウダ、海胆のパスタ、ピッツアマルガりーータ

 新潮社の小林姐さん、佐野ッチ、田中範央クン、亀治郎似の青木氏、スラッシュの進藤さんと三軒茶屋の「イル・ピッツァ・イオーロ」で会食。
世田谷パブリックシアターで観劇後に参加する進藤さんのために場所を三軒茶屋に決めた時点では、佐野ッチが流行りの「カレー鍋」を希望されたが、なんと予約が取れなかった!ので、劇場に近くて比較的美味しいイタ飯をオススメした。
店に入って席に着くなりまず決然とした姐さんに「松井さん、今日はちょっとコレだけ先に訊いときます。(小説新潮の)連載はいつから始められます?」と言われて腰を抜かしそうになった私である(笑)。さすがに姐さんというべきか(--);ただ諸般の事情や他社の進行状況を釈明して、なんとかしばらく待ってもらうことにしたあとは、仕事抜きの歓談で大いに楽しんだのでした。
ところで著書が好評を博して盛んに売れることを「洛陽の紙価を高める」と表現したりするが、「近ごろの若い編集者は『洛陽の紙価』を『落葉の鹿』って書いちゃったりするんですよ」と範央クンが嘆いたので「へえ〜もう新潮社あたりでもそうなんだ。それブログに書いちゃおうかなあ」と私が言ったら「え〜ん、書かないで〜」と姐さんは止めたのだけれど「いや、書いちゃったほうがいいですよ」という範央クンのご意見に従って書いちゃいました。佐野ッチは「やっぱこれは出版社がどうこうというより世代の問題なんすよー」とのこと。今年からさらに「ゆとり教育世代」を新入社員に迎える出版社の先輩方はさぞかし大変だろうと拝察する。青木氏は若い世代でナマなケータイ小説にハマる女性とファンタジー系に走る男性との乖離現象を指摘して、両者のいずれもが従来の概念による小説の読者にスライドすると期待するのは楽観的に過ぎるという意見を述べられて、文芸出版界の先行きの見えなさ加減を皆さんで憂えたわりに、最後はまたまた「文春や講談社のほうは別に放っといていいすから、ウチのを早く始めちゃいましょうね」というノリで結ばれたあたりはさすがに新潮社サンでありました(笑)。




2008年03月05日

油揚げの袋煮

QPで見た料理。油揚げの中に椎茸とシメジのみじん切り、ネギの薄切り、鶏挽肉を詰め込んで出汁と酒で煮て砂糖、粗塩少々、醤油で味付け。残りの汁で小松菜を煮て添える。鶏挽肉は酒と卵を混ぜておくこと。キノコ類をたっぷり入れて挽肉はツナギにするくらい。
近所でけっこう評判のいいパン屋の前を通りかかったら閉店の張り紙がしてあって、とうとう小麦粉の値上がりが響いたのかと思いつつも、歩いてすぐのところにあるパン屋がまだあと3軒もある。三軒茶屋駅周辺のパン屋をカウントしたら全部で何軒になるのだろうか。とにかく近年どっと店が増えたが、毎日そう朝昼晩とパンばかり食べてる人も少ないだろうから、いずこのパン屋さんも経営は大変だろうと思う。パン屋に限らず、昔と比べて食べ物屋が異常なまでに増加したことをついつい憂えてしまうのは、私が食べ物屋の娘だからである。
昨日見たTVのニュースで、去年1年間に廃業した飲食店の数が16万6千数百軒と聞いて、ビックリするより、さもありなんという気がしたのは、近所の飲食店の移り変わりが余りにも激しいからである。一年もてばいいほうで、半年くらいでころころと店が変わる場所がいくらもあって、儲かってるのは内装業者だけだったりするのではないかと思えるほどだ。一体どんな人がどういう気持ちで開店してるのか見当もつかないのだけれど、全く同じ時期に讃岐うどん屋が向かい合わせに出来て、1軒が生き残るかと思いきや両店ともに撤退し、次にヂンギスカン屋が同じく向かい合わせで出来てまた両店とも撤退したから、人をおちょくってるのか!といいたくなる。
たぶん大きな外食産業コンサルタント企業みたいなものがあって、三軒茶屋はそのモニターにされてるような気がしないでもないのだけれど、もしそうだとしたら、それに巻き込まれてる若い人たちに飲食業に携わる人間としてのプロ意識を持ってもらうのは難しそうだ。もともと水商売なのだから長続きするものでもないといってしまえばそれまでだが、そうした水商売に携わろうとする人がどっと増えてる現状は、日本という国があきらかに変質したことの証左のひとつであることは間違いない。


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166,000か・・・すごい数ですね。新規開店数や廃業店数の内訳とセットで統計を読むと、また違った感慨が浮かぶと思いますが。うちの実家も、飲食店じゃないけど地方のしがねえ八百屋で(自分は継がないけど)、店が潰れることの意味を考えると怖いです。三茶では、両手で数えるほどしか遊んだことないですが、パッと見、街を歩く人の構成がバランスがいいというか、ちゃんと老若男女いろんな人が暮らしてる印象があるので、モニターと言われても納得なのでした。

投稿者 ふみ : 2008年03月06日 10:06



2008年03月06日

牛肉とセロリの塩炒め

QPで見た料理。とても簡単にできるので忙しいときにオススメしたい。酒と醤油で下味して油と片栗粉にからめた牛肉を先にさっと炒めていったん取りだしておき、大まかに切ったセロリと長ネギを塩炒めして、そこに肉をもどし、仕上げに黒胡椒をたっぷりきかせる。シンプルな味付けでもセロリと牛肉に旨味があるから結構いけます。
 昨夜から耳がガサガサ鳴って、耳かきを使ってもどうにもならないので朝一番で近所の耳鼻咽喉科に行ったら、意外に人がたくさん待っていて、そうか!花粉症の季節なんだ……と気づいても引き返すわけにはいかず、おとなしく順番を待って診てもらったら、単に細かい髪の毛が入ってただけで拍子抜けした上に、初診料込みで1500円も取られてゲッソリ(--);それにしても髪の毛だとわかってたらセロテープを使ってなんとか取れたのにと今だから思えるのであって、わからないときは異様な感じで、しかも耳かきでは絶対といっていいほど取れないから、皆さま髪の毛にはご用心を。
ところで食後にNHKBSでハリソンフォード主演のリメイク映画『逃亡者』を見ているが、この放映は三浦元社長の再逮捕に刺激されたのだろうか。


コメント(2)

髪の毛が耳に!確かに一番近いですから入る事もあるでしょうね。
髪の毛は一度も入った事はないですが、一度蚊が飛び込みワァ〜〜ン、ワァ〜〜ンと物凄い音がしてウロタエて指を突っ込みましたが、ますます蚊は暴れて指を抜くと出て行きました。その間5分くらいでしたが物凄く長く感じました、後で耳鼻科の医師に聞くと耳を明るい方に向けると虫は飛び出すそうです。蚊によらず、小さな虫が耳に飛び込む事はあるそうです。こちらもお気をつけてくださいまし。

投稿者 お : 2008年03月06日 22:42

 「耳ねんぼう」という使いすてみみかきは先端が粘着質のものがぬってあって、けっこう細かいものがとれます。うちはずっとこれです。薬局で売っています。ぜひお試しを。
 うちの長男は幼児のとき、耳をのぞくと詰まっていて見えないので、ピンセットでひっぱたら、耳の穴の形に円柱形の耳垢がとれたことがあります。スッポン!と音が する勢いでした。まだありそうだったので、耳鼻科へ行ったら、お医者さんがあきれるほどつまっていて、鼓膜に張り付いているとかで、3日かかってとってくれました。もう成人しましたが、いまは耳垢ではなく、いろんなものを部屋にためこんでいます。お金はたまりません。

投稿者 momo : 2008年03月07日 11:22



2008年03月07日

鴨南そば

 QPを参考にして、つけ麺風にしてみた。ちなみにQPは鶏だったが、スーパーで日本産の合鴨を見つけて誘惑に負けた結果、余計な脂肪分をお腹に蓄えてしまった。
 今日は日ごろお付き合いしている出版社の半数以上から何故か一斉に連絡が入った日で、用件はそれぞれ違っていたのだけれど、ええっ、一体どうしたの?って感じでした。3月というのは年度替わりでやはり何かと慌ただしいのだろうかと思ったものの、それぞれ別にそういう用件でもなかったから単なる偶然なのだろう。私のほうも朝エッセイを1本入稿し、そのあと小説を書き進め、午後3時くらいからまた別の短いエッセイを2書きという、通常よりもややこしい仕事の仕方をしていたし、その間に確定申告の件で税理士さんからの問い合わせがあったりしてバタバタと時が過ぎてしまい、ようやく一段落してご飯を食べていたら、整体治療院から電話がかかってきて、通院日を間違えていたことに気づかされる始末。嗚呼!としかもういいようがありません。
ところで作家という稼業は日々些細な決断の連続で成り立つのを今日みたいな日には痛感する。端的にいうと、助詞を「は」にするか「が」にするかでそのつど迷いつつ決断を下していかなくてはならないのだ。私はどちらかといえば優柔不断な人間で、「ハンバーグにする?それともカレーがいい?」とか訊かれたら「別に〜どっちでもいいけど〜」とか答えちゃうタイプなのだが(笑)、「は」にするか「が」にするかは「どっちでも〜」というわけにはいかないのである。世の中にこれほど些細な決断を常に真剣に下す商売はないだろうという気がするくらいで、そう思うと作家というのは軟弱に見えて案外だれしも相当に性根が据わっているのかもしれません。




2008年03月08日

塩鯖、ごま豆腐、菜の花の芥子和え

今日は仕事のあと美容院に行ったのでお手軽な晩ご飯になりました。
食事しながらTVを点けたらNHKの討論番組「日本の、これから」でたまたま昨今の学力低下問題を取りあげていて、まるで当事者感覚がないくせに、つい見てしまったが、番組に参加していた高校生は、もちろん選ばれた子供たちではあるだろうけれど、なかなかしっかりした発言も多くてまんざら捨てたもんでもないし、別に日本の若い子の頭脳が急速に劣化してるというわけでもなさそうなので少しほっとした。むしろ大人たちのほうが相変わらずの議論ベタを露呈して、この先生たちが果たして若い子のコミュニケーション能力を高められるのだろうか?という不安にかられたのである。
経済先進国の宿命として、今後の日本人がもし頭脳で勝負をかけるとするなら、とてもじゃないけどこれまでの東大一文に入学できたくらいのレベルではインドや中国のエリートには勝ち目がないだろう。それ以上のレベルを目指せる子供だったら全然問題はないのだが、別にそうでもないウチの子は一体どんなふうに生きていけばいいのか?ちゃんとした職業に就いて何かやっていけるのか?というのが目下わが妹の心配事であり、多くの親御さんも同じような心配をしてらっしゃるような気がするのだけれど、それならとにかく人とのコミュニケーション能力や、身のまわり対する想像力を鍛える方向で子育てをしたほうがいいのではないかと、私は思っている。
日本人には応用力や考える能力が不足しているとい指摘もあったが、そういう能力は得てして何かで困ったときに初めて発揮されるものであり、日本人にそれが乏しいのは、恐らく独りで困った立場に追い込まれることを極力避けたがる民族性に由来するものとも思われる。考える能力が不足してるのは何も今どきの若い子ばかりではない。大人たちだって付和雷同のカタマリで、ほとんど何も考えとらんから低能無策の政治家ばかりを増やしてしまったのであります!




2008年03月09日

モッツァレラとニンニクのピッツァ、バジルのパスタほか

 春本番といった感じの今日、乗馬クラブも大勢の人で溢れかえっていたが、いつも親しくお喋りしてる男性会員のMさんから「近くに結構流行ってるイタリアンRがあるので帰りに行きませんか?(バリキャリの)Oさんも一緒に」とお誘い受け、Oさんがダメだったので結局2人で「これってデートになるんですかねえ?」とか言いながら(笑)車で連れて行ってもらったのでした。「田んぼの真ん中にあるんですよ」と聞かされてはいたけれど、実際に行ってみると本当に田んぼの真ん中の一軒家で、野菜は近くの菜園で取れたものを使ってるというから、まさしく「地産地消」である。中は結構広くて土曜日は満席となるそうで、石窯で焼いた本格的なピッツァや手作りのケーキなどが美味しく戴けた。
Mさんは私よりもかなりお若いが、それでも辛うじて同世代といえなくもない年齢だから、職種は全く違っていても、馬の以外の話でも何かと共通の話題には事欠かず、ことに最近の日本の若い人たちが内向きになってる問題や、今後の日本は一体どうなるんだろう、なんてことを話すと共感する点が多々あって非常に面白かった。
 某有名大企業の管理職が、誰からも文句が出ないようにということで、結局TOEICのような筆記テストで決められている異常さ、日本が独自に開発した技術や製品も工場の海外進出で全部外国に取られてしまった現実など、どうにも日本の先行きが明るくなさそうな話ばかりして、「だからもう僕はあんまり長生きしたいとは思わないんですよね」と思いっきり暗〜いことをニコニコしながら仰言るのがMさんの面白いところである。これは私もよく似ていて、ゼンゼン前向きでもないし、相当な悲観論者であるにもかかわらず、何故か自分自身は全然ウツっぽくならないタイプで、むしろ終末論を語れば語るほど気持ちが明るくなるという妙な癖があるので、Mさんとはゲラゲラ笑いながら日本滅亡論を語り合ったのでした。


コメント(2)

ご活躍嬉しく拝見しております。実は今、瀬戸内寂聴さんの「孤高の人」を読みなおしているのですが、そのなかに、寂聴さんが、湯浅芳子さんのために祇園の「川上」を予約され、小豆さんという芸奴さんもお座敷に招いたとありましたが、これは、松井様のご実家のことでしょうか。また、小柄な清潔な感じの女将さん…という描写があり、これも松井様のお母上のことかしら…などと思いつつ、今までとは一味違った読後感を抱いた本読みの一日でした。(間違っておりましたら、お許しください。)ご本のテレビ化、楽しみに待っております。

投稿者 無名人 : 2008年03月10日 22:52

ご推察通りです。母はとても小柄で若い頃から身長が150センチに届かなかったはずです。瀬戸内寂聴さんは晴海を名乗られていた時分からのご贔屓だというのは知ってましたが、湯浅芳子さんがお越しになっていたことは、私も同書で初めて知りました。

投稿者 今朝子 : 2008年03月11日 00:11



2008年03月10日

キッシュ

シアター・コクーンで『さらば、わが愛 覇王別姫』を見る前にドウ・マーゴで食事。
昨日のマラソンで高橋Qちゃんが惨敗した件や、川口市のとんでもない校長の件など、触れたいことはいろいろあるけれど、とにかく芝居の話をしておこう。
もう15年も前!に公開されて話題になった同名映画を蜷川演出で、というよりも東山紀之主演で舞台化したミュージカル作品で、昨今のジャニーズ系座長芝居の一環と見てよいのだろう。従って舞台の正否は一にヒガシという存在にかかっており、私も当然それを見に行ったわけである。
TVで見ていても、ヒガシはどうも大切にされすぎたアイドルの悲劇というべきか、妙な自意識の殻にこもってハジけない憾みがあるが、舞台ではやはりその難点が覆うべくもない。本人もむろん何とか殻を打ち破ろうとして京劇の女形という難しい役どころに敢えて挑戦したのだろうし、蜷川幸雄に身を預けもしたのだろうけれど、たぶんヒガシは殻ごとヒガシなのであって、ふつうの役者とは全然違う生理で成り立っている存在なのだろう。何もレスリー・チャンほどの可愛らしさを求めるつもりはないとはいえ、カーテンコールも含めて余りにもスカシ気味で、もうちょっと愛想があってもいいのではなかろうか。ひょっとしたら非常に不器用で照れ屋の人が、何かの間違いでアイドルを長く続けてしまい、本人も困っちゃってるのかも?とか思ったりもした。そこには演技が稚拙というだけではない根本的な問題があるように感じたのは、共演者の木村佳乃が舞台に登場した瞬間で、木村もまた演技が巧いとかなんとかいうより、映画でも舞台でも体当たりでハジけちゃえる女優だから、その相違点が際だったのである。
もうひとりの共演者、遠藤憲一は地声がいいし男臭い役者なのでけっこうご贔屓の俳優なのだが、如何せん今回は不器用な演技が目立ったし、一応はミュージカルなのだからゼンゼン歌えないのはいくらなんでもまずかろうと思う。比較的安心して見てられたのは脇役の西岡徳馬。演出はオープニングのシーンがなかなかいい。ヒガシも京劇の立ち回りはよくやっていた。


コメント(2)

はじめまして。
ヒガシファンの蛍と申します。
松井さんの「覇王別姫」の感想を読ませていただきました。
私はまだ舞台を見ておりませんので、何も申し上げられないのですが、松井さんが満足されなかったことは残念です。
それより、松井さんがヒガシの本質的なことに触れておられるのに、興味をおぼえました。
「大切にされすぎたアイドルの悲劇、妙な自意識の殻にこもって弾けない憾み」というのは、どのような番組やドラマ等をご覧になって思われたのでしょうか?
ファンとして気になりましたので、よければコメントをお願い
いたします。

投稿者 蛍 : 2008年03月14日 22:25

「世界まる見え」や「喰い探」などをチラチラ見る程度なのであまりえらそうなことは言えませんが、なんとなくそんな感じがしました。ただスカして見えるのも一種のウリなのかもしれないとは思っています。実物はビックリするような美男子だったという話を妹から聞いてるので、たぶんキレイごとの世界で生きざるを得なかったのかとも思ったのでした。

投稿者 今朝子 : 2008年03月14日 23:56



2008年03月11日

ジャガイモとアスパラガスのカレー炒め

QPで見たのはオカヒジキだったが、近所のスーパーに何軒もあたったけど入手できなかったのでアスパラに代えた。ショウガ汁と酒で下味した豚挽肉とジャガイモの千切り、アスパラガスの順に炒めてカレー粉、醤油、塩少々で味付け。
このところ腹の立つ社会問題が多すぎて書く気も起きないけれど、東京都民としては「新銀行東京」の破綻を取りあげないわけにはいかない。朝のワイドショーで破綻に至る仕事ぶりの一端を見てキレまくってしまった。旧経営陣の責任もさることながら、都税の投入を決定した石原の責任は大であるにもかかわらず、例によって責任を問われだしたら途端に逃げ口上になるあの男の態度にはほとほとうんざりする。
人の上に立つ者は判断ミスや無能も犯罪であるとするのが古き日本社会の道徳観だが、今どきの保守反動の輩はそうした道徳観を堅持する節操も覚悟もないのであって、その点はムチャクチャな着物の着方をしてる和モノ好きの女の子のようなものかもしれない。
銀行以上に危ぶまれているオリンピック招致にもすでに巨額の予算がばらまかれているようだし、それもパアになって税金に跳ね返ってくるのなら、あの腰抜け男に投票した皆さんだけにご負担を願いたいものである。




2008年03月12日

ブリの香味ソース

QPで見た料理。ブリは塩をしてしばらく置いて水気を抜き、粉をまぶしてフライパンで炒める。香味ソースは砂糖を加えた酢醤油にショウガ、ニンニク、ネギのみじん切りとごま油を加える。油をたらしたお湯で茹でたほうれん草と共に食す。
 昨日は「新銀行東京」のニュースで怒り心頭に発するという状態だったが、今日はまた税理士さんの連絡でわかった確定申告の内容と納税計画書が火に油を注いだ感じである。ある程度覚悟をしていたとはいえ、想像をはるかに越えた納付税額で、仕事をする気がどっと失せてしまった(;;)
そもそも源泉徴収で、例年は1割、去年は概ね1割5分がた既に引かれているにもかかわらず、年内にそれとほぼ同額がさらにまた事業税やら何やらで国と東京都に持って行かれるという話だから、つまりは全収入の3割が税金となり、額面を見て卒倒しそうだった。
 私は一体こんなに高い税金を取られて、日銀の総裁ひとり決められない国会議員や、いいように都税をばらまいて言い逃ればかりしてる都知事や、先を見る目がまったく無いまま日本の農業や教育、医療場をムチャクチャにしてしまった役人や、大名旅行やマッサージチェアにムダ金を使ってる法人職員や、名簿すら満足に作れなかった社保庁のバカどもを養う義務があるのだろうか(怒怒怒)。もし若ければとっくに日本を脱出してるだろうと、私のような仕事をしてる人間でさえ思うのだから、日本がずっとこんな風だと、稼ぎのいい若い人たちはどんどん国を離れて行きそうな気がして心配でならない。
それにしても、こんなにヒドい政治家や役人どもをのさばらしておいて、よく暴動が起きないものだと思う。恐らく給与所得者の方々は天引きされてるので納税の意識が低すぎるのではないか。一度給与明細をじっくり見て、総税額を計算されることをオススメする。ひとえに政治に対する無関心がここまでヒドい政治家をはびこらせたという意識を持たないかぎり、日本に未来はありません。




2008年03月13日

トップスの野菜カレー

今日は午後からラジオの収録で赤坂TBS放送センターに出かけた。
「嶌信彦のエネルギッシュトーク」という日曜の夜に放送される30分番組だが、収録時間はもっとたっぷりあって、気楽な雰囲気の中にもかなり突っ込んだ会話を楽しませてもらった感じだ。嶌さんはTVでお見受けするより大柄で、TVで見る人に会うとたいてい思ったより小柄なことが多いから、これはちょっと意外でした。最近あまりTVでお見受けしないような気がしていたが、どうやら今は執筆のほうに心を傾けてらっしゃるご様子で、いわゆるマスコミ人とはひと味違った落ち着いたインテリという印象である。それでいて気さくな方なので、とてもお話がしやすかった。そもそも小説を書くとはどんなことなのかという問いかけを、ここまでストレートに受けたのは初めてのような気がするくらいで、こちらも率直にお答えした。
帰りは明日オープンする赤坂サカスを少し見てまわり、懐かしの「トップス」のカレーをテイクアウトした。写真下段は話題のLEDビジョンを設置した階段です。




2008年03月14日

上方寿司、里芋と茄子のそぼろあん、鶏肉の胡麻サラダ

整体治療の帰りに東急フードショーでゲット。
3月も早や半ばとなり、迫り来る〆切りを前にして、わが家のカメが春全開で迷惑この上ない。♂は目覚めてから寝るまでずうっと♀をおっかけまわし、♀の上に乗っかって、あっ、あっ、あっ、とポルノチックに鳴いている。鳴くのは♂だけで、♀はただただシラ〜としている。それもそのはず、まったく届いてないのである。
 カメは尻尾に総排泄口という穴があって、糞尿も卵も男性器もすべてここから出すので、文字通りの交尾なのであるが、♂の性器は甲羅が邪魔になって、なかなか♂の穴に届かない。♂は成熟すると甲羅のお腹の部分が凹んで、♀の甲羅にカパッとはまるようになるらしい。そうなって初めてホンバンができるのだけれど、甲羅が凹むようになるまでしつこくリハーサルを繰り返して、精子をムダに消費している。日本の人類の若い♂にもぜひ見習ってほしいと思うような涙ぐましい奮闘ぶりで、見ていると♂はやっぱり「あはれ」にもまた「をかし」いのでした(笑)


コメント(4)

うわ〜、うわ〜、すごい形相!(≧▽≦) こんなゲキシャ初めてです(笑)。どんな生き物でもオスってのは・・・なんというか・・・アレですね、かわいくてしょーもないモンですね。近所の玉川上水にもデカい亀が戻ってきてます。春だなあ。

投稿者 ふみ : 2008年03月15日 11:14

すごい、強烈です!まるで動物番組のような光景が、部屋の中で繰り広げられているとは、信じがたいです。ずいぶん大きそうですが、体長は今、どれ位でしょうか。黒い床面は厚手のカーペットでしょうか。
思い出したのが、先週の夕刊に出ていたコラムニストが飼っているイグアナ。13才のグリーン・イグアナ、初めは20センチ程だったのが、今では170センチ!普段は、風呂場にいて、奥さんは気持ち悪がって、電気を消して入浴するそうですが、自分より図体の大きいイグアナが家にいて、その下でお風呂に入る気分とは、どんなものか。軽井沢に連れて行って草原で歩かせたそうですが、イグアナが歩いている光景を日本の高原で見られるとは……。怖いもの見たさに、一目見たい気がしました。
夜中、ふと目が覚めると猫が目の前にいて、ギョッとする事がありますが、亀やイグアナなら、怪獣映画の夢を見そうです。

投稿者 ウサコの母 : 2008年03月15日 22:12

>体長は今、どれ位でしょうか。黒い床面は厚手のカーペットでしょうか。

床は厚手のカーペットです。体長は20センチ程度ですので、まだなんとかなってますが、甲羅が重いのでフローリングではバタバタと凄い音がします。それにしても170センチのイグアナは凄い!ガラパゴスでもそんなにデカいのはお目にかかれませんでした。そのコラムニストはひょっとして小田島隆さんでしょうか?小田島さんなら、このブログを管理してもらってる方のお友達なんですが。

イグアナに比べたら

投稿者 今朝子 : 2008年03月15日 23:12

そうです。3月6日朝日夕刊に出た小田島隆さんのイギーです。イギーの顔面がカラーで大きく載っていたので、迫力があり、顎の下のたれてる部分やその先端の歯状のギザギザ、前肢のうろこなど、写真だと、ゴールドとシルバーの2色がゴージャスで、美しいとも言えますが、大きさを考えると……。ガラパゴスでも、そんな大きいのはご覧にならなかったのなら、既に高齢らしいので、お友達を通じて、元気なうちに、ぜひ見せて頂いてはいかがでしょうか。ご対面なさったら、そんな巨大生物と日本の家庭で同居した感想などお聞かせ下さい。

投稿者 ウサコの母 : 2008年03月16日 10:44



2008年03月15日

鱈とタラコと大根のスープ、カルビ肉焼き

前にQPで見た料理。スープは煮干しの出汁で拍子木切りした大根と鱈の切り身、タラコの輪切りを煮て、おろしニンニクと醤油で味付け、仕上げに万能ネギをちらす。かなりアクが出るのでまめに取り除くこと。カルビ肉は醤油、酒、蜂蜜、おろしニンニクを混ぜたタレに浸けてすりゴマをまぶして焼く。
今日は『吉原手引草』の韓国での出版に関する覚え書きが幻冬舎から来て、それに目を通して何度も首をかしげたのがアドバンス料というものについてだった。別に文句をいう必要はゼンゼンないのだが、どうも多すぎるのである(笑)。予定価格と初刷り部数、印税率が示されているので、それを計算するとアドバンス料をはるかに下回る。つまり必ず増版しないと合わない計算なのだ。韓国ではまだそんなに本が売れるのだろうか?それとも売れ行きとは関係なく、海外出版のアドバンス料とはそんんなものなのか、私には全くわからないので、一度ヒメに訊いてみなくてはなるまいと思ったのでした。




2008年03月16日

絶食

いつも通りの乗馬デーで、今日は重〜い馬に駈歩をしっかりさせられて騎乗のほうは好調だったのだけれど、躰はえらく不調で、どうやら恐れていた花粉症になったらしい(--);朝から風邪をひいたような状態で頭が重く寒気がして鼻水が出る。くしゃみは出なかったので大丈夫だとみて、一応マスクをして行ったら、クラブでは案外平気で、騎乗している間は鼻水も出なかった。帰りの電車でまた鼻水が出始めて、やたらに生あくびをし、吐き気にまで襲われて、サッパリ食欲がないので晩ご飯は食べないことにした。朝はガッツリ食べたし、このところいささか食べ過ぎだったので、こういうときは食べないに限るのである。それにしてもついに花粉症になったとすると、今後のことが非常に心配だ。これってどんどんひどくなるものなのだろうか?皆さんはどうやって乗り切られているのでしょうか?


コメント(4)

はっきり言って、花粉症は「乗り切れ」ません。薬はイヤですが、そうも言ってられないので、抗アレルギー剤などの飲み薬と、点鼻薬、目薬を医者に処方してもらって、欠かさず飲めば何とか。でも「てん茶」を早い時期から飲み続けて治した!って人もいるので漢方的な処方が効く人もいるようですが。どんどんひどくなるかどうかも人によってなんとも言えないみたいなんで、まあ、様子をみてくださいまし(ってヤブ医者さながらの答弁であいすまぬことです・・・・)

投稿者 クワバラアツコ : 2008年03月16日 21:50

確かに、花粉症になって10年程は「何をしても一時しのぎ」で薬を飲んでもその時だけ、鼻炎スプレー、目にはアレルギー用目薬と医者もかけもち。杉花粉症から檜花粉症、約半年はアレルギー性鼻炎に悩まされましたが、こちらの体が慣れてくるのか、20年くらいたった今では時々クシャミはでるし、鼻水も出ますが、程ほどのところで医者に行かずに我慢できる程度になりました。

色々な治療法があるそうですが、中には余計酷くなる場合もあります。ただ不思議なのは極度に緊張したり、芝居やコンサートに行くと真剣に見ているときには全く症状が出ない。神経の作用も大きいのではないかな?と思うのです。

投稿者 お : 2008年03月16日 22:42

花粉症…辛いです。私も2年前に正式(?)に発症しました。でも、もしかしたら、松井様は風邪かもしれないので、一度医院でお確かめになってはどうでしょうか。花粉症の場合、軽いうちは、一日1回飲む薬(普通の内科医院でもらえます)で十分ですが、重くなるときつい薬が必要になります。飲むとピタリととまりますが、これはこれで別の意味で恐いような気もします。私の場合、一昨年、花粉症を侮り大事になり懲りたものですから、花粉の季節が近づくと、早い時期から、外へ出る時は必ずマスクをし、室内ではずすようにしています。また、はやいめに軽い薬をもらい飲むようにしています。この結果随分楽になりました。(花粉症の先輩の助言によるものですが、こういう助言は聞いておくものだと、つくづく思ったことでした。)参考になればいいのですが。

投稿者 無名人 : 2008年03月16日 22:44

私は何十年来の”花粉症持ち”です。いろいろ試しましたが、ここ何年かは薬局の漢方薬が効いています。眠くならないし
身体にもあまり害がないかナと思っています。もちろん外出の時はマスクは必ずします。今年は2重にしています。でもブログ拝読すると、もしかしたらお風邪かもと思いますが。花粉症の場合、寒気とか吐き気はありませんので。お大事に。

投稿者 yuyu : 2008年03月17日 09:37



2008年03月17日

豚肉とトマトとほうれん草のサラダ

細切りにした豚もも肉を生姜醤油に浸し片栗粉をまぶして焼く。塩ゆでほうれん草、湯むきして細かくしたトマトと併せて酢醤油に生姜汁と砂糖少々ごま油を混ぜたタレをかける。簡単にできるのでオススメ。
花粉症疑惑に関しては皆さまからぞくぞくとご投稿が寄せられて感謝に堪えません。本当にありがとうございましたm(_ _)m風邪かもしれないので病院に行ったらというアドバイスも頂戴し、ホカロンを貼っても寒気がおさまらないので自分でも風邪の可能性を疑いつつ、お昼に文春の山口さんからお食事お誘いの電話があったのでその話をしたところ、彼女も花粉症キャリアで「風邪かどうかは喉を見たらイッパツでわかるみたいですよ」といわれたので、仕事が一段落してから近所の耳鼻科に駆け込んだ。私はそもそも滅多に医者にかからない人間なのだが、こないだ耳に髪の毛が入ったときに診察カードをもらっていたので、これを利用しない手はないと考えたのだ。
幸い空いてる時間帯だったのか、すぐに診てくださった先生に「ああ、これは風邪ですね」とあっさり言われてしまいました(苦笑)。
せっかく今年の冬は風邪をひかずに済んだのに、なんだってこんなまぎらわしい時期にひいてしまったのか!と我ながら頭に来るのですが、とにかく喉風邪でけっこうシンドイので、迫り来る〆切りを前にしつつも今日は早い目に仕事をやめて寝床に向かいます。お騒がせして誠にすいませんでしたm(_ _)mでも花粉症的兆候があったのも確かなんでございます。




2008年03月18日

鶏肉と春野菜のフリカッセ

QPで見た料理。ニンジンとカブとグリーピースをあらかじめ蒸し煮しておく。塩胡椒して薄力粉をまぶした鶏肉と玉ねぎのみじん切りを炒めてバターと白ワインを加えて煮詰め、野菜のゆで汁を加えてさらに煮込み、塩胡椒で味付けして最後にミルクを加える。生クリームでなくミルクを使って軽めの仕上がりにするのがポイント。野菜のゆで汁がきいて優しい味になる。ミルクを加えたあと、火を通すのは短時間にして分離しないようにすること。
日銀総裁は当初の武藤副総裁昇任案を自民党が撤回して福井続投や田波案を打ち出したけれど、それでもまだ決まらないんだろうか?とか、チベットの暴動を中国政府はどう決着するのだろうか?という比較的メジャーなニュースはさておき、今日はお昼ご飯を食べながらBSでたまたまフランスの国営放送を見てしまい、地方選挙で右派が敗北、左派圧勝というニュースに触れて、サルコジの不人気説を裏付けられた感じだった。
驚いたのは「緑の党」から新市長に4(5?)人も当選したというニュースで、そもそもドイツから発した「緑の党」は今や欧州全土で隠然たる勢力になっているらしい。
それにしても、日本にいまだ環境政党が誕生しないのはちょっとフシギな気がする。自称2大政党はサイテ〜な感じだし、どこの政党もパッとしないなかで、今や環境を主題にした政党があれば、有権者にとってはひとつの選択肢に十分なり得る気もするのだけれど、結局は日本の旧左派勢力が従来の労働組合の上にあぐらをかいて堕落したあげく、フリーランスや派遣労働者の取り込みにも遅れ、環境問題にしっかり取り組むだけのブレーンを欠いたということなのだろうか。




2008年03月19日

鰯のハーブ焼き、ワタリガニのパスタほか

今月は少しゆっくりできるかと思っていたら全然そうでもなくて色んなことが立て込んできたので今日はそれらをいくつかまとめてこなすという離れワザに出てしまった。
 まず京都の甥っ子が春休みで東上しており、夕方わが家にカメとプレオを見に来た。ほぼ同時間帯に近所の事務所スラッシュにポプラ社の倉澤さんが『今朝子の晩ご飯』の文庫見本を持って現れたのでご挨拶して、そのあと甥っ子と日本橋高島屋に向かった。
高島屋では「表千家而妙斎家元好み物展」を開催しており、前に同展示会に関連して永楽善五郎師と対談したことでレセプションに招かれていたのである。善五郎師にもさることながら、表千家家元宗左師にはN賞のお祝いに色紙を頂戴したので、その御礼委かたがたご挨拶に伺った次第。もちろん展示会そのものも拝見したが、これが千家十職といわれる人たちの手による上品にして洒脱、典雅にしてモダンな工芸の逸品がそろい踏みで実に見応え十分である。今月の24日まで無料で見学できるので、日本の美とは何かというような興味をお持ちの方は是非ともご覧になることをオススメする。
 同会場ではお茶の稽古を一緒にしてるポプラ社の矢内さんと落ち合い、3人そろって有楽町で食事。そこから今度は歌舞伎座での観劇を終えた父と妹と帝國ホテルで落ち合って、5人でお茶しながら出版業界、料理業界、政界、学校関連等々あらゆることに関する話題で盛り上がったのでした。


コメント(3)

「今朝子の晩ご飯」、萩尾望都さんのガラパゴス紀行漫画と合わせて、待ち遠しいです!以前、萩尾さんとの対談がポプラ社PR誌に掲載されるとあり、こちらも、ぜひ読みたいのですが、もう発表されたのでしょうか。この号だけ、直接、ポプラ社に注文できるのでしょうか。入手方法を教えて頂きたいのですが。

投稿者 ウサコの母 : 2008年03月20日 11:27

担当編集者に転送しましたので少し返事をお待ちください。

投稿者 今朝子 : 2008年03月20日 11:58

ポプラ社の矢内と申します。

ウサコの母さん、コメントをありがとうございました。
萩尾望都さんとの対談が掲載される、PR誌「asta*」は4月6日の発行です。
限られた書店での無料頒布となっていますので、
HPでご確認のうえ、早めに入手してくださいませ。
(通常、2,3日でなくなってしまうそうです)
http://www.poplarbeech.com/asta/asta.html

萩尾さんの新連載が夏頃から始まる予定ですので、
この機会に、定期購読をオススメいたします(笑)
1年分で送料込み2000円です〜。

よろしくお願いいたします。

投稿者 矢内 : 2008年03月20日 12:04



2008年03月20日

寿司

妹と甥っ子と渋谷で食事。
ところで甥っ子が今回東上したのは別にわが家のカメやプレオを見に来たわけではなくて、早くも一種の就職活動(?)だったのであります。
これは前に友人のモリにも聞いた話だが、今どきの高校生は就職に備えた進学というものを考えるようで、この春高2生になる甥っ子はJR職員になりたいという願望のもとに、4年制大学でなく専門学校に進みたいと言い出したので、母親が慌てて私に相談をしたのであった。
甥っ子は子供の頃から鉄道マニアだったので、今の段階ならまあそういう発想になるのは無理もないのだけれど、歯医者の息子なので、父親は歯学部に進学させるつもりかと思いきや、別にむりやり歯医者にする気はないし、歯学部に行くなら国公立でないと今どき歯医者になってもゼンゼン元は取れないから止めといたほうがいいという、実に大阪人らしい合理的な意見の持ち主なのだった。
しかしながら父方の親戚は医者ばかりだし、母親の実家はなにせ料理屋だから、息子がJRの職員になりたいと言い出したら、別に反対をする気はなくても、アドバイスのしようもないのが不安なようである。
ただ、母親というのは怖いもので、去年わたしが友人の紹介でJR勤務の方にお会いしたという話をしっかり憶えていて、その方に少しでもお話を伺えないだろうかといわれて、私はたった1度お目にかかっただけのO氏に、友人を通じて連絡を取り、今日の面談をお願いしたのだった。
O氏は幸いとても親切な方で、私とは行きずりに等しい縁であるにもかかわらず、面談を快くお引き受けくださって、ガキを相手にJRの仕事内容や採用の仕組み等を懇切丁寧に話してくださった。そのお話は鉄道にほとんど無関心な私でも非常に面白く聞けたし、JRマン気質の一端も窺えて、なるほど、男の子には魅力的な職場に違いなかろうと思われたが、案の定その採用に対して希望者は例年100倍!と聞いてさすがに驚いた。そう聞いても一向にめげる様子がない甥っ子には、狭き門を目指してとにかく頑張ってもらいたいものである。




2008年03月21日

鰯とブロッコリーのホットサラダ、煮豆、らっきょう

 ホットサラダは前にTVで見たインスタント料理。茹でたブロッコリーと鰯の缶詰を併せて粉山椒を振っただけ。
世界フィギュア2008女子フリー演技を見ながら食事。ライブで見なくともミキティの途中棄権はとても可哀想だったし、真央ちゃんの初っぱな転倒にはひやっとしました。中野は素晴らしかったのに入賞を逃してザンネン。
ところで今夜はスラッシュの守部さんと「エリザベス・ゴールデンエイジ」を見に行く予定だったが、一昨日昨日と外出を続けたせいか、風邪が意外なほど悪化して、昼間はなんとか予定通りの枚数を書き上げたものの、夜はとても出かけられる状態ではなくなってしまった。でも週末には乗馬に行きたいし(笑)、来週は予定が目白押しなので、どうしてもなんとか早く治さなくてはならない。かくしてこないだお医者さんにもらって放っておいた処方箋を持って階下の薬局に駆け込んだ次第。
わが家は小さなビルの3階ワンフロア分を借りており、1階がいわゆる処方箋薬局なのだが、私は整体治療を頼って基本的には薬を飲まないようにしてるので、薬局の方とはほとんど無縁のまますれ違って挨拶を交わす程度だった。で、今日初めて中に入ったところ、奥から『吉原手引草』を持って来られて「お具合が悪いときに申しわけありませんねえ」といいながらサインを求められたのであった(笑)。


コメント(1)

お薬屋さん、松井さんとお話しできるきっかけを「今や遅し」と待ち焦がれておられたのでしょうね。なんとなく分ります。

我家では今家族全員が「松井ワールド」に嵌っています。「東州しゃらくさし」「吉原手引き帖」はやっと全員が読み終え、今は「家、家にあらず」「非道、行ずべからず」をそれぞれが先を争って読んでいるのですが、読み終えた者は誰が何の目的で事件を起こしたか、言いたくて仕方がない。読んで居る者は聞きたくない。
家族の会話が今は休憩中なので食事も「靜」に噛み締め味わえます。

風邪はこじれると中々治りにくいので、充分な休養を取られたほうがよろしゅうございます。
お大事に。

投稿者 お : 2008年03月21日 21:53



2008年03月22日

おかゆ

 薬を飲んだら余計に具合が悪くなっちゃったのはふだん飲みつけてないからでしょう(--); 午前中に原稿を書いてると急に吐き気と下痢に襲われて、体力をひどく消耗し、躰を縦にしてられなくなってうつらうつらしながら夜を迎え、若干空腹を覚えたので昨日のご飯の残りでおかゆを作って食べた。こんな状態でも明日は乗馬に行けるんでしょうか?


コメント(1)

案じております。具合が悪くなられたのは薬のせいではないと思いますが、薬は1回飲んだからといって直ぐには効きません。でも一日3回飲んでも、まったく回復の兆しが無い場合は、薬が病状にあっていないことも考えられますので、やはり現在の病状を医師に正しく伝えられて、適切な診断を仰がれるの一番かと思います。私も2年前、激しい胃腸炎を伴う風邪(幸いインフルエンザではありませんでしたが)になり、3日間、近くの医院へ点滴に通いました。吐き気、下痢を伴いますと体力を消耗しますので、どうかご無理なさいませぬように。いい作品をお書きになるためにも、ここは少しご静養くださいますようにと願っております。

投稿者 無名人 : 2008年03月22日 23:27



2008年03月23日

ポトフ

けさはかなり復調し、食欲が少し戻ったのでほっとしたが、微熱があったので、ご投稿のご意見に従い、うずうずする気持ちを抑えて乗馬はあきらめました(涙)。
それにしても今回の風邪は私にしては珍しく長引いている。原因は初動のミスで、花粉症と間違えたことがまず痛かった。次にしっかり静養すべき日に出かけたのが響いており、前日は治りかけていたから、ひょっとしたらまた別の風邪をひいちゃったのかと思うくらい、初期症状がぶり返した感じだった。
とにかくアタマに来るのは19,20日にやってきて東京に悪天候をもたらした妹である。その前の週の天気予報では曇りマークだったのに、凄い風雨に見舞われてしかも急に寒くなったのは、わが妹のせいとしか考えられない。彼女は小学校のときに遠足の日が必ず雨になり、順延してもまた雨で、結局一度も行けなかったという恐るべき雨女なのである。甥っ子を連れてディズニーランドに行った日は東京湾を戦後2番目の猛烈な台風が直撃し、同行した私は下着までびしょ濡れになったのが今も忘れられない。そんな日でも開園していたDLもDLだが、行くと言い張った妹も妹で、たぶん台風くらいでメゲていては一生どこへも行けないという危機感が彼女をそこまで駆り立てるのかと呆れたのである。今後は風邪のときはけっして妹を近づけないようにしたいものであります。


コメント(3)

「今日は、やはり、松井さん来てないねぇ」と言うのが、クラブでのOさん、Sさんとの挨拶でした。

松井さんが少々の事ぐらいでは、クラブを休むはずがないと思っているメンバーは、皆心配しておりましたが、回復に向かっておられるようで安心しました。

せっかくの、ポカポカ陽気での安静はご無念でしょうが、体力を消耗した状況での騎乗は、バランスを崩しやすく危ないし、さらに体調が悪化したなんて事になったら、小鹿では済まなくなるでしょうから、お休みされて正解だったと思います。

来週、元気なお顔でお会いできる事を楽しみにしております。

投稿者 小鹿会のM : 2008年03月23日 20:55

お加減少し復調されたようで、ほっとしました。
乗馬クラブのOでございます。

私も最近日曜に休みがちで、最近お会いできずでしたが
やはり今日は休まれて正解と思います。

周囲でも季節の変わり目のせいか、体調を崩す人が多く
寒暖の差も激しいためなかなか治り難いようです。

今週一杯位ペースを少し落とされて、来週にはまた元気に
お目にかかれますよう、回復をお祈り致します。

お見舞いまで。

投稿者 モイラ : 2008年03月23日 22:26

今日、ブログに書き込みされていて、ほっとしました。
叉風邪をこじらせた原因を妹君に求めておられるのを読みまして、益々安心致しました。家族に憎まれ口を言えるのは気力充分になられた証だと思いますので。
春、秋共に体は動かしやすく、どうしてもオーバーワークになってしまいます。寒中よりもこの頃のほうが風邪も引きやすく、引いても軽く思いがちですのでお気をつけ下さいませ。

投稿者 お : 2008年03月23日 22:35



2008年03月25日

塩鍋、鶏の刺身盛り合わせほか

風邪で皆さまにご心配をおかけして、この間いろいろと暖かいご投稿を頂戴し感謝に堪えません。まだ全快というわけにはいきませんが、今宵は以前から約束していた文春の会食に出かけてしまいました。
そもそもは『負け犬の遠吠え』で有名な酒井順子さんが「オール読物」でコスプレをテーマにしたエッセイを連載されており、その中でタカラヅカのコスプレを元ヅカジェンヌである米朝事務所の大島さんがお手伝いしたところから、酒井さんと文春の山口さん、吉田さん、大島さん、そして大島さんを紹介した私まで招かれての会食となったわけです。
場所は目黒川沿いの鶏料理専門店「はし田」で、鶏ガラスープのきいたここの塩鍋は山芋をメレンゲ状にしたものをかけるので面白い食感が楽しめます。目黒川の桜並木も早や3分咲きといったところ(写真下段)
 酒井順子さんはご自分でも人見知りだと仰言るおとなしい方だが、聞けばなんと女子鉄ちゃん(鉄道マニア)で、「JRの入社試験を受けたんですよ。落ちましたけど」という話にはマジびっくり!でした。
コスプレシリーズはまだまだ続くみたいで、みんなは調子に乗ってSMの女王は絶対やりましょうね、メイド喫茶もやっぱり、ナマハゲで女湯覗くとか?いっそ蘇民祭に参加する?とかムチャクチャいって盛り上がり、私は喉が痛くていつもほどおしゃべりが出来ない分、しっかり持参したカメポルノ(交尾シーンの動画)をお見せして皆さんがキャーキャーいうのを楽しんでおりました(笑)


コメント(2)

コスプレの殿堂が、松井さんの「身近」にあることをご存知でしたか? 東武動物公園駅から動物公園に向かって300メートルにある宮代町コミュニティーセンター進修館がそれ。
毎週末に同駅を降りてマイクロバスに乗るらんがために連絡通路を行くと、なんか十代後半のお姉ちゃんたちがみんなキャスター付きのキャリーバッグをゴロゴロと。
そしてマイクロバスが右折するところで進修館を眺めれば、いつでも文化祭のような眺めが! いるところにはいるんですね、どころの騒ぎではない。それも毎週やっているからスゴイです。インターネットでも有名です。やっぱり多いのはゴスロリ(ゴシック・ロリータ)ですね。アニメヒーローもいますよ。

投稿者 熊馬 : 2008年03月25日 12:43

目黒川沿いの桜並木、半日違いで、私も歩きました。
今日は、初めて池上本門寺へ行って来ました。13代目仁左衛門さんの記録映画「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」のリバイバル上映に合わせて、明後日、上映館で当代仁左衛門丈と羽田監督の対談が急遽、実現し、幸運にも、私もお話を聞ける事になり、明日は13代目さんの命日でもあるし、桜も咲いたし、と出かけたのです。持参した地図では分らず、社務所で尋ねたら、親切に案内して下さり、無事にお参りできました。立派なお花が沢山供えてありましたが、私も小さい花束をお供えして、次は雷蔵さんへ。こちらも迷いましたが、五重塔そばで、年配のお2人が休んでいる所に近寄ってみたら、そこが雷蔵さんのお墓でした。「太田家之墓」とだけ書かれて、卒塔婆の戒名の中に「雷蔵」の文字がある以外、事前に調べていないと分らないでしょうが、こちらも花で飾られていて、そこに居た方の話では、年中、花が絶えないとの事。88才と言う、おしゃれで元気なおばあさんとは、思いがけず、雷蔵とジェラール・フィリップの共通点の話で盛り上がってしまいましたが、もしかしたら、松井さんは、素顔の雷蔵さんもご覧になったかもしれませんね。
その後、向かった中目黒の評判のピッツェリアは閉まっていて残念でしたが、桜が咲き始めた川沿いを歩きました。「さくらまつり」と書いた赤い提灯が邪魔に思えましたが、帰宅して
ブロクを開いたら、半日違いで同じ辺りを歩いていたんですね。

投稿者 ウサコの母 : 2008年03月25日 22:35



2008年03月25日

ピッツァマルガリータ、カラスミとズッキーニのフジッリ、バーニャカウダほか

 夕方は講談社の堀さんがついに『そろそろ旅に』の見本をご持参になった。装丁と本全体のボリュームを見て「けっこう大作って感じあるよね」と私。「そうなんです。ちょっと勝負かけた!って感じなんで」と堀さん。てなわけで、3月末には店頭に並ぶ予定ですから皆さま乞うご期待!
夜は世田谷パブリックシアターで「狂言劇場その四」を見る。今回は大がかりな『唐人相撲』をメインにしたプログラムで、私もこれは前にTVで一度見た覚えはあるが、ナマは初めてだけに、あまり批評がましいことはいえないのだけれど、相撲のシーンを妙に現代的に仕立てたところがかえって面白さを削いだような気がする。こういうものは思いっきり古風に演じたほうが却ってバカバカしくて笑える。そういう意味でも野村万作萬斎チームよりは茂山一家のほうが向いている演目のような気がしないでもない。ただ唐人の行進をシルエットで見せたのはきれいだった。
終演後は劇場に近い「イル・ピッツァ・イオーロ」でスラッシュの守部さんと食事。ここは結構オイシイ店だし、2人前コースはボリュームたっぷりの前菜3品とパスタ、ピッツァ、デザートが付いて\3000弱とお得なのでオススメします。かく申す私めは食欲は完全に復調しましたが、咳が残って声はいまだ壊滅状態です(--);
ところで食べている最中に守部さんに「ねえ、松井さんの斜め後ろに座ってる女性、川上未映子さんじゃない?」と耳打ちされて、こっそり見たら確かにそう見えなくもないけれど、イマドキの若い子にありがちな顔なのでイマイチ確信は持てず……てなわけでまたまた接近遭遇してしまったのだとしたら、そのうちオバサンストーカーとかいわれるんじゃないかと心配です(笑)。




2008年03月26日

上海焼きそば、海老マヨサラダ

昨夜は咳がひどくで眠れなかったので、結局AM3:30くらいから仕事を始めてしまい、小一時間ほど昼寝はしたものの、ずっと起きてられるのはやはり相当の寝だめをしたからだろう。で、夕方には予定分を書き終えて渋谷に買い物に出かけ、晩ご飯は東横のれん街でゲット。
今週はなにせ月曜日に〆切り1本、火曜日にまた〆切りが1本あって、金曜日には〆切りと取材と打ち上げが目白押し、土曜日には京都に行き、日曜日になんとふたつの同窓会に出て最終便で帰ってくるという超過密スケジュールで、こうなるともう好きでやってるといわれてもしょうがないのだけれど(笑)、別にそうでもなくて、たまたま色んなことが重なってしまったのであります。
てなわけで新刊も相次ぎますが、皆さまどうぞよろしくお願いします!
ところで「新銀行東京」の救済に400億の予算を使う決定が今日ついに下されたが、都民一人あたり1万1千円の負担だというので、私は石原に投票した人に1万1千円を頂戴したい気がしている(怒)。
それにしてもダメだとわかって撤退が出来ないというのは旧日本陸軍のインパール作戦みたいで、本当に不愉快きわまりない。腹が立つのは牟田口中将や石原慎太郎に対してばかりでなく、牟田口や石原のような思い上がりやすい人間を増長させて、暴走を止められなくなった周囲の人間に対してもである。気の弱い人間の罪も大きいことを、日本人はいい加減認識すべきだし、今回の件では公明党の支持者にどう考えるのか伺ってみたいもんである。
なおインパール作戦とか牟田口中将とかいわれてもピンと来ない若い方は、この先ちゃんと勉強してください。過去の歴史を学ぶのは未来の過ちを少なくするためであります。


コメント(1)

新銀行東京、石原知事の暴挙ではありますが、大阪に住民票を置いているいる者としては「エライ景気のエエ話ですなあ。ほぼ回収不能な所に届けはったお金を返して貰うよりも、都民の税金をポンと出してやり直すやなんて、大阪ではそんな景気のエエ話はとんと聞けまへん」

まあ、大阪府、市の膨大な赤字も過去に遡り選挙で選んだ府民、市民の責任ではありますが、私も公明党さんには「『太鼓持ち党』と名前をかえはったらどないですか?」と思うてます。

投稿者 お : 2008年03月26日 21:56



2008年03月27日

新じゃがと豚肉の味噌炒め

新じゃがは茹でてからバターで色づくまでしっかり炒める。豚ロース肉はスティック状に切って塩と酒で下味し、これも焦げ目がつくまで炒める。味噌と砂糖とみりんを混ぜ合わせたタレで味付け。仕上げに木の芽をちらす。
今日は「オール読物」に季刊連載の『円朝の女』80枚の入稿をなんとか終えてホッとひと息だ。「小説すばる」連載の『道絶えずば、また』50枚と併せて、小説の入稿が2本重なるとさすがにシンドイ(--); 今月はエッセイも8本あったし、初旬の頃は今月こそラクになるような気がしていたのに、後半はなんだかんだでバタバタと予定が入ってしまい、おまけに風邪までひいて、一時はどうなることかと思われたが、月内の入稿はこれでエッセイが残すところあと2本だから、明日は『そろそろ旅に』の取材が3本入ったあと打ち上げになだれ込んでも、気持ちがラク〜であります。
こうして私はこの3月をなんとか乗り切れそうなわけですが、年度内に通さなくてはならない法案を通せない国会とか、3月までには絶対に解決してみせるという公約にもかかわらず「ねんきん特別便」がまたもマチガイだらけだった社保庁とか、どうも乗り切れない人たちが多すぎる日本国であります。




2008年03月28日

堀兼

今日は午後から講談社で3本立て続けに『そろそろ旅に』についての取材をお受けした。
最初はスカパーのミステリチャンネルでミステリーの評論家として有名な香山二三郎氏と対談。『そろそろ旅に』がミステリーなのかといわれたらウーン…と唸らざるを得ないが、確かにラストであっと驚くような仕掛けがあって、それが十分ミステリー的要素にカウントできるということでゲストにお招き戴いたのは嬉しかった。
そのあと「週間現代」や「小説現代」の取材をお受けしても、やっぱりラストの謎解きが面白いのだけれど「それを書いちゃうわけにはいきませんよね〜」ということで、取材原稿をまとめる方は苦労されるかもしれません。
作者としては、皆さんこの本を買って(笑)、ふつうの時代小説とはひと味違ったラストのミステリーサプライズを是非ともゲットして戴きたいと存じます。
取材後は講談社の国兼ブチョー、担当の堀さん、新たな文庫担当の森山さん、「小説現代」の塩見氏、スラッシュの進藤さんと一緒に白金台の日本料理店「堀兼」で会食。なんだか国兼と堀が合体したみたいな(笑)店名だが、さすがに文芸界のグルメ王国兼ブチョーが厳選された店だけあって、とてもユニークな料理が次から次へと出てくる。美味しかったのは納豆と大根おろしと岩のりと細ネギを混ぜたタレに浸けていただく大トロの刺身と、豚の角煮のイカスミソースで、ほかに小海老を塩漬けの桜の葉に包んで揚げたもの、揚げ胡麻豆腐の田楽等、どれも今まで味わったことのない料理ばかり。〆に出てきた牛肉のしゃぶしゃぶはこの季節ならではのナマの花山椒を薬味にするが、これがなんとも素晴らしい香りと清涼感があってやみつきになりそうな味わいでした。
色んな話が出たなかで面白かったのは、作家という人種は意外にオシャベリなのではないかという話題で、「僕が今まで会ったかぎりでは、寡黙な人ってひとりもいないんですよね」と講談社の文芸部長が仰言るのだから、それはそうなのだろうと思うしかない。ほかの編集者の方も全員一致で作家は話し好きなのだという。私自身は作家になる以前、作家というのは口べたなので自分の考えを筆で伝える人だという思い込みが強くあって、だから逆にオシャベリな自分は作家なんかになるわけがないと思っていたのだけれど、それは根本的な考え違いだったのだろうか?果たして皆さんのイメージはどうなんでしょう?
ところで明日は夕方から京都に行って2つの同窓会に参加し、明後日の深夜に帰る予定なのでブログはお休みです。京都での顛末は後日に。


コメント(1)

今日は何分不行き届きで失礼の数々、どうぞ笑って許してくださいね。でも、皆さんのおかげで、大変すばらしい同窓会になったと思います。自画自賛!!
cocoaのアドレス送ります。http://cocoa.ntt.com/ocn_pc/UA010.do
です。

投稿者 西村 玲子 : 2008年03月30日 18:56



2008年03月31日

京都でふたつの同窓会

29日の晩ご飯は新幹線の車中で駅弁を食べ、30日はお昼に京都八幡市にある石清水八幡宮の研修センターで中高時代の同窓会に参加。カトリック系ミッションスクールだったのに、同窓会をなぜ石清水八幡宮でやるのか?!といえば、幹事役の西村玲子さんが卒業後ここの巫女さんになって(というのがそもそもフシギ)今も研修所に勤めておられるからで、それはまあさておき、生物担当の石田先生のご退官と私のN賞受賞祝いを兼ねて懐かしの面々が大勢集まって、ステキなお祝いの品まで頂戴したのは有り難かった。なにせ1学年2クラス80名しかいないという非常に小規模な女子校で6年間過ごしていたので、卒業後40年近くたっても、顔を見ればお互い全員の名前も、あだ名も、所属クラブも、大体の性格も想いだせるというのがスゴイ!皆さんそれぞれ大変なこともあったに違いないけれど、今日見る限りでは、もうひと山もふた山も越した感じで、昔と変わらずおっとりとして、とても幸せな人生を歩んでらっしゃるように見えた。これはひとつには日本が健全な時代に青春を送れたという意味で比較的恵まれた世代だったということもあるのかもしれない。石田先生の話によれば、やはり今の学校では噂のモンスターペアレンツが跋扈しているらしく、「君らの時代は本当によかったよ」とのことで、少なくとも今日集まったメンバーは現代ニッポンの病み方とはまるで無縁な集団に見えたのであった(写真上段)。
夜は大学時代のこれまたカトリック系の女子寮で4年間寝食を共にした仲間がわが実家「川上」に集結。シスターが管理するとても厳格な女子寮の中で、隠れタバコに隠し酒、毎晩のように徹夜で騒ぐというワルの面々(写真中段)であったにもかかわらず(笑)私を除く皆さんはいいお相手に恵まれて立派に子育てを終えられている。で、今はまた再び色んな形で社会参加をなさって近ごろの若い人たちとも触れあいながら、種々のの問題を取りざたしつつ、「やっぱり私たちを育ててくれた親や周りにおとなの人たちに比べると、私たちが余り若い人たちを叱らなかったり、お節介をやかなかったろしたのは不親切だったのかもね」というような反省の言葉も出たのだった。
 写真下段は今や盛りを過ぎてかなり無残な姿になってしまった円山公園の枝垂れ桜。別にわざとウバ桜を揃えてみたというわけではありません(笑)。


コメント(4)

そもそもフシギな西村玲子の名前を広めていただき、ありがとうございます。数年前に浄土宗の五重を受けて、さらにフシギに磨きをかけています。お疲れの出ませんように、これからの益々のご活躍をお祈り申し上げます。

投稿者 西村 玲子 : 2008年03月31日 16:12

こちらこそ色々とお世話になりました。頂戴した写真立てに皆さんの集合写真を入れて飾っております。本当にありがとうございました。

投稿者 今朝子 : 2008年03月31日 20:36

楽しい時間を、有り難うございました。私、まるで年金の様に行方不明となっておった様で、学院での講演会も知らず、残念でした。皮肉にも、由美が亡くなった事をきっかけに復活致しまして逢えないと思ってた方々に逢えるは、“今朝ちゃん”て呼ぶは、サインしてもらうはで、苦労して石清水八幡宮へ行った甲斐がありました。又、お逢い出来ると信じて、本もブログ
も読ませていただきます。  宣子

投稿者 堤 宣子 : 2008年03月31日 23:04

レイコが送って来たメールのコピーで、私の本が難しい!と宣子さんが言ってるのを知りました(笑)。確かに受賞作は読み始めがちょっと難しいかも。時代小説で比較的読みやすいオススメは並木拍子郎種取帳シリーズ(「一の富」「二枚目」「三世相」)で、こんどの新作『そろそろ旅に』も新聞連載だったからわりと読みやすいほうです。懲りずによろしく!

投稿者 今朝子 : 2008年04月03日 23:13



2008年03月31日

川上の料理

せっかくなので写真だけでも載せておきます。
上段は八寸で白魚煮とカラスミが美味しかった。中段の刺身の鯛はやはり日本一です。下段はメレンゲを載せた名物のほうらく焼きで、これも一時は具が多すぎる気がして責任者の加藤ちゃんにその旨を申し上げたが、今回はすっきりして従来の美味が復活した。ほかに赤貝のぬた、しんじょのお椀、若竹煮、鱒の西京焼き、鰈の揚げ浸し、イイダコの酢の物、豆筍ご飯にデザートのフルーツトマトコンポートいずれもGOOで、久々に川上の底力が発揮されたフルコースでした。




2008年03月31日

浅蜊とプチトマトのパスタ、ポテトサラダ

 パスタはQPで見た料理。ボンゴレにプチトマトと万能ネギを加えただけなのに意外とコクが出て美味しいのでオススメしたい。ニンニクのみじん切りと鷹の爪をオリーブ油で炒めてアサリとお酒とトマトを加えて蒸し煮にし、パスタを入れたあとに万能ネギのザク切りを加えて醤油と塩胡椒で和風に味付け。アサリから塩分が出るので調味に注意すること。ポテトサラダも手作りだが、レシピは不要だろう。
絵に描いたような花冷えというべきか、今日は昼から天気が回復したのに、夕方になって外に出たら意外と寒いのでビックリした。天気予報によれば、明日は雪が降る地方もあるようで、原油価格高騰の折、寒の戻りは歓迎すべからざるものと思われるが、とうとう今日で暫定税が期限切れとなった事態もまた、結局は業者間の手続きが面倒になるだけだから、あまり歓迎されていないのだろうか。私はクルマを運転しないので直接的には全く関係ないのだけれど、この際だから公共料金的なものでも値下がりがあり得るという体験を少しでもしておいたほうがいいように思っている。とにかく常づね公共料金の値上げに従順すぎるのは如何なものかという気がするのは、以前ロンドンに滞在中に地下鉄の値上げと値下げというものをほぼ同時に体験したからかもしれない。いったん値上げして、それが市民の大反発を招いたから、一週間後に値下げをしたというような記憶がある。もっともそのロンドンでは今や地下鉄の初乗り料金が日本のお金にして千円!という話だから、もうとても簡単に行けるような気がしないわけですが(--);