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2008年02月25日
スペアリブ・スープ
QPで見た料理。豚のスペアリブに塩こしょうを揉み込んで表面を焼いてから水で1時間半じっくり煮込んで、塩と醤油少々で味付け。仕上げに茹でたほうれん草を散らす。このほうれん草がとても美味しい。煮込むときはネギの青い部分と生姜の皮を入れて臭みを取り、鍋のふたを少し開けて水分を減らすのがポイント。私は冷蔵庫にあったジャガイモとお酒を少々加えて、豆板醤で辛みをプラスした。QPがオススメしたのは生姜醤油につけて食べること。
現地では脚本家のストライキで開催が危ぶまれ、日本では浅野忠信のノミネートが話題になった今年のアカデミー賞。主演男優賞は下馬評通りダニエル・デイ=ルイスに落ち着いたが、「マイ・ビューティフル・ランドレッド」以来のファンとしては、久々に顔を見て、ああ、オジサンになっちゃた!とチョイがっかりでした。
ちなみに私はこの男優をナマで見てます。今から19年前、丸ひと月ロンドンに滞在していた時にちょうど彼がナショナル・シアターで「ハムレット」を初演し、「タイムアウト」誌の劇評でボロクソ書かれていたのを知りつつも、当日券で最前列かぶりつきの席をゲットして見たのでした!しかし彼の人気に便乗したと思しき芝居そのものは言葉のよくわからない私が見ても明らかに陳腐なプロデュース且つ演出であり、日本だと往年の松竹や東宝の商業演劇に出ていたような俳優陣が脇を固め、シェイクスピアの本場にして今どきこんな通俗な上演がまかり通るのかと私はビックリしたほどで、ダニエル自身の演技も硬さばかりが目立ち、せっかくナマで見たのに、舞台俳優としては残念ながらさほど魅力的ではなかったのであります。それにしてもわざわざ早朝のチケット売り出しに並んだのだがら、私もまだ若かったのでしょう。ダニエルもオジサンになるわけです(笑)。
ところで若いといえば私は三浦和義容疑者(と、また呼んでしまっていいのだろうか)の殺された妻一美さんと同い年だったことを、27年後の今日に初めて知ったのである。当時はまだ松竹に勤めていた頃で、たぶん暇だったのだろう(笑)、TVの報道をよく見ていたのものでした。まさか今になって蒸し返されるとはご本人はもとより日本人のだれも思ってなかったにちがいない。このブログの読者の中には当時まだ物心がつくやつかずで、この事件が今またこんなにも大きく取り上げられることに疑問をお持ちの方も結構いらっしゃるのではないか。
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コメント (2)
私も、数年ぶりで見たダニエル・デイ=ルイス、ちょっとショックでした。マイ・ビューティフル・ランドレット、眺めのいい部屋、ラスト・オブ・モヒカン、存在の耐えられない軽さ、等々、作品ごとに全く異なる役を演じて、次はどんな役柄で登場するか、楽しみにしていました。カネボウ<デナリ>とか言った男性化粧品CMに登場したものの、映像もポスターも魅力的に撮れておらず、(このスタッフ連中には、彼の美しさが理解できないんだ)と失望したものです。長年のパートナーだったイザベラ・アジャーニにファクス1枚で別れを告げ、アーサー・ミラーの娘と結婚したのを思い出し、アジャーニとの間に生まれた子供は、どちらに似ているんだろう、などと、洋画ミーハー時代を思い出したことでした。
クロワッサン最新号、拝見しました。京都らしい、はんなりした着物で登場かと思ったら、キリリとした粋な縞柄で、志村喬夫人の逸話も面白かったですが、その後のいきさつを思い出して、この日は、さぞかし長い1日だったのでしょうね。
私は歌舞伎にハマッたのと、着物を着られる様になったのが同時期で、歌舞伎座に通い始めた頃は、1等前列で着物で1人見ていたとは、怖いもの知らずと言うか、今思うと冷や汗モノです。着物で観劇の時は、舞台を見上げる程の前列なら良いのですが、中央から後方にかけてだと、後ろから「見えないので、もっと低くなって下さい」と注意を受けて、水を差された事が何度もあり、折角の良い気分を損なうことになり、もう着物では行くまい、と思っています。座高が高いのは承知でも、洋服の時より、背筋が伸びるのは仕方ないのですが、前の人が邪魔で舞台が見えなくなるのは、誰しも嫌ですし。
投稿者 ウサコの母 : 2008年02月26日 14:18
投稿ボタンは1度しか押したつもりなかったのですが、長文メールがダブってしまい、大変失礼いたしました。
投稿者 ウサコの母 : 2008年02月26日 16:32