トップページ > 鶏肉とモヤシとレンコンのレンジ蒸し

2008年01月31日

鶏肉とモヤシとレンコンのレンジ蒸し

 過日QPで見た料理。耐熱皿にもやしを敷いて上に鶏肉のそぎ切り、レンコンの粗みじんをのせてタレをまわしかけ、長ネギのみじん切りをトッピングしてから電子レンジで10分以上熱を通す。タレはニンニクと生姜のすり下ろし、オイスターソース、豆板醤、酒、砂糖、醤油を混ぜ合わせて作る。レンコンは水にさらさなくてもOK。昨日の晩ご飯とやや味が重なる気もしたが、前々日に材料を買ってしまったのでやっぱりコレにした。簡単にできるのでオススメします。
昨晩は殺虫剤入り中国餃子の件や、ハンドボールの日韓戦や、国会でのつなぎ法案一転取り下げの茶番劇など、とにかくいろいろあったようで、けさのワイドショーでしっかり見てしまったが、餃子の件に関しては、これでまた若い人たちの間に反中国感情が高まらなければいいなあと思う。
 晩ご飯を食べながら見たのはNHKの「クローズアップ現代」で、グローバルな社会にふさわしい学校教育のあり方が取り上げられて、これについては私が去年さかんに薦めていた『フラット化する世界』にも詳しく書いてあるのだけれど、ある時代以降の日本の学校教育が生んだ若者たちが、今後世界に通用するかどうかもさることながら、子供たちの科学離れは実に深刻な問題だろうと思う。科学者やエンジニアになる人が減るのもむろん困るが、それより科学的な思考力の乏しい人間が増えることのほうをもっと憂うべきだろう。
 そもそもが情緒的な民族だけに、なるべくその情緒性を抑えて、科学的になることを国を挙げて奨励したのが近代の日本だった。しだいに科学性を喪失し、情緒的に事を構えて太平洋戦争に突入したなかで、まともな教育も受けられず、理念よりもまず目先の食べ物ばかりを気にして大きくなった連中が現在国の指導者としてのさばっているからこそ日本の劣化が甚だしいのだという事実に目をふさいではなるまい。
科学的な思考の根本は常に普遍性を意識し、普遍性を欠いたものの見方を排除することにある。科学的な思考を欠くというのはこの全く逆で、そこから偏狭なナショナリズムが芽生えることの危険性は大いに憂慮すべきだろう。


このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kesako.jp/cgi-bin/mt/mt-tb_kesako2.cgi/675

コメント (2)


教育というのは一人の人格の形成から社会全体の流れにまで影響を及ぼす非常に恐ろしいものだとつくづく思います。
科学的な思考力について僭越ながら紹介したいのは、雪の研究で有名な物理学者、中谷宇吉郎さんの随筆集です。美術や食べ物など日常の事から科学教育や戦争のことなど幅広く書かれているのですが、科学者の目で見ると世界はこんなにも興味深いことに満ち溢れているのかと新鮮な気持ちになりました。氏の社会を見る目はとても開かれていて、クレバーってこういうことなのかと思いました。
戦前から戦後にかけてこんなに素晴らしい方がいたのに、現在日本の教育現場で生かされていない気がして残念です。もちろん、科学者の方は奮闘されていると思うのですが…

投稿者 マドカ : 2008年02月07日 10:48

中谷宇吉郎さんの随筆集は私もさっそく読んでみたいと思います。

投稿者 今朝子 : 2008年02月08日 00:58

コメントしてください




ログイン情報を記憶しますか?


確認ボタンをクリックして、コメントの内容をご確認の上、投稿をお願いします。


【迷惑コメントについて】
・他サイトへ誘導するためのリンク、存在しないメールアドレス、 フリーメールアドレス、不適切なURL、不適切な言葉が記述されていると コメントが表示されず自動削除される可能性があります。