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2008年01月09日
一九の日
今日は何の日かというと、一九の日なのだそうで、「駿府十返舎一九研究会」のお招きを受けて、静岡市中央公民館ホールでお話をさせてもらった。ほかの講師は小池正胤先生始め中山尚夫氏、棚橋正博氏といった錚々たる近世文学研究者であり、そこになぜ私が招かれたのかといえば、『そろそろ旅に』を新聞連載するにあたって同研究会会長の篠原旭氏にご連絡を取ったことが今回のご縁につながったというわけである。
定員250名の会場は満杯の状態で、果たして全員が一九に詳しい方とも思えなかったのだけれど、一応は十返舎一九研究会が催すだけに、そう関係ない話やいい加減なこともできず、仕方なく超大昔に取った杵柄で、一九が若いころに浄瑠璃の合作者として名を連ねた作品『木下蔭狭間合戦(このしたかげはざまかっせん)』で彼が果たしてどの部分を執筆したかの考察や、忠臣蔵を論じた『岡目評判』の内容に少し触れるかたちでお茶を濁した。
それにしてもこの歳になって、まさか『木下蔭狭間合戦』について人前で話すことになるとは夢にも思いませんでしたよ〜スガイさ〜ん(笑)。
せっかく静岡に行ったのに午前中の富士山はガスで見えず、講演が終わって外に出ると暗くてまた見えず、結局ここってどこ?というようなケータイ写真を撮ってしまったのはザンネン!
ところでこれには講談社から堀さんと神保さんまで同行して戴き、往きの車中で堀さんが「ヒラリーじゃダメなんですかねえ?」といわれたので「民主主義の本家本元のような国で、ブッシュ家とクリントン家のキャッチボールじゃいくらなんでもマズイんじゃないの」と応じたのだけれど、帰りの車中で電光掲示板を見てヒラリー勝利にちょっとビックリ!。女の涙はやっぱ強い武器なんだろうか……一度わたしも人前で泣いてみようかな〜(笑)
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