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2007年12月12日

ハヤシライス、野菜サラダ

ハヤシライスの缶詰はサイン会の折に元祖「丸善」さんから直々に頂戴したもの。野菜サラダはマッサージの帰りに近所の総菜屋でゲット。頭はヘルメットをかぶったように、背中は鉄板を入れたように凝っているそうですが、年内に仕上げたい小説の原稿があと2本、年内入稿のエッセイがあと3本あります(--);
食事しながらNHKBSで小林正樹監督作の時代劇「上意討ち」を改めて見ると、徹底的に反権力を謳いあげた、いかにも60年代映画で、それ以前に東映や大映で量産されていたノーテンキな時代劇(ばかりではなかったが)とは一線を画している。もっとも東映でさえ60年代には「武士道残酷物語」という作品を世に問うていたくらいで、これの原作になった南条範夫の『被虐の系譜』は前にも書いたかもしれないが、私に最も強い影響を与えた時代小説である。優れた批評性とトリッキーな手法で「日本人とは何か」という大命題に鋭く斬り込んだ傑作であり、こういうものが書けるなら時代小説も悪くはないなあ、と、私は初めて思えたのだった。
 「上意討ち」の原作はいうまでもなく滝口康彦の短編小説『拝領妻始末』であるが、原作を読んだのは大昔なのでうろ憶えながら、映画は原作とかなりかけ離れている部分があるように思う。そもそも主役の三船敏郎は、いわゆるニンが違うような気がしてならないのだが、なにせ三船プロ製作なのだからそれは禁句だろう。でも三船はやっぱり「椿三十郎」のほうが似合っている。そういうと織田裕二主演の「椿三十郎」のチケットを角川春樹事務所の原重役から頂戴してるので、これも早く見に行きたいものです。


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