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2007年11月13日

揚げはさみ焼き、茸汁

QPで見た料理。油揚げの中に豚赤身挽肉、長ネギと椎茸のみじん切り、おろし生姜、塩、片栗粉を混ぜて練ったものを詰めて両面を中火でこんがり焼きあげる。大根おろしに醤油をたらして薬味にする。彩りに適当な青菜を添えた。久々に家で料理ができてほっとしている。明日、明後日とまた打ち合わせやイベントが続き、来週も何かとあって、一向に落ち着いた気がしない。そうこうするうちに年末になるかと思えば、今年は例年にましてぞーっとする。とにかく物置部屋がひっくり返っていて、年内〆切りの原稿を済ませるまでは知らんぷり状態なのだが、大掃除前にはなんとか整理をしなくてはなりません(-.-);
私は整理整頓が基本的に嫌いなほうではなかったのだけれど、整理とはつまるところ今の自分に何が必要で、何がもう必要でないのかの判別に尽きるから、年を重ねるにつれてだんだんとその判別は物悲しい気分に冒されるのだった。これはたぶん誰しもそうなるのだろうが、そうなった上で、人は2タイプにわりあいハッキリと分かれるのではないか。
 私の母親はある時期からどんどん物を棄てまくって、自分の部屋に全く物を増やさないようになった。本を買って読むはしから人にあげてしまい、衣服も一着新たに買ったら必ず別の一着を人にあげるようにしていて、今やもう形見分けの気分で親戚や他人に物をばらまいているから部屋はみごとにスッカラカン状態ですがすがしい。
片や父親は昔から異常に物に執着する人で、物が増えすぎて自分の部屋が完全に埋まったあとは、次々とほかの部屋に寝場所を移し、今では炉を切ったお茶室を寝間に使ってるから始末に悪い。つまりはこういう人が放っておかれたらゴミ屋敷の住人になるんだろうなあ、と私は父親を見て思うのであるが、コレクターは大概男性だし、物欲というのは実のところ意外に女性よりも男性のほうが強いのかもしれない。少なくともわが家では母も私も妹も物欲がほとんどないし、父親がそれを一手引き受けしているので、実に未練がましい人だとして常に女性陣の顰蹙を買っております。


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コメント (2)


この度松井ワールドのご著書15冊、全読破いたしました!
「家、家にあらず」で一挙に引き込まれ、一人の著者の本を一気に読んだのは初めてです。

海老蔵さん襲名のとき、成田屋から挨拶に見えたが『起きぬけで髪もぼさぼさだった・・・』と言う楽しい記事を読んだのが始まりで「今朝子の晩ごはん」の常連でした。

直木賞受賞されたのをきっかけに一気読みに突入!
とにかく面白くて面白くて!
いつかきっと海老蔵さんの脚本を書いてくださると確信いたしております(勝手に)

読んだ本は処分するのが私流ですが今朝子さんの本は永久保存です(すみません・・私の中で先生ではなく晩ごはんつながりの今朝子さんなのです!(^^)!・・・)

本を書き、亀と遊び、馬に乗り、直木賞受賞後は忙しさ倍増の中、晩ご飯を作られるパワーは驚嘆の的です。
これからも新しいご本と、晩ごはん楽しみにしております。
お体大切になさってくださいませ。


投稿者 ふくより : 2007年11月14日 05:50

ありがとうございます。今月末にはまたまた「拍子郎種取帳」シリーズの新作『三世相』が出版されますのでどうぞよろしく!

投稿者 今朝子 : 2007年11月15日 00:07

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