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2007年11月11日
刺身ほか
今日は乗馬を早い目に済ませ、そのあと近所の大島さんと落ち合ってお酉様で賑わう浅草を通り過ぎて吉原に向かい、夕方5時ジャストに稲本ホテルに到着。ここはかつて指折りの妓楼「稲本楼」があった場所で、なぜそこに行ったかといえば、吉原に新しくできた街灯の点灯式に招かれたためである。今年はなんと吉原生誕350年に当たり、地元の方々が花魁道中なども含めた大々的イベントを企画され、これは無粋な警察署長の反対で中止となったものの、街灯はめでたく竣工の運びとなった。
で、式の開始ギリギリに間に合った私はいきなり式場最前列のど真ん中に座らされて、町会長にあとに続いて榊を奉納したり、点灯ボタンを押したり、祝辞を述べたりと、えらい大変なお役目を仰せつかるはめとなり、あまりのことに本人はボーゼンとし、遅れて来た幻冬舎のヒメも目が点でした(笑)。人は長く生きてると色んな経験をするもんだとは思いますが、今年の私は本当にええっ!と驚くことが多すぎます。
式が済むと今度は吉原芸者唯ひとりの生き残りであるみな子姐さんと一緒に人力車に乗って料亭へ。この方は昭和6年に12歳で半玉になったという御年88の大姐さんですが、非常にお元気で、料亭では吉原の土地ならではの歌詞を盛り込んだ俗謡を何曲も弾き語りでたっぷりと披露され、私はそれが聴けただけでも招かれた甲斐があるというものでした。みな子姐さんの唄に合わせて踊るのはわざわざ大井町からやってきた芸者さんたちで、会を主催する鈴木さんがご挨拶に立って「これは花街バリアフリーです」との言い方をなさったのがなんとも面白く、そういわれると今年の私もまさしく「花街バリアフリー」の一員のようで、明日は京都の祇園町で「婦人画報」の撮影が待っております。
上段の写真は点灯のボタンを押すところで、右手で「吉原つなぎ」の半纏を着て、髷の似合いそうな古風で立派な風貌をなさっているのが町会長さんで、稲本楼の娘婿に当たるらしい。左手は区議会議委員の方。中段の写真の背後に小さく映っているのが今度新たにできた街灯で、「京町一丁目」とか「揚屋町」といった古い時代からの町名が記してある。下段は踊りを披露する大井町の芸者さんで、写真には映ってないが、中に春樹事務所の原重役と新潮社の小林姐さんそっくりの芸者さんが来ていて、ヒメと大島さんと私の3人で大受け。そういえば祇園町で呼んだ舞妓さんはヒメそっくりだったのでした(笑)。
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コメント (1)
街灯の点灯式及び宴会にも参加した者です。吉原と大井町のまつ乃家さんとの橋渡しをさせて頂きました。ご多忙のところご参加頂きありがとう御座いました。今後共宜しくお願い致します。
大きなトラブルも無く皆様の協力により、浄閑寺の吉原供養塔墓参及び街灯点灯式無事終了出来ました。只残念だったのは恐らく遊女の涙雨に祟られて揃ってのお酉様に行けなかった事だけですが、雨も直ぐ止んだ事をみると遊女の嬉し涙かもしれません。今後仕掛け人さんの練習場に於いての88歳のみな子姐さんによる芸の手解きを初め、色々なイベントにも声がかかるようになり、吉原とまつ乃家さんとも繋がりが深くなり発展する事になるでしょう。
鰻屋の宴会場らしく鰻の寝床のまんだなでの宴会には直木賞作家の松井今朝子先生初め歌舞伎の片岡富史弥さんそれに吉原振興協会の方々も大勢参加頂き宴会も大いに盛り上がりました。
今回多大なご協力を頂いた仕掛け人さん、向日葵さんありがとうございました。
仙台のココアさん、高崎のひの多紀理さん、木更津の胡蝶蘭さん、大坂
の遥@UFOさん、熱海のさくらさん等遠方よりご参加の方々ご参加ありがとうございました。
http://photos.yahoo.co.jp/ph/kazuhide517/lst?.dir=/b5cb&.src=ph&.order=&.view=t&.done=http%3a//photos.yahoo.co.jp/
初めて本物を聞きました。次回の宴会でマスタ-して皆で踊りましょう
ぎっちょんちょん
高い山から谷底見れば
ギツチヨンチヨン
ギツチヨンチヨン
瓜や茄子の花盛り
オヤマカドツコイ ドツコイドツコイ
ヨーイヤナ
ギツチヨンチヨン
ギツチヨンチヨン
お前一人と定めて置いて
ギツチヨンチヨン
ギツチヨンチヨン
浮気やその日の出来心、
オヤマカドツコイ ドツコイドツコイ
ヨーイヤナ
ギツチヨンチヨン
ギツチヨンチヨン
丸い玉子も切りよで四角
ギツチヨンチヨン
ギツチヨンチヨン
物も言ひよで角が立つ
オヤマカドツコイ ドツコイドツコイ
ヨーイヤナ
ギツチヨンチヨン
ギツチヨンチヨン
吉原芸者のみな子姐さんから教わった「吉原締め」手締めの吉原版ですね。
一本目は三、三、三、一回と手を打つ
二本目、三本目は「ひい、ふう、みい、よう、いつ、むう、なな」と言いながら7つ打つ吉原七町を表現しているそうです。
神田では基本が一本締めです。
三、三、三、一回と手を打ちます。
良く一回しか打たないのが流行っていますが、一丁締めと言いますので混同されています。
投稿者 山谷 一秀 : 2007年11月13日 14:04