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2007年10月31日
蛸と南京の煮物、黒ごま豆腐、お茶漬け
今日は「NHK俳句」の収録で朝からスタジオ入りして選者の長谷川櫂氏、司会役の石井かおるアナウンサーと打ち合わせ。それからすぐにリハーサルと本番が立て続けにあったので、収録中にお腹が鳴ってひやひやしたが(笑)、そのあと頂戴したお弁当が実にボリュームたっぷりだったので、今度は夜になっても食欲が湧かず、電子レンジ用鍋で明日に持ち越せるおかずを作って、おざなりな晩ご飯になった。
俳句に関しては全く門外漢の私だが、俳諧歳時記は時代小説の風景描写などで大変参考になるから、いつも手元に置いているし、連歌や連俳といった日本ならではの文芸には常づね興味を持っていたので、『吉原手引草』の「伊丹屋繁斎の弁」でも連俳の歌仙を巻くシーンを描いた。そこで自らヘボ句を詠んだのが長谷川櫂先生の目にとまって、俳句番組のゲストに招かれたというわけである。
で、これをたまたま友人の福光さんに話したところ「私はかねがね長谷川櫂先生について俳句を習いたいと思ってたんですよ!あの先生は今後の俳壇を背負って立つ方だとにらんでます」と言われてビックリ。「お会いする前に絶対読んどいたほうがいいですよ」と薦められたのが『古池に蛙は飛び込んだか』というちょっとふざけたタイトルの著書で、福光さんの話を聞いた直後に著者ご本人から頂戴して、これをさっそく読んでみたところ、綿密な資料の分析によって、芭蕉の俳句が何故そんなに素晴らしいのかをクリアに解説した名著だった。
非常にクリアな解説書から、ちょっと怖いような感じの人をイメージしていたが、お会いしてみたらとてもソフトでシャイな紳士だったから、こちらも遠慮せずにのびのびと話ができたし、収録後も石井アナウンサーを交えた歓談で楽しい時を過ごせました(^^)/放送は11月4日(日)AM8:00〜8:30ですので、早起きで(笑)、俳句にご興味のある方はどうぞご覧ください。
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コメント (4)
はじめてメールします。
これまで「松井今朝子」のお名前は本の背表紙で存じておりましたが、そこまで止まりでした。失礼な話ですみません。
ところが、10月半ばのラジオで我が家と同じ種類のリクガメを飼って(リクガメと棲んで?)おられることを知って親近感がわき、いろいろ読ませていただきました。中でも
《銀座開化事件帖》がおもしろくて
《果ての花火》にも手が伸びそうです。
個人的に、市来巡査の活躍を期待しています!
投稿者 サスケ : 2007年11月01日 11:44
「果ての花火」も是非どうぞ(笑)。お宅のカメはもう冬眠しましたか?うちのカメは寒くなると、温かい人様のふとんに潜り込んで眠ろうとするのが困りものです。眠るんだったら別に寒くても構わないように思うのですが。
投稿者 今朝子 : 2007年11月01日 21:28
初めてメール差し上げます。
「NHK俳句」を見せて頂きました。その中で、課題「松茸」について、松井さんの句の中の「白き肌」という言葉が気になって、ビデオから取り出してみました。松井さんの句と先日歳時記で読みました「稔田や窓に湯治の裸見え」(辻桃子)という句が重なり、とても色っぽく思いました。松茸がありませんので、台所の椎茸を見ましたら椎茸でも「それなりの白き肌」でした。
松井さん、これからも色っぽい俳句を楽しみにしています。
投稿者 ヤナサン : 2007年11月05日 21:14
>これからも色っぽい俳句を楽しみにしています。
汗顔の至りです(^^;)
投稿者 今朝子 : 2007年11月06日 09:32