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2007年10月01日
サイン会ツアー始末記
9月27日は午後3時台の新幹線に乗って名古屋入り。ヒメからはその前に「晩ご飯はどうしましょう?」と訊かれていて、私は即「味噌煮込みうどん!」と答えたのであるが、「それはダメみたいです〜」との返事だった。なぜダメなのかといえば、サイン会場となる星野書店の会長が、もし食事をするならご接待をなさるし、そうでなくとも必ず駅でお見送りをなさるからという話なので、「なら名古屋に到着してすぐ駅ビルの中で食べない?」と持ちかけたところ、やっぱりそれも無理だったのは、会長がホームでお出迎えもなさっていたからである(-.-); 会長は往年の新派の名優柳永二郎とよく似た見るからに立派な紳士でありながら、あとから聞いた話によると、お見送りの際には、いつも電車のテールランプが見えなくなるまで頭を下げておられるそうだから、若輩駆けだし作家の身としては恐縮汗顔の至りというほかない。ただ返す返すも残念だったのは、せっかく名古屋に行きながら味噌煮込みうどんを食べ損なったことであります(笑)。
サイン会は6時半開始で、かつて興行会社に勤めていた私はイベントになるとやはり客入りがとても気になるし、ことに名古屋はこれまでさほど御縁のある土地でもなかったので案じられたが、幸いにも盛況でホッとした。ここに限らず今度のサイン会で嬉しかったのは、男女共に私よりずっと若い読者の方々が大勢おいでになっていたことで、これはとても意外だったし、時代小説の将来を考えて少しは明るい希望が持てたのだけれど、中でも安城市にお住まいの受験生の女の子からお手紙を直に渡されて、『吉原手引草』のヒロインの「必死さ」を学んで毎日をもっと頑張って生きたいという旨のご感想を頂戴したときは、ああ、小説はこんな風に人の役に立つこともあるのか!と改めて感じ入ったのである。
実家の料理店「川上」の後継者である加藤氏のご一家と、学生時代の寮仲間で名古屋在住の旧友キーコが現れたのはびっくりしたが、こうして人間どこで何をしていてもひょっとしたきっかけで他人の目に触れてしまうのは実にコワイことでもあり、また有り難く感謝しなくてはならないことでもあるのでした。
サイン会を終えたあとは8時台の新幹線で京都入り、宿泊先の京都ロイヤルホテルに直行してヒメと食事。鮪のタルタル、海老と帆立貝のソテー、シーザーサラダをたっぷり取って明日に備える。
9月28日は私の誕生日!だが、京都のサイン会がこの日に当たったのは全くの偶然で、54歳にしてこんなに大変な誕生日を迎えるとは夢にも思いませんでした(-.-); まず12時に母校の聖母学院に行って、中高の在校生1000名以上の前で講演をしたが、この日はまだ気温が30度以上もあったのに、場所は冷房のない体育館なので、話すほうも聴くほうも焦熱地獄である。今どきの中高生はきっとザワザワするだろうし、そしたらすぐ話を打ち切ろうと思っていたのに、意外にもわが後輩たちはマジメに静聴してるので結果こちらも汗だくで話を続けるしかなくなった。懐かしの同窓生も大勢来てくれていて、ゆっくり話したいと思ってもすぐにNHK京都での収録に向かい、鹿沼アナウンサーのインタビューを受ける。さらに続けて会場となる大垣書店で合同記者会見が設けられ、朝日や京都新聞等の記者の方々とお話し、それが済むといよいよ地元でのサイン会と相成った(写真上段)。
東京、名古屋、京都いずれのサイン会でも今回は事前に整理券が配布されて先着100人100冊限定というお話でお引き受けしたのだったが、あとから聞くとそれがしっかり守られたのはどうやら東京だけだったようで、名古屋、京都ともに定員冊数オーバーを阻止できなかったらしい。1人で何冊も差しだされる方が少なくなかったし、とにかく京都では、こちらも書いていて大幅にオーバーしているのが明らかにわかる感じだけれど、途中でヤメルわけにもいかず、手はこわばってくるし、もともと下手くそな字がさらに乱れていくのはどうしようもなかった(あとで見比べられないよう祈るのみである)。ため書きを頼まれた際は相手の名前を書き間違えてはいけないというプレッシャーでハンパじゃない集中力を強いられるから(けっこう珍しい苗字や難しい漢字があります)アタマもだんだんボーっとしてくるし、想像した以上に大変なお仕事である。もっとも、お昼に聴講した後輩たちがわざわざ来てくれて、講義の一部を復唱し「あそこがとても心に響きました」と言われたのは嬉しくもまた頼もしい限りだった。
ふだん情報だけで接していると、つい今どきの若い子は皆ムチャクチャになってるみたいに思ってしまうのだけれど、いつの時代でも、当たり前だが、人はやはりひとりひとり違うのである。わが後輩に限らず、今回のサイン会で直に触れた若い人は皆さんとてもちゃんとした方々ばかりで、日本もまだまだ捨てたもんじゃない!との意を強くした。もともとは大垣書店からの強い要請があって実現したという今度のサイン会ツアー自体は正直いって本当に大変以外の何ものでもなかったが、若い読者の顔がハッキリと見えたのは望外の歓びだったといえる。その意味では大垣書店さんに感謝もしたいところだ。
こうしてすべてのサイン会が無事に終了したあとは、ブログでお馴染みの「ともちん」さんが差し入れてくださった中村屋の助六寿司を書店の方々と一緒に戴き、皆さん口々にオイシイ!と叫んであっという間になくなってしまったので、さらにヒメと東京から駆けつけたスラッシュの進藤さん、Pメディアの三村さんと共に先斗町に繰りだして会食。リーズナブルな和食のフルコースを存分に食べて明日への英気を養った。
そもそもサイン会ツアーがこの時期になったのは、読売新聞社が主催する京都女子大学での講演会が9月29日に決まっていたからで、当日は12時に現地入りして土井学長と海老井文学部教授らと会食。この講演は現代において危機的状況にある活字文化をなんとか復権しようという試みのもとで企画されており、食事をしている間中、活字文化推進会議事務局長の新山氏がその意義について熱心に語られたのが実に印象的だった。従って私の基調講演もその趣旨に則り、「小説はインタラクィブ」と題して、文字による表現は享受者にとって映像よりもはるかに多様性があり、小説は読むこと自体がすでに表現に参加していることに近いという持論を展開した。講演のあとは海老井教授との対談になったが、初対面ながら拙著を深く読み込まれて鋭い質問をいろいろとなさるのに感心しきりでわりあい長時間の応対をさせて頂き、さらにまた会場でのサイン会があって、午後4時にようやく会場を離れたときは、さすがに倒れ込みそうな疲労感を覚えて、ともかく一旦ホテル戻り、5時半過ぎに実家の「川上」にたどり着く。「川上」にはすでに廣島屋の女将さんがいらして会場の準備をされていた。
N賞の受賞した今年は一過性ながら収入が例年とは段違いに増えるだろうし、当然そうなると税金もバカ高くなるわけで、いい加減な役人の給料に使われるくらいなら、今までお世話になった人たちに還元するのが筋だろうと思い、私はこれまでの担当編集者をほぼ全員わが実家に招いてご接待することにしたのである。ご参加頂いたのはデビュー作『東洲しゃらくさし』を世に出した熊谷氏、『非道、行ずべからず』で時代ミステリーというキャッチをしかけた中田さん、角川春樹事務所の原重役、筑摩書房の磯部さん、講談社から国兼ブチョー、堀さん、神保さん、新潮社から小林の姐さんと佐野氏、集英社から八代さん、伊藤さん、音田さん、ポプラ社から矢内さんと芝田氏、文藝春秋社から内山さん、山口さん、幻冬舎のヒメこと木原さん、さらには米朝事務所の大島さん、前日から合流していた三村さんと進藤さん、そして私の総勢21名が狭いわが家の座敷にひしめいて、まずは皆さんに座敷舞をご覧頂いた。
こういうことをするのは私も全くの初めてなので、ご当人が舞妓さんだった当時から存じあげている廣島屋の女将さんに諸事万端をお任せしたところ、地方にはベテランの恵美二姐さんが、舞い方は廣島屋抱えの小扇ちゃんと、貝田さん抱えの孝比呂ちゃんという可愛らしい舞妓さんがあらわれて、「あけぼの」と「祇園小唄」の2曲を披露。そのあと舞妓さんにお酌されて男性陣は大いにやに下がり、なかでも今月わが子が誕生してパパになったばかりの国兼ブチョーは相好を崩して舞妓さんとのツーショットをさかんに撮らせ、部下である堀さんから大いに顰蹙を買っていた(笑)。ちょっと驚いたのは17と19歳になったばかりの舞妓さんが共に『吉原手引草』を読んでしっかり感想を述べられたことで、気を良くした私が調子に乗って持参していた『大江戸亀奉行』をふたりに差しだすと、巻末に載せた「鶴亀音頭」のフリツケ図を見て踊りだしたので、これには原重役も大ウケ。そのうち祇園町中に「鶴亀音頭」が流行るのを期待したいところである(笑)。「川上」の料理も期待に違わぬ味わいで(と娘が言うのもなんですが)、名物料理の玉子宝楽で〆るまでたっぷり食べた後は「てる子」さんのバーに繰りだし、夜中の2時まで京のナイトライフを楽しんだ。
まあ、たまにはこんな豪遊でもしないと、活字文化の退潮で何かと厳しい出版界では作家にしろ、編集者にしろ、やってられません(笑)。
コメント(2)
おつかれさまでした。
投稿者 ぱぐ : 2007年10月01日 18:17
お疲れさんどした。私も大垣書店で若いお嬢さんがたんと来たはって嬉しかったです。
「味噌煮込みうどん」は気を付けたほうが良いですよ。名古屋へ行って喜びいさんで食べてプチンとはねて、日帰りだったので着替えを持って行かなかったのに、べべの胸元にあのこってりした茶色の染みが飛んで帰るまで悲しかった思いでが有ります(涙)
投稿者 ともちん : 2007年10月01日 22:53
2007年10月01日
ハヤシライス
東京に帰ってきたら、いきなり冬かい!とツッコミたくなるような気候で、とてもカラダがついていけません(--);疲れがどっと出て終日ぐったりしてしまい、料理をする気にもなれず、先日「丸善」の本店で頂戴したハヤシビーフの缶詰を早くも使うはめになった。
ハヤシライスはそもそも丸善の創業者である早矢仕有的(はやしゆうてき)が考案したという説をご存知の方も多いと思うが、創業時の丸善は「丸屋」と称して、丸は即ち地球を意味していたのだそうである。とにかく元祖が市販している缶詰だから、うまかろうが、マズかろうが、これがハヤシだといわれたら文句をつけられないのだけれど、幸いにして文句なくオイシイのでした(^。^)/
コメント(1)
丸善のハヤシライス、おいしいですよね。
わたしは勤め先が大手町だったので、本屋はよく丸善の日本橋に行っていました。屋上にゴルフの練習場があってその隣にハヤシライスやカレーを食べるところがありました。
建物が新しくなったそうなので、今はどうなっているかわかりませんが。
東京駅前の丸善でも食べられますね。
投稿者 ぱぐ : 2007年10月02日 08:37
2007年10月02日
豚の生姜焼き
前に何かで見たレシピ通り、塩胡椒で下味した豚肉に薄力粉をまぶして焼いたあと、ハチミツと生姜のすり下ろし、醤油、味醂を合わせたタレをまわしかけて仕上げた。ふつうの生姜焼きより多少手間がかかっても美味しいのでオススメ。今宵の付け野菜は青唐辛子とエリンギ。
昼間原稿を書いている最中に眠たくなって、少し横になったらそのまま1時間も寝こけてしまった(--);全身がだるーい感じで、しばらくずっと横になっていたいけど、そうも行きません。急に涼しくなったので、夏場の疲れがどーっと出てる人は他にも沢山いらっしゃることでしょう。
コメント(1)
「ハチミツ」なるものは時としてひょう変してくれます。
我が家の棚には「ハチミツ」は手近なところに置いて、タイ料理」にはかかせません。
投稿者 ともちん : 2007年10月03日 00:25
2007年10月03日
ジャンバラヤ、シーザーサラダ
整体治療の帰りに東横のれん街の「ディーン&デルーカ」でゲット。
今日は午後から次々とFAXやら宅配便が舞い込んで、大わらわのうちに『和楽』新年号の取材をお受けした。
連日の疲れがカラダにあらわれていたのだろう、整体の先生もふだんの倍くらい時間をかけられたので、よほどタクシーで帰ろうかと思ったのだけれど、中吊りウオッチャーとしては、やっぱり電車にしてよかったのである。
まず往きの車両でぱっと目についたのは江原啓之氏の福々しい笑顔と「日本のオーラ」という書名。一体どこの出版社が出してるんだろう?と目を凝らしたら、小さく「新潮社」とあった。で、帰りの車両で目にとまったのは「週刊新潮」のポスターで、例によってさくらパパだとか猪口邦子とかの悪口記事の見出しがどどーっと羅列してあるのだが、それらの総括タイトルを見たらなんと「日本のオーラ」!これは大ウケで笑えました。凄まじいマッチポンプで、自社の出版物をそんなにコケにしていいんだろうか?とフツーなら思うところだけれど、「週刊新潮」の芸風なら許されるような気がします(笑)。社内でもウケてたりして。
2007年10月05日
オセロー
10月4日はさいたま芸術劇場で蜷川演出の「オセロー」を見て、帰りに近所のバーガーショップで食事(いい芝居でも遠い劇場で終演が遅いのは本当に困りものです(--);帰りが午前様だったので、当日にブログの更新は出来ませんでした。
ところで「オセロー」といえば、その昔は松本白鴎や先々代松緑といった大物歌舞伎俳優が主演したりして、数あるシェイクスピア作品の中で最もスターシステムに則った上演が見られる演目だったので、今回の吉田鋼太郎主演は、いくら巧い役者にしても、如何せん地味な配役だなあという印象があり、正直いってあまり期待はしなかったのだけれど、意外やこれが面白くて、へえー、こんな芝居だったのか!という発見もあった。
吉田オセローはまず暗転直後に板付きで姿をあらわすという登場の仕方がいい。片肌を脱いで黒い皮膚(日やけサロンで焼いた?と思わせるリアルな感じ)を晒して門口に立った姿がいかにも異形で、この男が非常に有能な人物でありながらも疎外されている異分子だという現実を端的に物語り、且つこの人物が内側に尋常でない恐ろしさをも秘めていることを印象づける。
以後の展開も同行した内山さんがいみじくも「初めてこの芝居を見たときは、まだDVなんてコトバなかったですもんねえ」と洩らしたように、吉田オセローは徹底的に物狂おしい存在と化して妻殺しに至る。妻デズデモーナ役の蒼井優がこれまた、お世辞にも巧いとはいえない演技だけれど、妙に今どきの若妻っぽくて、芝居全体がトレンディなDV劇を見るような感じで実にリアリティに溢れている。ただしいかにオセローの狂気を増幅させる仕掛けだとしても、舞台の各所に設置された長い階段をやたらに昇降しながらセリフをいわせる演出は如何なものか。なんだかトライアスロンを強いているみたいで、役者たちが気の毒だった。
この芝居の真の主役ともいうべきイヤーゴーは内山さんが大のご贔屓の高橋洋だが、これまた今どきの何を考えているかよくわからない愉快犯ふうの暗い表情に徹し、内山さんのいう「端役から出発した人だからこそできる気配を消す演技」で日常に潜む悪意を描いて、この芝居をより現代的にリアルに見せてくれた。とはいえセリフ術の抽斗はまだまだ足りず、大きな声でセリフをいうと一本調子になって、いささか単調の観は否めず、この役の変幻自在なオイシサを物にするところまでは到達していない。舞台が今ひとつ弾まなかったのは、彼のせいもある。ただ、いわゆる「ニン」にない役を演じて大いに健闘したことは讃えたい。イヤゴーという役は本来なら吉田剛太郎のほうが「ニン」であろう。とにかく内山さんは「受験生を見守る母の心境でしたが、なんとかパスしてくれてうれしい」とのことでした(笑)。
2007年10月05日
野菜カレー、シーザーサラダ
新橋演舞場錦秋公演、昼夜の幕間に近くの東武ホテルで食事。
家の中がひっくり返っていてちっとも片づけられない状態なのに、連日芝居を見に行ってるのは、もちろん仕事がらみであります。7日の日曜日には、さいたま芸術劇場映像ホールで蜷川幸雄氏と公開対談をする予定で、昨夜は『オセロー』を拝見し、今日は朝日新聞のお仕事で中村勘三郎公演を拝見した。
書評、劇評の類は一切お断りするつもりのはずが、今回に限って朝日新聞社のそれをお引き受けした理由は、まず通常の劇評ではなく企画ページのコラムと考えて良いという点と、直接の依頼主が早稲田卒業後も何かとお世話になっている河竹登志夫先生の女婿、藤谷氏だったことにある。
昼夜全部はとても見られないので、昼の部の『文七元結』と夜の部の『寝坊な豆腐屋』を拝見。で、2本とも健全な商業演劇で、私は久々にけっこうウルウルしてしまったのだが、ここで詳細を書くと朝日の原稿が間に合わないから、悪しからずご勘弁を願いたい。10月10日の朝刊文化面に載るらしいので、ご興味のある方はどうぞそちらをご覧下さい。
2007年10月06日
鯛のカルパッチョ、野菜のグリル、シラスのパスタ、白金豚のソーセージ
NHKFM番組「日曜喫茶室」の収録を終えた帰りに、近所の「グッチーナ」姉妹店「イル・キアッソ」で妹と一緒に食事。
担当ディレクターの大道さんに「この番組は30年も続いてるんですよ」と聞かされて、ああ、もうそんなになるのか!と思いつつ、マスター役のはかま満夫さんに初めてお会いしたが、お顔は昔よくTVで見ていたころとあまり変わってらっしゃらなかった。今回は「天高く馬に乗る私達」と題して、横浜動物園ズーラシア園長の増井光子さんと私がゲストに招かれ、ウェイトレス役の小泉裕美子さん、常連のお客様である画家の安野光雅氏を交えて、乗馬ブームに因んだ歓談を約2時間に渡って収録。私の話はともかくとして、増井さんは麻布獣医大学を卒業後、上野動物園ほか多数の動物園長をお務めになり、70歳のご高齢ながら騎馬の長距離走エンデュランス競技(最低でも80キロ完走)に何度もご参加になっている方なので、馬をなだめるには歌をうたうのが意外に効果的だとか、競馬で一着にならないとムチャクチャ荒れる負けず嫌いの馬がいるとか、さまざまな面白いお話が伺えた。安野氏が近年中国でめっきり馬が減った話をされると、増井さんは日本でも以前は150万頭もの馬がいたのに、いつのまにか異常に減少したので、現在8種いながら絶滅の危機に瀕している在来種をなんとか増やすべく、エンデュランス競技を普及させたいとの抱負などを真剣に語られた。放送は10月14日の12:15〜14:00なので乗馬に興味をお持ちの方は是非お聴きください。
ところで明日はふつうなら乗馬に出かけるところですが、さいたま芸術劇場の映像ホールでPM2:00から蜷川幸雄氏と公開対談をする予定で、残念ながらクラブはお休み致します。
2007年10月07日
水菜と焼き秋刀魚のサラダ、海老しんじょの揚げ物、地鶏の唐揚げ、鱧の太巻き寿司
彩の国さいたま芸術劇場の映像ホールで蜷川幸雄氏と公開対談をして、帰りに妹と一緒に渋谷の日本料理店「春秋」で食事。
初っぱなに蜷川さんから「この人はとても口が悪くて、怖い人なんですよ」とご紹介に与ったので何だかイヤーな予感はしたが、そこからいきなり私が以前、演技力に定評のある某女優の芝居は「いくら巧くても心打たれない」と貶した話を、その方の実名まで出して披露されてしまい、私のほうもお返しに『十二夜』で歌舞伎界と関わった蜷川さんの気持ちを突っ込んで訊いたりしたので、結局お互い開き直ってぶっちゃけ本音トークが炸裂。業界の裏話や役者の悪口が出るわ出るわで、傍聴していた関係者やスラッシュの進藤さんや妹には「もっと続けてほしいくらい面白かった!」と大受けながら、あとで思えばけっこう冷や汗もんでした(笑)。
客席が爆笑の渦に包まれ、私自身も大いに面白がって聞いたのは『近松心中物語』の台本を書かれた劇作家、故・秋元松代氏にまつわる数々のエピソードである。非常に厳しい方だったという話は昔から聞いていたが、色んな方が聞きしにまさる恐ろしい目に遭われたらしく、エレベーターの中で胸ぐらをつかまれて平手打ちのビンタを喰らった某出版社の編集者もあれば、当時東宝のプロデューサーで後に高名な歌舞伎の評論家となられたW氏などは、大根でボカリと頭を殴られて粉々になった身があたりに飛び散ったという話をご本人が告白されたそうだ。次にどこかの劇場でW氏をお見かけしたら、私は思い出し笑いをこらえるのに必死でしょう。
それにしても対談終了後に「あなたはきっと秋元さんみたいになれますよ。もうなんなんさいよ」と盛んに焚きつけられた蜷川さんは、私の人格について完全な思い違いをなさってるのであります(笑)。
コメント(3)
いつも、こういうお話を聞くたびに、横でこっそり
お話を聞いてみたい!と、思ってしまいます。
W氏は劇場で結構お見かけします。
私も次ぎ見かけたときには、笑ってしまうかも。
投稿者 羊猫 : 2007年10月08日 02:26
昨日は本当に楽しい対談でした♪
(今朝子サンと蜷川サンの目の前に座ってたものです・笑)
今朝子サンの作品は本屋で目にしながら、難しいかなぁ・・・っと思って手に取ることをしませんでしたが、昨日対談終了後直ぐ都内に帰ってきて本屋へ行き、購入しました!!
どんなに素晴らしいっと言われてる役者サンでも心をうたない演技がある。 この言葉を聴いた瞬間。蜷川作品主演で有名な藤原竜也サンのことを思いました。彼もまた才能ある役者サンの一人だと思うのですが、喜劇や蜷川サン以外の演出家と仕事すると、「凄い」けど何かが足りない・・・っと思うことがあるんです。
なので、お話を聞いた時は「はっ!」っとしました!
本当に楽しい時間ありがとうございました!!
早速読みます!!
投稿者 伊織 : 2007年10月08日 11:30
幸運にも最前列で対談を聞くことができました。
松井さんのお話の中で、小説についてのお考えに
とても共感しました。
数年前まで、映像媒体が分かりやすくていいと思って
いましたが、最近では小説とは読者の数だけ解釈がある
という面白さを痛感しています。
小説よりも制約が多そうな商業演劇と、より自由度のある小説
・・どちらも楽しんでいけたらいいなと思いました。
とても楽しいお話を聞かせて頂き、心より感謝申し上げます。
投稿者 ピンガ : 2007年10月09日 17:03
2007年10月08日
白身魚の韓国煮、白菜と油揚げの煮物
「通販生活」のモニターを仕事でお引き受けして、飲食関係のさまざまな器具を送って頂いたにもかかわらず、このところあいにく外出が続いて家で料理をする暇もなかった。きょうは久々に丸1日家にいたのでまず小型の精米器を使用。一緒に送ってもらった玄米1合をほんの2分ほど器械にかけたら、ぴかぴかした文字通りの銀シャリに生まれ変わった。玄米だとまるで屑米のように小さく見えたけれど意外や意外、白米にしたら粒がぐんと大きくなって、しかも糠がドッサリ出たのに驚いてしまった。いつもと同じ炊飯器で炊いたが、米の甘みがハッキリと感じられて確かに美味しいのである!精米の仕方もそれぞれ何分搗きかに変えられるようなので、明日からいろいろと試してみたい。
今晩はおかずも送って頂いた電子レンジ用の調理器具を使用し、付録のレシピ通り半信半疑で作ってみたが、韓国煮に使った魚は生鱈で、生姜とニンニクの薄切りを加え、コチュジャン、味噌、砂糖、醤油、酒を合わせた調味料に浸してほんの4,5分チンしたら、そこそこ食べられるものが出来た。白菜の煮物も同様で、こちらは適当な味付けでOKだからレシピは省略する。
2007年10月09日
鶏のハーブ炒め、茄子のオリーブ炒め、里芋と蛸の煮物
今日も精米器で搗きたてのお米でご飯を炊いて、ゲラを受け取りにいらした角川事務所の原重役と近所の大島にモニターしてもらったが、お二人ともご飯がオイシイ!と大絶賛。料理のほうも電子レンジだけで調理したとは思えないと好評でした。
ところで明日10/10(水)から10/15(月)まで日本橋高島屋主催「第22回美食の京都展」に祇園の「川上」が出店し、8階会場で「秋日和弁当」を\3990で発売いたしますのでどうぞよろしくお願いします。
これは完全に実家の宣伝であります(笑)。
2007年10月10日
ばら寿司、焼き野菜のサラダ
日本橋高島屋の8F催場とB1食品売場でゲット。
パソコンの新旧交代がどうしても巧くいかず、昨夜は近所の大島さんの力を借りて遅くまで、というより今朝の5時までかかってもまだ完全な引っ越しができないまま、午前中に締め切り間近の原稿を書き、それからジャストシステムに連絡を入れて、ワープロソフト一太郎の辞書統合を果たし、くたくたになりながらも家を出られたのが午後3時過ぎだった。で、日本橋高島屋の「京都展」にたどり着き、血まなこで「川上」のお弁当を捜したがどこにもなくて、ようやく見つけたのが「売り切れ」の札!係の人に加藤ちゃんを呼んでもらって、話を聞くと午後1時過ぎには完売したらしい。仕方なくよそんちの弁当を買って帰宅。私はいったい何をしに行ったんでしょう(涙)。
写真上段はひと足お先に会場に行った大島さんが撮った秋日和弁当で、下段はバッカみたいな私が撮った売り切れの札です。
2007年10月12日
野菜入りトマトスパゲティ、季節野菜のサラダ
NHKホールでベルリン国立歌劇場の『トリスタンとイゾルデ』を見た帰りに近くのパスタ屋で食事。
あるイベントのお仕事をお引き受けしたら、主催者側の方から事務所のスラッシュを通じて「松井さんはオペラをご覧になりますか?」という問い合わせがあり「結構好きみたいですよ」と進藤さんが答えたら、今年度最高値?と思しきこのシュターツオパーのチケットが2枚送られてきたというわけである。バレンボイム指揮のオペラを生で聴ける、それもタダで!なんてオイシイんでしょう(^。^)/と歓んだものの、ワグナーのオペラは聴くほうも根性が要るだけに、いくらポピュラーな作品でも、へたにお誘いしたらありがた迷惑にもなりかねないから、お連れは慎重に人選しなくてはならなかった。
オペラの味を覚えたのは松竹に勤めていた頃で、清水の舞台から飛び降りるような覚悟をして(笑)ミラノ・スカラ座初来日のチケットを買ったのが皮切りとなり、バイロイトや何かここぞという来日は見逃さないようにしていたが、小説を書き出して芝居から遠ざかるにつれて周囲にオペラ好きも減ってしまい、ここ数年はすっかりご無沙汰をしている。なので乗馬クラブで最近お知り合ったSさんが二期会会員なのを想い出してご同行を願ったのであった。
舞台はとてもシンプルで、翼の生えた女性が地面に顔を伏せている(堕天使?)上半身の石像(ブロンズ像?)をイメージした巨大なオブジェが真ん中に据えられて、これが回ることによって船の場面にも城砦の場面にもなる。
バレンボイムの指揮は門外漢の私にでもわかりやすい「劇的」な音作りをするので、正直言ってこんなにワーグナーを面白く聴けたのは初めてだった。特に序幕の最後あたりはそれが顕著で、「まるでミュージカルみたいだよね」とSさんに同意を求めたら、やはり彼女もワーグナーに対する偏見がとれたと仰言ったから、今回でまたどっとワグネリアンが増えるのではなかろうか。それにしても「やっぱり日本人じゃやれないよねえ。比較して落ち込むというレベルをはるかに超えてる」と仰言ったSさんはご自分もプロの歌手だけに相当なショックも受けられたようだ。イゾルデ役のマイヤーはオペラ歌手としてはスリムな美形だし、あのカラダで全幕通して歌い続けられるのは驚嘆に値する。とにかくワグナーは歌手も楽器と同じで、オケの演奏に渾然一体と溶け込んで初めて成り立つのだから、素人耳にもその凄さはわかる。そして今回はオケの音の厚みも半端じゃなくて、カーテコールで壇上に現れたメンバーの人数にただただビックリ!あれだけの人びとまとめあげるバレンボイムは確かに「帝王」の呼び名にふさわしいという気がした。
ところで女義太夫の竹本越京さんこと早稲田の後輩の萬京子さんと幕間のロビーでバッタリ鉢合わせしたのも驚きで、彼女は何を隠そう小学生の頃からのワグネリアンだったらしい。その彼女にして「『トリスタンとイゾルデ』の映像は何本も持ってますが、ナマは今回が初めてなんですよ」と仰言ったのだから、私にとってはまさにラッキー!というしかない。
ともあれ5時開演で会場から出たらなんと11時!てなわけで晩ご飯はおざなりに近所で済ませ、結局Sさんとはなんだか馬の話ばかりして盛り上がったのでした(笑)。
明日は「あけぼの賞」の授賞式があるので今夜は京都に発ち、ブログの更新はできません。しかし明晩は帰宅して、明後日は必ず乗馬に行くつもりです。
コメント(2)
越京です。昨夜はお会いできて本当にうれしかったです。あの混雑の中での遭遇は、かなりの確率ですね(^^)
生のオペラ、特にワーグナーはやはり格別ですね。本当に今、そこで発せられた声、音が空気の振動として耳に伝わってくるのを感じ取ることができます。特に弦楽器の繊細な響きには感動しました。そして、トリスタンを歌ったフランツの声!輝かしい高音にマイヤーの充実した低音がひとつに溶け合って、二人の一体感を音楽面でも醸し出すのに成功していたと思います。
これで今朝子さんとオペラのお話をする楽しみも増えました。ぜひまた一度ゆっくりとお会いしたいです。
投稿者 竹本越京 : 2007年10月12日 20:31
そんな偶然でバレンボイム指揮のオペラが観られてしまうんですね! すばらしい〜。歌手も楽器と同じで・・・、という記述は心から賛成です。賛成、というより、文中にお名前のあるSさんのいらっしゃる二期会のオペラ(『ホフマン物語』だったかな?)がわたくしにとってマトモに観た最初のオペラだったのですが、そのとき「人間も楽器なんだな〜」と感じたおぼえがあるので、うんうんって、nodしきりでした♪
投稿者 ふみ : 2007年10月12日 23:42
2007年10月13日
京都にて
昨晩は京都で妹お薦めの「ベルクール」で食事。ハーブをふんだんに使ったあっさり味のフレンチで、鰯とジャガイモのサラダ、焼きホタテとインゲンのサラダ、イサキのソテー、穴子のロールと二人でそれぞれ海産物系の料理ばかり注文したが、いずれも素材が新鮮で、想ったより美味しいフレンチがお手頃な値段で食べられて満足でした。写真は同店オススメの逸品穴子のロールソテー。
今日は朝からテルサホールで開催された「KYOのあけぼのフェスティバル2007」に出席し、「京都府あけぼの賞」の授賞式に臨んだ(下段の写真は京都府知事から賞状を手渡されるところ)。
この賞は「男女共同参画による豊かな地域社会の創造に向けて」設けられた府出身の女性を顕彰する賞で、今回の他の受賞者は犯罪被害者支援センターの事務局長さんや子育てネットワークのグループとか、実にカタギな方々ばかりだった。授賞式後の会食でも京都の環境問題や教育問題など真面目な話題が多い中で、私も何か京都にちなんだ話題を提供しなければと思い、来秋日仏同時刊行予定のアンソロジー『京都小説』に参加執筆する件について触れたところ、「ああ、来年はちょうど京都とパリが姉妹都市になって50周年に当たるんですよ!」「ぜひ私たちにも協力させてください」と主催者側の方や新聞社の方の好感が得られたのは幸いだった。それはともかくとして「来年は源氏千年祭もあるし、何とかそちらの話ともからめられませんかねえ……」と府庁の男性職員がつぶやかれたときは、そりゃいくらなんでもムリクリじゃありませんか!と思ったのでした(笑)。
昨夜のフレンチに加えてお昼の会食でボリュームのあるお弁当を戴いたので、今晩は炊きたての白いご飯と京都駅で買った大根の漬け物だけで我慢するつもりが、結局それでは足りずに甘いモノをやたらに食べてしまった(-.-);
ところで帰りの新幹線でたまたま横の席にヨネスケが座ったから私は独りで大ウケ。なにせ向こうは「突撃!隣の晩ご飯」こちらは「今朝子の晩ご飯」ですから(笑)。
2007年10月14日
中華弁当、ゴボウと茸のサラダ
乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
2週間ぶりなのでちょっと心配だったが、以前と違って少し間があいても躰がガチガチになるなんてことはもうなくて、2鞍騎乗し、久々に身も心もスッキリしました(^.^)/
しかしクラブハウスで実にショックだったのは、ソフト開発のお仕事をしてらっしゃるMさんとパソコンを買い換えた話になり、「ヴィスタを買ったんですか!僕ヴィスタだけは買わないでって注意しようと思ってたのに。僕らの業界でも、あれはまだちゃんとリサーチできてないから、使わないようにしてるくらいなんですよ」と言われたこと。私だってウインドウズXPのままでよかったのに、近所のコジマにはヴィスタ版しかなかったので仕方なく乗り換えたら、案のじょう使用ソフトも全部買い換えなくちゃいけなくて半端じゃない物入りだったのであります(涙)。憎むべきは、やっぱりビル・ゲーツなんだろうか?
帰りのバスで一緒になったバリキャリのOさんは、「今夜は絶対TVで海老蔵を見なきゃね」とのことで、私も当然これから見るつもりではおりますが、大丈夫なんだろうか?ヘンに生意気に映って世間の顰蹙を買わなきゃいいけどなあ……なんて妙な老婆心が湧いております(笑)。
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海老蔵はとてもいい役者になったと
舞台を見て感じています
でも、この番組は随分安易な作り方
ただテレビカメラで追っかけて
小芝居挟んで。
見ている方は肩すかし
花道のことにしたって、どう折り合いをつけどういう反応があったのか全然伝わってこない…と、半端な気持ちで見終わって
ブログを読んだら海老蔵のことが書いてあったので
思わず、書き込んでしまいました
浅い!(そう思ったのは私だけ?)
投稿者 天 : 2007年10月15日 00:09
昨夜のTV,私も楽しみにしていましたが・・・
変に生意気な面だけが強調されてやはり今朝子さんが案じられた通りの出来ではなかったでしょうか?
天さんの反応に私も賛成です。
カメラで追っかけていただけで、ワイドショーの続きでしかありません。
松井ワールドにはまって全読破!を目指していましたが、、後残すところ「東洲しゃらくさし」「幕末あどれさん」「果ての花火」だけとなりました。
作家ってすごい!と驚きの一冊、一冊、引き込まれるように読んでしまいます。
「大江戸亀奉行」は文庫本だけでしょうか?
投稿者 福寄 : 2007年10月15日 05:58
時間の制約や対象となる視聴者の幅を広く考えるなどの点で、歌舞伎役者の民放TV出演は何かと難しい面があります。何年にも渡って勘三郎一家をしっかり追いかけたドキュメンタリーは成功したほうでしょうが、今回はそれだけの蓄積が全くないまま安直に作ってしまった観が否めませんね。その昔やはり民放に玉三郎が出演して、彼はけっこう喋れる人だったけれど、それでも妙に生意気で世間からちょっとズレた人ふうに映った覚えがあるので心配してました。今回の海老蔵は「不良から立ち直ったヒーロー」に撮りたいのと「伝統を背負って苦しむ若きプリンス」に撮りたいのとで、二兎追うものは一兎も得ずの中途半端な感じでした。福寄さんへ、「大江戸亀奉行日記」は文庫版のみです。
投稿者 今朝子 : 2007年10月15日 09:12
2007年10月15日
鶏照り焼き、茄子と青唐辛子の煮物
2品とも電子レンジ用のプラステフィック鍋で簡単に作ってしまった。ここんとこ忙しいのもあってずっと「通販生活」モニターに徹しております(これもお仕事です(笑))。
ところでお昼に実家から電話があって、表千家の家元宗匠からN賞のお祝いで色紙を頂戴し、その中に「亀」という文字が書いてあったと聞いて大喜びしました。ひたすら多謝多謝であります。
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昨日はブログでお教え戴いた日本橋高島屋美食の京都展最終日なので急ぎ祇園花見小路割烹川上の秋日和弁当三折を松涛事務所よりタクシーで買い求めに疾る!秋の味覚ホッコリと口中イッパイに拡がる。秋の至福のヒトトキでした。花見小路と言えばコッキ会館の磯村さんにも南座三響会以来お逢いしてない。DAWN糸炎の組紐
投稿者 内川 暁 : 2007年10月16日 12:00
2007年10月17日
松茸のホイル焼き、松茸のすき焼き、松茸の土瓶蒸し、松茸ご飯
例年9月28日前後に誕生日プレゼントとして実家から箱入りの松茸が送られてきますが、今年は例のサイン会ツアーで当日わたしが京都にいたことや、猛暑のよる収穫の遅れも重なって今日届きました。で、これまた恒例で、おふたりの友人をお招きして1箱全部食べ尽くしてしまいました。いっぺんに大勢の方をお招きすると、たらふく喰った感が薄まるので、春の筍パーティと併せて、毎回ゲストは2名限定とさせてもらっております。友人なのに自分はまだどちらにも招かれてないぞ!とお怒りの方はどうぞ仰言ってください。来年は必ずお招き致します。
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じゅるっ!ごくっ!
す、すてきな晩ご飯だっ!
画面みながら一膳いけそうです
投稿者 天 : 2007年10月17日 21:51
松茸!!今年はまだですが、鱧がある間に土瓶蒸しをしなくては・・・と思いながら国産は高い!!
大和大路の「かみや」さんでは今頃並んでるのやろなあ。
先に目で季節を味あわせてもらいました、おおきに。
投稿者 おゆき : 2007年10月17日 22:33
2007年10月17日
秋刀魚の塩焼き、蛸と南京の煮物、かき玉汁、ギンナンご飯
松茸ご飯もいいが、この季節はギンナンご飯もオススメだ。米はふつうの水加減で酒と塩少々を加えるだけのシンプルな炊き方で十分美味しい仕上がりになる。煮物は例によって電子レンジ用の鍋で作った。ギンナンもペンチで軽く割れ目を入れてから、同じ鍋で熱を通すと皮がむきやすくなる。
バンザーイ!今日またまた近所の大島さんの助けを借りて、PCのお引っ越し作業がやっと全部完了した。過去のメール記録がなかなか移せなかったが、ネット上に同じケースの解決法が載っていて、それを参考になんとかインポートにまでこぎ着けたものの、「とにかくヴィスタはXPより幼稚になってるよね」というのが大島さんの印象らしい。どうやらユーザーのレベルを低めに設定して、用語を一般的にわかりやすいコトバに変えた結果、XP以前からのユーザーには余計にわかりにくくなってしまったようだ。まあ、その手の不要な変更が昨今は何事によらずありがちだとはいえ、とりわけPCソフトはバージョンアップがある境を超えるとただただ要らないことが増え過ぎて人が使いにくくなるだけだったりするわけで、一太郎2007だと「ルビ」がこちらの文字指定を待たずに勝手にふられてしまうので、特殊なルビ使いを多用する私はアタマに来てます。ほんとに余計なことをしてくれるな!と何度も言いたくなりました。
2007年10月18日
アイナメ鍋
近所のスーパーで薄造りにしたアイナメを鍋物用として安くで売ってたので思わず買ってしまった。関西だとアブラメと呼んで、鍋にするなんて想像もつかなかった魚だから興味津々だった。フグの薄造りに似て見えたので、てっちり風に食したが、むろん味はふぐと全然ちがってむしろ鱈に近いけれど、鱈より脂があるのでしっとり感があって食べやすい。プロ野球セリーグのプレーオフ巨人VS中日戦を見ながら食事。今年は友人に誘われて神宮球場で中日ヤクルト戦を見た行きがかり上(笑)、中日を応援しております。
昼間仕事中に廃品回収車のアナウンスが聞こえたので、あわてて階段を駆け下りて呼び止め、旧パソコンのモニターを引き取ってもらった。PC本体はもらい手が見つかったけれど、さすがにブラウン管のモニターは要らないと言われたので処分に困っていたのである。エレベーターがないビルの3階に住んでいて、自分で下ろすのは大変だから、清掃局より割高でも業者に頼むことにしたのだが、それなりにけっこうな料金で、改めてゴミ問題の深刻さを実感させられたかっこうだ。
モニターと併せて、長らく棄てるチャンスを失していた20年前のテレビを今回やっと出せてほっとしたが、今見ているTVも地デジに切り替わった時点で廃棄することになるだろうし、その前後に日本の各家庭から大型テレビのゴミが怒濤のごとく放出されるさまを想像すると空恐ろしくなる。人間の生産性が必ずしも善なるものとは認知されなくなった初めての時代に、私たちは生きているのだと、しみじみ思うのであります。
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まずはあいなめですが、しゃぶしゃぶみたいに食べるのが好きです。我が家に降って沸いた事が起こって、主人が入院、手術して本日退院して来ました。今朝子さんはご存じだと思いますが「菱岩」さんが退院祝いにお料理を届けてくれはって本日はウフウフ満足と云う晩ご飯でした。
家電の廃棄は深刻ですね・・・地デジたるものどこか大きな組織の陰謀としか思えません!!!
投稿者 ともちん : 2007年10月19日 00:07
はじめまして。TVですが、地デジに切り替わっても地デジチューナーを使用すれば今のTVでも大丈夫ですよ。そんなことはご承知で新しいものに買い換えるいい機会ということでしたら失礼しました。
数年前にご実家(時々うかがっています)のカウンターでお父上とお隣の方の会話から今朝子さんのことを知り、それ以来こちらを楽しく拝見しております。もちろんご著書も拝読しました〜。
投稿者 ひろ : 2007年10月19日 09:08
>まずはあいなめですが、しゃぶしゃぶみたいに食べるのが好きです。
ああ、京都でもそういう食べ方があったのですね。寡聞にして存じませんでした。うちではアブラメを鱧焼き風にして食べてました。
ご主人がご入院とのこと。ひょっとして大変なときに大垣書店にお越しくださったのではないかと恐縮しております。
投稿者 今朝子 : 2007年10月19日 09:13
本当に降って沸いた事で、サイン会に寄せて頂いた時は気振も有りませんでした。
昨日の木原光知子さんの訃報、先月は人間国宝の江里小代子先生(享年62歳)の急死といい、悲しい事が起こります。
江里先生は亡くなられる二週間前にお寿司を届けたばっかりだったのに・・・
主人は完全復帰してます。今月末には沖縄へダイビングに行く予定は変更しないそうです(怒)
投稿者 ともちん : 2007年10月19日 13:19
2007年10月20日
カルタ・ビアンカ
整体の寺門先生にN賞のお祝いで代々木のイタリアン「カルタ・ビアンカ」にご招待いただいて、先生ご夫妻と幻冬舎のヒメとの4人で会食した。「ここは穴場なんですよ」と仰言った通り、ちょっとわかりにくい場所にあるが、どの料理も本当に美味しいし、店長以下けっこうイケメン揃いなので(笑)オススメしたい店である。
まずハゼのエスカベッシュに始まって、イカとグレープフルーツの和え物風前菜がみごとなハーモニーで軽くヒット。次に出た甘鯛のソテーが特大ホームランで、鱗付きの皮が非常に美味しく食べられたし、ビーツの甘みをうまく活かしたたソースが抜群の味わいだった。パスタは蟹と松茸の2品で、蟹には九条ネギを合わせ、松茸にはカボスを合わせてうまく香りを引き立てていた。メインは牛肉のソテーだが、長崎産の牛ヒレがこれまたとろけるような柔らかさで、塩のきかせ方も上手。とにかく今は食べ過ぎで寝られなくて困っています(笑)。
先生とはいろんなおしゃべりをしたが、中でも整体の開祖ともいうべき野口晴哉先生の隠れたエピソードを何かと伺えたのが面白かった。この話は是非ともまたゆっくりお伺いしたいものである。
2007年10月20日
刺身、レンコンの揚げ団子
レンコンの揚げ団子は前にQPで見た料理。レンコンのすり下ろしと鶏挽肉をよく練り合わせてギンナンを加えて塩で調味したものを団子状にして素揚げする。鶏挽肉は脂肪分が多いモモ肉を使うべし。今日は近所のスーパーにササミの挽肉しかなかったのでそれを使ったら、パサパサした感じの仕上がりになった。卵を加えて練ったほうがいいかも。レンコンの量を多めにしたほうがモッチリ感が出るだろう。
スラッシュの守部さんと一緒に食事しながらTVで巨人VS中日戦を見て、ふたりともなぜか中日を応援していた。で、巨人は阿部慎之助捕手のリードがイマイチだし、片や若い中田投手を巧くリードした谷繁は中日に移籍してベイスターズ時代の不遜な感じがまるで消えたし、顔からして別人28号だよね!という話になったのでした。
落合も選手時代は監督になれるような人にはとても見えなかったし、人はやはりよくも悪くも変わるということなのでしょう。とにかく中日優勝おめでとう(^.^)/
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そうそう、これ美味しそう、なにせレンコン好きなので有難いです、レパートリーが増えるかも、うむ これゴボウでもやってみたいなぁ・・ゴボウをスリスリして
朝起きると日が射し込み 窓を開けると抜けるような腰、じゃ無くて抜けるような青空!ドラゴンズブルーなんざんしょか?
あぁジャイアン・・・どうしたんだぁ〜
投稿者 oseidon : 2007年10月21日 09:28
我が家では、レンコンのすり下ろしに、ツナをほぐしたものを混ぜて揚げ団子にします。ビールの「あて」にも、ご飯のおかずにもよろしい。お試しくださいな。
今朝子さんの「吉原手引草」、ある方から紹介され昨日買い求めました。同日、このページにも偶然たどり着きました。そして、このレンコン料理の記事。何か縁があったのだろうとにっこり信じてコメントいたしました。では!
投稿者 micetta : 2007年10月24日 21:28
2007年10月21日
穴子巻き、いなり寿司、茸のサラダ
乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
絶好の乗馬日和だったにもかかわらず、1鞍目に乗った牝馬が制御不能で他の馬とチェンジしてもらうはめになり、前はちゃんと乗れたはずの馬だっただけに、一体どうしちゃったんだろう?って感じで、洗い場ですれちがったSさんとは、「やっぱり女の子だと、季節の変わり目は日によって何かと大変なのかもねえ」というような話になった(笑)。牝馬の排卵日は21日周期だそうで、その日はイライラしちゃって、牡馬や騸馬はもとより、男性インストラクターも寄せ付けないようになるのがいるらしい。2鞍目に乗ったのがこれまた思いっきり♂を嫌う牝馬で、「僕いきなり蹴られてアタマ来たんで、そのあとボコボコにしてやりましたよ」と男性インストラクターが言われたのはおかしかった。
クラブハウスでバリキャリのOさんとソフト開発者のMさんとおしゃべりしていて、お二人ともコンピュータ関連のお仕事をなさっているが、メールのおかげで余計にあくせくするようになったという話から、「出版なんかでも昔はどんなに短い原稿のやりとりでも必ず編集者と会って受け渡しをしたのが、今はお互い一度も顔を見ないままメール入稿しちゃうケースが珍しくないですもんねえ」と私が口をはさんだところ、「作家の方って、原稿書くとき、一体どういう契約になってんですか?」と逆に尋ねられて、「本の場合はできあがってから出版契約書を取り交わすし、最初から原稿料を示されるケースもあるけど、大概は原稿料や印税の額は聞かずに執筆を引き受けるかたちだよね」とお答えしたら、「へええ、そうなんだ……」と言いつつ、お二人ともシンジラレナ〜イ!てな顔をなさいました(笑)。
2007年10月22日
鶏手羽元とニンニクの煮込み
QPで見た料理。まずフライパンで手羽元の表面をこんがりさせてから酢をたっぷり入れて、酒、砂糖、醤油、水、ニンニクを加えて15分以上じっくりと煮込む。手羽元を焦がしたあと脂をしっかり拭き取るのがポイント。ニンニクは皮をむいて1個分丸ごと入れる。私は好みでシシトウとシメジも加えた。汁気が少なくなった時点で半熟卵を入れて煮からめる。半熟卵は沸騰したお湯に入れて5分きっかりで出来るが、冷蔵庫の卵は必ず常温にもどしておくこと。
今日は早めに昼食をとってNHKBSで大リーグのレッドソックスvsインディアンズ戦を見たら、すでに松坂は引っ込み、ちょうど岡島がダブルプレーでピンチを切り抜けたところで、ついそのまま優勝シーンまで見てしまったが、大リーグは胴上げをしないのがわかって、この胴上げなるものが一体いつ頃から始まったのか妙に気になってしまった。
歌舞伎や文楽をご存じの方は『妹背山婦女庭訓』の「御殿」をご覧になって、江戸時代の胴上げが、ふざけ半分のイジメだったことにお気づきだろうが、すす払いのあとや節分の夜などに奉公人の男女がおもしろ半分でよくやられていたらしい。
手近にある日本国語大辞典をひもとくと、今日のような祝福の意味でなされた文章例は夏目漱石にまで下るから、これは西洋発の近代的風習だったのかもしれない。日本型の胴上げが一種のリンチだったというのは、誰かをどっと持ち上げて一斉にたたき落とす現代のマスコミ体質に脈々と受け継がれているような気もしないではありません。
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春スキーの帰りは日本海回りの汽車で帰って来てた頃、新婚旅行の見送りにプラットホームで新郎を胴上げしてるのをよく見ました。
今では胴上げはおめでたの時に定着した様ですね。
余談ですが、その新郎達は皆、首から「蝮グロン」のレイをかけてもらっていました(笑)子供達に「あれは何?」と聞かれて返答に困りました。
投稿者 ともちん : 2007年10月22日 22:42
もてはやし蹴落とす方も早ければあんたら流す国の漂ふ
前首相が辞任したときに作った歌です。
体質なのでしょうね。
投稿者 ぱぐ : 2007年10月23日 07:36
2007年10月23日
味噌煮込みうどん、天むす、海老チリほか
文春の山口さんと歌舞伎座公演を観た帰りに近所の「舌呑」で食事。今月はなんと演舞場と歌舞伎座の両座を見ることになったが、両方とも仕事がらみである。
今日は「オール読物」で書き下ろす予定の新作に関連して「怪談牡丹灯籠」を観劇。久々に孝玉がガップリ四つに組んだ出し物で、文学座初演の台本を用いているのもあって、玉三郎の演技は杉村春子を彷彿させ、早口の言い立てや声の甲調子はまさにソックリさん並だった。歌右衛門のみならず先代水谷八重子、山本安英、杉村春子といった大女優や舞踊家武原はんまでを射程内に収めて継承するのは彼の芸に対する貪欲さのあらわれだろうし、こうなったら山田五十鈴も継承してもらって「たぬき」なんかをぜひ観たいのだけれど、あちらは東宝系だから無理なんだろうか。
ともあれ今回の「牡丹灯籠」は落語の持ち味に重きを置いた脚本で、お峰役の玉三郎と伴蔵役の仁左衛門、久蔵役の三津五郎とのコミカルなやりとりは非常に面白い見せ場となってはいるが、原作通りに盛り込んだ筋がいささかわかりづらい点と、伴蔵のお峰殺しに至る心理はやや中途半端に描かれている憾みがある。上村吉弥が婀娜っぽい女を演じて意外な儲け役で、萩原新三郎役の片岡愛之助があまりにも若い頃の孝夫とそっくりなので隠し子説が出るのもうなずけた(実際は赤の他人だそうです(笑))。
全体に暗い舞台で、大詰めの殺し場でも歌舞伎色が薄いままに終わるのは如何ともしがたいが、円朝と久蔵役を達者に演じた三津五郎が切幕の「奴道成寺」でぱあっと賑やかに打ち出してくれる。「牡丹灯籠」と「奴道成寺」の幕間は20分で、ロビーに向かう人よりも客席に残っている人ほうが多かったのだけれど、私の横に座った山口さんが「皆さん案外のんびりなさってますね」と仰言るので最初は何のことだかわからなかった。「松井さんも余韻を楽しまれるほうなんですか?」と訊かれてやっと事が呑み込め、「ねえ、もう1幕あるんだけど」「ええっ、これでおしまいじゃなかったんですか!」てなことで、知的なクールビューティのくせして大ボケをかましてくれる山口さんではありました(笑)。
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この日偶然にも松井先生のすぐ後の席に座った幸運な私。
根っからミーハー体質の私は図々しくもお声を掛けてしまい大変失礼致しました(汗)「吉原手引草」にハマってしまってからネットで先生の著書を全て購入済みですの。
出張の友として当分の間楽しめる量なので嬉しいです。
「舌呑」と言う店は歌舞伎座の近くなんですか?
いつも帰りに寄る店に困ってるんです。
銀座って店じまい早いので・・・・
投稿者 bottarga : 2007年10月25日 13:45
「舌呑」は晴海通りを渡って歌舞伎座の真向かいの細い通りを入ったところにあるカジュアルな店で、遅くまでやってるのでよく利用してます。メニューは無国籍ですが、名古屋の食べ物が結構あります。
投稿者 今朝子 : 2007年10月25日 15:35
早々と情報をありがとうございました。
味噌煮込みうどんと天むす!
次回、是非行ってみます〜。
投稿者 bottarga : 2007年10月25日 17:42
今月の歌舞伎座「牡丹灯篭」大阪で歯軋りしながら歌舞伎連れの観劇記メールを読んでますが、玉三郎丈、去年の「十六夜清心」でもキレイキレイだけでは無い女の業を洒脱に見せて頂けるようになり、益々孝玉コンビが楽しみになってきました。
愛之助丈、仁左衛門丈の隠し子伝説、全くのデマですが、新三郎に扮したお写真を見るとソックリですねえ。
投稿者 おゆき : 2007年10月25日 22:45
2007年10月24日
五穀米弁当、もっちり豆腐
整体治療の帰りに東横のれん街でゲット。
ランチは近所の大島さんと共にして、大スポンサーの「赤福」がこのままダメになったら伊勢の「おかげ横丁」は一体どうなるんだろう?という話から、この手はよく立て続けに狙われるので、次は「おたべ」あたりがやられたりしして、と、2人とも妙に心配してしまった。
大島さんは偽装表示問題で済めばいいけど、防腐剤やら柔軟剤の使用が明るみでたら土産菓子のほとんどは食べられなくなるはずだと仰言る。そういえば私の子どもの頃は、生八つ橋は滅多に手に入らない貴重なお菓子で、1日置いたら食べてはいけないといわれたほど足の早い食品だったのに、何故あんなに日持ちするようになったんだろうと考えだすと怖くなる。食パンだって、お餅だって、昔はすぐにカビが生えたものだった。毎日コンビニ弁当を食べ続けていたお爺さんが、亡くなったあともずっと躰が腐らなかったというホラー話は今や誰しも決して他人事ではないのである。ミミズだって、オケラだって、回虫だって、カビだって、バイ菌だってみんな生きてる仲間なのに、生き物としての連帯を断ち切ることで快適さを求め続けた人類は、いずれ大きなしっぺ返しを喰うのかも、というか今もうすでにアトピーやら何やらで相当にやられてるのでしょう。
2007年10月25日
ネギ焼き、キノコの焼きそばほか
久々にお茶の稽古に行って、帰りに近所の「文字平」で三村さんと食事。私はここの焼きそばが大好きで、これまた久々に食べて満足しました(^.^)
ところで画面右側のチラシ写真にお気づきでしょうが、11月22日に銀座博品館劇場で「『吉原手引草』を読む」というイベントを催しますので、ご興味のある方は写真か下のボタンをクリックして詳細をご覧戴き、ご来場を賜れば幸いです。
もともとは仲間内でN賞受賞のパーティをする代わりに、事務所スラッシュで何かイベントを催して、そこで皆さんとお会いしたほうがいいのではないかというような、わりと軽いノリで始まったように思うのですが、これがなんと語り芸のプロ中のプロ三林京子さんと立川談春さん生出演での朗読会という願ってもないかたちに発展して、当人もビックリして且つ大いに歓んでおります。
『吉原手引草』をお読みになった皆様はご承知でしょうが、これは全編「独り語り」のオムニバス風に仕立てたミステリー作品だけに、人の声で聞いてみたいと思われる方は多いでしょうし、自分も声に出して巧く読んでみたいと思われる方には、プロの語りを参考にできる絶好のチャンスでもあります。
私は昼の部夜の部通して会場におりますので、長らくご無沙汰をしている皆様とロビーでお目にかかれたら幸いです。ブログの読者で面識がない方も、私の顔がわかれば気楽に声をおかけください。編集者の皆様もお時間があればどうぞご来場ください。
コメント(3)
11/22行きます!19時のほうです。楽しみにしています(^^)
投稿者 竹本越京 : 2007年10月26日 02:30
残念!!19日に東京へ行くのですが20日に帰ります。
投稿者 ともちん : 2007年10月26日 07:30
たまたま立ち寄ってそのまま流連のブログの読者に過ぎませんが(しかもまだ『吉原手引草』をオール讀物の抜粋でしか読んだことがないんです。ほかのはちっとも。すみません)、行けたら伺います。
声で聴けると具体的に読み込めそうな気がするので、朗読も楽しみにしておきます。
投稿者 ぱぐ : 2007年10月26日 14:00
2007年10月26日
ローストビーフほか
今日は土砂降りのまっただ中に家を出なければならず、やむなくタクシーに乗って渋滞にイライラしながら銀座に向かい、まず三笠會舘のバーで撮影。アルコールはほとんど寝酒でしか口にしない私が、なんと「文藝春秋」のサントリーの広告頁に出るはめになったのだが、これは毎回A賞N賞の受賞者が恒例で登場する広告なのだそうである。ちなみに対象商品の「響」30年物は日本のウイスキーもついにここまで来たか!と唸るほど、素晴らしく香りのいいお酒だった(これは別に広告に出たから書いておるわけではありません(笑))
次いで向かった先はつい2ヶ月前にAN賞の授賞式があった東京會舘で、今日はその授賞式で後見人になって戴いた河竹登志夫先生の出版記念パーティに出席。会場に入ってすぐは、ひょっとして私はここで一番若いのかなあ?という感じがするくらい、そうそうたる顔ぶれがおそろいだったが、すぐに御令嬢の水尾(みお)さんとご主人の藤谷さんという若いカップルに会えたので少しほっとしました(笑)。
「日本の古典芸能 名人に聞く究極の芸」というタイトルの本だからして、もちろん出席者は歌舞伎、狂言、邦楽、邦舞等々の関係者が大半なのだけれど、遠山敦子元文科相の祝辞に始まって、なぜか谷垣自民政調会長の飛び入り挨拶があり(この方は前にも書いたが私が子どもの頃にお世話になった京大病院小児科のK先生によく似ていて、河竹先生はそのK先生の親友だった。なので人はやはり似た顔に惹かれて友達になるのかしら?などとヘンことを考えてしまった)、〆の挨拶は辻井喬(堤清二)氏といったふうに先生の人脈は非常に幅広いので、出席者の中には時代小説界の重鎮、平岩弓枝氏と北原亞以子氏がおいでになり、私は「前門の虎後門の狼」てな感じでビビっておりました(笑)。
平岩氏にご挨拶をしたら「この夏は大変だったでしょう」と言われ「はい、本当に」と、ここは力強く答えた私。「でも、仕事はざーっと沢山やって力をつけなきゃならないときもあるから、頑張りなさいよ」「はあ、でも、私は小説を書き出したのが非常に遅かったもんで、なかなかそうういうわけには」と怯む私。「それまでも色々と知識を身につけてるんだから大丈夫ですよ。もう自信もついたでしょう」「やあ、とても、まだ自信なんかは……」と正直に答える私。「あなたを頼りにしてんだから、もっと頑張んってよ」「ヒエー、と、とんでもない……」とジリジリ後ずさりしていた私です(笑)。
その後は一目散にローストビーフのコーナーに行ってガッツリ食べました。東京會舘のローストビーフは本場ロンドンの名店「シンプソンズ」や「フラナガンズ」なんて目じゃないくらい美味しいのですが、N賞の授賞式ではさすがに食べられなくて、食べ損なったことは非常に根に持つタイプなので(笑)、今日はとにかく何をおいてもコレを食べようと思ったのでした。
2007年10月27日
鶏手羽の唐揚げ
この季節の台風はひょっとして元寇以来か!とビックリしつつ、タクシーも呼べずに暴風雨の中をずぶ濡れになって向かった先は青山の銕仙会能楽堂。「中村京蔵舞踊の夕べ」は心配されたよりもお客さんが沢山入っていて、こんな日でも足を運ばれるご贔屓はやはり有り難いものである。今度の公演は京蔵がそうしたご贔屓を久々に直球勝負で満足させた好企画といえるかもしれない。
「海人(あま)二題」というタイトル通り、能の「海人」に取材した地唄舞の「珠取(たまとり)海女」と、謡曲・義太夫掛け合いによる「志度之浦別珠取(しどのうらわかれのたまとり)」の上演で、いくらなんでも装置のない能舞台で同じ役者が同じ題材で舞うのは全く気が変わらないのではないかという点がまず懸念されたが、衣裳鬘等はもちろん、曲調や見どころも巧くつかないように(かぶらないように)拵えられていて、京蔵もそれぞれにおいて持ち味を存分に発揮した。
地唄の「珠取海女」は楳茂都流の振付で、この流派はもともと歌舞伎と縁があるだけに、上方舞の中では劇的な振付なのだろうが、京蔵は前半をわりあい地唄舞らしく無表情でスタティックに舞い、「ひとつの利剣を抜き持って」以下のくだりからぐっと表情豊かにドラマチックに舞い込んで、いかにも役者らしい地唄舞を披露し、これはこれでひとつの行き方だと納得させた。
竜宮から珠を取り返した海女が「乳の下を掻き切り珠を押し込み」というくだりが地唄舞のドラマチックな箇所なのだが、「志度之浦ー」では敢えてその部分の歌詞を省き、ダイナミックな振付と演奏のみでドラマ性を打ち出したのが私は頗る意外だったものの、そのことによって前者と全くつかない舞踊劇に仕上がった点は評価したい。
ワキの房前大臣を登場させて親子の再会を見せたのはいささかくさいメロドラマ風ではあるけれど、これまた「情の役者」京蔵にふさわしい見せ場だったことは認めてしかるべきだろう。ふつうならシテが退場すべき橋懸かりにワキが消えたあと、亡霊であるはずの海女が舞台に残ってどのように舞い納めるつもりなのかが気になったが、「見えつ隠れつ、なりにけり」という三味線入りの地謡で舞台奥に摺り足を運びつつ、しだいに照明を落として消えていく姿は美しく、印象深い幕切れだった。
先日お茶の稽古で「夜想」編集長の今野氏をお誘いしたので、会場で今野氏とお目にかかれたのは当然だし、京蔵ファンになった校正者の渋谷氏と会えたのも不思議はないけれど、クロワッサン副編集長の船山さんにまで会えたのは驚きで、船山さんは「前にうちの雑誌で着物の特集をしたときに、京蔵さんにお話を伺ったんですよ」とのこと。世間は狭い。それよりもっと驚いたのはつい先日アンケートにお答えしたばかりのトーハン広報室においでの十松氏がご挨拶にいらして「僕は京蔵さんの歌舞研の後輩でして」と仰言ったので、またまた世間は狭い!と思ったのでした。「踊るビジュアル」こと吉村流の名取りでもあり翻訳家高見浩夫人で自身も翻訳家の安達紫帆さんとも久々にご一緒して、帰りに近所の鶏料理店で食事をした。風雨がまだ相当きつかったので、とにかく入っちゃおうと飛び込んだ店だが、名物料理の鶏手羽揚げは結構いけました。
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初めてメールを差し上げます。
「珠取り」、「家、家にあらず」の大詰で沢之丞が踊ったのが印象に残ってます。当代一の役者のあでやかな舞踊が披露される中、この後、どんなどんでん返しが待っているのか、ワクワク感とコワい気持ちが交錯して、緊迫感で読みましたが、現実に見る機会を見逃して、残念です。瑞江がとても魅力的で、その後、どんな人生を歩んだか、続編を書いて頂きたく思いました。「非道、行ずべからず」にも登場すると、うれしいのですが……。
「大江戸亀奉行日記」もとても楽しく、亀の顔形や甲羅の模様の違いなど、もっと知りたくなりましたが、個人的に一番受けたのは、<石亀慎太郎>。父方の祖母の旧姓が「石亀」で、豆腐屋だったので、子供の頃は(豆腐屋なのに固い名前だなあ)と思っていました。
私も、いつもQPを見ていますが、実際に作るのはたまになので、参考になります。食べる事には、しつこいもので、前から気になっていた<もっちり豆腐>は、先日渋谷に行った折に買って満足でした。久々の東横のれん街はずいぶんグレードアップして、野呂本店まであったのは驚きです。
今は「銀座開化おもがけ草子」の宗八郎が気に入っており、百数十年前の銀座が少しずつ立体的に立ち上がって来て、地図と照らし合わせながら、宗八郎と共に文明開化を驚く楽しさを味わっています。
投稿者 ウサコの母 : 2007年10月29日 21:00
>瑞江がとても魅力的で、その後、どんな人生を歩んだか、続編を書いて頂きたく思いました。「非道、行ずべからず」にも登場すると、うれしいのですが……。
残念ながら「非道」には登場しませんが「小説すばる」の正月号から連載を始める「道絶えずば、また」は「非道」の続編で、ここに年取った彼女を登場させる予定です。
投稿者 今朝子 : 2007年10月30日 00:59
2007年10月28日
上方寿司、ヤリイカと水菜のサラダ
乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。今日は出かける前にTVでワールドシリーズ第3戦を観ながら朝ご飯を食べ、帰ってきてから日本シリーズ第2戦を観ながら晩ご飯。どういうわけか中日とは相性がいいようで、私が観るのは必ず勝ち試合である。
台風一過の素晴らしい乗馬日和だったわりには、行楽シーズンたけなわとあってか、あるいは天皇賞のせいなのか、クラブはさほど込んでなかったし、馬場も水はけがいいのか、心配したほどの泥んこ状態ではなかったので助かったが、馬場レッスンで鐙(あぶみ)をはずして乗る練習をしたのはけっこう脚にこたえた。乗馬をしてから太股が格段に締まって、ピチピチのパンツがぶかぶかになったのはわれながらスゴイと思う。つまりは昔でいう脾肉、今でいう内転筋が鍛えられたおかげでしょう(^^)/
11/22の朗読会には行くつもりですよと仰言ってくださったMさんは、今や馬依存症なのだろうか、昨日の暴雨風のさなかにも乗っていて、「こんな日に来て馬に乗ってる皆さんは鹿さんですね〜」とインストラクターに呆れられたそうである(笑)。
クラブハウスでバリキャリのOさんが手招きして、私のほうにかざした雑誌の表紙を見たら幻冬舎刊行の「ゲーテ」12月号だったのでビックリしたが、彼女のほうもライス長官の記事が読みたくて買ったのに、和服姿の私のドアップ写真が出てきたのでビックリしたそうである(笑)。写真家の腕はいいのだが、何せ被写体が被写体なのに、ジェーン・バーキンやジョディ・フォスターや寺島しのぶと並んで1頁大に引き伸ばされた写真にされてる私ってナニモノ!ってな感じで、さすがに恥ずかしいこと夥しく、でもこの雑誌はまさか身近な人の目に触れることはあるまいと信じてたのに、人間ホント悪いことはできないものです(笑)。
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先日22日は「時代祭」で知人、友人が行列に参加してます。ここんとこ騎馬で参加してた知人が今年は歩いてたので「なんでお馬ちゃんに乗ってへんかったん?」と聞きますと「馬に乗ったら一週間腰が使いもんにならん」との返事でした。その人は90キロほど有る人で祭りの行列は信号なので止まる事が有ると馬が嫌がって可哀想とも言ってました。
投稿者 ともちん : 2007年10月28日 23:06
今日は私も腰に来てます。考えてみたら90キロの人を乗せて舗装道路を歩く馬も大変でしょうね。
投稿者 今朝子 : 2007年10月29日 08:06
2007年10月29日
アピシウス
講談社の国兼ブチョー、堀さん、神保さん、スラッシュの進藤さんと会食。久々に正統派のフレンチを堪能した。
写真上段はカリフラワーのムースの中に海胆とキャビアをたっぷり詰めてコンソメのジュレで固めたもの。カリフラワーの甘みと海胆のコク、キャビアの塩気が絶妙のバランスでマッチしている。中断は栗のスープにフォアグラと香茸(?)を浮かべたもので、栗の甘みと茸の香りが素晴らしい絶品!下段は鴨のローストで、これもトリュフソースの香しさを活かした魅惑の逸品だった。ブチョーはなんと小笠原諸島で獲ったウミガメのスープ!を注文なさったので、私もひと口お相伴したら、スパイスをきかせたスッポン?系のコンソメでした。「ウミガメは食べても平気なんでですか?」と訊かれて、「好きだからこそ食べたくなるのよ」と答えた私だが、今や馬肉はちょっと食べられないかも。
ここは各料理のポーションが大きめなので、かなり満腹しつつも、このあとしっかりチーズを食べて、デザートはバーで頂戴しながら仕事の話になり、京都新聞等で連載した『そろそろ旅に』は来年4月刊行をめどに進行することに決定。その後新たな書き下ろし!についてのご相談があって、とにかく検討をしてみますということで今日のところはひとまずおひらきと相成りました。
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目で堪能させて頂きました♪ ポタージュもさらりとしてて美味しそうですね。ところで、鴨のローストの上にペロンと横たわる、鮮やかなピンク色の物体はなんでしょう?(ちっちゃい牛タンのようにも見えますが、んなわけないですよねー)
投稿者 ふみ : 2007年10月30日 22:50
>ちっちゃい牛タンのようにも見えますが
確かに写真を見るとそんな感じ。でも牛タンの食感ではなかったように思います。やはり鴨肉で、部位が違うか、切り方が違うか何かだと思っていたので尋ねませんでした。
投稿者 今朝子 : 2007年10月31日 07:47
2007年10月30日
焼き明太子、白菜と揚げの煮物、黒ごま豆腐
明太子は近所の大島さんから頂戴した冷凍物。白菜と揚げの煮物は電子レンジ用鍋でお手軽に作る。ごま豆腐は市販のもの。
肩こりがあまりにもひどくて階段でめまいがするほどなので、ひと仕事を終えてから久々にマッサージに行ったら、本当にスゴイですねえ…と溜息をつかれるのはよくあることなのだけれど、「脚はとても柔らかくて良い筋肉がついてますよ。何かスポーツをやってらしゃいますか?」と言われたのは嬉しかった。乗馬で下半身を相当に鍛えているからだと思うが、同じように酷使して、なぜ下半身は柔らかい筋肉がつき、上半身はガチガチになるのかが不明である。
帰って料理もそこそこに日本シリーズ第3戦を楽しみながら食事するつもりだったのに、TVを点けた時点で大勢が判明してたのはガッカリであります。
2007年10月31日
蛸と南京の煮物、黒ごま豆腐、お茶漬け
今日は「NHK俳句」の収録で朝からスタジオ入りして選者の長谷川櫂氏、司会役の石井かおるアナウンサーと打ち合わせ。それからすぐにリハーサルと本番が立て続けにあったので、収録中にお腹が鳴ってひやひやしたが(笑)、そのあと頂戴したお弁当が実にボリュームたっぷりだったので、今度は夜になっても食欲が湧かず、電子レンジ用鍋で明日に持ち越せるおかずを作って、おざなりな晩ご飯になった。
俳句に関しては全く門外漢の私だが、俳諧歳時記は時代小説の風景描写などで大変参考になるから、いつも手元に置いているし、連歌や連俳といった日本ならではの文芸には常づね興味を持っていたので、『吉原手引草』の「伊丹屋繁斎の弁」でも連俳の歌仙を巻くシーンを描いた。そこで自らヘボ句を詠んだのが長谷川櫂先生の目にとまって、俳句番組のゲストに招かれたというわけである。
で、これをたまたま友人の福光さんに話したところ「私はかねがね長谷川櫂先生について俳句を習いたいと思ってたんですよ!あの先生は今後の俳壇を背負って立つ方だとにらんでます」と言われてビックリ。「お会いする前に絶対読んどいたほうがいいですよ」と薦められたのが『古池に蛙は飛び込んだか』というちょっとふざけたタイトルの著書で、福光さんの話を聞いた直後に著者ご本人から頂戴して、これをさっそく読んでみたところ、綿密な資料の分析によって、芭蕉の俳句が何故そんなに素晴らしいのかをクリアに解説した名著だった。
非常にクリアな解説書から、ちょっと怖いような感じの人をイメージしていたが、お会いしてみたらとてもソフトでシャイな紳士だったから、こちらも遠慮せずにのびのびと話ができたし、収録後も石井アナウンサーを交えた歓談で楽しい時を過ごせました(^^)/放送は11月4日(日)AM8:00〜8:30ですので、早起きで(笑)、俳句にご興味のある方はどうぞご覧ください。
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はじめてメールします。
これまで「松井今朝子」のお名前は本の背表紙で存じておりましたが、そこまで止まりでした。失礼な話ですみません。
ところが、10月半ばのラジオで我が家と同じ種類のリクガメを飼って(リクガメと棲んで?)おられることを知って親近感がわき、いろいろ読ませていただきました。中でも
《銀座開化事件帖》がおもしろくて
《果ての花火》にも手が伸びそうです。
個人的に、市来巡査の活躍を期待しています!
投稿者 サスケ : 2007年11月01日 11:44
「果ての花火」も是非どうぞ(笑)。お宅のカメはもう冬眠しましたか?うちのカメは寒くなると、温かい人様のふとんに潜り込んで眠ろうとするのが困りものです。眠るんだったら別に寒くても構わないように思うのですが。
投稿者 今朝子 : 2007年11月01日 21:28
初めてメール差し上げます。
「NHK俳句」を見せて頂きました。その中で、課題「松茸」について、松井さんの句の中の「白き肌」という言葉が気になって、ビデオから取り出してみました。松井さんの句と先日歳時記で読みました「稔田や窓に湯治の裸見え」(辻桃子)という句が重なり、とても色っぽく思いました。松茸がありませんので、台所の椎茸を見ましたら椎茸でも「それなりの白き肌」でした。
松井さん、これからも色っぽい俳句を楽しみにしています。
投稿者 ヤナサン : 2007年11月05日 21:14
>これからも色っぽい俳句を楽しみにしています。
汗顔の至りです(^^;)
投稿者 今朝子 : 2007年11月06日 09:32