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2007年09月18日

焼きビーフン

 豚バラ肉、生姜の千切り、玉ねぎスライス、ニンニク薄切り、小海老、アスパラガス、青唐辛子、椎茸スライス、モヤシの順番に炒めて塩胡椒し、鶏ガラスープとビーフンを入れ、オイスターソース、ナンプラー、隠し味に砂糖少々で味付けし、香り付けに胡麻油を振った。具は自分の好きな野菜にしただけで、組み合わせとしてはオススメしません。
 今日の午後は講談社の堀さんがお越しになって、『そろそろ旅に』の単行本化について打ち合わせ。これは「膝栗毛」シリーズでお馴染みの戯作者十返舎一九の半生を描いた時代小説で、京都新聞ほか全国各地の地方紙に連載し、執筆自体は去年中に完了したものの、今なお連載中の地域もあるので単行本化がえらく遅れているが、来春3月か4月には刊行しようという話になった。
「早くご受賞の御祝いもしたいんですけど……」と堀さんが開口一番に仰言ったのは上司の国兼ブチョーが近々パパとなる予定で、とにかくブチョーがわが子の誕生を無事に見届けてからでないと、気が落ち着かない会食になりそうなので、延期している旨をお伝えになったのだった。ブチョーが男児のパパになるのは確実で、すでに礼智(と書いて「らいち」と読ませる)クンと名づけられたようだ。
集英社「小説すばる」の担当編集者だった栗ちゃんも先月ご無事に男児をご出産になり、思えば少子化のなか周囲ではこのところおめでたの朗報が相次いで喜ばしい限りであります。
ところで堀さんと雑談していて面白かったのが「私は子どものころ、夢はなんですか?って訊かれるのがホント苦手だったですねえ。大人になっていいのは、それをもう訊かれないから」と仰言ったことで「ああ、その気持ちわかる!」と、こちらも大いにうなずいたのである。夢や憧れを素直に持てて、そこに邁進できるタイプの子もいるだろうけど、幼い頃から自他が隔絶分離している子の場合は、夢とか憧れがとても持ちにくいのではないか。たとえばステキな服を見ても、自分が着ればきっとあんなにステキには見えないゾ、というようなブザーが鳴ってしまうタイプの子は、「夢とかいわれてもねえ……」と内心ひどく白けつつも、大人には何か言ってあげないといけないし……などとヘンな気を使ってたりもするのだった。
男もいろいろ、女もいろいろ、子どももいろいろだし、親子だからといって「なんでもいいから、夢を持たなきゃダメ」というような強迫観念を与えるのはかえってマズイような気もします。


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