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2007年08月13日

鯛茶漬け

今日はお昼近くになってやっと頭痛が消えたものの、まだ少し悪寒が残るので、クーラーを点けずに原稿を書いていたが、意外にはかどったのはきっちり丸2日休んだからだろう。
食欲はやや回復したけれど、水分の摂りすぎでいまだ本調子ではないから、晩ご飯はこの季節外れのメニューになった。鯛の切り身は醤油、味醂にしばらく浸してすり黒胡麻をまぶしておく。
 食事しながらTVのニュースを見ていて、へえー!と驚いたのは、戦後生まれにとって懐かしの「ぽん菓子」を発明したのが、吉村利子さんという当時20代の女性だったことである。小学校教諭だった吉村さんは物理学を学んで、海外の機具をヒントに考案をめぐらし、戦前に自ら製鉄所にかけあって製作したというのだからスゴイ!
 以前、筑摩書房の磯部さんとの話で、今後の「歴史」は人物史でなく、「モノの歴史」として語られるようになるはずだという結論に達したのであるが、これまでの歴史だって為政者にばかりスポットを当てて語るのはもはや古くさい気がしないでもない。第2次大戦を山本五十六や東条英機や天皇裕仁を通してでなく、吉村さんのような人を通して物語る歴史があっていいのではないか。


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