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2007年07月07日

炊き込みチャーハン、アスパラガスの胡麻よごし、缶詰のコーンスープ

 前にQPで見た料理だが、炒めるよりずっと簡単だし、一度にたくさんの量ができるのでこれは断然オススメしたい。ネギ、椎茸、ハムの粗みじんとグリーンピースを米と一緒に炊き込んで別に作った炒り卵と混ぜるだけ。米は同量の水に30分浸してから酒、塩、醤油で味付けし、具は混ぜ込まないよう上に載せ、炊く前に胡麻油をまわしかけておくのがポイントだ。
 これはあまり食事しながら見るもんじゃないよなあ〜と思いながら『カポーティ』のDVDを見てしまった。ずっと見たくて見逃していた映画だが、まず1カット1カット絵コンテ通りのキメキメとおぼしき映像だし、主人公トルーマン・カポーティに扮したP・Sホフマンも噂通り素晴らしい演技を披露している。ゲイの人としてある種の悲哀や疎外感を味わっていたカポーティが、傑作『冷血』のモデルになった一家惨殺事件の犯人が抱えていた人種サベツ的な疎外感と同調し合って、ついに自身の内面まで破壊されるという、作家とモデルの怖い関係を極めてリアルなタッチで描いたものだが、それにしても一目瞭然といった感じのゲイのしぐさや佇まいは万国共通のようで、ホフマンは後ろ姿を撮られていても本当にそれらしく見えるのがスゴイ!
 ところでいくら大作家でも重罪犯のモデルにここまで接近したり、死刑の現場にまで立ち合うことは日本だとちょっと考えられないが、60年代当時の米国出版界には「朗読会」があったというのも、この映画で初めて知って非常に驚いた。作家が執筆中の自作の一節を大きなホールに集めた聴衆の前で文字通り朗読し、それで前評判を煽ってから出版するというやり方で、日本ではひところ詩人の朗読会が盛んだったようだが、小説家が出版のプレイベントで自作の朗読をしたなんてあんまり聞いたことはないが、ひょっとして役者出身の作家だったりすると、おやりになっていてもおかしくはないのである。


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