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2007年07月05日
カレーライス
BS『ブックレビュー』の収録が済んでから、幻冬舎のヒメと一緒にNHK内の食堂で戴く。特集で『吉原手引草』を中心にしたインタビューをお受けして、放送予定日は7月8日(日)で、時間帯は首都圏だと朝8時からと夜12時からです。
NHKには30代のはじめから古典芸能系の番組に何度か出ているが、出版系の番組に出演するのは全くの初めてで、とにかく何が有り難かったといって、リハーサル無しのぶっつけ本番だったことだ。一応台本はあったが、対談形式なので、とにかくこっちが喋りたいように喋らせてもらい、別にそれで文句も言われなかったので、ホッとして引き揚げてきた。
たしか前にもこのHPに書いた覚えがあるが、私は役者ではないから、同じせりふを反復する能力というものは皆無である。話すつど、ちょっとずつ違ってしまうのを大目に見て貰わないと、人前で話すことなんて出来ないのである。ところがこれまで出演した古典芸能系の番組だと、リハーサルをちゃんとやるので、本番にもし違うことを言ったりすると司会者を混乱させると思い、なんとか同じようなことを言うべく非常に努力し、緊張したのだった。一番マイッタのは編集がきかない録画本番というやつで、それに出演したときの緊張感たるや、役者でもない私がなんでこんな目に遭わなきゃならないの(笑)という感じだった。
それに比べたら、ぶっつけ本番のなんとありがたいことか!もっとも司会者の長田渚左さんや中江有里さんは私が勝手に喋ってるのをフォローなさるのが大変だったかもしれないけれど、共に熱心に耳を傾けてくださっているという雰囲気が伝わって、こっちは喋りやすく、気持ちいいお仕事をさせて戴いて感謝している。
意外だったは、こちらが頼まなくともヘアメイクの方がちゃんとついて、しかもわりあい丁寧にしてくださったことで、古典芸能系の番組だと、初期のころは全くナシだったし、40代半ばを過ぎてからさすがにこちらから頼んでやっとつけてもらったくらいである。芸能系番組より出版系番組のほうがヘアメイクに熱心だというのもちょっと不思議な気がするけれど、これってやっぱ作家の場合は「修正」をバッチリかけないと画面に出せないっていう判断なのでしょうか(笑)。
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コメント (5)
今朝、『BSブックレビュー』拝見しました。ミステリーとして面白そうで読んでみたいと思いました。
それから、最新作を書き始めるヒントになった作品として挙げていらっしゃった本にも関心を持ちました。
早速、インターネットで探してみましたが見当たらず残念でした。私には『ニューヨーカー』誌の、スタッジ・カーウェイの『仕事』と聞き取れたんですが、間違ってますか?
投稿者 虎ファン : 2007年07月08日 09:54
>ミステリーとして面白そうで読んでみたいと思いました。
有り難うございます!よろしくお願いします。
新作は9月に新潮社から刊行されます。「銀座開化ものぐさ草子シリーズ第2弾『果ての花火』(仮題)」です。
>私には『ニューヨーカー』誌の、スタッジ・カーウェイの『仕事』と聞き取れたんですが、間違ってますか?
すいません、滑舌が悪くて。スタッズ・ターケル著の『仕事!』で晶文社刊行です。
投稿者 今朝子 : 2007年07月08日 10:18
わぁ、こんなに早く返信があるなんて、感激です。
私は今、子育てもひと段落で自分自身が学校に通ってます。4月から通い始めまして、朝9時から午後3時まで月曜から金曜まで通学しています。中国語の6ヶ月速成コースです。
8月末に弁論大会があります。中国語で800語以上の作文を仕上げて、それを暗記するのです。
私は一昨日見た京劇について書こうと思っています。西遊記でした。初めて見た京劇は面白くて良かったです。
その舞台には日本語の字幕が付いていました。
さて、この字幕、舞台に字幕を付けるなんて発想、最初に始めたのはどこだったのか?サントリーホールあたりでしょうか?
今、それを知りたいと探索中です。
投稿者 虎ファン : 2007年07月08日 14:04
お礼の言葉を書くのを忘れました。失礼しました。
スタッズ・ターケルのこと教えてくださいましてありがとうございます。
それから、先生の滑舌の問題ではなくて、私自身の耳がよくないんだと思います。私はよく人の言葉を聞き取れなくて、聞き返す言葉があまりにも本来の言葉とかけ離れていてあきれられます。
だからでしょう、語学はホントにいつも苦戦します。それなのに四声の発音からして厳しい中国語に挑戦してる現在、ほんと苦戦してます。ピンインの聞き取りテストは地獄です。
投稿者 虎ファン : 2007年07月08日 14:10
>舞台に字幕を付けるなんて発想、最初に始めたのはどこだったのか?サントリーホールあたりでしょうか?
今、それを知りたいと探索中です。
そういうと、今から20年ほど前にロンドンでオペラ(たしか『ローエングリン』)を見たとき、舞台のプロセニアムアーチの上部に字幕スーパーが出たのが新鮮に見えて、日本でもこんな風にしたらいいのにと思ったことがありました。
投稿者 今朝子 : 2007年07月09日 00:10