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2007年06月22日

海老サラダ、おじや

海老サラダは渋地下でゲット。おじやは昨日のご飯の残りで作りました。
 お昼はポプラ社の矢内さんのお誘いを受けて、フランス著作権事務所の代表取締役カンタン・コリーヌ女史と渋谷のホテルで会食。
 「フランス人とはとても思えない!イイ人なんですよ(笑)」と矢内さんが仰言ったコリーヌさんは、日本の作家の小説を数多くフランスに紹介なさっていて、大江健三郎氏らの信頼も篤いという。そうと聞いてちょっと緊張したのだけれど、いざお会いすると実に気さくな方で、お顔からも本当に優しいお人柄が窺えて、人の話をとても面白そうに聞いてくださるから、こちらも安心して本音でいろいろと話し、日本人の初対面の方よりもむしろずっと会話が弾んだ気がした。
 ところで何故お会いしたかというと、2000年に日仏同時出版されたアンソロジー『東京小説』(紀伊國屋出版刊現在角川文庫)の京都バージョンを2008年に刊行する予定で、矢内さんのほうから私に京都を舞台にした短編小説の依頼があって、コリーヌさんはフランスでの出版を請負い、且つ翻訳もなさってくださるそうなのである。むろん日本語はペラペラで、漢字もすらすら書けるといった方だから翻訳もなされるのだけれど、日本語の場合は漢字の文字遣いによってもニュアンスが微妙に違ってくるから大変で、文章によってはやはりわざと古風なフランス語にしたりとか、テクニックもいろいろとあるらしい。書くほうも翻訳を前提にした書き方にするといくらなんでもまずいし、かといって全く意識しないというわけにもいかないから、結構スリリングで興味深いお仕事になりそうである。
 出版されたらぜひ一緒にフランスへ行って、パリの本屋に自分たちの本が並んでるところを見ましょうね、といって矢内さんとお別れしたあと、ふとガラパゴスのホテルで日本人作家の本がフロント前の書棚に並んでいたときのことを想いだした。それはたぶん旅行者が置き忘れていったものだろうが、他の日本人と全く出会わなかった旅先だったので、見つけたときの驚きは非常に大きいものがありました。


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