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2007年06月09日
えぼ鯛の干物、白アスパラガスとハムの塩炒め、ザーサイのせ冷や奴、煮豆、茗荷のみそ汁
冷蔵庫のお片づけを兼ねたごくフツーの晩ご飯であります。
お昼ご飯のときは例によってBSで米国放送を見ていたが、トップニュースが例のヒルトン娘の事件というのだから、アメリカも今日のところはまず平和だったのだろう。
いくらセレブの令嬢でもわずか3日間の収監で後は自宅謹慎という処置に、果たして米社会は納得するんだろうか?と疑問視してたが、案の定そうは問屋が卸さず、再収監の上で刑期まで元通りの42日間に延長されたのはとんだヤブ蛇的顛末で、これについては世論が分れていた。向こうの司法制度には詳しくないので事情がイマイチよく呑み込めないのだけれど、どうやら保安官と検察官の根深い対立が以前からあって、彼女は両者の権力闘争に巻き込まれたのだと同情する意見もある一方で、むろんセレブの特別扱いは許されないからこれで正解だとする人たちが大半のようだ。
それにしても後ろ手錠をはめられて、収監車両の中で泣き崩れる彼女の映像までTVが流すのはどう考えてもやり過ぎで、要は庶民感情の生け贄にされた恰好だが、こうしたやり口は拙著『辰巳屋疑獄』の例や淀屋事件の例もあるように、江戸幕府が時おり富豪の商人に強烈なバッシングを加えたやり方と似ている。庶民感情をなだめるには、その対極の象徴となる者に誰かが天に代わって鉄槌を下すのが手っ取り早い。近年は日本でもずっとこんな調子で次々と生け贄がTVの画面を賑わし、それだからといって根本的な格差是正は一向に進捗する気配もなく、その場その場の生け贄で目先を変えてごまかされているのだから世話がない。思えば冷戦構造の脱却以降、世界的に民度が低まっているのだろうか。少なくとも庶民感情は何処もひと昔前よりずっと幼稚化したような気がしてならない。
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