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2007年05月26日
のど黒の焼物、鰺のフライ、だし巻き卵、鱸ご飯ほか
5/25の夜は幻冬舎ヒメのお誘いを受けて西麻布の「眞由膳」でぺりー荻野さんと会食。ここは女性がオーナーで、高級な「おふくろの味」を提供してくれる気持ちのよい店とあって、金曜の夜とはいえ満席だった。のど黒という魚を食したのは初めてで、新潟出身のヒメに言わせると「この時期に珍しいですね」とのことだったが、脂がのったのイイのが手に入ったというオーナーのオススメに従って美味しく頂戴した。
ペリーさんとはまったくの初対面だが、そもそも地元の放送局でお笑いの卵としてデビューし、その後構成作家から売れっ子ライターに転じて、今も出演番組をお持ちの方と伺うだけあってオシャベリはプロ級、しかもご存知の方には当然ながら、やたらめったら時代劇に詳しいから、こちらも久しぶりに大ノリで楽しませて戴いた。それにしても私より9つも年下の方が時代劇に熱中したというのもフシギだったのだけれど、名古屋大須のご出身で「うちの親父は仏壇職人だったんですよ。だから今でも(寸法の感覚が)尺なんですよね」との話で、なるほど!と妙に納得した次第。
いっぽうこちらは京都出身で、なにせ太秦の撮影所があるから、昔は大映の永田社長や東映の岡田所長をはじめ映画関係者がぞろぞろとわが家のお客様としてお越しになり、チケットをもらったり買わされたりして(笑)、幼い頃に時代劇をふんだんに見た記憶がある。歌舞伎に詳しいから時代小説を書いているように思われるかもしれないが、歌舞伎と時代劇は似て非なるもので、今の仕事にはむしろ昔よく見た時代劇が役立っている気がしないでもないのだった。往年の時代劇はどんなにバカバカしいストーリーでも存外時代考証がしっかりしていたし、役者にも前近代人としてのリアリティが十二分に感じられたものである。故になまじ今どきの時代劇を見ると激怒したりもするので、いつしか全くといっていいほど時代劇を見なくなってしまったのは淋しい限りであります。
もっとも今はまたスカパーなどで往年の時代劇が見られるとあって、ペリーさんは私が子どもの頃に夢中で見ていたTV時代劇の主役を演じた伏見扇太郎というマニアな俳優もご存知だったりするし、大映カラーと東映カラーの違いも語れるし、名作『十三人の刺客』や近作『武士の一分』の裏話、『子連れ狼』の原作者小池一夫さんのお話等々を聞かせてもらったりして大いに盛りあがり、あっという間に数時間が経過。てなわけで帰りが遅くなり、当日にブログの書き込みができなかったのをお詫び致します。
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