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2007年05月21日
フレッシュトマトの海老チリソース、新じゃがの昆布煮
QPで見た海老チリのポイントはまず塩胡椒で下味した海老に片栗粉をまぶして先にさっと火を通しておくこと。ソースは定番の作り方で、最後にフレッシュトマトを混ぜ合わせる。初夏向きの爽やかな味わいでオススメだ。彩りに亀のエサとして栽培しているスイートバジルをトッピングした。もう1品はお土産にもらった三陸名物の「すき昆布」で作った。細く切った昆布を乾燥させて海苔状に固めたものだが、これが実に使い勝手がよくてしかも美味だった。
今日のニュースで気になったのは、またしても小ネタでゴメンナサイだが(笑)、ここはやっぱり中村勘三郎のご祝儀申告漏れ問題だろう。林家正蔵に続いたかっこうで、古典芸能関係者にとっては小ネタどころかドッキリ!ネタなのかもしれない。それにしても襲名のご祝儀を今までちゃんと申告してた人なんているんだろうか?と、つい思ってしまうのは、えっ!相撲界に八百長が無かったわけ?と驚くのに似ている。
私は何度かご祝儀を出した、というよりも出さされた(笑)側だが、慶弔費の類として領収書なしに経費として計上し、税理士さんにもそれらは業界の特殊事情として認めてもらった。つまりは受け取る側も領収書を切らなくていいお金だから、ちゃんと申告してる人なんてあり得ないし、正蔵も勘三郎もたまたま襲名が派手だったから国税局に目をつけられちゃったのだとしか思えないのである。で、個人的には今後この手の申告漏れをどんどんと摘発し、いっそご祝儀なるものを根絶やしにして、今後ふりかかってきそうな迷惑(笑)を避けられたら実に幸いだと思っているのだけれど、一方でたとえば勘三郎の元に集まったご祝儀がそっくり財テクにまわされたなんてこともあり得ないし、その多くがまた別の人へのご祝儀なり、関わっているさまざまな業者にまわっているはずだから、こうした業界内をぐるぐるまわっている経済をストップさせたら、それはそれで困る人たちが沢山出てくるような気もするのだった。
日本には四季折々の贈答や冠婚葬祭に金銭の授受をする風習が昔からあって、時にそれがワイロの温床ともなったことは拙著『辰巳屋疑獄』でかなり厳密に触れたつもりだが、いわゆる古典文化の多くがいまだにその手のパトロナイズに支えられている事実を抜きには語れないだけに、今後そうしたことが一体どこまで保つのか、あるいはもし旧来のパトロナイズを離れたら今後如何にして存続のシステムを確保するのか、こうした問題は安易に予断が許されないことだけはたしかだろうと思う。
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コメント (1)
楽屋にお邪魔させていただく時が多いので何時も思いますが、「お部屋見舞い」で胡蝶蘭等がいっぱい届いてますが、下世話な私としては(一鉢が3万円として・・この頂いた人がどこかで芝居をしてると・・・うわぉ毎月たんと経費がかかるなぁ)と思ってます。演劇の世界。まして古典芸能にかかわる人にとってご祝儀は収入とは言い切れないのでは・・・
最近お香典をとらないのが流行ってますが、そうすると香典返しもしなくて良い事になり、世の中のお金が回らなくなります。中元、歳暮と無駄な人の繋がりが下々の経済効果と思うのは我が家が商売人だからでしょうか・・
投稿者 ともちん : 2007年05月22日 19:54