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2007年05月01日

空豆とペンネのカルボナーラ

 QPで見た料理。カルボナーラに空豆を入れただけだからレシピは省略する。とにかくカルボナーラは余熱で仕上げるのがポイント。火を入れすぎるともろもろになるので要注意。
 小泉政権下の「教育特区」構想がいまだに生きていて、わが世田谷区では「国語」のほかに「日本語」という教科が増えたらしい。今日のTVニュースでちらっと見ただけなので多くを語るつもりも、資格もないが、小・中学校の教科書にしてはえらく難しそうな文章が載っていて、あれをちゃんと教えられる先生が今いらっしゃるのかどうか疑問に感じたほどだ。漢文を多くして、内容が完全にわからなくてもいいから、読み下し文の韻律に親しむようにさせたいという意図があるようで、これはまさに「素読」の復古教育だから、なんて大時代なのかとビックリ!したのである。
 私自身は漢文の読み下しが決して嫌いなほうではなくて、まず時代小説を書くときに昔しっかりアタマに入れた『論語』や『荘子』がけっこう役に立つし、『楚辞』の「衆人皆酔いたり我一人醒めたり」なんて普段でも呟いたりするのだけれど(笑)、世田谷区の教育長が仰言った「日本語でちゃんとコミュニケーションが取れて、キレたりしないような子どもに育てたい」というような理念と漢文とはあまり結びつかない気がする。とにかく教科書を丸ごと読んだわけでもないからこれ以上はなんともいえないが、英語教育におけるシェイクスピアの戯曲やソネットに相当するものを日本の古典文学に求めるのが極めて難しいことだけは確かだろうと思う。


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我が家の愚息(1975年生)は中学卒業と同時にアメリカの公立高校へ進学しました。その時に色々とアメリカの教育事情を実感して、アメリカの確かに悪い面も有りますが、子供たちの個性、才能を伸ばすかは日本より優れてる様な気がしました。
日〜木曜に夜に遊んでる子は居ません。大学生ならなおの事です。「宿題で押しつぶされそう」と電話で愚痴ってました。
高校の何年生だった時か「緋文字」の読後感想を教室でディスカッションの授業が有ったそうです。宗教も絡み古い文章なのでビデオで見て理解しようとしたところ、最近の映画ではなく古い時代のビデオでさっぱり分からなかったと嘆いておりました。
本を読み、理解し、他人の感性を聞き、それが国語の力になるように思います。が、今の日本ではそのゆとりが無いのでは・・

投稿者 ともちん : 2007年05月02日 00:27

そら豆のカルボナーラ、すっごく美味しそうですね!
さっそく真似します〜
そういえば、以前友人が縁日で釣った緑ガメに枝豆を与えたら巨大化したと言い張ってたんですが…亀って豆なんて食べるんでしょうか?

それから、吉原手引草もようやく読みました。
面白かったです!モノローグで語られるものってあまり得意ではなかったのですが、最後の最後まで判った?いや違った?よし判った!あれ違った!を繰り返しながら一気に読みました。

投稿者 猫並 : 2007年05月02日 01:29

「昔はよかった」という言葉は、日本人が逃れられない価値観のひとつだなあと思います。確かにある意味ではそうだし、そうであろうと思いますが、誰もが「教養人」(大正〜明治期の、って感じですかね?)になる必要はないし、なれるわけでもないのであって、そんなツールだけ部分的に引っ張って来られても! 君たち(政治家や官僚)はブルデュー読んでないのか、んなわけないでしょって感じです(笑)。そりゃ教養がないよりあったほうがいいし、馬鹿より馬鹿じゃないほうがいい。でも今となっては、社会全体として考えるのであれば、無いものを必死に得ようとするよりも、いま有るもの(物理的・知的リソース)をいかに使ってよい将来につなげるか、という方向にエネルギーを傾けた方が賢明じゃないかと思います。本当は並行してその努力をするのがベストなのでしょうが。この手のことを考えると、いつも小宮豊隆を思い出します。気持ちはわかるなーって感じで・・・

投稿者 ふみ : 2007年05月02日 21:42



2007年05月02日

いさきの刺身、もずく酢、筍とアスパラガスの味噌マヨネーズ和え

 筍とアスパラの味噌マヨ和えはこの時期よく作るが誰に教わったか憶えていない。やっぱりQPかもしれない(笑)。
 昨夜またわが妹と電話で話をしていたら「うちのエイジなんか『やっぱり軍隊あったほうがええのんちゃう。躰も鍛えられるし』て言うねんで」と嘆き、「きっとガッコでそんな風に言うセンセがいたはるんやで」と立腹していた。
 甥のエイジは仏教系の私学に通う高校1年生で、そこは昔からスポーツ関係に力を入れる学校でもあるので、妹としては、さもありなんという感じだったらしいが、果たしてその学校だけなのかどうか、ちょっと気になるところである。
 私は戦後の生まれで、民主主義と平和主義のまっただ中で教育を受けた口だから、あとに続く世代にまさか国家主義や狭隘な民族主義を唱える人びとが現れることなど想像もしなかったのだけれど、現実は案外そうでもないようだし、私のまわりにいる30代のある女性編集者が「やっぱり日本の男は全員自衛隊にでも入れていっぺん鍛え直してもらったほうがいいくらいですよ」と半ばマジに言ったりしたので、この問題は今やけっこう深刻に憂慮すべき局面を迎えているように思われてならないのだった。
 憲法改正論者の中には、日本が正式に軍隊を持つ国として自他共に認められ、戦争も辞さない国であることを内外に主張すべきだと考える人が確実に存在しており、「そうでないと舐められますよ」と慶大の小林節教授が語った理由はバカバカしいくらいわかりやすかったが(笑)、とにかく腕力がないと舐められるという風に考えるのは今も昔も変わらぬ男の子どもっぽさだろうと思う。21世紀になっても人類がそうした子どもっぽさを克服できない現実を前にすると、何をかいわんやという気分にもなるのだけれど、果たして舐められるのは腕力がないからだけかというと、そうでもなくて、口べたで人間関係の要領が悪い子もやっぱり舐められるのではないか、と日本の外交を見ると思えるのである。
 日本人が外交べたなのは何も今に始まったことではなくて、日米修好通商条約を改正するのにどれだけ手間取ったかという歴史的事実を見ても、また太平洋戦争の開戦に至る経緯を見ても言えるが、そんなに駆け引きのへたな子がなまじ腕力を持ったら、いつなんどきカーッとキレて、またしてもやけくそで暴力を振るうようになるかもしれず、私はそれを大変に恐れている。
 日本国は腕力を持つよりは、もっと人間関係において賢い子に育ってほしいものである。日本人が世界を相手にするとなぜ口べたで要領が悪くなるのかといえば、国内でさえ閉じた社会の中で通り一遍のコミュニケーションしか取らない人が多いためであり、超単純化して言うと、自分が本当に思うことを正直に話して相手に訴える能力を日常の中で磨こうとしないどころか、むしろ鈍麻させる傾向にあるからに他ならない。要は根が臆病な人が多いからこういうことになるのだと思うが、臆病な人に限って強がったり、キレたりしやすいのが困りもので、今の社会を見てるとその傾向がどんどん強まってるような気がする。
 とにかく憲法9条を改正して日本も戦争ができる「普通の国」にしようとお考えの皆様には、もっと自分たちの足もとを見ろ!と憲法記念日を前にして私は言いたいのであります。




2007年05月03日

鰻丼、水菜と油揚げのサラダ、ナメコ汁

 馬事公苑の帰りに蒲焼きをゲットした。三軒茶屋はまだところどころ「三丁目の夕日」的スポットが残された町だが、そうした一角の鰻屋は「昭和の二枚目」といった渋い雰囲気の青年が目の前で炭火焼きしてくれる。ツケダレもあまり甘くなくて美味しい。
 連休後半初日のきょうは頗る上天気なので午前中に仕事を片づけ、バスに10分ほど乗ったところにある馬事公苑で例年この時期に催されるホース・ショーを見に出かけた。「ジンガロ」もかくやというような美しい曲馬やダンス、大障害レースにポニー競馬と盛りだくさんなイベントが無料で見られるというわけで、馬好きがどっと押し寄せて場内は「カワイー」と「カッコイー」の大合唱である。私は長鞭と馬の足を保護するプロテクターが欲しくて、帰りに公苑のすぐそばにある馬装専門店にも立ち寄ったが、そこもセール中とあって文字通り長蛇の列ができているのにビックリ!なにせ単価の高い商品が多いだけに、今や乗馬産業の収益はGNPにとってバカにならない数字ではないかという気がするくらいだ。写真上段は鞍をつけずに曲乗りする調教師が馬上で直立したところ。中段はアンダルシア(スペイン産馬種名)のダンス。下段は書かずと知れた障害のジャンプ。
 ところで今日TVのニュースを見て驚いたのは能楽界の長老観世栄夫師が自分の運転で起こした交通事故である。居眠り運転だったという話だが、そもそも79歳のご高齢を考えると、なんとも申しあげようがない。同乗してお亡くなりになった荻原達子さんには20年ほど以前にお目にかかってお話した覚えがある。ご冥福をお祈り申しあげる。


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私の知人(会社会長、故人)にも、90歳になるやならずやで「自分で運転して帰宅する」と言って家を出てしまい、何かあってからでは遅いと、会社でも家でもてんやわんやの騒ぎになった方がいらっしゃいました。でも、結構デリケートな問題ですよね、この類。できることは自分でやらないと耄碌しちゃうけど、できると思っているのは本人だけってな場合もありそうだし・・・。運動会で張り切った父親が捻挫したりするのも、似たようなことなのかな??

投稿者 ふみ : 2007年05月03日 22:24

帰宅でなく出勤ですね。こんなんばっかりですみません。休みぼけ・・・か?

投稿者 ふみ : 2007年05月03日 22:26



2007年05月04日

筍寿司

 QPを参考にして適当に作った。具は甘辛く煮た筍と油揚げ、蒲鉾、ミョウガ、卵。ミョウガを酢に漬けて入れるとぴりっとした辛みが出て美味しい。
 昨日はほかに書くことがあったので触れなかったが、馬事公苑から帰ってきたらビックリしたことがあった。カメ♀がなんとベランダで卵を産んでた!のである。下の写真を見ておわかり頂けるだろうか、躰に比して驚くほどデカイ卵を2個も産んだ。カップルの♂はやる気満々ながら未熟者で(笑)巧く合体できてないようだったし、床面にぽろっと産み落とすのはたいがい無精卵だというから、さほど責任は感じなかった
けれど、このところなんだか♀の様子がおかしいという気はしてたのである。
 ♂の性徴は一昨年あたりからあらわれて、去年はわが家を訪問した美人編集者の足首にいきなりしがみついて白い液状のものをぶちまけるなどという不埒な行為に及んで飼い主を慌てさせたが、♀はまだまだネンネだと思っていた。それが2,3週間前から急に食欲が落ち、前足を踏ん張って後ろ足で蹴るような動作をしきりに繰り返すので、最初は便秘かと思い、やがて、ああ、これは卵を産む準備のようなものかもしれないと見当はつきながら、まだ本当に産むところまで行くという気はしなかったのである。
 一昨日はとても小食で、昨日の朝は和室で寝ている私の枕元に来て、ふだんおとなしい♀にしては珍しくこちらの顔をひっかいて暴れたので、お腹が空いたのだと思ってエサをやったが、それほどは食べずにウロウロしていた。で、エサと一緒にベランダに放りだして出かけてしまったのである。あとから思うと私の顔をひっかいて暴れたのは陣痛の苦しみを訴えたというわけだろうか。それにしても爬虫類のくせに哺乳類を頼りすぎのカップルであります(笑)。
 ともあれ昨日はさすがにグッタリしてた♀が今朝は元気でエサもしっかり食べていた。で、カメの飼育書を読んだところ、うちで飼ってる種のカメは年に20個くらい産むそうで、今年からどんどん産み始めるとなると、そのうち有精卵になるだろうから、そしたら一体どうすればいいのだろうか(- -);いっそどんどん孵化させてカメのブリーダーを目指すしかない気もするので、ご希望の方があれば今から申し込んで下さい。


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今朝子先生亀の子育ての図というのはピンときませんが、ほほえましいことでしょう。 「吉原手引草」楽しく読ませて頂きました。春雨傘の世界に、次郎左衛門や与三郎、内匠頭等々様々なキャラクターを連想しつつ、廓の人間模様を堪能致しました。さて、探り手は誰か?拍子郎にしては世慣れて押しも強いし、なるほど、〇〇〇ではしっぽを掴ませない訳だと、最後になって安堵した次第です。 例年の花の会の御講義ですが、10月か11月の木曜にお時間を割いて頂けませんでしょうか。お忙しさは重々承知でのお願い宜しくお願い致します。                      池田

投稿者 池田孝子 : 2007年05月06日 15:38

講義の件は了解しましたが、日取りはもう少し先で決めさせてください。

投稿者 今朝子 : 2007年05月06日 22:58



2007年05月05日

深川丼、アスパラガスの胡麻和え、菖蒲の節句蒲鉾、

o.jp/

 写真上段の蒲鉾は実家から送られた京都の茨木屋製。鯉のぼりや吹き流し、兜、菖蒲等々見た目の面白さばかりでなく味もいけます。
 昼間は三茶キャロットタワーで麻生香太郎さんの取材を受けた、というより同年代で同じ関西出身で、しかもむろんお互いエンタメ好きだから話しやすいのもあって、ひとしきり歓談に時を過ごした感じだ。芝居に映画にマンガにスポーツにと色んなエンタメ話が出たが、「最近のTVのシナリオはホントひどいですよね」と言ったら「あんた書いたらどうですか」と即座に切り返すあたりがさすが大阪人である(笑)。で、最近の本でオススメは宮内勝典著『焼身』とアイン・ランド著『水源』とのことだったのでさっそく注文しようと思う。早くも「今年の一番はコレでしょ」と『吉原手引草』を推してくださったのは嬉しい。
 ところでご連絡頂いてから急きょお会いできたのは深夜メールのおかげだが、昨夜遅くまで起きていたのはNHKBSで懐かしい新派の『明日の幸福』を見たからである。中野実が書いたこの喜劇は子どもの頃に見て非常に面白かった覚えがある。初演から半世紀以上たった今日に改めて見ても、意外とそこそこ鑑賞に堪えるのだから、不朽の名作といってもいいのだろう。時にドタバタ喜劇風の展開になりながらも姑、母、嫁の女3代を通して時代の推移を語らせ、「家」に縛りつけられた過去の時代における女の不幸が顕在化する中で心地よいカタストロフィーが訪れ、嫁を迎えたばかりの息子が「僕らには明日の幸福がありますからね」という幕切れのセリフで若さと希望にあふれる戦後ニッポンを象徴する。今の若い人はこんなセリフが吐けないだろうなあ……と思い、暗然とした。




2007年05月06日

中華総菜

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
 今日は朝から悪天候だったにもかかわらず、倶楽部の競技会が敢行され、フォーマルな乗馬服に身を包んだベテランの人たちがカドリール(写真)を土砂降りの中で披露されたのは見ていてお気の毒だった。カドリールというのは馬のシンクロみたいなもので、人馬が音楽にのって色んな動き方をしてみせるのだが、日ごろよくお喋りしてる仲間がカジュアルな装いで初出場し(写真下段)、こちらもその気でしっかり拝見してたら、今年になってチームを組んで練習したという割にはそこそこ魅せるのでビックリした。見てるだけでもけっこう面白いから、やってるほうはさぞかし楽しいだろうと思う。私のほうはまだとてもとてもそんな域には達してなくて、今日もレッスンで2鞍騎乗したばかりであります。
 で、競技会があった関係で今日はレッスンの時間帯が早まったから、あわてて家を出たせいで往き帰りに読む本を忘れたのが残念!実はこのところちょっとハマってるのが東京創元社から刊行されている戸板康二先生の『中村雅楽探偵全集』で、そもそもは第3巻の解説を依頼されたので読み始めたのだが、今は既刊の1、2巻にも手をつけていて、無我夢中になるほど私にとっては面白いのである。もっとも肝腎のストーリーはそっちのけで、コレのモデルはきっとあの人だ!これってたぶんあそこのことじゃないの?といった専らこちらの下世話な推理で楽しませてもらってる(笑)。それにしても1巻あたり20本前後の短編が収録されていて全5巻もあるというのは驚きで、戸板先生がこんなに膨大な量のミステリーを書いておられたことを知る演劇関係者は今やほとんどいないのではないか。小説好きよりも芝居好きにオススメしたい。ことに商業演劇のオールドファンが読んだら堪えられないだろうと思う。


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中村雅楽シリーズ、図書館で借りて読みました!
長編は古本屋さんでも良く見つかるのですが、短編となると図書館の書庫が一番充実していて、崩壊寸前のハードカバーを借り出して楽しみました。
解説をされるということは、あれが文庫か何かで再犯されるということでしょうか?
だったらとっても嬉しいです。ぜひ所有したい本なので。

投稿者 猫並 : 2007年05月07日 07:44

ごめんなさい、再販です。
いくらミステリーでも…

投稿者 猫並 : 2007年05月07日 07:46

創元推理文庫の「中村雅楽探偵全集」として第1巻が『団十郎切腹事件』2巻が『グリーン車の子供』というタイトルで既に出てます。3巻の『目黒の狂女』は私が解説を本日入稿する予定です(笑)。それにしても3巻目のタイトルは今どきインパクトありますよね。なお先日のミドリガメの件、雑食なので空豆も食べるとは思いますが、それで巨大化したというのはどうも……。

投稿者 今朝子 : 2007年05月07日 08:05



2007年05月08日

金目鯛の煮付け、豚キムチ、筍の土佐煮、ふきの煮物ほか

近所の大島邸で守部さん、三村さんと事務所の件を相談しながらの会食。


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カメの卵はその後どうなされたのか、気になって仕方ありません。無精卵か有精卵かは、どうやってわかるのでしょう?

先日、取材させていただいた園芸家のYさんは『クロワッサン』誌上でダイエットを体験されたとか。松井さんの乗馬レポートと同じ号では?と思いました。こちらも発行がそろそろかと気になります。

最後にお願いです。このブログを拙ブログにリンクさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか。ご検討くださいませ。

投稿者 シンゲル : 2007年05月08日 11:40

 リンクはどうぞご遠慮なく。カメの卵は一個割ってみました。やっぱり白身と黄身があって、気味は鮮やかで白身は鶏の卵よりずっと堅いゼリー状。今回はちょっと食べるのはパスしました。カメ♂はもっと成熟すると甲羅のお腹の部分が凹んでうまく合体できるようになります。今はチャレンジしてもずり落ちるいっぽうです(笑)。

投稿者 今朝子 : 2007年05月08日 21:24

リンクの件、ありがとうございます。
カメの卵も、松井さんが割ってみないはずないと思っていたので、今夜は安心して眠れます。それにしても、排卵のたびにカメは大変な思いをするものです。お赤飯は食べますか??

投稿者 シンゲル : 2007年05月09日 00:33



2007年05月08日

鶏肉のソテー茸ソース

 ソースは玉ねぎ、ニンニク、マッシュルーム、舞茸のみじん切りをオリーブ油で炒めて白ワイン、塩、胡椒で味付けしたもの。玉ねぎをじっくり炒めて甘みを引きだすのがポイント。
 昼食時にNHKBSでフランスのTV放送を見たが、やっぱり!というべきか、パリで暴動が起きているようだ。なにせ「社会のクズ」発言で名を馳せたサルコジ新大統領の誕生とあって、学生や若年労働者のカゲキ派が投石や火炎瓶で市中を破壊している様子と警官の凄まじい鎮圧活動が映しだされていた。私が若い頃は日本でもしょっちゅうこの手のシーンが見られたが、それを想いだすと世の中はえらく様変わりしたものだとつくづく感じてしまう。
 従来は左派系の支持層だった地域でも今回は右派に転じた地域が多かったようで、こうしたフランスの右旋回はきっとEU連合の誕生と密接にからんでいるのだろうと思う。グローバリゼーションの進行とその反動としての地域共同体依存、民族主義の高まりは不可分である。サルコジは経済的グローバリゼーションと国家主義の推進という本来は裏腹であるべき両刃の剣を抜いて勝利を収めたかっこうだが、今や世界各地でこの手の右傾化と保守反動の傾向が顕著であり、日本もまた例外ではなさそうなのが頗るイヤな感じだ!としかいいようがない。20世紀を代表する歴史学者A・トインビーがいみじくも述べたように、歴史はラセン状に前進し、長い目で見れば人類は一つになろうとしながら、時としてその流れが逆行する時期が必ずあるのだとしても、今やもう地球にとって逆行のロスタイムが勿体ない!という話はこのブログに何度もしつこく書いた。ただきっとこの逆行の流れが終わると、今度はドラスティックな転換を迎えて、これまで私たちが拠り所にしてきたありとあらゆる文化が一掃されてもおかしくないのだけれど、正直言うと、私はそれが究極の自己否定につながるとしても、さっさとそうなったほうがいいと思っております。




2007年05月10日

藪原検校

 漫画家の萩尾望都さん&マネージャーの城さん、生物学者の長谷川真理子さん、国立劇場とポプラ社の矢内さんご夫妻、講談社の中島さんと堀さん、総勢8名でコクーン劇場公演井上ひさし作・蜷川幸雄演出の『藪原検校』を観劇し、終演後に近所の「春秋」で会食。
 私は『薮原』を学生時代にパルコの初演で見ていて、今回はそれ以来になるが、今でもハッキリ想い出せる音楽やシーンがあるくらい、当時の木村光一演出は鮮烈で井上作品にとって画期的な舞台だった。それを敢えて演出し直すのはいくら蜷川さんでも相当なプレッシャーがあったと思う。正直言って私は当時の木村演出のほうがいいかもしれないと思えるところがいくらかあった。しかし木村さんの力がすっかり衰えてしまった今日、蜷川さんでなければ、この作品の復活は叶わなかっただろうし、やはり改めて見て今だからこそ復活すべき作品だと思えたので、公演自体の意味は大いにあったものと確信する。
 木村演出との大きな違いはトーンである。蜷川演出は全体にリアルで故に暗くて非常に重い。戯曲のストーリーだけを見れば確かにそうなのだけれど、木村演出は宇野誠一郎の軽快な音楽と合わせてわざと戯画風で陽気なライトタッチで仕上げ、最後にすとんとブラックに落とす絶妙の味わいがあった。30年以上も前に見た芝居なのに、今回の宇崎竜童の曲よりも宇野音楽のほうが耳に残る曲が多かったし、また近ごろの蜷川さんがよく用いる密室的な箱形装置よりも、ホリゾントを見せて綱を張りめぐらしただけの木村演出の舞台のほうが当時としては新鮮だったし、しかも役者が動きやすく、観客のイメージもふくらんだような気がする。
 全体に重くてテンポの出にくい今回の舞台を救ったのは魅力的な男優陣で、古田、段田はもちろんのこと山本龍二、六平直政いずれも強面ながら色気があって妙にキュートだし、語りが抜群に巧い壌晴彦や若手ながらに芸達者な松田洋治も加わって、今でこれ以上はないと断言できる最高のキャスティングだ。こうした面々を一堂に集めて動かせる演出家は今で蜷川さんしかいないだろう。女優陣も達者なところで梅沢、神保を脇に配し、ヒロインの田中裕子は初演の太地喜和子と全く違った雰囲気で、ああ、この人ってやっぱりふしぎに面白い女優だなあと思わせるものがあった。ただし太地さんの可愛い演技はいまだに瞼に焼きついていて、最期に至る場面は田中の力量不足を強く感じたことは否めない。 
 それにしても演出によってこうも印象が変わるかと思うくらい、壌晴彦の語りに始まって実にリアルなセリフ術を駆使して展開された今回の舞台は最初から最後まで息の抜けない、いささかしんどい舞台ではあったが、リアルに突っ走った分、ラスト近くの松平定信と塙保己一との対話は実に緊迫感あふれるハイライトとなった。時代の変わり目をつくづく感じさせられ、「美しい国」という胡散臭いメッセージが意外に不気味な広がりをみせ、踊らされる民衆と、犠牲になって葬られる存在が生々しく感じられる今日において、定信の登場に象徴される「権力」の恐ろしさをブレヒト流にもののみごとに抽出した蜷川演出はやはり高く評価できるし、そこにこそまたこの戯曲を復活させた意味もあるのだった。ラストの三段切りは古田のリアル過ぎる人形が吊ってあって、頗るぞっとさせられる。ただ木村演出のデフォルメした巨大な人形の味もやはり捨てがたいように思われた。




2007年05月10日

牛肉と春雨のエスニックサラダ

 昨日のQPで見た、これからの季節の定番にしたいメニューである。もどした春雨と茹でた牛肉の薄切り、レッドオニオン、キュウリ、香菜をエスニック風のタレ(ナンプラー、砂糖、レモン汁、ニンニクと香菜の根のみじん切り、鷹の爪の輪切りを合わせたもの)で和えて、砕いたピーナッツをトッピングする。牛肉は塩をひとつまみ入れて茹でるのがポイント。こうすると肉汁がうまく閉じこめられて下味もできる。ピーナッツのトッピングは欠かせない。




2007年05月12日

海老と長芋とレンコンの塩炒め、海老の春巻き、つけ麺ほか

 世田谷パブリックシアターでヨン・フォッセ作『死のバリエーション』を見た帰りに守部さんと近所のチャイナで食事。
 アントワーヌ・コーベという演出家は前に永井愛・作の『見よ、飛行機の高く飛べるを』で不思議な魅力を感じており、今回はノルウェー作家の戯曲を手がけるというので興味が湧いた。ベルイマン監督の映画などを見ても、北欧人の死生観は一種独特のものが感じられるので、タイトルにもそれなりに心惹かれて見たのである。
 ストーリー的な枠組みは単純にいうと、別れた夫婦の独り娘が自殺して、夫婦がそのことを受け入れられずに過去を回想するかたちをとり、一方で娘が死に取りつかれていくさまを舞台に死神のような男を登場させることで表している。まさに死の不条理さを訴える劇ではあるが、冒頭からラストまであまりにも一直線に突き進み、いわゆるドラマチックな要素は乏しい。戯曲としてはやや単調に過ぎ、シューベルトの『魔王』にも似て死をテーマとしたポエムの舞台化といった感じである。
 コーベの演出は照明と装置が素晴らしく、舞台中央に設けたアーチ型の壁を使って生と死、現在と過去、希望と絶望といったものをわかりやすく且つ非常に美しく表象するが、敢えて役者に棒読みのせりふをいわせるやり方には大いに疑問を感じた。これは『見よ、飛行機の』でもやった彼のオハコともいえる演出法なのだろうけれど、今回のようにあきらかな不条理劇でこれをやられると、単調さが際立つばかりで正直いって退屈した。この手の戯曲はむしろ役者が徹底したリアルな演技で押したほうが、むしろ斬新な不条理劇に見えてくるような気がする。もっとも原語による芝居の雰囲気がまったく読めないので、自信を持って言うつもりはないのだけれど。




2007年05月12日

真鯛のソテー梅ソースかけ

 QPで見た料理。ソースはバターを溶かして梅干しの肉、醤油、酒、味醂を加えて煮詰めるだけ。味醂で味の調節ができる。ご飯によく合う。
 今日は仕事を早めに終わらせて午後から念願の衣替え。物書きになって一番よかったのは、なにせ自宅でする仕事だから、服をあんまり買わなくて済むことだと思っていたのに、いつの間にかクローゼットは満杯で、売るか、捨てるか、人にあげるか、一体どうしよう(- -);といった服が何着も出てしまった。ことに私は超なで肩なので、補正のために(笑)ジャケット類をやたらに買いまくっていたのが判明。で、もう飛ぶまいぞこの蝶々ならぬ、もう買うまいぞハオリモノといった感じであります。
 ところで昨日各局のニュース番組で取りあげていたのが扇千景参議院議長の引退表明であるが、私はこの方とは思想信条をまっっっっったく異にするのだけれど、個人的には愛すべき人だと思っているので、とにかくお疲れ様、大過なく勤めを果たされて本当によかったという気がした。
 私の祖母にあたる人は初代中村鴈治郎という歌舞伎役者の娘だったから、扇さんは又従兄弟のお母さんというわけで縁戚関係にあり、以前はよくお目にかかっていた。で、一見するとなんだか高飛車で怖そうなオバサンだけど、根はまっすぐな気性の方で、旧来の日本女性ならわざとへりくだった態度を取って他との摩擦を避けようとするところで、そうした姑息な手段は取らないために、周囲から必要以上に悪く思われてしまうふしも多々あったようだ。えらいと思うのは、他人に嫌われることを厭わずに堂々と主張されていたところで、これは並の女性にはなかなかできにくいことだし、いまだに可愛いさを捨てきれない野田聖子議員なんかよりも政治家としての資質は遙かに上だったのかもしれない、と今にして思う。
 それでいて夫婦生活では常に夫の身のまわりの世話を、どんなに忙しいさなかにも、きちんとこなしてらしたという話は家族からよく聞かされていて、扇のママはあんなパパの一体どこがいいんだろう(笑)などと身内で言い合っていたのである。もっともパパはパパで、扇さんが大臣になったときや何かは心底から喜んでいらしたそうだし、妻の出世をそう素直に祝福できる日本男児はまだまだ少ないことを思えば、本当にとてもよく出来た夫婦だというしかない。ともあれ余力のあるうちに引退をして、夫婦のゆったりした時を過ごしたいというのは扇ママの本音だろうし、パパもそれはそれで大変だろうけど(笑)、しっかり応えてあげてほしいなあ、と他人事ながら思ったのであります。
 


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扇さん、バリキャリだったんですね。政治家やった人間に今さらバリキャリゆうのもなんですが(笑)。南座の地階ですれ違ったとき「この人、こんな小柄なの!」と驚くくらい堂々と(他にもっと言い様がありそうですが)して見えたのは、その辺の女の矜持ゆえかも知れないですね。どこの夫婦にも恋人同士にも外からじゃ分からない事情はあるでしょうが、微笑ましい、ちょっといい話だと思いました。

投稿者 ふみ : 2007年05月12日 23:07

お歳をめした宝塚ファンのお友達が、扇さんの事を「すごく頭の良い人で、神戸高校を主席に近いぐらいの成績だった」と聞いた事が有ります。
学業だけでなくスマート(頭が)な人なんですね。
衣服の話ですが、40歳を過ぎてから外出着は着物にする様にしました。姑も母も着物道楽の人なんで箪笥をひっくり返しては私用に仕立て直して着てます。普段着しか買ってません。安上がりですんでます。

投稿者 ともちん : 2007年05月13日 00:07



2007年05月13日

上方寿司、焼き野菜のサラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
 目に鮮やかな新緑に囲まれた馬場で、今日まず驚いたのは、停止した馬の顔に大きな熊蜂がとまりそうになったときだ。馬は首をブルブルするし、これで刺されたら立ちあがって暴れるんじゃないかと、騎乗してる私はひやひやだった。
 次に驚いたのはよく話す仲間のひとりが「昨日ラジオであなたのこと話してわよ」と言われたときで、明後日に文化放送の収録を控えている身としては、まさか予告までするかなあ?と思いつつ尋ねたところ、「文化放送じゃなくて、たしかTBSだったけど、けっこう長く喋った」とのこと。どうやら番組の中で誰方かが『吉原手引草』をご推奨くださり、私のことも何かとご喧伝下さってたようなのだが、幻冬舎担当のヒメから何も聞いてなかったということは、恐らくヒメ自身も知らなかったのだろう。で、たまたまそれを聞いてしまった彼女はさっそく本屋へ行ったにもかかわらず、残念ながらその本屋では売ってなかったらしい。乗馬のほかに登山の趣味もある彼女は「そちらの仲間に本好きが沢山いるので、こんどみんなで買うようにするわ」といって私は大いに喜ばせてもらった。現時点ではどこの誰方か存じませんが、TBSラジオで取りあげてくださった方に感謝いたします。
 帰りに一緒になったもうひとりの仲間は某大手企業に勤めるキャリア女性で、前に『フラット化する世界』を紹介してくれた人だが、彼女は最近ビジネス書ばかり読んで「フィクションってイマイチ読む気になれないんですよねえ。なんか面白い小説あります?」と、これも以前に訊かれたとき、私はいろいろと考えて、今や旧作になるけれど、桐野夏生さんの『グロテスク』を推薦した。彼女はさっそく買って読んで、とても面白いといって喜ばれた。この件に関しては桐野さんが私に感謝してほしいものであります(笑)。
 それにしても本というものは内容の良し悪しもさることながら、読み手の好みや気分によって受け取り方が相当に左右されるはずなので、面と向かって人に薦めるのは存外難しいものである。だから「サン・ジョルディの日」は普及しなかったわけよね……なんてヘンに古い話を想いだしたのは、渋谷駅で「母の日」に贈る花束を買いにずらーっと並んだ行列を見たせいでありましょう(笑)。


 


コメント(2)

 「吉原手引草」拝読しました。おもしろかったですねえ。噂はお聞きしていたし、本も手元に用意していたのですが、何しろ読書タイムが通勤電車の中がメインなものですから、どうしても文庫本が中心になっていました。(ちなみにこの間まで持ち歩いていたのは、戸板さんの雅楽シリーズです。こちらも出る出るといわれながらなかなか刊行されなくて待ちかねていた本でした。)昨日の朝の電車で読み始めたら、夜更かしして一気に読み終わってしまいました。毎朝6時に起きなくてはいけないので、週初めの寝不足はしんどいのですが、おもしろくてやめられませんでした。吉原のいろんな職種の人の語りで物語が進んでいくうちに、吉原というものが立体的に浮かんでくる構成のうまさ。そして主人公は人の語りでしか描かれないのにその鮮やかな姿がくっきりと思い浮かび、何より謎が最後にすとんと納得させられる仕掛けで、時代小説も推理小説も大好きな私としては大満足な1冊でした。一日で読み終わるのはもったいなかったのですが、ありがとうございました。今日は早く寝ます。そして、またゆっくりと読み返してみますね。

投稿者 岩谷真知子 : 2007年05月15日 21:01

 お賞め戴いてありがとうございます。やっぱり読者の方のナマの声を聞くと一番自信が持てます。

投稿者 今朝子 : 2007年05月16日 10:38



2007年05月14日

揚げ新ジャガのそぼろあんかけ

 QPで見た料理。そぼろを具だくさんにする。まず鶏挽肉に味醂、醤油で味付けをして炒め、細かくした玉ねぎ、出汁、砂糖、粗塩少々を加えて煮込み、アスパラガスと醤油を入れてさらに似て水溶き片栗粉でまとまる。挽肉は調味料としっかり混ぜ合わせてから火を通すのがポイント。思ったより簡単にできて美味しい。
 国民投票法が参議院で可決成立した今日、TV各局のニュース番組で中国の贋作問題が一斉に報道されたのは単なる偶然なのだろうか。自民党が推進する憲法改正の主眼が集団的自衛権を正式に認めるところにあるだけに、ひょっとしたら反中国意識を煽るプロパガンダの一環かも?と、つい邪推してしまった。中国がさほど遠からぬ将来アメリカの脅威となるのが必至という状況下において、今やまさかすぐ開戦とは結びつかないまでも、日本がそういつまでもヘナチョコでいてもらっては困るなあ……というのがアメリカ側の本音だろうし、日本も日本で、そういつまでもアメリカのオンブにだっこで子ども扱いされてるのは情けなくて嫌だなあ……てなわけでなんとか9条改正を双方とも急ごうとしてるのは見え見えだけれど、今後それを国民がどう判断するかは今のところまだ読めない。私はとにかく海外で戦闘可能な軍隊を日本も持って世界で大きい顔をしようというような、時代錯誤の見栄っ張りには絶対に付き合いきれない!と申しあげるばかりであります。




2007年05月15日

帆立貝柱とスナックエンドウの塩炒め

 出かけるしたくをしながらTVでちらっと見ただけなので、レシピはうろ覚えだが、彩りがいい料理なので作りたくなった。味付けは全く自分勝手である。スナックエンドウとパブリカは油を入れてお湯で予め茹でておく。貝柱は縦に切ってフライパンで焼きつけるように炒め、茹でた野菜とネギの小口切り、生姜のみじん切り、花椒を入れてさっと炒め、塩、酒、鶏ガラスープの素、隠し味に砂糖、酢を加えて調味。
 今日は午後から文化放送の収録で、毎日曜AM10:30〜11:00に放送している「浜美枝のいつかあなたと」という番組のゲストとして、『吉原手引草』についていろいろとお話しをした(放送日は5/27)。当たり前だが、お相手は浜美枝さんで、前にも書いたように、ボンド・ガールの昔を知る身としては、ちょっとミーハー気分にもさせられた不思議な出会いである。女優さんにお会いすると毎度思うことではあるけれど、浜さんもやっぱり年齢をあまり感じさせず、いまだに十分お美しい!もっとも今やボンド・ガールのイメージは払拭され、極めて真面目できちんとしたお人柄が窺えた。一応構成台本があるといっても、打ち合わせがほとんどないぶっつけホンバンにもかかわらず、こちらをリラックスさせて、話の引きだし方が実に巧いのにはビックリ。以前NHKで村上アナとお話したときと同様に、さすがはプロと感じ入った次第である。
 収録に付き合った幻冬舎のヒメが帰りにお茶しませんかというので、「えっ、大丈夫?あなた忙しいでしょ」と思わずこちらから訊いてしまったのは、昨日フジの朝番「特ダネ!」で小倉さんがこの3月に亡くなった鈴木ヒロミツさんの遺書ともいうべき本を番組で大きく取りあげて割合マジに「いい本ですよ」と繰り返し言ってたからである。TVであれだけ言ったら反響は必至だろうし、その本の編集者であるヒメはさぞかし大変だろうと思ったのである。実は3月に映画の「さくらん」を一緒に見に行こうとした日がお葬式と重なってキャンセルになったときに、ヒメがヒロミツさんと何度も会って本を出す準備をしていたことを聞かされていた。「ヒロミツさんは本当に芸能人にこんな人がいるのかと思うくらい善い方だったし、ご遺族のお気持ちを考えても、なんとか出版にこぎ着けたい」との話だったので、TVを見て、ああ、無事に出版できてよかったなあと思いつつ、果たして今日の収録に来られるのかしらと心配もしてたのであった。案の定、昨日は各社から問い合わせが殺到しててんてこ舞いだったらしいが、今日はもう大丈夫ですからとのことで、お互いゆっくりお茶して何かと話したのであります。




2007年05月16日

お好み焼き、焼きそば、竜田揚げ、豆腐サラダほか

 お茶の稽古の帰りにペヨトル工房の今野さん、デザイナーのミルキィ・イソベさん、三村さん、ポプラ社の矢内さんと一緒に近所の「文字平」で食事。矢内さんは昔から表千家でお茶を習ってらしたが、師匠がご高齢になられたため、ほかの師匠を探してらしたので、阪本先生をご紹介し、今日はその初稽古でほかの皆さんとも顔合わせの会食と相成った。で、皆さんからそれぞれ色んな話が出て、どうも日本の文化を取り巻く状況は今や各界でサイテー!になりつつあるような危惧を抱いたのであるが、具体的に書くのは皆さんに差し障りがあろうかと思うので、ガラッと代えて競馬界の話にしておこう(笑)。
 昨日NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」という番組で取りあげたのは藤沢さんという競馬調教師だったので、今やカメ好き兼ウマ好きになりつつある私はつい面白く見てしまった。「馬はレースに負けたからといって、悔しいから次のレースに勝ちたいなんて思うわけないですからね。ヤル気を出させるのは大変な仕事なんです」と言われたら、ああ、確かにそうだろうなあとは思うけれど、こんなことはふつう調教師でなければ出てこないセリフだろう。
 非常におかしかったのは、素質がありながら全然勝てないタイキスピリッツという馬が出場したあるレースの模様だった。途中まで結構イイセンいって初勝利かと思われたのに、急に失速してずるずる後退し、あわや事故かという嫌なムードが漂うなか、失速の原因は、他の馬が蹴散らした砂粒が顔に当たってヤル気をなくしちゃったのだという、ちょっとアゼンとするような説明だった。直線コースで団子レースになれば当然ながら泥や砂が凄まじく人馬を襲うわけで、まさかそんなことでヤル気をなくしてしまう競走馬がいるなんて想いもしなかったのだけれど、わがクラブには顔に雨粒が一滴当たっただけで厩舎に帰ろうとするのもいるくらいだから、中には異常なまでに神経の細い馬がいることは確かなのである。で、どんなに実力があっても気が弱かったり神経質だったりするとレースには勝てない。そういう馬を決して見捨てずに調教する藤沢さんのやり方がまた実に面白かった。「(目先の)一勝よりも(馬の)一生」を大切にしたいという藤沢さんの調教を、子を持つ親御さんたちや教育関係者にもぜひ見てほしいなあと思ったのであります。


コメント(2)

ちょっと眉唾の話しですが、アニマル・ヒーリングと云うのが流行ってるのをご存じですか?動物とおしゃべり出来る人が居て、ペットと会話してくれるんです。
ラブラドールの母娘の2匹を飼ってる友達が申し込んで電話で会話してもらいました。その内容を聞きましたが、確かに的をえてる内容でした。「本当にそのわんちゃん達が思ってる?かな」と私も思いました。当然我が家の男性陣は信じてません。
でも飼い主が心穏やかにペットと向き合える気持ちにはなった様なんでそれも有りかなと・・

投稿者 ともちん : 2007年05月17日 10:43

私もその番組見てました。あの枠、大好きです。
で、馬術部にもそういう馬はいたな〜と思いつつ、私がよく乗ってたのは逆だったことも思い出しました。
普段の練習では全然やる気がなくて障害を飛んでもボロボロ落とすのに、競技会で練習馬場に入ったとたんに俄然やる気になっちゃって、本馬場ではほとんど引っかかってる感じのまま走破しちゃうのがいたっけなぁ、と。
これって騎手の緊張ややる気が騎座を通して伝わるからじゃないか?っていう冷静な考え方ができるようになったのは、現役を退いてからです(^^ゞ
それにしても、いくらやる気がなくても藤沢さんに預けられて横山騎手が乗ってくれるタイキスピリッツって、ものすごく素質を認められてるんだなぁとびっくりです。

投稿者 猫並 : 2007年05月17日 21:32



2007年05月17日

ピッツァマルガリータ、シーザーサラダほか

 国立大劇場で前進座公演を見た帰りにスラッシュの進藤さんと近所のホテルで食事。帰京した進藤さんとようやく会って今後のことを相談をする。
 前進座今回の公演は歌舞伎十八番の『毛抜』と真山青果・作『新門辰五郎』の二本立て。二代目市川左団次と深い縁のあるこの劇団の『毛抜』は松竹歌舞伎よりもある意味で古風な演出が残されていて、それなりに面白い。嵐圭史も往年のいわゆる二枚目役者を脱して河原崎長十郎ばりのメイクでおおらかな味を見せる。ちょっと足の具合が悪そうだが、それを押し隠して奮闘している。
 『新門辰五郎』は中村梅雀主演。この人はTVで見るとそれほど似ているようには思わないが、舞台だと親父のクローンみたいである(笑)。さほど恵まれた容姿ではないけれど、それを補って余りある口跡の良さと芝居の巧さで人気役者たり得ている点は、翫右衛門以来三代続いた名血の証であり、そもそも歌舞伎界の門閥世襲を打ち破ろうとして結成されたこの劇団に、松竹でも滅多とないようなこうした名血が流れていること自体なんとも皮肉としかいいようがない。で、江戸弁でまくしたてる辰五郎の役にはその口跡の良さが打ってつけで、親父の梅之助がこれまた翫右衛門風の枯れた味わいで舅役に付き合っており、この親子の競演がある意味でひとつの見どころとなる。
 作品の前半はあきらかに「め組の喧嘩」を踏まえたもので、青果にはこの種のパロディも珍しくはない。もっとも芝居の趣きは全然異なって、一種の侠客物であるにもかかわらず異様なくらい饒舌で且つ理屈っぽいのはやはり青果作品ならではだろう。同時代の新歌舞伎作家ではこの人と長谷川伸が対極的存在で、片や青果はいわば「思想」の人であって、それ故にどちらかといえばこうした庶民をベタに描いたものよりも叙事的な史劇のほうが得意な「時代物」の作家だし、片や長谷川伸は専ら庶民の人情を抒情的に描く近代の「世話物」作家だ。こうした全く資質の違うふたりが揃ったところで新歌舞伎の繁栄があったのだろう。何によらずジャンルの隆盛期にはふしぎと常にこの手の2極が存在しているような気がする。まあ、野球でいえば、王と長島みたいなものであります。


コメント(1)

私も20日に前進座を見ました。歌舞伎は年に3回くらい見るのですが 前進座は初めてです。どこが松竹系と違うのか ちょっと違うんだが それがどこかはっきり分かりません。国立劇場にしては毛抜きの舞台装置が派手、安っぽい・・・・・。毛抜きも初めて見るのですが 最後の花道での六法を踏んで退場するときは大サービスも折込み済みですかね。
梅雀さんはテレビでしか拝見してなかったのですが さすが 歌舞伎役者、芸達者ですね。もっと 他の出し物も見てみたいです。
それから パンフレットはイマイチでした。これは劣ります。

投稿者 新里 美智子 : 2007年05月23日 15:30



2007年05月18日

五穀米弁当、ゴボウサラダ

 整体治療の帰りに東横のれん街でゲット。今日は目の疲れが相当溜まっていると訴えたせいか、先生は首まわりと顔面を入念に触れておられたが、帰りに最寄りのJR代々木駅がパアっと明るく見えたのはびっくりだった。腰も少し違和感を覚えていたが、こっちは何も言わなかったのに、いきなり鍼を何本か打たれたのも驚きだった。たぶん立ち姿とか歩き方でわかるのだろうけれど、まさに黙って座ればピタリと当たるてな感じで、やっぱりカリスマ的な先生である。鍼灸や整体の学校に行けば誰でも鍼灸師や整体師になれるというようなわけでは本当はなくて、たぶん学校の先生なんかでも教職さえ取ればいいてなもんでもないのだろうけど、職業の選択と自由は保証されているわけで、やる立場と受ける立場では当然意見は異なるだそうし、なかなか難しい問題だといわなくてはなるまい。
 で、今流行りのハシカは果たして整体で治るのだろうか?といえば、西洋的な除菌殺菌的治療とはまた違った意味で速効はなくとも治るに違いないと見ている。今回わたしは何が驚いたといって、モノホンのハシカをせずにワクチンで済ましている人が今や世の中の主流だったのか!ってことなのだけれど、自分の子どもの頃からすでにワクチンを打つ習慣があったのかどうかも知らないくらいで、私はもちろんモノホンのハシカに罹っている。で、当時の薬は何かといえば、私の場合は伊勢エビの殻を煎じて飲まされていた。伊勢エビの殻を天井から一杯ぶら下げて干していた光景をよく憶えているし、それを煎じると真っ黄色の液体になるのも知っている。子どもの頃は皆が当然その煎じ薬を飲んでいるもんだとばかり思ってたが、オトナになってあるとき友達に話したら「フツーの家庭に伊勢エビの殻がそんなにごろごろあるわけないじゃない」と言われてガーン!確かに……(- -);というわけで、これはどうやらかなり特殊な民間療法だったらしいのだが、それを父に話すと父もやっぱり伊勢エビの殻を煎じて飲んでいたという。近くに海があるわけでもない京都の町で一般的な療法とも思いにくいし、本来は漁師とか魚屋とかに伝わっていた療法なのかもしれない。ハシカは当然大昔からあって、江戸時代に大流行した記録も見られるからほかにもいろいろと民間療法があったはずで、それをとても知りたいと思っている。他に何かご存知の方は教えてください。




2007年05月19日

茄子のポモドーロほか

 世田谷パブリックシアターで能楽公演を見る前に近所で食事。
「能楽現在形」と題して野村萬斎らが音頭を取るプロデュース公演では、今回各流派の時代を担う若手ホープが四番目物の『鐵輪』と舞囃子で『猩々乱』を日替わりで見せる趣向にし、本日は喜多流の出番だった。プロセニアムアーチから張り出す形で三間四方を組み、橋がかりは正面奥と左右の斜め後方の三本渡し、ホリゾントに大黒(幕)を垂らして暗闇に浮かびあがるようにしたこの劇場ならではの能舞台で、時に照明のエフェクトも使うなどして、かなり演劇性を意識した上演が『鐵輪』に関してはそれなりに面白く感じられた。とにかくシテの狩野了一は非常にわかりやすい演じ方をする人で、自身の謡も聞き取り易い上に地謡の文句のひとつひとつが動きや面の表情にまでピタっとあてはまるから見ていて飽きない。ひょっとしたら海外公演によく参加しているという経歴がこうしたわかりやすさに結びついているのかもしれないなあ……などと想ったくらいである。それがいいのかどうかは門外漢の私には判断しかねるものの、この種の初心者向き演能には十分向いていそうである。一方『猩々乱』を演じた友枝雄人はかの喜久夫の孫らしいのだが、ええっ、この人一体どうしちゃったの?……あがっちゃてるわけ?と、いささかビックリするほどの堅くなりようで、ハッキリ言ってさんざんの出来だった。もともと才能がイマイチなのか、こうした劇場での試演に全く向かない人なのかは、これまた門外漢の私にはさっぱりわかりませんでした。


コメント(1)

私も今日これを見ました。
2階席だったので、チケットが取れた時には残念な気もしていたんですが、能楽堂で能舞台を見下ろすことってめったにないので、かえって新鮮で面白く感じました。
照明効果で舞台上に結界ができたりと、舞台の上が面としてよく見えてフシギな感じでした。

投稿者 猫並 : 2007年05月20日 00:03



2007年05月20日

鰺寿司、牛蒡サラダほか

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
 雲ひとつない青空の下、目にしみる青葉に囲まれた馬場で2鞍騎乗。いつも重くてなかなか動こうとしない馬が上機嫌で快走してくれたのも好天のおかげだろう。それにしてもインストラクラーに「今日はスゴイですね」と言わせたほどの駆けっぷりは、「頑張ってくれたらあとで人参」と何度も耳にささやきかけたのがよかったのかも(笑)。
 ともあれ角砂糖にしろ、人参にしろ、馬のワイロは安あがりだし、こちらがきちんと座れたらちゃんと走って乗り手の技量を裏切ることはまずないからいいけど、人間相手だと勿論そう簡単にいくはずもない。
 クラブ仲間でパソコン関連の大手企業に勤めるバリキャリのOさんは、今期の人事異動で昇格してめでたく上級管理職になられたが(^^)/人間関係はますます厄介になってしんどいようである。「若い子の面倒みてる分にはよかったけど、部下が妻子持ちの男性だと、家庭が巧くいってるかどうかもやっぱ気になりますしね」と自身は独り暮らしの女性がいうのだから、他人事ながら、そりゃァ大変だわ、と思ってしまった。
 そこの会社ではいわばFA宣言が許されていて、能力を認められた社員は直属の上司を飛び越して自分が行きたい部署に異動を願い出られるシステムがあるらしく、何せ外資の浸食も激しい業界だけに、そうでもしないと優秀な社員がどんどん引き抜かれてしまうからだとか。で、部長クラスが変わっただけで、売上高がン十億円も違ってくるというような会社で管理職になられたのだから、その苦労も想像に難くないが、「まず何より全然ひとりになれないのが辛くて」とこぼされたので、ああ、それはホントに辛かろうと思ったのだった。
 作家という商売もそれなりに辛い点はあるし、人間関係が全然無くていいとまではいいきれない仕事だけれど、肝腎の執筆中は必ず独りだし、他人に気がねや妥協をすることはまずないから、私にとって一番有り難いのはその点である。以前の芝居に関係した仕事は人間関係100%といった感じで、そこからの逃避行がずるずると思いのほか長引いてしまい、こうしてなんとか暮らしが成り立っているのは実に幸運以外の何ものでもなかったのですが、家に帰ってTVを見たら、例のTOTOBIGで5億ン千万当たったというメチャ幸運な人が7人もいる!可能性があると知って、ああ、なぜ買わなかったんだろう……と一気に落ち込んでしまいました(笑)。




2007年05月21日

フレッシュトマトの海老チリソース、新じゃがの昆布煮

 QPで見た海老チリのポイントはまず塩胡椒で下味した海老に片栗粉をまぶして先にさっと火を通しておくこと。ソースは定番の作り方で、最後にフレッシュトマトを混ぜ合わせる。初夏向きの爽やかな味わいでオススメだ。彩りに亀のエサとして栽培しているスイートバジルをトッピングした。もう1品はお土産にもらった三陸名物の「すき昆布」で作った。細く切った昆布を乾燥させて海苔状に固めたものだが、これが実に使い勝手がよくてしかも美味だった。
 今日のニュースで気になったのは、またしても小ネタでゴメンナサイだが(笑)、ここはやっぱり中村勘三郎のご祝儀申告漏れ問題だろう。林家正蔵に続いたかっこうで、古典芸能関係者にとっては小ネタどころかドッキリ!ネタなのかもしれない。それにしても襲名のご祝儀を今までちゃんと申告してた人なんているんだろうか?と、つい思ってしまうのは、えっ!相撲界に八百長が無かったわけ?と驚くのに似ている。
 私は何度かご祝儀を出した、というよりも出さされた(笑)側だが、慶弔費の類として領収書なしに経費として計上し、税理士さんにもそれらは業界の特殊事情として認めてもらった。つまりは受け取る側も領収書を切らなくていいお金だから、ちゃんと申告してる人なんてあり得ないし、正蔵も勘三郎もたまたま襲名が派手だったから国税局に目をつけられちゃったのだとしか思えないのである。で、個人的には今後この手の申告漏れをどんどんと摘発し、いっそご祝儀なるものを根絶やしにして、今後ふりかかってきそうな迷惑(笑)を避けられたら実に幸いだと思っているのだけれど、一方でたとえば勘三郎の元に集まったご祝儀がそっくり財テクにまわされたなんてこともあり得ないし、その多くがまた別の人へのご祝儀なり、関わっているさまざまな業者にまわっているはずだから、こうした業界内をぐるぐるまわっている経済をストップさせたら、それはそれで困る人たちが沢山出てくるような気もするのだった。
 日本には四季折々の贈答や冠婚葬祭に金銭の授受をする風習が昔からあって、時にそれがワイロの温床ともなったことは拙著『辰巳屋疑獄』でかなり厳密に触れたつもりだが、いわゆる古典文化の多くがいまだにその手のパトロナイズに支えられている事実を抜きには語れないだけに、今後そうしたことが一体どこまで保つのか、あるいはもし旧来のパトロナイズを離れたら今後如何にして存続のシステムを確保するのか、こうした問題は安易に予断が許されないことだけはたしかだろうと思う。


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楽屋にお邪魔させていただく時が多いので何時も思いますが、「お部屋見舞い」で胡蝶蘭等がいっぱい届いてますが、下世話な私としては(一鉢が3万円として・・この頂いた人がどこかで芝居をしてると・・・うわぉ毎月たんと経費がかかるなぁ)と思ってます。演劇の世界。まして古典芸能にかかわる人にとってご祝儀は収入とは言い切れないのでは・・・
最近お香典をとらないのが流行ってますが、そうすると香典返しもしなくて良い事になり、世の中のお金が回らなくなります。中元、歳暮と無駄な人の繋がりが下々の経済効果と思うのは我が家が商売人だからでしょうか・・

投稿者 ともちん : 2007年05月22日 19:54



2007年05月22日

牛頬肉の煮込みほか

 『吉原手引草』刊行の打ち上げで幻冬舎の石原常務、永島局長、ヒメこと木原さん、スラッシュの進藤さんと外苑前の「ビザビ」で会食。老舗のイタリアンとして名前は知っていたが、食事をしたのは今回が初めて。ビシソワーズ風の冷製ブロッコリースープや写真上のマスカルポーネのソテー、写真下の赤ワインをたっぷりきかせた牛頬肉の煮込みが美味しかった。
 幻冬舎の皆さんとお会いするなり「今日また増刷が決定しました」と聞かされたのは何よりで、まずは読者の皆様に厚く御礼を申しあげます!
 ところで私はいまだに文芸のギョーカイにとても疎いのであるが、石原さんはこの世界のユーメー人であるらしいのは、意外にも乗馬クラブで知ったのである。例のバリキャリのOさんが山田詠美さんのファンで、そのエッセイの中にめちゃめちゃ破天荒な編集者として登場するらしく、「編集者イシハラが出てくると笑えるからすっかりファンになっちゃったんですよ。会ったらよろしく言っといてください」とのことだった。なので、相当にキレてる人なんだろうと思い、お会いするのがちょっと不安(笑)だったのだけれど、根は真面目な方らしく、たとえば拙著についての感想を述べられるときなども決して調子が良いといった感じではなく、むしろ愚直に近い話しぶりにかえって信頼が持てる気がして、なるほど!これが凄腕編集者たる所以なのかと思われたのだった。で、帰りに三茶の駅まで送ってくれたヒメから「イヤー、石原が緊張して堅くなってたのがおかしかったですよね。あの人は意外と初対面はああなんですよね」と伺って、これまたナルホドと納得したのであります(笑)。




2007年05月23日

タラコ、がんもどきと大豆のすき昆布煮

近所の「薫製屋ヌーベ」で大島さんと超ヘビーなランチ(写真=スープカレー&蒸し野菜&おこわのセット)を取ったので夕飯は地味にまとめた。
 今は新たな連載を控えて構想を練りながら資料を読み漁る毎日だが、主要な史料はむろん買いそろえても、全部買うとなったら足が出るどころか家の床が抜けて躰ごと落下しそうなので、どうしても図書館を利用するはめになる。都立の図書館はその資料がたとえ中央図書館の禁帯出本であったとしても、近所の図書館を通じたら家に貸し出しできるのがとても便利で、今日もネットで検索して中央図書館所蔵の稀覯本を予約しに行ったのである。で、カウンターに申し込み用紙を出す際、係の人の背後に予約本コーナーの棚が設けられ、そこに『吉原手引草』が置いてあるのを見てしまった。おお、読まれてるんだ!と嬉しい気がする反面、印税生活をしている身としては、みんな借りたりしないで買おうよ!と言いたいのが正直なところだし(笑)、さりとて読む本を全部が全部買ってたのではだれしも大変なのはわかるし……てなわけで、なんともビミョーな気持ちになったのであります(笑)。


コメント(1)

物書きの方は、やはり大なり小なりに自著と図書館の関係についてそのような感慨をもたれる者なのですねー。司書の授業でエライ作家の団体が「図書館に本が置かれるとわしらの売り上げに悪影響があるんじゃい!」と訴えて結局「大した額じゃねーよ」と却下された話(←ものすごく大雑把に言ってますが)を思い出しました。・・・そういえば『吉原手引草』。なぜかすっかり文庫と思い込んで文庫コーナーを探し回っても見つからず、店員に尋ねてハードカヴァーを持参されたときの恥ずかしさったらありませんでした・・・

投稿者 ふみ : 2007年05月23日 23:02



2007年05月24日

レタス巻き

 QPで見た料理。レタス巻きの中身は色んなバージョンが考えられるが、これは鶏挽肉のカレー風味。玉ねぎとニンニクのみじん切り、ピーマンを入れて炒め、カレー粉、塩、胡椒、隠し味ていどの醤油で調味。揚げた春雨を加えて食す。
 このブログの5/18日の欄に、近ごろ流行りのハシカについて、私が子どもの時分は伊勢エビの殻を煎じて薬湯にしたと書いたら、国立劇場の矢内さんから以下のメールを頂戴した。
 「福島出身の父は小さいときハシカで死にかけたのを伊勢エビの殻で命拾いし、徳島出身の母の家でも常に殻が天井からぶら下がっていたそうです。結構全国的に浸透していた療法なのかもしれません。母が申すには「煎じて飲んだらポツポツが一気に出てしもうて治るんが早い」らしいのですが…。」
 わーい!うちだけじゃなかったんだ(^。^)/と、なんだか妙に嬉しくなったのでここに転写させてもらったのだが、矢内さんが仰言る通り、これで相当に全国的な広がりをもっていた民間療法であることが判明した。おそらく現代の最先端科学で成分調査をしたら、キトサンだかなんだかに明瞭な効能が認められたりするのだろうけど、ああ、こんなときこそ関テレの「あるある」がまだやってたら投書したのに残念!であります(笑)。 

 




2007年05月26日

のど黒の焼物、鰺のフライ、だし巻き卵、鱸ご飯ほか

 5/25の夜は幻冬舎ヒメのお誘いを受けて西麻布の「眞由膳」でぺりー荻野さんと会食。ここは女性がオーナーで、高級な「おふくろの味」を提供してくれる気持ちのよい店とあって、金曜の夜とはいえ満席だった。のど黒という魚を食したのは初めてで、新潟出身のヒメに言わせると「この時期に珍しいですね」とのことだったが、脂がのったのイイのが手に入ったというオーナーのオススメに従って美味しく頂戴した。
 ペリーさんとはまったくの初対面だが、そもそも地元の放送局でお笑いの卵としてデビューし、その後構成作家から売れっ子ライターに転じて、今も出演番組をお持ちの方と伺うだけあってオシャベリはプロ級、しかもご存知の方には当然ながら、やたらめったら時代劇に詳しいから、こちらも久しぶりに大ノリで楽しませて戴いた。それにしても私より9つも年下の方が時代劇に熱中したというのもフシギだったのだけれど、名古屋大須のご出身で「うちの親父は仏壇職人だったんですよ。だから今でも(寸法の感覚が)尺なんですよね」との話で、なるほど!と妙に納得した次第。
 いっぽうこちらは京都出身で、なにせ太秦の撮影所があるから、昔は大映の永田社長や東映の岡田所長をはじめ映画関係者がぞろぞろとわが家のお客様としてお越しになり、チケットをもらったり買わされたりして(笑)、幼い頃に時代劇をふんだんに見た記憶がある。歌舞伎に詳しいから時代小説を書いているように思われるかもしれないが、歌舞伎と時代劇は似て非なるもので、今の仕事にはむしろ昔よく見た時代劇が役立っている気がしないでもないのだった。往年の時代劇はどんなにバカバカしいストーリーでも存外時代考証がしっかりしていたし、役者にも前近代人としてのリアリティが十二分に感じられたものである。故になまじ今どきの時代劇を見ると激怒したりもするので、いつしか全くといっていいほど時代劇を見なくなってしまったのは淋しい限りであります。
 もっとも今はまたスカパーなどで往年の時代劇が見られるとあって、ペリーさんは私が子どもの頃に夢中で見ていたTV時代劇の主役を演じた伏見扇太郎というマニアな俳優もご存知だったりするし、大映カラーと東映カラーの違いも語れるし、名作『十三人の刺客』や近作『武士の一分』の裏話、『子連れ狼』の原作者小池一夫さんのお話等々を聞かせてもらったりして大いに盛りあがり、あっという間に数時間が経過。てなわけで帰りが遅くなり、当日にブログの書き込みができなかったのをお詫び致します。




2007年05月26日

イカとエリンギの炒め物

 QPで見たお手軽な料理。ニンニク、」エリンギ、イカ、ピーマンの順に炒めて、酒、醤油、味醂、塩胡椒少々で調味。イカに火を通しすぎないのがポイント。
 それにしても恐るべし社保庁である!世田谷の支庁に呼びだされたのはたしか一昨昨年だったような気がするが、そのときも窓口の対応の悪さをHP上に書きたてた憶えはハッキリとある。
 私は松竹に入社する以前に銀座の小さな広告代理店に勤め、松竹を辞めたあとも某編集プロダクションにほんのわずか籍を置いていたから都合3カ所で厚生年金に入っており、各会社の所在地や何かをひと通り言えば意外に簡単に調べがついたのだけれど、そのことをまず誰に訴えたらいいのかわからないような窓口の混乱ぶりが想いだされる。ほかに何人も詰めかけていて、まず自分は一体なぜ急に呼びだされたのかといった基本的疑問を始め口々に質問を発して大騒ぎだったにもかかわらず、スゴク迷惑そうに対応する人が2,3人いた程度で、あとの人たちはまったく我関せずといった感じで机に向かっていたのだった。
 だが私が本当にアタマに来たのは後日の一件である。調査の結果、これだけの期間が未納になっていたという通知が来たのは結構だが、それに対してこちらがどうしたらよいのかの方法がまるでわからなかったので再び支庁に電話をした。電話に出た役人はなるべく早く払って下さいと言うばかりで、いくらなんでもこちらがまた支庁に出向いて現金を渡すのもおかしな話だから、振込先とか納付用紙か何かないんですか!と厳しく問いつめたところ、如何にも余計な仕事が増えて迷惑だといった感じで、なら納付用紙をそちらに送ればいいんでしょ、てな言い方をされて、怒髪天を衝いたのである。一体全体、払ってほしいのか、払ってほしくないのかどっちなんだ!と怒鳴りつけたい気分だった。その後しばらくして社保庁の悪事が続々と明るみに出るに及んで、私はつくづく溜飲の下がる思いだったのであります。




2007年05月27日

ちらし寿司、ほうれん草のサラダ

乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
 ダービーの模様が気になりつつも、出走の時間がちょうどレッスンと重なって、64年ぶりの牝馬優勝!という快挙を見逃してしまったのは残念。
 クラブにいる牝馬と牡馬を比べると、総体的にはやはり牝馬のほうがやや小柄な気がするが、中にはええっ!これで♀なの?てなガタイのコもいるから優勝したって全然おかしくない。そもそも生物的には♀のほうが身を守ろうとする気持ちが強いから、♀の逃げ足は♂に勝るはずで、牝馬は牡馬に勝てないという通説はマチガイだと著書の中でハッキリ書かれたのは私の大好きな安部譲二さんであります。
 ところで帰りのバスで一緒になった仲間は例のバリキャリOさんだが、30代半ばにして無断欠勤を繰り返す男性の部下を抱えて大変そうで、「たらい回しみたいな感じで私が引き取ったんですけど、私の下でもダメとなると部を追いだされるし、その前になんとか立ち直ってもらおうと思って、仕事の仕方やコンビの組み合わせをいろいろ考えるんですよねえ。前の上司やなんかはもうさっさと追いだしちゃえっていうんだけど、やっぱり仕事の仲間を切り捨てるのはイヤじゃないですか」と♀ながらに懐の広いところを語ってくれたのでした。


コメント(5)

松井さんの騎乗お姿を『クロワッサン』誌上で拝見しました。りりしー&楽しそう!
イラストレーターの百田さんに、園芸でお世話になっている吉谷さんも登場なさっているので、買わずにはいられませんでした。いえいえ、実際に松井さんのヒップや吉谷さんの脚のサイズダウンを目にして、私もマジに見習いたいと(^^ゞ

『吉原手引草』はAmazonで品切れ、高値になっているようです。増刷かかるとうかがった記憶を辿る…懐の狭い(寒い)♀です(笑)

投稿者 シンゲル : 2007年05月27日 23:19

>『吉原手引草』はAmazonで品切れ、高値になっているようです。増刷かかるとうかがった記憶を辿る…

ええっ!そんなことってあるんだ。増刷は既に2度かかってるから大丈夫だと思いますけど、幻冬舎さんに訊いてみますね。

投稿者 今朝子 : 2007年05月28日 07:55

ひゃ〜、作者にそんなお手数おかけするなんて…
幻冬舎さんから直接買えばよいことなのに、Amazonのポイントにこだわる、どこまでも懐のさぶい♀で、すみません<(_ _)>

投稿者 シンゲル : 2007年05月28日 11:23

いつも楽しく拝読しております、幻冬舎の木原と申します。
シンゲルさんより書き込みのありましたAmazonの件、
営業と確認を取りましたところ、
先方からのご注文と増刷のタイミングがずれ、
一時的に品切れ状態になってしまっていたようです。
Amazonへは順次入荷される予定になっておりますが、
注文状況によってはまた品切れ状態になってしまう可能性もあることをご理解いただければ幸いです。
大型書店を中心に、リアル書店では平積みになっておりますので、
お急ぎであれば、リアル書店でお求めいただければと存じます。
どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 kihara : 2007年05月30日 16:54

木原さま
ご丁寧な書き込みをいただきまして、ありがとうございます&恐縮です。
ネットで遊んでばかりいてはいけませんね。
明日は街の本屋さんへ出かけ、リアルな暮らしを取り戻したいと思います(^^ゞ

投稿者 シンゲル : 2007年05月31日 00:18



2007年05月28日

豆腐とレタスとトマトのオイスターソース煮

 QPで見た料理。絹ごし豆腐は水切りして片栗粉をまぶして先に表面をこんがり焼きつけておく。油で生姜の薄切り、レタス、トマトの順に炒め、軽く塩をふり、豆腐を戻し入れて鶏ガラスープ、オイスターソース、酒、醤油で味付けし、仕上げは水溶きカタクリでまとめて胡麻油少々を垂らす。簡単安あがりだが結構オイシイ。
 現職閣僚の自殺はやはり驚きのニュースだった。死者にむち打つのを避けるわけではないが、亡くなったご本人はきっとそれほど悪いことをしたつもりはなかっただろう。ただ支援者や知り合いに便宜を図るよう頼まれたら、そうしてやるのが人助けだと思い、その見返りを受けるのもまた当然と思うようなセンスの持ち主だったというだけで、問われるべきは当人と彼を取り巻く人びとの「センス」の問題なのだ。もちろん取り巻く人の中には彼を大臣に任命した人も当然ふくまれていて、「美しい国」の実態とは所詮こうした「センス」を温存するシステムであることが明らかになっただけでもよしとすべきなのかもしれない。
 それにしても今度の一件や社保庁の問題を見るにつけても、憲法改正だの「美しい星」だのと誇大妄想に近い大言壮語するヒマがあったら、もっと足下をしっかり見てくれ!と言いたくなるのは私ばかりではあるまい。




2007年05月29日

ブリの照り焼き、アスパラガスの練り胡麻和え、黒ごま豆腐

 今日はお昼にモーレツにお腹が空いてたっぷり食べたので、晩ご飯はあっさりめにしました。
なにせ目覚めたのが朝の5時で、6時から原稿を書きだしたからお昼にお腹が空くのは当たり前。で、午後3時くらいになるとさすがに集中力が欠けてきたので一時中断して散歩に出た。
 近所にかなり大きな天台系の寺院があって、いつもそこを通り抜けるのだが、今日は不動堂で太鼓がドンドン鳴ってるので近づいたところ、中で護摩を焚いて祈祷をしていた。しばらく立ち止まって見ていたら、後ろから来たお坊さんが「よろしかったら、どうぞ中に入ってご覧下さい。席もございますので」と親切に仰言るので、遠慮なく入らせてもらって至近距離で護摩修法を拝見したのだった。
 修法をなさっていたのは住職で、私を誘ったお坊さんはどうやら息子さんらしい。ほかに太鼓を叩いているフツーの恰好をした中年男性と、いずれもフツーの装いの老若男女十人ばかりは信者さんのようだった。若い女性が何人かいて平均年齢が意外と低めなのに驚いたが、怪しげな新興宗教に凝るよりもよさそうである。単調な太鼓のリズムに乗って皆が一斉にナウマク・サマンダバザラダン・カン……と真言を唱和するのがけっこう耳に心地よかったし、乳木を次々と忙しなく火中に投じたり、油を振ったりして火を燃え立たせるパフォーマンスは見ていてちっとも飽きなかった。
 私は至って信仰心の薄い人間だが、5歳で法華経の一品を丸暗記したのを皮切りに、幼稚園から大学生時代の寮までカトリック系のミッションで過ごしたりと、昔から妙に宗教と御縁があって、宗教的施設や儀式を見るのはわりあい好きなほうで、キリスト教にしろ、仏教にしろ、神道にしろ、古来の宗教はどれもなかなかよく出来ていると見るたびに感心するのである。で、この秋か冬から連載を予定している新作では江戸時代の某寺院にまつわる事件を少し盛り込むつもりだったので、散歩の途中で護摩の修法を拝見できたのはラッキー!なんて言うと御不動様の罰が当たりそうだ。もっとも護摩の修法は今後別の寺院で最初からきちんと拝観するつもりでおります。


コメント(1)

いいなぁ〜生護摩。火はイイよね。ロックですネ。

投稿者 chie : 2007年05月30日 19:09



2007年05月30日

カツオとゴーヤのサラダ

 QPで見た料理。ゴーヤ、レッドオニオンのスライス、ちぎったサニーレタスはそれぞれ水にさらしておく。鰹は薄めに切って醤油で下味。玉ねぎと生姜のすり下ろし、、酢、醤油、塩、油を合わせたドレッシングで食す。このドレッシングは美味しいのでオススメ。ゴーヤは別に入れなくていいかも……。
 TV中継の結婚披露宴で真っ赤なドレスからちらちら覗かせる紀香のモノスゴイ脚線美にのけぞりながら(笑)食事して、やっぱ躰のきれいな女性っていいよなあと思いながら、そういえばこのブログに去年のちょうど今ごろ(2006/5/20付)「色白で実に躰のきれいな関取だ」と書いた白鵬がとうとう横綱になって、週刊誌で何かと取りざたされたが、まずはめでたい!ところで、この横綱昇進祝いにも国税庁は目を付けるのだろうか?なんて余計なことを考えてしまった。
 相撲のタニマチは歌舞伎のご贔屓の比じゃないといわれているが、何せ相手はお相撲さんだから、ご祝儀も現ナマじゃなくて、それこそ米百俵とか肉1トンとかだと国税庁も打つ手がないかもしれない(笑)。
 学生時代の友人にタニマチのお嬢さんがいて、家の建て増しか何かしたときに、関取がやってきて、庭で四股を踏んでもらったという話を聞いたときは、まさしく地鎮の反閇(へんばい)が今に生きていると知ってびっくりしたものであります。




2007年05月31日

鶏肉のつけ焼き、セロリの和え物、高菜と卵のスープ

 スープ以外はQPで見た料理。醤油、豆板醤、砂糖、酢少々におろしニンニク、ネギ、生姜の薄切りを合わせたタレに鶏モモ肉を漬け込んでオーブンで皮がぱりっとなるように焼く。鶏肉には塩と山椒を揉み込んで下味し、最低でも1時間以上漬け込む。2時間漬け込んで焼いたらかなり美味しくできたのでオススメ。セロリは軽く湯がいて中華風のドレシングで和える。私はQPの製品を使わず(笑)胡麻油と酢と醤油と切り胡麻を合わせた自家ドレを作りました。
 料理をしてる最中に凄まじい雷鳴が轟いてビックリし、その後もリビングの大きな窓から盛んに稲光が見えました。いよいよ梅雨入りというわけでしょうが、近ごろはどうも昔に比べてお天気が凶暴になってきたような気がしてなりません。なんでもかんでも地球温暖化のせいにするつもりはありませんけど、去年から今年にかけてはやはり世界的に天候異変の様子で、日本はまだましなほうみたいです。昨日お昼を食べながらNHKBSの国際ニュースを見ていたら、この時期フランスのある地方は季節はずれの大雪だし、ロシアのある都市は気温35度で海水浴をしていました(-。-);