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2007年04月02日
肉じゃが
わざわざTVで見なくてもよさそうなものだが、今日のQPで見たレシピ通りに作りました(笑)。要は牛肉をスキヤキ風に炒めて、先に昆布出汁ベースの甘からい煮汁で半ば火を通したジャガイモと玉ねぎの上にあとから加えてさらに10分ほど煮込むというやり方だが、肉がやわらかく仕上がる。彩りに絹さやをトッ
ピング。
TVのニュースが朝からずっと各社の入社式風景を映しだすので、自分が松竹株式会社に入社したときのことをつい想いだしてしまった。
もう時効だから書いてしまうが、当時の松竹本社は一部上場会社とはとても思えないような古ぼけたビルで(『君の名は』ビルと呼ばれていた)、同期入社の10人に満たない人数が人事課の小部屋に入れられて、係長から3日間ほど社内研修らしきものを受けた。その係長は定年間際の方で、千田さんという名前を今でもハッキリ憶えている。「この会社はみんなチャン付けで呼び合う習慣があって、僕はちーチャンと呼ばれています」と白髪頭の係長が仰言ったので全員ドッと受けたのであった。
さすがに映画会社だと思ったのは『電話の取り方』という映画を見せられときで、ビデオでなくフィルム撮影であるところが凄い!貴重な作品だった。和服に上っ張りを重ね着した戦前(?)の事務員さんが電話で応対してる風景を白黒フィルムで撮影してるのだが、電話がたしかぐるぐる回すハンドル式で、交換手に「京橋の2番お願いします」と話してる姿を見せられながら、今どきこんな電話がどこにあるんじゃ!と私たちは全員あきれ返ってしまい、とにかく新入社員全員が会社を舐めまくったのである。当時まだ女子社員には制服があったが、会社を舐めた私たちは誰も制服を着ず、そのうちだんだんと制服が無くなってしまった。
なんだかとんでもない会社に入ってしまったという危機感があったせいか、各部署バラバラに配属されたあとも同期入社組は皆けっこう仲が良く、しょっちゅう集まって自虐的ギャグ満載の情報交換をしたような気がする。社員の平均年齢はたしか40歳を超えていて、女性社員の平均年齢でさえなんと36,9歳だったという記憶があり、大学院修了後の25歳で入社した私も十分若く見られて得をした(笑)。各部に怖いお局様が必ずいたし、入社当初の私は経理課に配属されてソロバン!でギャラ計算をし、それよりお茶くみとお茶碗洗いをしてた時間のほうが長かったような気がするくらいだが、今想いだすとあのころの牧歌的な雰囲気がとても懐かしい。サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ……てな雰囲気がまだ当時の会社にはあったのである。もっともそれは松竹だけだったのかもしれませんが(笑)。
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