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2007年04月01日
上方寿司、もっちり豆腐、肉団子の残り
乗馬クラブの帰りに東横のれん街でゲット。写真はクラブの駐車場付近で見た桜です。
きょうは早くも汗ばむ陽気だったので2鞍とも快走してくれる馬で助かった。2週間ぶりに行くと馬場周辺の景色がすっかり様変わりしてるし、人事異動でクラブの所長さんが替わったのもビックリ!でもガラパゴス旅行のあと久々に会えた仲間もいたし、帰りは登山が趣味の女性と一緒になって、「来週は都知事選の投票を済ましてから来なくちゃならないけど、兎に角なんとか石原再選だけは阻止したいよねえ。そうなるとやっぱり浅野かなあ」なんて送迎バスの中で話し合ったのである。
「いやー、年度末をなんとか乗り切って、お昼まで寝てたんですよ。ああ、これでやっと思う存分馬に乗れる」と嬉しそうに語ったのは某大手企業にお勤めのキャリアウーマンで、私のほうは彼女から薦められた『フラット化する世界』を今日ようやく往き帰りの電車の中で読了した。
この本の著者は1953年生まれ(私と同い年!なんてどうでもいいけど)の米国の一流ジャーナリストで、去年日本でも出版されて以来ビシネスマンの間では人気ダントツ1位にランクされ続けている書籍だと彼女に教わった。にもかかわらず私の周りの編集者は誰も書名さえ知らなかった!ので、文芸編集者が今やある面でいかに浮世離れしてるかがわかろうというものだが、ともかく私は昔からこの手の文明批評書がけっこう好きなほうなので早速買って読んでみたのである。
かなり厚めの上下巻で必ずしも読みやすい本ではないから是非オススメとはいわないけれど、IT革命がもたらしたグローバル化が現在どこまで進行し、世界各国で今どういうことが起きているかを如実に知って日本の諸状況、今後の政治のあり方や教育の問題を考える上で頗る示唆に富み、確固たる定見を持つのに大変役立つ本といえそうだ。
とてもわかりやすく要約すると、今や欧米や日本を含んだ先進諸国における多種多様な仕事がインドや中国にアウトソーシング(外部委託調達)され、頗る人口が多い国の中から選ばれた優秀な人材が先進諸国のボヤっとしてる人間からどんどん職を奪っていくという現実があるいっぽうで、世界のどこにいても、大きな組織を持たない個人であっても、やる気と能力さえあれば自らを世界に発信できるようなインフラが既に整ってそれなりのシステムも作られ、もはや近代国家の枠組を越えた人と人がフラットに交わることで新たな未来を築くような大きな潮流が生まれつつあるという見方が、多岐に渡る膨大な事例によって詳細に説かれている。こういう時代の子供たちには一体どのような教育がふさわしいのかという問題もかなり大きく扱われているので、お受験や日本の学校教育に疑問をお持ちのお父さんお母さんたちには一読をオススメしたい。
世界各国さまざまな国情も記されているが、なかでも個人的に驚いたのはアイルランドの現在で、IRA問題であれほど揺れていた貧しい国だったのに、今や国民1人当たりのGDPがドイツ、フランス、イギリスを抜いてEUでダントツ裕福な国に変貌を遂げているという事実である。これは政府、労働組合、農民、起業家が一丸となって緊縮財政に取り組むいっぽう、大学教育を基本無料化して労働者の知的向上を図り、国際企業の誘致に努めたことが功を奏したらしい。
それにしても国の舵取りをするトップがだれになるかはやはり肝腎で、米国はブッシュ政権になってからブロードバンド普及率が世界13位にまで後退するなどというのはまだ序の口で、内向きの政治のツケが如何に深刻な問題を引き起こしているかも縷々述べられている。米国は民主党が勢力を回復しつつあるから、この本の前向きな提言も今後は活かされる可能性がでてきたのかもしれない。
日本はちょうど半周か1周おくれで米国の驥尾に付すといったかっこうで、無能な二世を御輿にかついだ利権屋政治をこのまま許していたら「美しい国」どころか「日本沈没」は必至だと、私はこの本を読んで確信しました。
2007年04月02日
肉じゃが
わざわざTVで見なくてもよさそうなものだが、今日のQPで見たレシピ通りに作りました(笑)。要は牛肉をスキヤキ風に炒めて、先に昆布出汁ベースの甘からい煮汁で半ば火を通したジャガイモと玉ねぎの上にあとから加えてさらに10分ほど煮込むというやり方だが、肉がやわらかく仕上がる。彩りに絹さやをトッ
ピング。
TVのニュースが朝からずっと各社の入社式風景を映しだすので、自分が松竹株式会社に入社したときのことをつい想いだしてしまった。
もう時効だから書いてしまうが、当時の松竹本社は一部上場会社とはとても思えないような古ぼけたビルで(『君の名は』ビルと呼ばれていた)、同期入社の10人に満たない人数が人事課の小部屋に入れられて、係長から3日間ほど社内研修らしきものを受けた。その係長は定年間際の方で、千田さんという名前を今でもハッキリ憶えている。「この会社はみんなチャン付けで呼び合う習慣があって、僕はちーチャンと呼ばれています」と白髪頭の係長が仰言ったので全員ドッと受けたのであった。
さすがに映画会社だと思ったのは『電話の取り方』という映画を見せられときで、ビデオでなくフィルム撮影であるところが凄い!貴重な作品だった。和服に上っ張りを重ね着した戦前(?)の事務員さんが電話で応対してる風景を白黒フィルムで撮影してるのだが、電話がたしかぐるぐる回すハンドル式で、交換手に「京橋の2番お願いします」と話してる姿を見せられながら、今どきこんな電話がどこにあるんじゃ!と私たちは全員あきれ返ってしまい、とにかく新入社員全員が会社を舐めまくったのである。当時まだ女子社員には制服があったが、会社を舐めた私たちは誰も制服を着ず、そのうちだんだんと制服が無くなってしまった。
なんだかとんでもない会社に入ってしまったという危機感があったせいか、各部署バラバラに配属されたあとも同期入社組は皆けっこう仲が良く、しょっちゅう集まって自虐的ギャグ満載の情報交換をしたような気がする。社員の平均年齢はたしか40歳を超えていて、女性社員の平均年齢でさえなんと36,9歳だったという記憶があり、大学院修了後の25歳で入社した私も十分若く見られて得をした(笑)。各部に怖いお局様が必ずいたし、入社当初の私は経理課に配属されてソロバン!でギャラ計算をし、それよりお茶くみとお茶碗洗いをしてた時間のほうが長かったような気がするくらいだが、今想いだすとあのころの牧歌的な雰囲気がとても懐かしい。サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ……てな雰囲気がまだ当時の会社にはあったのである。もっともそれは松竹だけだったのかもしれませんが(笑)。
2007年04月03日
豚肉とカブのチリソース
QPで見た料理。生姜のすり下ろしと酒、醤油で下味した豚ロース肉に片栗粉をつけてフライパンで表面をこんがりと焼き、そこにニンニク、水、豆板醤、ケチャップ、砂糖、黒酢、醤油を加えて20分じっくり煮込んでから蕪、セロリ、トマトを入れてさらに15分煮込み、最後に蕪の葉を加えて5分ほど加熱して出来上がり。野菜は煮込むので皮を剥いたりせずに済むから意外に簡単にできるし、味もけっこうイケル。
TVの物まね歌合戦を見ながら食事。相変わらず物まね好きな私であるが(笑)、ネタがどんどんマニアックになって業界オチめいたものが多くなってきたのは何処でも見られる今どきの現象というべきか。それにしてもトリネタはやっぱり美空ひばりで、ひばりをライブで見たことがあるのかどうかも疑わしい若手タレントがウルウルして聴き入るのがおかしかった。
2007年04月04日
五穀米弁当、牛蒡サラダ
整体治療の帰りに東横のれん街でゲット。
いやー今日は寒かった。花冷えなんてもんじゃない異常気象であります。
短距離の電車内では必ず中吊り広告を物色するのであるが、今日は週刊誌の見出しがどれもこれもパッとせず、目に止まったのは「海外青年協力隊」募集のじみーなポスターだった。
ああ、私が今20代なら応募しちゃうのになあ、でも今の若い人は意外と内向きだからこれに殺到するなんてことはないのかも…などと思いつつふと横を見れば「シニア海外ボランティア」募集のポスターがぶら下がっていて対象者はなんと40〜60歳。これにはきっと物凄く沢山の人たちが殺到しそうな今の日本国であります。
2007年04月05日
薫製の盛り合わせ、温野菜、魚介のパスタ
世田谷パブリックシアター開場10周年記念公演を見た帰りにスラッシュの守部さんと近所の「薫製屋ヌーベ」で食事。
10周年に能楽の「式三番」を上演して芸術監督の野村萬斎自ら若々しい三番叟を披露したのはめでたい限りだが、揉みの段は正直言って思いのほか気組みに鋭さがいまいち欠けて、烏飛びもいささか迫力不足に感じられたのは劇場空間の違いが演者の集中力を妨げる面があったのかもしれない。もっともこうした祝儀演目にケチをつけるのはお門違いというものだ。
それにしても能楽はふだんどうしても「文学」に引きずられて見がちだが、この演目は本来トランス状態に誘う「舞い」=「ぐるぐる回る」が主体の芸能だということをよく伝え、バリ島で見た名人といわれている人のダンスに似たようなものがあった気もする。なにせ三番叟は「黒い色の尉(ジョウ=お爺さん)」なのだから仏教と共に伝来した南方の芸能にそのルーツがあると考えるのは容易い。
2007年04月07日
タケノコの木の芽和え、炊き合わせ、天ぷら、土佐煮、若竹汁、タケノコご飯
春はタケノコ、秋は松茸が京都から送られてくるので毎年違った友人を呼んで食べることにしている。まだ私は呼ばれたことがない!と怒ってらっしゃる友人の方々はどうぞ名乗り出てください(笑)。来年か再来年にはご招待をさせて頂きます。
とてもオーソドックスなメニューなので説明は不要だと思うが、写真上段の「木の芽和え」は一応プロから伝授されたレシピをここに紹介しておく。木の芽だけをすりつぶして写真のような緑色を出そうとしたら苦くて食べられなくなるので茹でたホウレン草で色づけするのがポイント。茹でたホウレン草をすりつぶすときには砂糖を少々を加えるとつやよく仕上がる。ホウレン草をしっかりすりつぶしてから木の芽を加えてさらに擂りあげ、白味噌と練り合わせて茹でた筍を加えれば出来上がり。私が使った白味噌は京都の「石野」製で、正月のお雑煮に使った残り。
今回何より大変だったのは木の芽探しだった。近所のスーパーは2軒ともなくて、国道246を横断した先の西友ではわずか5、6枚入ったカップがウッソー!と叫びたくなる¥198だから、そこからさらに昔ながらの商店街で八百屋さんを探してやっとリーズナブルな値段でゲット。西友の値段で「木の芽和え」なんかしたら木の芽と一緒に身上をつぶしてしまいそうである(笑)。関東人は木の芽を食べる習慣があまりないのだろうか。
ところで今回一番の失敗は炊き合わせで、写真をご覧になればおわかりの通り生麩がなんと紅葉バージョン!前に京都から送られて冷凍保存してあった「麩嘉」製で味は落ちてなかったものの、季節感が全く欠けた料理に反省しきりであります(笑)。
2007年04月07日
アスパラとニョッキのクリームソース
前にTVで似たものをちらっと見たような気がして適当なレシピで作ったが結構おいしく出来たので満足。ニョッキは市販のもので間に合わせた。オリーブオイルで少量のベーコンを炒めて生クリームとコンソメスープの素、白ワインを注いでソースにする。茹でたアスパラガスとニョッキを加え、最後にパルメザンチーズを振って仕上げた。お手軽にできるのでカロリーを気にしない方(笑)にはオススメ。
私はこのところまたまた食欲全開で怖いように食べているにもかかわらず、来週は某女性誌のダイエット特集に登場しなくてはなりません(笑)。なんでそんなことになったかといえば、どうやら福光邸でイラストレーターの百田まどかさんに会ったときに乗馬の話をして、百田さんの口から編集部に伝わったらしいのである。私はたまたま私は新刊を出したばかりで新聞や雑誌から取材依頼が相次いでいたから、それがらみだと思ってうっかりお受けしてしまったのだが、「乗馬ダイエット」といわれてもそんなに痩せたわけではないし、ああ、困った困った(- -; てなわけで明日もまた乗馬に行きますが、オットその前に都知事選挙!を忘れてはいけません。
票が割れた結果石原3選を許したら、やっぱり東京の人は好きなんだ……と思われても仕方がないのは情けない。「石原でいいっていう人は私の周りに1人もいないんだよね」と先日ふしぎそうに言ったのは守部さんだが、とにかく守部さんと周りの人たちもちゃんと投票してくれよ!と思うのであります。
コメント(3)
すみません、松井さんの乗馬のことを某誌編集部に伝えたのは百田さんではないそうです。確認したら「私じゃない」ってことでした。ペコペコ。それから、「木の芽」でしたら、うちにたっぷりありましたのに!(笑) この前の鯛めしのときには家のベランダにある鉢ものの木の芽(葉)がほんのちょっとしか出てきていなくて、買ったものになってしまい残念でしが、今だったら結構いっぱい出てきています。パセリと木の芽は特に、鉢で育てておくとなかなか便利です。ようやく「吉原手引草」購入しましたが、自分の「用事」が佳境に入ってしまい、なかなか読めません・・・(涙)にもかかわらず、「黒い瞳のオペラ」は見たんですが、「西瓜」の衝撃に比べるとソフトではありますが、やはりあの監督ならではの「純愛」に胸キュンでした。ちょっと長いのが気になりましたが。
投稿者 福光 : 2007年04月07日 22:41
>松井さんの乗馬のことを某誌編集部に伝えたのは百田さんではないそうです。
ええっ、偶然に同じ雑誌のダイエット特集で福光さんの友人がふたりも登場するってこと!だったら痩せなきゃ(笑)。
>「黒い瞳のオペラ」は見たんですが、
これも偶然きのう美容院で見たあなたの旧ライバル誌『家庭画報』の映画欄でこの作品が紹介されていましたが、「黒い瞳」でなく「黒い眼」と書いてあったような……。まさかとは思うけど誤植ってこと?
投稿者 今朝子 : 2007年04月08日 20:16
え〜、すみません。「黒い眼」です。誤植は私の方でして……。やっぱり、優秀な校閲さんたちに守られている誌面では誤植は少なかったんですが、ブログへの書き込みなんかはボロボロですな。誤字脱字垂れ流し。とにかくこのところ、ボケが進み、先日は銀座で酔っ払ってマフラーをなくし、数日前は新橋で酔っ払ってまた違うマフラーを忘れ……。(って遊んでばかりいる風ですが、用事もからんでいたりして、そーでもないんです……) で、まあ思った通りではありますが石原3選ですね。天気がよくて、うちの近くの投票所にも年寄りがわんさか朝から来てましたってのも確かに一因かも。私は忙しくてこのところジムにも行けてませんので、がんばって代わりにモモタさんと2人で痩せてくださいまし!
投稿者 福光 : 2007年04月09日 01:32
2007年04月08日
鰆の西京焼き、枝豆とがんもの煮物、鶏と蕎麦のサラダ
乗馬の帰りに近所の総菜屋でゲット。
この季節は馬場周辺の春景色も楽しみのひとつだ。送迎バスの車窓から散りかかる桜や満開の梨畑や土手を彩る菜の花を望み、馬柵に沿って植わったチューリップを愛で、馬上で靄然(あいぜん)とした空を見あげつつ風に吹かれる心地よさは格別だった。
ところで乗馬に出かける前に投票所に行ったら意外なほど沢山の人出があって、しかもいつにまして高齢者がぞくぞくと詰めかけていたので何やらイヤーな予感はしたが、帰ってTVを見たら案のじょう圧勝による3選が決しており、東京人はやっぱり石原が好きなのでした(涙)。
おそらくこの間のマスコミによる石原叩きや、反石原を訴えるしか能のない対立候補が却ってある種の判官びいき現象を引き起こしたものと推測されるが、日本人には昔からこの手のヘキがあるので、夏の参議院選でも意外に安部政権の健闘が想像されてしまうのは恐ろしい!民主党が柳沢や松岡の首を取らずに参院選までズルズル引っ張ろうというようなセコイ作戦を立てているとしたら、またしても足もとをすくわれるのは必至だろう。
それにしても某国と違って日本の「民主党」が余りにも不甲斐なく人材に乏しいのは如何ともしがたい。「反石原」とか「反自民」とかいう古ぼけた野党精神ではもはや人心が動かないことを感知する能力すらないのでは、安倍以上に頼りないと見られても仕方なかろうと思う(怒)。かくして高齢者人口の多いこの国で保守反動政権が長持ちして今後さらに内向きの風潮が瀰漫(びまん)し、そのことでますます若年層の民族主義的右傾化が強まれば、いずれまたその大きなツケを払わされる日が来るような気がするのですが……。
コメント(3)
いつも楽しくブログを拝読しております。
初めてコメントさせていただきます。
昨日の都知事選挙の結果を知り、東京都民は何をやってるの!(いえ、かく言う私も都民です)と母と私ははらわたが煮えくり返る思いでした。
(現実的な父は慎太郎に票を投じることはしないまでも、慎太郎が逃げ切ると読んでいたようです。)
昨日のブログにもありましたが、私の周りでも慎太郎で良いという声は全く聞こえてきませんでした。
しかしながら圧勝だったわけですから、慎太郎人気は根強いのですね。
結局私の周りも類友で、私自身が知らず知らずのうちに慎太郎支持の右傾化した人は排除しているということだけなのかもしれません。
投稿者 さと : 2007年04月09日 22:04
結局は石原が勝つのだろうな〜と思ってはいましたが、まさかあんなに差がつくとは。葉山出身の江戸っ子気取りに票を入れる人が200万人を超えるほどいたなんて!
それにしても、今朝、某テレビ局の情報番組に生出演した選挙戦明けの石原氏が、口を開けば共産党の悪口ばかり言っていたのは面白かったです。黒川氏の超マイペース&マッドなコメントにも悶絶しましたが(苦笑
投稿者 ふみ : 2007年04月09日 22:32
お悔やみ申し上げます。
民主党は前原君が主人の後輩で後援会の役員を申しつかった因縁で気にしてるんですが駄目です。中途半端過ぎます。あれでは政権を執る前に党内を固めん事には報道でよく言われてるブーメラン現象で自滅して行く一方でしょう。
話は変わって、京都観光でにっちもさっちもいかないぐらい大混雑です。今朝子先生のご実家の回りもえらい事になってますよ。「金は落とさんとゴミだけ落とす」と観光地の側の人は泣いたはります。
投稿者 ともちん : 2007年04月09日 22:54
2007年04月09日
鱈のみぞれ鍋
この季節にどうして鍋?とお思いでしょうが、熱帯のスコールのような土砂降りのあと急に寒くなったのでコレ。
妹の電話によれば、京都もなんだか妙に寒くて花が長持ちしてるし、平安神宮あたりはまだ5分咲きとのこと。来週アタマに取材で行くから、この分だと私は久々に京の桜が見られそう(^。^)/
京都に里帰りするという感覚は昔からほとんどなくて、たいてい仕事がらみか、友だちと一緒に観光(笑)であります。
ところで仕事と遊びが一緒くたになるのは京都のいいとこでもあり、困ったとこでもあるという話を昔よく芝居関係者に聞かされたもので、「あそこはホント不思議な土地だよね。みんな遊んでるから、こっちも遊ばないわけにはいかなくて」昼は名所見物、夜は祇園に先斗町で時間もお金も羽が生えたように飛んでいってしまい、ひと月興行に出演すると、ちょうどそのひと月のギャラがパアになるのだという。もちろん京都の人が「みんな遊んでる」のではなくて、京都に来た人が遊んでるのだけれど、まるでハワイみたいに思われてるようだったので、出身者の私としてはちょっと複雑な心境でした。
コメント(1)
いやいや京都の人間も他方のお方に比べたら遊んでますよ。明日は横浜からお客さんがみえるので、案内に「都をどり」を見に行って、そのままご飯食べ、お酒になります。お知り合いの方が来はったら京都に住んでる故に遊ぶ回数が増えます。
投稿者 ともちん : 2007年04月10日 20:48
2007年04月10日
トラットリア シチリアーナ・ドンチッチョ
講談社文庫の神保さん、デザイナーのミルキィ・イソベさん、スラッシュの進藤さんと会食。ここは惜しまれつつ閉店した青山「トンマズィーノ」の石川シェフが渋谷に復活させたシリチア料理店だそうで、ケータイカメラで撮った写真は残念ながら不鮮明だけれど、お味はどれも大変結構でした。ことに前菜のカポナータ2種、鰯とウイキョウのパスタ、ルッコラペーストとクルミのクリームパスタは非常にオススメ。メインディッシュで肉料理を2皿も食べてお腹がはちきれそうなのに、メレンゲのソルベとナッツをミックスしたシチリア風デザートがまたとても美味しくてスプーンが止まらず、明後日にダイエット特集の取材を控えている人間にとっては罪な店だとしかいいようがありません(笑)。
神保さんとミルキィさんはお仕事上の付き合いがありながら意外にも初対面だったそうで、最近おふたりが組んでなさった装幀の話から、いろんな作家の話になった。「ええっ、そんな作家がいるんだ!それダレのことなの?」と訊いたら「名前はとても出せません!」てな具合で神保さんが逃げまくるので、「ならブログに書いちゃおうかなー。こんな作家がいるそうですが、誰だかご存知ですか?って」と言うと「ヤメてくださーい!私が言ったってバレたら会社クビになりまーす」とのことだから、武士の情けで敢えて書きません(笑)。
2007年04月11日
ニラ玉、鮭の南蛮漬け、白和え
スカパーのミステリー・チャンネルで『吉原手引草』の取材を受けた帰りに近所の総菜屋でゲット。
ミステリーChには作家が登場して自身の新作を語るコーナーがあって、竹橋の社内スタジオで簡単な打ち合わせ後にすぐ収録となり、放送時間は5分1本で2本撮りされたが、いやー、思いのほか巧く喋れなくてマイッタ、マイッタであります。
NHKの古典芸能番組には30代のころから何度も出演してTV撮りは相当馴れてるつもりだったし、長めのラジオ番組も村上アナのおかげでわりあい無難にこなせたから、今度は少し油断してその場で適当に流せると思ったのが大間違いで、短時間にいわば簡潔な自己紹介をするのはいかに難しいかを今回痛感し、就職の面接で自己アピールにつまづいた方のお気持ちがよくわかります。
家に帰ってきたら先日取材を受けた4/8付の毎日新聞がポストに入っていて、こっちが適当に喋ったことにきちんと筋を通して巧くまとめられたベテラン内藤記者の手腕に脱帽!その前に取材を受けた「週刊現代」のインタビュー記事も大変面白く書かれていたし、第3者のフィルターを通すとやはり当人の思いが絞り込まれて、よりストレートに伝わるという印象を持った。ミステリーChの方も編集でなんとか巧くまとめて戴ければ幸いである。
2007年04月12日
鶏団子鍋
けさ日本中が注目したであろうレッドソックス松坂の第1球を、私はワゴン車内のTVで見ました。例のダイエット特集の取材で、マガジンハウス社の方々がAM8:00JUSTに迎えに来られて、そのまま高速で乗馬クラブに直行。まだ人が少ない馬場で騎乗姿を撮影されたあと、写真でおわかりのように年に何度とない絶好の乗馬日和だったので、レッスンも受けることにして2鞍騎乗。PM6:00に帰宅後は近所の大島邸でスラッシュの進藤さんと会食がてら今後の相談。てなわけでこれまた年に何度もない!原稿を書かない平日でした(^。^/ちなみに取材を受けたダイエット特集は『クロワッサン』の5月2?日号に載るそうです。
2007年04月13日
絶食
昨夜ちょっと寒かったので嫌な予感がしたけれど、今日は朝から少し風邪気味で、2,3日前から徐々に落ちていた食欲が完全になくなってしまい、水と塩を入れた番茶ばかり飲んでいる。食欲がないのはこのところ本業のほかに家の問題や事務所問題が重なって精神的的疲労がどっと出たのだろうが、日曜から京都に取材旅行を予定してる身としては、ヤバっという気持ちでいっぱいだ。なにせ京都に行ったら「川上」の料理を食べるのが楽しみなのに(笑)。
2007年04月14日
キャベツとツナ缶の酒蒸し、お粥
絶食明けの定番はキャベツスープだが、今日は少量で簡単にできるキャベツ料理にした。春キャベツとツナ缶を鍋に入れて酒と塩を振りかけて蒸し煮にするだけ。TVか何かで見て、とにかく手間いらずなので一時よく作っていた。
躰はイマイチ本調子とはいえないが、とにかく明日からポプラ社の矢内さんと一緒に京都へ取材旅行に出かける。初めて現代物の短編小説を書き下ろすための取材で、刊行予定はまだずっと先の話だけれど、せっかくなら久々に桜が見られる時期にしたいと思ったのだった。
ところでこの時期の京都はともちんさんのご投稿や妹のメールにも書いてあった通り、凄まじい観光客の波が押し寄せてどこもかしこもごった返してるようだから、祇園町のど真ん中に位置するわが実家にたどり着くのは、冗談でなく、人波をかき分けかき分けで至難のわざとなる。以前、これは某誌のエッセイにも書いた覚えがあるが、実家にタクシーを呼んで乗り込んだとたん大勢の素人カメラマンにぐるっと取り囲まれて激写に遭い、一瞬誤認逮捕でもされたのかと震え上がったものだ。つまり実家近辺でタクシーに乗るとかならず舞妓さんだと思われてしまうのであります(笑)。家の一番近くにあった化粧品屋はあぶらとり紙専門の「よーじや」と変わり、やはり一番近くの葉茶屋は東京のわが家に一番近いスーパーにまで抹茶アイスを卸す「辻利」だったりする。
京都は今や街全体が巨大テーマパークと化しており、ただしスペイン村とかとは違って中身は一応ホンモノだというのが強みだろうけれど、たまに雑誌の京都特集などを見ると、あらゆる職種の店舗に相当数のニセモンが氾濫してるようで、ええっ、こんな店あったっけ?というような店がいきなり創業ン百年だったりするのがおかしい(笑)。家としては古くからあってもその商売を始めたのはほんの最近という店でも創業ン百年を名乗ったもんがちみたいで、そういうことに全然チェックが入れられないくらい今どきは不見識な出版社も多いという事実を皆様よくご承知の上で京都旅行をなさったほうがいいと思います。
てなわけで明日早朝に発ち、18日午後に帰宅してからまた晩ご飯の写真をこのブログで披露するつもりです(笑)。
2007年04月19日
京都取材旅行4/15
朝11時過ぎに京都入りして、まず実家の「川上」で点心を食べながら今後の方針を後継者の加藤氏、わが妹夫婦らと相談。来春に加藤氏が有限会社「川上」の社長に就任した上で、さらに1年かけて父3代目松井新七の引退披露や新装オープンを華々しくしようという確認を取り合った。その後ポプラ社の矢内さんと合流して「都踊り」を見物。125年前にスタートしたこの日本初のレビューも久々に見るとなかなかよく出来たものと感心させられる。晩ご飯は矢内さん、妹夫婦、甥ともども先斗町で会食するも、私は弱った胃腸を気づかってほとんど何も食べなかった。
写真上段は「都踊り」を上演する祇園甲部歌舞練場の奥庭。
中段は「都踊り」開演前に催される点前。
下段は祇園新橋界隈の夜桜風景。
コメント(1)
この日のお点前は「里見」ちゃんと言って、20代後半の立方さんやのに、長唄の三味線を別稽古してる様な芸熱心な子です。祇園は他の廓と違って立方さんが地方をすることはあまり無いので本人の心映えだけのもんです。
実は私も50の手習いで同じお師匠はんの三味線を習ってます。
投稿者 ともちん : 2007年04月19日 21:09
2007年04月19日
京都取材旅行4/16
早朝は修学院に住む妹の案内でホテル近くの宝ヶ池を散策。その後加藤氏と合流し、大阪の御堂筋法律事務所に赴いて譲渡契約書の作成を依頼。両親に報告後ようやく矢内さんと一緒に高台寺を拝観して近辺を散策後、「川上」で晩ご飯にありつく。懸案事項に片が付いたせいか驚くほど食欲が戻り、さらにびっくりしたのはブログで私の帰郷をご存知だった「中村屋」さんから「川上」の店に「助六寿司」を頂戴していたことだった。香り、食感ともに豊潤な海苔を使ったこの店の小巻は絶品で、ああ、懐かしい!と叫びたくなるような味わいを今日にキープなさってるのに感心しつつ、「川上」の味を受け継ぐ加藤氏の今後を見守りたい心境だった。
写真上段は京都市内の北に位置する宝ヶ池。近くに地球温暖化防止法を議決した国際会議場がある。中段は「川上」の名物「宝楽焼き」。卵のプディングのようなもので私の曾祖父が明治初期に創作した料理。下段は「中村屋」の「助六寿司」。揚げ巻き共にふつよりひとまわり小さなサイズで食べやすい。
コメント(1)
恐れ入ります。同じ事を出来る様に心がけてます。海苔は一年間分を入札で買うので、商売繁盛過ぎると買った分で足らなくなると同じ手の海苔が無くて困ります。前にも書いた様に手に余る仕事をするとお客様に迷惑をかけると言う事です。
前から思ってたんですが、料理屋さんの息子さんが他店に修行に行かはりますが、そこの店、ここの店で味が違うと思うんですが、帰ってきて修行した店のお味になったらお客さんは「息子が帰って来て味が変わったなぁ」になると思うので、親子の甘えとか他のお弟子さんとの兼ね合いも有るでしょうが、顧客も沢山持ってて、自信も有るお店のボンはおとうちゃんに弟子入りする方がええような・・・
投稿者 ともちん : 2007年04月19日 21:30
2007年04月19日
京都取材旅行4/17
2泊目からはこの3月にオープンしたばかりのホテル・モントレーに宿を移して近所の「イノダコーヒー店」でこれまた懐かしのモーニングセットを食したあと、地下鉄とバスで祇園に戻り、円山公園から徒歩で将軍塚に向かった。
これまでは取材旅行と銘打ちながら私用にかまけており、ここから本格的な取材敢行といっても、要は子どものころの遊び場をめぐる旅である。
ところで今回はポプラ社の矢内さんが京都をテーマにした現代短編アンソロジーの出版を企画されて、「祇園を舞台にした小説は既にいくらもありますが、お客さんの目から見た祇園ではなく、そこで育った人の目から見た小説を」というお話だったが、こんな風にはっきりと題材を示されて執筆依頼を受けることは意外に少なくて、これまで「ミステリーを書いてみませんか」といわれたマガジンハウス社、「捕物帖を書いてください」と言われた角川春樹事務所、「吉原を舞台にした小説を」といわれた幻冬舎に次いで4作目となる。捕物帖スタイルで『並木拍子郎シリーズ』を立ち上げたあと、「こういうものを書いてもらったらなあ」というふうなニュアンスの依頼が某社からあったけれど、そういった二番煎じ企画をいけしゃあしゃあと口にできる厚かましいセンスには呆れてしまって当然お引き受けはしなかった。料理は味がイノチ、出版人は企画力がイノチであります(笑)。
将軍塚は東山の山頂だが、小学生のころ平気で毎日のように登っていたので油断してヒールの高い靴で行ったところ、意外な急峻で足の甲が痛くなるは、人けのない山道に迷うはで同じ場所を降りるのが躊躇され、山頂から逆に下る舗装道路を辿って九条山のバス停まで降り、そこから河原町に戻って「月ヶ瀬」でクリームあんみつを食す。ここの寒天は東京にない柔らかさで美味しい。
「月ヶ瀬」でゆっくり足を休めたあと、今度はまた東山に向かって平安神宮から南禅寺へと歩きまわり、ふたたび祇園にもどってバスで室町に向かい、『膳處漢』で晩ご飯。この間朝9時から夕方5時過ぎまでほぼ歩きっぱなしで、お付き合いくださった矢内さんも私に負けず劣らずの健脚ぶりだ。
京都では近ごろ旧家の建造物をそのまま使った「町家カフェ」なるものが大流行だと聞いていたが、『膳處漢』はその手の人気中華レストランのようで、趣きある店内は満員盛況。こっちはとにかく歩き通しだったからめちゃめちゃお腹が空いてて何もかも美味しく戴けました(笑)。
写真上段は将軍塚から望む京都の町並み。中段は平安神宮の庭園。下段は南禅寺の隧道。
2007年04月19日
鴨南そば
お昼の新幹線で東京にもどってすぐその足で麹町のお茶の稽古場に向かい、帰宅してから近所の蕎麦屋に駆け込んだ。画面が寂しくならないように写真だけは昨夜の『膳處漢』で食した料理を載せました(笑)。しかし京都も寒かったが東京の寒さにはびっくりで、折角風邪が治ったと思ったのにまたぶり返してしまった。2月と4月がアベコベになった感じである。
2007年04月19日
ぶり照り焼き、筍と生麩の焚き合わせ
京都で買ってきた「麩嘉」の生麩が早く食べたくてこのメニューになった。
昼間は女性誌「アンアン」の取材を受けて幻冬舎のヒメとも会い、ラジオの文化放送で取材を受ける話を聞いた。で、対談のお相手は往年の美人女優、日本のボンドガールとして知られた浜美枝さんということなのだが、現在の肩書きは「女優・農業研究家」となっていて、後者の肩書きが非常に気になってしまった。今はどこかの農村でお暮らしとか、米作りをなさってたりするのだろうか。ひとりの女優にどんな転機が訪れて、どんなふうに考え方が変わっていかれたのか、とても興味があるのでお目にかかるのが楽しみである。それにしても人生あるていど長くやってると、思いがけない方とも出会うもんだとつくづく思ってしまいました。
2007年04月20日
筑前煮、鱒の南蛮漬け、シーザーサラダ
三軒茶屋シネマの帰りに近所の総菜屋でゲット。
前からどうしても見たかった映画が近所で2本立上映されており、きょうが最終日だったので仕事を夕方早い目に切りあげて映画館に直行した。
1本は昭和天皇裕仁を初めて主人公にした「太陽」で、現人神と奉られていた天皇が戦後に自ら「神格」捨て、奪われていた「人格」を獲得するという壮大なテーマを実にこぢんまりとした日常の中にドキュメンタリータッチで描こうとした映画だ。主演イッセー尾形のそっくりさんぶりは「クイーン」のヘレン・ミレンにも匹敵するが、如何せん「人格」を奪われていた天皇を「子どもみたいな人」としてしか描けない映画そのもの不備もあって、イッセーの単なるそっくりさんショーに終わってしまった観は否めない。それにしても口を半開きにしていた癖や、歩く恰好、空を見あげる姿勢など驚くほど似てるのにはびっくりさせられた。
もう1本は「ヨコハマ・メリー」で、これは現代人形劇センターの塚田さんに強く薦められて見たくなった本物のドキュメンタリー映画だ。「ハマのメリーさん」と呼ばれた名物女性の一生が様々な人の証言で淡々と綴られていくが、そこに時代の流れが鮮やかに映しだされ、見終わって、こんな人がいたのか!という驚きよりも、どんな人の一生も面白くて、哀しくて、切なくて、美しいのだという発見を新たにさせられる実に優れた作品である。
メリーさんは戦後の日本で「パンパン」と呼ばれていた米兵を相手にする街娼の1人で、舞踏の大野一雄的白塗りメイクをして74歳まで横浜の街角に立ち、1995年のある日忽然と街から姿を消す。そこから数々の証言が始まって意外なほど明るくてしかも泣けるラストを迎えるが、ドキュメンタリーでありながらそのドラマチックな構成力と、感傷的な映像を排した監督のセンスは素晴らしい。まだご覧になってない方は機会があれば是非とも!とオススメしたい1本だ。
ところでメリーさんならぬ吉原一の花魁がある日忽然と姿を消すところから始まる拙著『吉原手引草』は
おかげさまで早くも増刷が決定しました(^。^)/
2007年04月21日
メカジキと玉ねぎの味噌炒め、アスパラガスの練り胡麻和え
過日QPで見た料理。酒と醤油で下味したメカジキに片栗粉を振って軽く炒めていったん取りだしておき、玉ねぎを炒めて味噌、砂糖、酒、醤油少々を合わせたタレで味付けし、メカジキを戻して炒め合わせる。メカジキは火が通りやすいので手早くさっと炒めるのがポイント。簡単にできてご飯に合うおかずだ。
明日は区議選とあって、街宣車がうるさく走り回るので、夕方はもう仕事にならず散歩に出た。で、街角の掲示板の前で立ち止まって、70枚以上!もあるポスターを見ながら、ええっ、こン中から一体ダレを選べってェの〜てな感じでスッカリめげてしまった。もちろん地域選挙は民主主義の基本だとわかってはいても、区議レベルになると判断基準がまるでわからないのである。地元で商売でもしてたら何らかの判断材料はあるのかもしれないが、こういう仕事をしてて、子どもがいないとなると、直接関係することってほとんどなさそうな気がして、取り敢えず自民党・公明党以外の人というくらいのことでしかなく、明日は乗馬に出かける前にちゃんと投票所へ行くかどうかも疑わしい。区議選よりもむしろ仏大統領選でサルコジとロワイヤルのどっちが勝つの?に興味をそそられてしまうイケナイ私であります(苦笑)。
2007年04月22日
ちらし寿司、もっちり豆腐、根菜のサラダ
乗馬の帰りに東横のれん街でゲット。
強風のなか、落馬する人が相次いでビクビクものだったが、幸い2鞍とも従順な馬にあたって難なく騎乗できた。馬は木がざわざわするのが嫌いなのかと思っていたら、ヒューという風音のほうがもっと嫌なのだそうで、停止しているときにその風音が聞こえると確かにツツツーと横走りするのがおかしかった。騎乗したあとは蹄を洗って油を塗ったり、ブラッシングをしてやるが、ブラッシングが気持ちよくて馬は鼻の下をビローンと伸ばしながら、早く厩舎に帰ってメシが喰いたいといった感じでさかんに足掻きするのも可愛いかった。
実をいうと馬が本当に可愛いと思えるようになったのは最近で、以前に比べてサイズの大きさがちっとも気にならなくなって、でかい犬といった感じで触れ合えるので、馬上でも恐怖心が起きず我ながらゆったり乗れている気がする。つまりは習うより馴れろが馬術の基本なのだろう。今や亀と同じくらい愛すべき存在になりつつあるが、「この馬はクラブ一の美形なんですよ」とインストラクターに言われると、そこまではまだちょっとなあ……である。亀の顔立ちに関しては美形かブーかひと目で判別できます(笑)。
ところで現「美しい国」づくり政権「大言壮語」内閣にNO!を表明できる数少ない機会だと思い、投票所にもしっかり行きました。上段の写真はクラブの駐車場にある八重桜です。
2007年04月23日
ハンバーグステーキ
今日のQPで見たレシピは生地にもソースにもマヨネーズを入れるのがポイントだったが、何がなんでもスポンサーの主力商品を使わせようとする魂胆がみえみえなので私は敢えて入れませんでした(笑)。生地に入れる玉ねぎの半分は細かなみじん切りにして電子レンジで柔らかくしておき、半分は粗みじんで生のママ使って食感のアクセントにするのがもう1つのポイントで、あとはごくふつうの作り方であります。
NHKBS2で「仮面の男」を見ながら食事。これはすでに2度も見てる作品なのに、今夜の放映は別に仏大統領選とは関係ないんだろうなあ(笑)と思いつつ、また見てしまった。それにしても登場する三銃士の配役は実にイメージぴったりで、ことにジェレミー・アイアンズのアラミスなんて原作者デュマも大満足じゃなかろうか。
ところでこれは太陽王ルイⅩⅣに鉄仮面をかぶせられた双子の弟がいて、彼は当初あまりにも暴君だったから途中でその弟とチェンジさせられたという荒唐無稽なお話だが、徳川家光に実は双子の弟がいて途中で……なんて時代小説を今どき書いたらただのアホです(笑)。
コメント(1)
私も「仮面の男」大好きです。ハンカチ無しでは見られません。何故?って?ジェレミー・アイアンズを見る時に涎がダラ〜と!!!
投稿者 ともちん : 2007年04月24日 00:44
2007年04月24日
韓国風カツオ丼、わかめと豆モヤシのスープ
QPで見た料理。醤油と味醂を合わせてニンニクと生姜のすり下ろしを加えたタレに鰹を漬け込んで、胡麻油と塩で味付けし胡麻と海苔を混ぜ合わせたご飯に載せ、キムチを足して小ネギをちらせば出来上がり。スープはニンニクと生姜のみじん切り、豆モヤシを胡麻油で炒めてから鶏ガラスープとわかめを加えて塩胡椒で調味。
今日は取りあげるべきもっと大事なニュースが他にあるだろうに、私がちょっと気になったのはルーシー・ブラックマンさんの事件ではなく、元女優の愛染恭子が姪に暴行して逮捕されたという小ネタであります(笑)。
愛染恭子の名付け親はわが師匠の武智鉄二先生で、愛染さんが『白日夢』に続いて『白日夢2』に出演され、先生がほかにも『花魁』を撮るなどして「ホンバン監督」の悪名をほしいままにしておられた当時、私は映画の助監督こそしなかったけれど、歌舞伎の演出助手として先生のおそばにいたから愛染さんともお目にかかっている。で、当時ビデオ版で「世界名作ポルノ全集」を撮るという企画があり、第1作目はなんと彼のジェームス・ジョイスの『ユリシーズ』で(笑)、私はその制作のデスクを短期間任されてもいたのでした。
自分の師匠をこういうのもなんだけれど、武智先生ほどおかしな人を私は後にも先にも見たことがなくて、以来どんな方にお会いしても別にフツーの人に見えてしまうのである。こと日本の古典芸能に関していえば、単に該博な知識があったばかりでなく、あれほどの確かな見識をお持ちの方は他にいなかったと断言できるし、それは日本の古典芸能にまだ本物の名人が存在した当時に師が莫大な私財を投じて得られたものだけに他の追随を許さなかった。そんな人が今から半世紀も前に「ヌード能」と称して裸の女性とプロの能楽師を同じ舞台に立たせてしまうというような暴挙の数々を繰り広げ、映画を撮っては公然わいせつ罪で起訴されて、ある意味で反権力文化人の象徴のように振る舞いながら、何故かいきなり参議院選に自民党から出馬!というようなムチャクチャな世渡りをしてそれまでの支持者を一気に喪い、芸術面での功績まで台なしにして、結局はどんな人だったのか世間には余りわかられないままに一生を終えられたのだけれど、私から見れば本当にうらやましいくらい好き勝手し放題の人生で、親炙しながらもその域には到底達せられないのがなんとも悔しい(笑)。
で、今日はなぜこんな風に改めて武智先生のことを書いたかといえば、さっき妹からの電話で『吉原手引草』をネットで見たら、HPでご推奨くださっているある方が、私のことを『花魁』の映画監督、武智鉄二最後の弟子と紹介されていたと聞いたので、自分でも少しは書いておこうと思ったのでした。武智師の話は書きだすとキリがないので今日はこのくらいにしておきます。
2007年04月26日
ミニ天丼、冷やしたぬき、出汁お好み焼き、もんじゃ焼き、シーザーサラダ
4/25は世田谷パブリックシアターで野村萬斎のトーク&パフォーマンス「MANSAI解体新書」を見る前に近所で食事し、そのあとスラッシュの守部さんと一緒にまた軽く食べてしまう(笑)。
このシリーズも11回目を迎えてさすがにネタ選びが苦しくなってきたようだ。今回は近代以降日本の古典芸能で大変重要な特色と考えられるようになった「間(ま)」の問題を茶の湯のパフォーマンスや脳生理学者の研究によって解明しようというもの。舞台に茶室のセットを組み、露地や待合いも設えて、茶事の一部を実際にやって見せるという試みはなかなか面白かったし、ゲストパフォーマーである武者小路千家の若宗匠千宗屋もそれなりに喋れる人ではあるのだけれど、「間」をどうとらえるかの解明に巧く結びついたとはいいにくい。茶の湯は美しい人のお点前を見ると名優の舞台を見るような感銘を受けるものだが、千宗屋はハッキリいって躰つきに品が欠けて動きにあまり美しさが感じられない人でちょっとがっかりさせられた。もうひとりのゲストである若手の脳生理学者はいわゆる錯覚や錯視という現象から空間的な「間」の効果を語ってくれたが、芸能における時間的な「間」の解明にまではたどり着けなかった。
2007年04月26日
クレソンと豚肉の辛子マヨネーズ和え、千切りスープ
QPで見た料理。豚薄切り肉は塩と黒胡椒で下味し片栗粉をまぶして茹でる。クレソンは茎の部分だけさっと茹でておく。あとはマヨネーズと辛子、醤油少々で和えるだけ。スープは玉ねぎスライス、人参とジャガイモの千切りをオリーブ油で炒めてからスープを注いで塩胡椒で調味。
このところ「QP3分クッキング」は以前よりマヨネーズを使う料理が露骨に多くなったように思うのは気のせいだろうか。ひょっとしたら主力商品の需要に翳りが見えてきたので、なんとか盛り返そうとしてるのかもしれない(笑)。とにかくお好み焼きをはじめ日本人が何でもかんでもマヨネーズをつけて食べるようになったのは近年である。私が子どもの頃にはなかったことで、食文化の変容の筆頭にあげたいくらいである。なのでQPはこの間ものすごーく儲けたに違いないとにらんでいるのだが、むろん製造工場もどっと増やしたはずで、増やしすぎて生産過剰に陥り、需要の促進が大命題となってスポンサー番組に波及してるのではなかろうか?なんてバカバカしい考えことを考えてしまったが、私は昔からこうしてちょっとしたことから愚にもつかない妄想をするのが大好きなのであります。それにしても頼まれもしないのに毎晩これだけQPの宣伝をしてる人間も珍しいのではなかろうか(笑)
コメント(4)
初めてお便り致します。松井さんの読者で芝居も好きな者です。武智鉄二氏のことが書かれていましたが、本が入手しにくく困っています。「芸十夜」と富岡さんとの対談のみ読むことができましたが、話は魅力的ですね。こういう稀有な人物の作品を文庫にしないのはなぜなんでしょう。また、松井さんは氏
のことを作品化する予定はありませんか。期待したいものです。
投稿者 tatuo : 2007年04月27日 12:47
武智先生の本は確かに入手困難かもしれません。そのむかし三一書房から全集が出て、私もそれをお手伝いして第3巻の「文楽舞踊編」で解説や脚注を書いた覚えがありますが、今となっては古本屋でも手に入れるのが難しそうです。筑摩叢書で出た「歌舞伎はどんな演劇か」なんてさっさと文庫にすればよさそうなものなのにと思います。
学藝書林から出た富岡さんとの対談本は、直後に先生が亡くなられたので私が代行で原稿をまとめましたが、そのときに富岡さんが先生の評伝をお書きになるというので、こちらから色々と資料をお渡ししたにもかかわらず、その後ご執筆がないのは残念でなりません。私は先生のおそばにいたので客観的な評伝にまとめることは却って難しく、また完全なモデル小説のようなものを書くつもりもありませんが、これまでも拙作の随所にオマージュが現れていることは先生をご存知の方ならすぐに見抜かれるでしょう。
投稿者 今朝子 : 2007年04月27日 21:42
武智先生の軽い話を・・
私の大正9年生まれの姑は祇園甲部の舞妓ちゃんやった人で、武智家の皆様にご贔屓になってたそうです。
先日の武智先生のお話を読み、姑にその頃の話を聞き直しました。
お母様もよく祇園の芸、舞妓を可愛がってくださったそうです。当時は女当主が夫、息子が世話になってる屋形を通して盆暮れには下さり物をしてくれたそうです。
「武智先生はその頃から変わってた」と言うてました。「弟さんは研究者でりっぱな方やった」とも・・
投稿者 ともちん : 2007年04月27日 22:30
>お母様もよく祇園の芸、舞妓を可愛がってくださったそうです。
このお話は初耳です!ただ武智先生の母上は徳島の富田町という花街の出で、お茶屋のお嬢さんだったという話は聞いております。当時鉄道技官だった父上が見そめられて略奪結婚なさったそうです。
投稿者 今朝子 : 2007年04月28日 09:33
2007年04月27日
五穀米弁当、海老サラダ
整体治療の帰りに東横のれん街でゲット。
外出時は電車の中吊り広告を物色するという安あがりの趣味(笑)を持ってる私だが、今日乗った田園都市線は全車両がJR東海の「うましうるわし奈良」キャンペーンで埋められており、その中ちょっと気になったのが鹿の写真をバックにした「さを鹿の」というキャッチコピーのポスターで、これはどう考えても春のポスターに使う季語ではなかろうと思い、ボディーコピーを読むとやっぱり牡鹿が牝鹿を求めて鳴く話が書いてあるので断然季節は秋なのである。動物は春に発情するのが多いけれど、鹿の発情が秋だというのは百人一首の「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき」で誰でも知ってるように思っていたが、まさか今どきのコピーライターは百人一首さえ知らないのだろうか?いや、いくらなんでもそんなことはあるまい。きっと春夏秋冬のポスターを張っていて、たまたま私が目にしたのが秋用のポスターだったと思いたいのですが……。
コメント(5)
「さを鹿」といえば徳島(土産)・・・と思う私はやはり田舎者でせうか。
投稿者 ふみ : 2007年04月28日 00:56
どんなお土産なんでしょう?お菓子でしょうか?徳島のお菓子といえば「霰三盆」が大好きで、その昔よく買ってました。当時アマチュア劇団の演技指導で年に何度か高松に行く機会があり、高松の支店で買ってました。高松は何年かに渡って行ってましたので隅から隅まで見てまわった覚えがありますが、お隣りの徳島はそれほどよく知らないので教えてください。
投稿者 今朝子 : 2007年04月28日 09:44
さを鹿、もとい「小男鹿」はこんなお菓子(http://www.saoshika.co.jp/index.html)です。不思議な食感で面白いのですが、お土産として万人受けするようなキャッチーさがないので、「金長まんじゅう」にひけをとっている気がします。鹿は狸に負けるのか・・・。HPを見ると、松井さんのお求めになっていた霞三盆の製造元が作っているものかも?
投稿者 ふみ : 2007年04月28日 11:44
すみません。×霞三盆→○霰三盆、ですね。
投稿者 ふみ : 2007年04月28日 12:01
>早速HPを見たらドンピシャ同じ製造元です(笑)。なのになぜ知らなかったんだろう?高松支店では扱ってなかったのか?それともただ気づかなかっただけなのか?味の想像はなんとなくつきます。結構いけそうですね。何かの折にまたお取り寄せしてみます。
投稿者 今朝子 : 2007年04月28日 17:20
2007年04月28日
焼きビーフン
具は豚ロース、小海老、キャベツ、セロリ、パブリカ、ネギ、シメジ、もやし、生姜とニンニクのみじん切りと盛りだくさんで、鶏ガラスープ、塩、ナンプラー、胡椒、胡麻油少々で味付け。
仕事が一段落して、ちょっと怪しい雲行きだなあと思いつつも散歩に出かけたが、一天にわかにかき曇り……と大薩摩が入りそうな感じでたちまち凄まじい雷雨となり、近所の大型店に降り込められて、つい要らぬ買い物までしてしまった(- -;この手がほかにも大勢いたようだから店はバンバンザイであろう。まさにスコールだったので晩ご飯も熱帯風であります(笑)。
それにしても今年の異常気象はおさまるところを知らない。このところ近所を散歩をしてると、いつもよく目にする松の木にビックリするほど沢山の松ぼっくりがなってるのをちょっと気にしてて、思えば50年以上も生きてきて、こんなふうに松ぼっくりを気にして見るなんてことはなかった!のである。なんでもかんでも異常気象と結びつけちゃいかんと思うのですが……。
コメント(2)
先日「温暖化と言われてますが、地球にとって今は第二氷河期。自然外の力で温度が変わるのは困りますが、地球の長い歴史からは赤道付近に生物が住めるぐらい寒いんです」と学者さんがコメントしてるのを聞いて、何億年の地球にとって瞬きぐらいのここ100年の営みに左右されるとは思えない楽観説になってしまいました。
多分大昔から異常気候で民人が右往左往して天を仰いで来たのでは・・・
投稿者 ともちん : 2007年04月29日 10:55
>多分大昔から異常気候で民人が右往左往して天を仰いで来たのでは・・・
平安時代初頭の気象異常で早くも稲の品種改良が始まっていたというニュースをつい最近聞いたばかりです。江戸時代の桜も四月中旬が見ごろだったとか。確かにまあ、長い目で見たらもっとっもっとヒドイ時代もあったのでしょう。
投稿者 今朝子 : 2007年04月29日 22:04
2007年04月29日
鶏肉と根菜の黒酢和え、筍のそぼろ煮、シーザーサラダ
乗馬の帰りに近所の総菜屋でゲット。
好天の下、新緑冴えわたる馬場で2鞍騎乗。2鞍とも軽い馬にあたって快調な走りを満喫した(^。^)/
こんな日ばかりだと助かるが、仲間の話を聞くとやはり昨日は突然の雷雨で大変だったらしい。なにせ音に敏感な馬だけに雷鳴で昂奮して暴れるといけないから全員すぐに馬から降りてそばを離れるようにいわれたのだとか。
ところで今日は往き帰りの車中でずっとゲラを読んで過ごした。といっても拙作でなく東京創元社から出版される「中村雅楽全集」第3巻のゲラで、私は基本的に文庫本の解説や書評の類はお断りしてるのだが、これに関しては故・戸板康二先生のご著書だけに解説をお引き受けしないわけにはいかなかったのである。
TVで先代の中村勘三郎が演じた雅楽探偵シリーズを憶えておいでの方はまだ沢山あるだろうと思うが、戸板先生はこのシリーズを手がけたミステリー作家というよりも、私にとっては歌舞伎の啓蒙書で最初に名前を知った演劇評論家である。東京創元社も一般にはミステリー専門として知られているはずだけれど、私にとってはやはり「名作歌舞伎全集」全25巻を刊行した出版社なのだ。
戸板先生にお目にかかったときはもう喉頭癌の手術をなさったあとでお話らしいお話をした覚えはないのだけれど、武智先生の助手としてそばにいた私に畏れ多いくらい丁寧なご挨拶をしてくださったのが今も忘れがたい。
私は若いころ小説を書こうなどとは夢にも思わず、もし筆で立つなら演劇評論家・研究家の類だとして、小学校高学年のころからその手の本を読みまくっていた。そこでまず手始めに早稲田大学の演劇科に学んで河竹登志夫、故・郡司正勝両先生の謦咳に接し、大学院時代は服部幸雄先生はじめ多くの研究者の知遇を得て、その後はもっぱら武智先生のご指導を仰ぐことになったのだが、中では一番ご縁が薄かった戸板先生と後年こんなかたちでご縁が生じようとは!ホント人生わからないものであります。
2007年04月30日
豚の生姜焼き
こんなものは何も教わらなくてもよさそうだが(笑)、QPが指摘したポイントは肉が丸まらないよう焼く前に筋切りをしておくことと、火を通し過ぎて堅くならないようにすることでした。
いきなりの初夏!で昼間は原稿を書きながら初汗をかき(連休中でも仕事してます!)、夜は食事しながら怖いのは嫌だなあと思いもってNHKBSでホラーな『悪魔の手毬唄』をついつい見てしまった。懐かしの角川映画で、原作者の横溝正史は私の学生時代にリバイバルして一大ブームを巻き起こした作家である。市川昆監督が手がけた同作家のシリーズ映画化はいわばメディアミックスの嚆矢であり、仕掛け人の角川春樹は出版社の社長という存在を初めて私に印象づけた人だった。私に限らず同世代なら誰でもそうだろうと思う。
この方は後にいろいろあって下獄されたが、獄中でお読みになれた数少ない本の中に拙著の並木拍子郎シリーズ第2弾『二枚目』が入っていたらしい。で、出獄されてから「あれはいいよ。とても面白かったといって、私が賞められたんですよ」との話を担当編集者の原重役から聞かされたときは、なんだか妙に嬉しかった覚えがあります(笑)。
コメント(5)
日経エンタテインメントの麻生香太郎と申します。「吉原手引草」があまりに素晴らしいので、とりあえず「TVstation」麻生香太郎のエンタメ最前線(カラー1頁・写真なし)で取り上げたいと思うのですが、取材をうけてもらえるでしょうか?カンヌ映画祭があるので5月10日までか、6月初旬かがありがたいですー。本作は本年度ベスト1ではないでしょうか。ほぼ同世代(1歳上です)なので、応援したい気持ちもあります。よろしくご検討のほど、お願い申しあげます。
投稿者 麻生香太郎 : 2007年05月01日 06:46
ありがとうございます。歓んでお受け致します。10日までだと3日と6日の昼間と9日の夜以外は何も予定が入っておりません。
投稿者 今朝子 : 2007年05月01日 09:00
一ヶ月に2〜3冊の読書力しか有りませんが、最近読んだ本で「吉原手引草」はとっても素晴らしかったです。一度目は結末が早く知りたくて一気に読みました。読み終わりすぐに今度はじっくりと読み返しました。
実は又2冊書い足しました。それはお友達(島原の人、芸子さん、おかまちゃん、主婦)に早く読んで欲しかったからです。
映画「さくらん」を先に見たんですが、娘に先に「島原手引草」を読ましたかったです。
投稿者 ともちん : 2007年05月01日 13:39
ありがとうございます。そんな風に仰言ってくださると書くほうの励みにもなります。
投稿者 今朝子 : 2007年05月01日 21:31
うわー、返事がないと思ってたら、こちらに載っていたのですねー。いま、発見しましたー。交渉が公になるのはつらいので、申し訳ありませんが、上記メルアドへ直接お返事願えませんでしょうか?早いとこで、あす5日、あとは11日の午後2時あたりはいかがでしょう。場所決めもしたいと思いますー。
投稿者 麻生香太郎 : 2007年05月04日 23:58