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2007年02月21日

ガラパゴス紀行 その7

 17日は前日よりも1時間早い出発でホテルから一番遠いバルトロメオ島に向かった。ここは溶岩が剥きだしで数々の奇岩を形成し、362段の階段を登って山頂に立つとそこには絶景が待ち受けていたのであるが、赤道直下の登山はさすがに厳しいものがあって途中で棄権した人も出た。私たち4人はなんとか喰らいついて登頂し、ここで私は日ごろの健脚を発揮しながらガイドのパブロ氏にぴたりとくっついてできるだけ積極的にいろいろと話を伺った。陽気な南米人の中にあってやや暗めの印象を与えた彼は数年前までIBMに勤めていたそうで、180度違う自然ガイドに転身した理由についてまでは訊き洩らしたが、それなりに思うところがあったのだろう。ああ、こういうときにもっと語学がもっとできれば深いところまで突っ込んで話し合えたのになあ、と今でも残念でならない。
 絶景の眺望のあとに待ち受けていたのはなんとペンギンである!お正月のTV番組でたしかほとんどが死滅したように言ってたから、まず見ることはできないと思っていたのに、私たちのボートが近づく場所に1羽がしばらくじっと立っていて、ボートが離れると同時に海中に潜ったので「これってヤラセじゃないの!」と言いたいくらいであった(笑)。ペンギンを見たあとは例によってのシュノーケリングで、私の泳いでいるそばをすうっとアシカが通り過ぎたが、もうそんなことでは動じなくなってる自分に驚いてしまう。泳いだあとにペンギンを見損なった人たちと一緒にふたたびボートで出かけると、今度は数羽がさまざまなポーズで並んでいて、中にズルッと海に足を滑らせて笑いを取るのがいたりして、これもヤラセだったりするとスゴイなあと思ったのでした(笑)。