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2006年08月09日
おこわ弁当
整体治療の帰りに東横のれん街でゲット。
昨日、一昨日と予定したスケジュールをこなしたものの、実のところ落馬の後遺症は全然治ってなくて、歩くのもスローペースだし、階段の昇降や腰を屈めるのが相当に辛いため、やたらにタクシーを使うはめになった。近所の整形外科で撮ったレントゲンには大きな骨折は見あたらなかったが、今日整体の先生に診てもらったら仙骨に相当なダメージを受けてるらしく、ともかくこの手の治療は整体鍼治療に頼るほかない。
帰りに駅のホームで例によってキヨスクのタブロイド紙売り場を覗いて「米朝倒れる」の見出しにビックリ!帰宅したらちょうどうまい具合に米朝事務所の大島さんから電話がかかってきて、どうなの?と訊いたところ、昨日から事務所は大騒ぎで、お躰そのものは大丈夫だけれど、何せ老齢だから気力の衰えが何より心配とのことでした。
ところで大島さんが電話をかけてきたのは「アエラ」の今週号で藤十郎襲名に関する私の談話を読んだからである。「よくぞまあ仰言ったっていうか、渡辺保までえらいヨイショしてるのに、あなたがあそこまでホントのことを話すとはねえ。わたし読んでひっくり返りそうになっちゃった」と元中村鴈治郎のマネージャーだった彼女にいわれて「私だってまさか、まんま書かれちゃうとは思わなかったのよ。そのうち松竹と自民党に殺されちゃうかもね(笑)」とお答えした次第。
このブログをお読み戴いている方は恐らく私が何事に対しても相当に辛辣に書くのをご存じだと思うが、けっして対象にさほどの悪意はないのであって、ただ関西弁でいうところの「言いたいこといい」、つまりなんでも思ってることを正直にいわないと気が済まない性分なだけなのである。そのことに関しては、かなりのスケールダウンはしても、武智鉄二師の正統な後継者だと自負している。
で、その昔、早稲田の郡司正勝先生は「松井さんはあれで本当に京都の人なのかしら?」と陰でいっておられたそうだが(笑)、たしかに京都人の父親は思ってることを正直にいわないほうが賢明だと心得ているふしがあって、私にはそれがどうも自己保身と臆病さのあらわれだとしか思えなかったために、逆にこっちは意地になって露悪的なまでにズケズケものをいうようになったのかもしれない、と今にして思う。かくして自己保身とは比較的無縁に振る舞って今日に至り、この歳になればもう守るべき何ものもないから、怖いものもまたないのであります。
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コメント (2)
落馬の後遺症について、早く快方に向かいますようにお見舞い申し上げます。
私も、ここ何ヶ月か「50肩」に悩まされております。怖がりと面倒くさがりとで、専門の治療を受けておりません。自然治癒力にも限界あり。
さて、京都での大学時代は、一生懸命勉学に励んだわけではなくかなりちゃらんぽらんでした。ただ、主任の教授の言葉で、今でも強く覚えていることがあります、何故か一つだけ。
「帰属意識を捨てよ」とおっしゃったのです、どういうわけか焼きついて離れず、人生生活上で秘かな「羅針盤」となっており、でも、その生き方で、大いに満足感を得たことは無かった、当然。
で、10年前ぐらいに西日本新聞の訃報欄にその先生の記事があった。九州は鹿児島出身の方だったからかなぁ。
「帰属意識を捨てよ」ってようするにつるむなってことなのだろうか。自分で生きろと。これはなかなか・・・。
投稿者 夕焼けさん。 : 2006年08月10日 00:53
>その先生は、日本人の帰属意識が強い、というよりも欧米的、近代的な個人主義が確立されていないことを憂いてらっしゃったのかもしれませんねえ。私の場合、低レベルの話になりますが、小学校の運動会で、自分が白組だとなぜ赤組を応援してはいけないのだろうか(笑)という疑問を口にして、同級生にヘンな顔をされた憶えがあります。当時はどうも変わった子だと思われていて、それでも現代とは違ってなのか、周りがいい子ばっかりだたのか、別にイジメには遭わずに超然としてられたのが仇となって(笑)、その後もずっと帰属意識が薄いまま大人になりました。むしろ出身校だったり勤務先だったり国家だったりに帰属意識が強い人を見ると、なぜそんなに自己の外にあるものに思い入れられるのかが正直言って理解できないところがあります。手紙の宛先の書き方で東京都世田谷区三軒茶屋〇〇〇松井今朝子と書く日本式とKESAKO MATSUI 〇〇〇SANGENJAYA SETAGAYAKU TOKYOと書く欧米式に喩えると、私は昔から断然欧米式の意識に支配されていて、それが何故なのかは自分でもよくわかりません。
投稿者 今朝子 : 2006年08月10日 09:00