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2006年08月09日

真子鰈の薄造り、スッポンの卵寄せ、冬瓜と茄子の冷やし鉢ほか

 旧友の古沢さんと「銀座  あさみ」で食事。
古沢さんは日芸の演劇科を出てフリーライターになり、その後外交官夫人になったという変わり種で、現在はワシントンDCで暮らし、夏休みの帰国中に一度は美味しい日本料理が食べたいというので銀座8丁目にある京風割烹「あさみ」に案内した。「あさみ」は初釜等の茶事で仕出し料理を何度か食べたことがあり、これがなかなか結構なお味で、かねてから一度訪れてみたいと思っていたのである。
 海胆をたっぷり載せた胡麻豆腐の付出に始まって、鴨ロース等の八寸、向付は鱧の洗い、椀物はスッポンの卵寄せ、これに真子鰈の薄造り、鮑と古代米の蒸し物、鮎の塩焼き、冬瓜と茄子の冷やし鉢、最後に鯛茶漬けで〆て、ええっ、これでいいの!と思うような、東京としてはリーズナブルなお値段に感心した。正直いって鱧の洗いや鮎の塩焼きは「祇園 川上」のほうが遙かに上だが(笑)、椀物、蒸し物、冷やし鉢は凝っていてお味もいける。「京あじ」等で修業なさったという若いご主人はとても二枚目で感じのいい方である。ネットに情報が出てるのでここに場所までは紹介しないが、オススメしておきたい店だ。
 古沢さんから聞くアメリカの情報は毎回さすがに面白く、今日は多国籍社会の具体的なありようについていろいろと教わる点が多かった。私たちはアメリカが人種のるつぼだというふうに認識しているが、実際のところは多人種のパッチワークといった感じで非常に棲み分けが進んでいて、サベツ意識も想像以上に深刻化しているらしい。いわゆるWASPが世界でダントツにえらいという意識は揺るがしがたく、日本人はどんなに威張ったところで所詮ファーイーストの田舎者としか認識されないことをひしひしと感じる毎日だという。まあ総理からしてアレだから、そうした認識もやむなしとしかいいようがあるまい。


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