トップページ > おこわ弁当
2006年08月04日
おこわ弁当
整体治療の帰りに東横のれん街でゲット。
今日のTVは朝から安倍官房長官の靖国参拝を取りあげているのだが、安倍晋三という人は私より一歳下で、子どもの頃からずっと靖国神社にお詣りしてたのだろうか?これは小泉総理やほかの自民党議員にも一度ぜひ訊いてみたいことのひとつである。やはり自民党に入るくらいの人たちだから、子どもの頃からとはいわないまでも、高校や大学に入ったくらいからは当然信念を持ってお詣りしてたと考えたほうがいいのだろうし、そうあって欲しいと思う。もし自民党に入ってから詣りだしたのだとしたら、それは英霊にとってただ迷惑以外の何ものでもなかろうと私は思う。
私は昔一度だけあるひとを連れて参拝している。そのひとは私の育ての母ともいうべき女性だ。多少フクザツな生い立ちで、幼児期に実の両親と別れて生活しており、長らく実の母親に代わってそのひとが私の面倒をみていた。子どもがいない女性で、私を本当の子ども以上に可愛がって育ててくれた。
そのひとはいわゆる戦争未亡人で、小さな仏壇に軍服姿の遺影と白い布に包まれた骨箱が置かれていたのをよく憶えている。骨箱の中身はただの石ころだと教えてくれた。
そのひとは生家が貧しくて尋常小学校にもまともに行かずに子守奉公に出されたので、字を書くことも読むこともほとんどできなかった。二十歳過ぎまで女中奉公で苦労して、やっと結婚したのに、子どもができないうちに夫は戦場にとられ、ただの石ころになって戻って来たのだった。私が東京の大学に入ったとき、そのひとはどうしても一度は靖国神社にお詣りしたいというので案内したのである。
二十年以上も前に亡くなったそのひとのあまり幸福とはいえなかった人生を想うたびに、私は日本が二度と戦争を起こしてはいけないし、どこの国でも戦争は起きてほしくない気がする。これは観念的にではなく実感としてそう思うのである。そして今回のように靖国参拝問題を政争の道具にすることに対しては非常に腹立たしい気がするのである。
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kesako.jp/cgi-bin/mt/mt-tb_kesako2.cgi/128