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2006年07月30日

釜飯ほか

  全国的に有名な隅田川の花火大会の今宵、上方落語家の桂吉弥の浅草の見番で独演会をやるというので、折角ならそのあと近くにあるミルキィ・イソベさんの事務所に寄って皆で花火を見ようということになった。ちなみに桂吉弥のマネージャーは近所に住む友人の大島さんであり、ミルキィさんは拙著「非道行ずべからず」と「家、家にあらず」の装幀を手がけて戴いたデザイナーで浅草育ちのジモティーである。私はといえば、「小説新潮」の来月号に「銀座開化事件帖」シリーズの最新作で両国の川開きを描きたいために、どうしても間近で花火を見たかったのである。
  で、一年ぶりに聴いた独演会だが、「仔猫」と「青菜」の二題語った吉弥は著しい成長を見せ、独演会の客を相手にとはいえ貫禄さえ漂う余裕の語り口で、今なら恐らく若手で頭ひとつ抜けたという感じだと思うから、上方落語に興味のお持ちで先物買いをしたい方は一度聴いてごらんになることをオススメする。  
 会が終わって見番を出たのは7時をまわり、すでに花火は始まっていた。見番のあたりは空いているが、事務所に行くにはとにかく凄まじい人込みに突っ込んでたどり着けるかどうかが心配されるなか、
見番の裏通りでなんと思わぬがら空きの素晴らしいビューポイントを発見!同行したミルキィさんもここならうちに来るよりずっといいというので、吉弥も交えた総勢10名が路上でいずれも缶ビールと焼き鳥を片手に花火を堪能した。写真でも少しはおわかり頂けるかと思うが、火薬がぷんぷん臭うくらいに花火が間近に見えて、しかも人がほとんどいない場所というのが浅草にはまだあったのでした(^。^)/そのあと近所にあるミルキィさんご贔屓の釜飯屋「むつみ」で食事したが、これまた何を食べても美味しい店で、ジモティーの案内により江戸の夏を満喫できた一夜であった。


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