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2006年07月22日

ちゃんばら貝の煮物、きびなごの唐揚げ、カツオの叩きほか

 世田谷パブリックシアターで「MANSAI解体新書VOL9」を見た帰りにスラッシュの進藤さん、守部さんと近所の「茶番」で食事。前に気に入ったタイ料理の店が満員で、ちょうど前にある最近出来たこの店に入ったが、ここも非常にリーズナブルな料金でそこそこいける。夜12時まで営業してるので劇場帰りにオススメだ。
 この野村萬斎のトーク&パフォーマンスのシリーズも回を追うに連れて段々と企画が難しくなってきたようだが、今回は「アフォーダンス」という非常に難解な概念をテーマにして、若手書家の武田双雲とのセッションだった。まず概念の説明役に登場した佐々木正人が見せたのはひっくり返したカブトムシが懸命に起きあがろうとする姿を実写したビデオである。カブトムシが起きあがるためにはカブトムシ自身が外界の諸条件をいろいろと選択して、ここぞという瞬間に起きあがれるわけで、これがカブトムシのアフォーダンスです、といった説明に、ええっ、それってどういうこと!と思った人も多いのではあるまいか。要するに動物の環境行動論のようなものらしいのだが、人間の芸能であれば、その芸能を成立させる最も基本の要素は何だろうかと考えるような学者さんらしくて、萬斎に目をつぶって仕舞いをさせたり、双雲に口で筆をくわえて字を書かせたりとか、色んなことを要求してひとりで納得してらっしゃった。
 結局のところ、アフォーダンスという概念そのものがありとあらゆる可能性を示唆する傾向にあるために、芸能の基本要素を指摘できそうでできす、何やらもやもやした気分のうちに終わったのだが、先生自身がは妙に愛敬のある変人で、双雲は前向きでとても明るい好青年だったために楽しいひとときを過ごさせて戴いたという感じである。で、私は帰ってきてさっそく亀のアフォーダンスをカメラに収めたのであります(笑)。


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